A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ボーカロイドはサイケデリックなスピード狂の夢を見るか?~ハイライズとグリーン・フレームス

2014年06月22日 00時18分26秒 | 素晴らしき変態音楽


●PSYCHEDELIC SPEED FREAKS (サイケデリックスピードフリークス)/HIGH RISE(ハイライズ)


世界が認めた伝説のハード・サイケデリック・ロック・バンド「HIGH RISE(ハイライズ)」! 1984年にリリースされた1st『PSYCHEDELIC SPEED FREAKS』が30年の時を経て、遂に初のCD音源化! 当時LPレコードで300枚のみ生産、長年復刻が期待されていたが、今回も当時と同様、 guitarの成田宗弘が1枚1枚自らスプレー印刷した、一つとして同じ物ではな い拘りのジャケットで再現! 更に限定500枚の本作は1stのCD化のみならず、成田所蔵の未発表1987年ライブのビデオをDVD化したセットに! 「ハード・サイケデリックのキング」「早過ぎたジャパニーズ・ラウド」「日本屈指のカルト・バンド」が、今ここに甦る!



収録曲(CD) 1. INDUCED DEPRESSION(3:56) 2. P.S.F. (5:37) 3. STONE ADDICT(4:56) 4. TAKE A TRIP(11:33)
付属DVD(未発表秘蔵ライブ:1987年)(32:57) 1.Outside Sandwitch 2.Turn You Cry 3.Orange Desire 4.Psychedelic Speed Freaks 5.Pop Sicle 6.Induced Depression



明大前モダーンミュージックには大学に入学した1982年頃から通っていたが、いつも常連客が店員と話をしていて、気になりつつも人見知りだったのでその輪に入れず、黙々とレコードを漁っていた。常連の中から数々のアンダーグラウンド・バンドが登場したのだから、思い切って話しかけていれば面白かっただろう。モダーンミュージックがレーベルを立ち上げ「サイケデリックでアバンギャルドでスピード感があってっていうこっちの好きな感覚全部備えてるのが無いか探してたら、ハイライズのベースが良く店に来てて、『あ、それ僕らのバンドがぴったり』ってテープ渡してくれた」(生悦住英夫インタビューより)という。レーベル第1弾になったこのアルバムタイトルの略がレーベル名「PSF」になった。

当時レビューで「この歪んだ音は只者じゃない。本物のサイケデリア」とあり、さっそく買い求めたこのLPはホントに音が悪く、演奏のスピードや凄さ以上に耳障りで、サイケというよりパンクとノイズの中間のように感じた。アルケミーレコードのコンピレーション「錬金術 Alchemy Noise Omnibus」(1985)に非常階段、ハナタラシ、Sakevi、Nullと共にハイライズが参加しているのも納得だった。

●サイケロイド(PSYCHE DE LOID)/成田宗弘


日本が海外に誇る伝説のサイケデリック・ロック・バンド『HIGH RISE(ハイライズ)』のギタリスト「成田宗弘」が、同じく日本が誇るVOCALOIDと奇跡のコラボ!

1960年代後半に流行したサイケデリック・ロックのナンバーから成田宗弘自身がセレクト、The Jimi HendrixExperienceの『Fire』から始まり、Janis Joplinの『Move Over』やSteppenwolfの『Born To Be Wild』と言ったサイケデリック・ロックを代表する楽曲10曲を爆音ギターに乗せたVOCALOIDアレンジカヴァーアルバムが完成!

収録曲のギターは勿論成田本人のギターによるものだが、 今回ベースも初挑戦となり、30年以上「ギタリスト 成田宗弘」で通している中で、成田のベースが全編に渡って聴けるアルバムとして貴重である。ミックスも成田が時間を掛けて行っており、単なるボーカロイドによるカヴァー曲集ではなく、成田が思うサイケデリックとボーカロイドの融合で新しい表現を作り出している。

CD内には成田宗弘によるサイケデリック・ロックの歴史や今回の収録に至った流れなどをライナーノーツとして収録、またサイケなジャケットイラストを使用したステッカーも同封!

収録曲 1.Fire 2.Venus 3.Summertime Blues 4.You Keep Me Hangin On 5.Move Over 6.Born To Be Wild 7.White Rabbit 8.Kick Out The Jams 9.Astronomy Domine 10.Little Doll



ノイズやシューゲに続いてサイケまでボカロかよ、と呆れて聴いてみたら、じぇじぇじぇ!(死語)。コレイイよ!ドラムマシーンに凶悪ファズギターが炸裂する宅録サイケの極めつけ。無表情なボカロの歌は空虚感たっぷり。ハイライズがエッシャーの騙し絵だとすれば、サイケロイドは3Dステレオグラムと言えるかも。ボカロレーベル「ユーリズミック」のアングラ/サイケ好きな社長の慧眼には恐れ入る。次はフリージャズ+ボカロか?

◆成田宗弘◆


世界中にファンを持つ伝説のサイケバンド『HIGH RISE』のギタリスト。ノイジーなワウワウサウンドは内外のミュージシャンに影響を与え、多くのフォロワーを生んだ。他に『兇悪のインテンション』、『タコ』などで活動し、ソロでも多くのセッションに参加している。最新のリーダーバンド『Green Flames』ではボーカルもつとめる。

25年前
住んでたマンション
石川台ハイライズ

GREEN FLAMES / GREEN FLAMES


日本のアンダー・グラウンド・ロック・シーンの伝説的存在だったHIGH RISEの中核メンバー、成田宗弘(g、vo)と氏家悠路(ds)に、奇才、田畑満(b)を加えて誕生したスーパー・グループ、GREEN FLAMESのデビュー作。爆音ギターに荒々しいドラムとベースが重なる、サイケデリック・ロックンロールの逆襲。 先行発売されたアメリカでは、ニューヨークの老舗カルチャー雑誌「ヴィレッジ・ヴォイス」誌で「2012年の10枚」に選ばれた傑作アルバム。

NARITA Munehiro : guitar,vocal
TABATA Mitsuru : bass
UJIIE Yuro : drums

recording, mix, mastering : Souichiro Nakamuraat PEACE MUSIC STUDIO, JULY 14,15, SEPT. 30, 2011
art design : JASSO
収録曲 1. 1320 2. LIFE 3. NAKED LOVERS 4. WORLD END 5. HUMAN NATURE 6. PAST AND FUTURE 7. BLOWER



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【情報解禁】非常階段結成35... | トップ | 非常階段/ゆるめるモ!/流... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゲスです (萩原下衆兵衛)
2014-11-08 18:12:41
お久しぶりのゲスでございます。
あたくし、PSFから出た「TOKYO FLASHBACK2」てのを持っておりやすが、その中にHIGH-RISEと灰野さんが共演してる曲が入っておりやすが、これ、大きな音でかけれません。
お巡りさんがきちゃいます。
こういうのは、やっぱり、日比谷野音とかで、生で、生飲みながら聴きたいでやんすが、
…やっぱり、お巡りさんきちゃうかな?
( ̄▽ ̄;イヤ~ン)
返信する
お巡りさん (miro)
2014-11-09 00:16:12
ゲス兵衛さま

お久しぶりです。お元気そうで何よりです。
最近のお巡りさんはデモやハロウィンの警備で手一杯で、多少の轟音は見逃してくれるかもしれません。
それはともかく、灰野さんをまた野音で観てみたいです。カオスフェス2015やってくれませんかね?
返信する

コメントを投稿

素晴らしき変態音楽」カテゴリの最新記事