A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ウィルコ・ジョンソン@南青山 RED SHOES 2013.1.10 (thu)

2013年01月12日 00時22分26秒 | ロッケンロール万歳!


ウィルコ・ジョンソンの突然の来日が発表されたのは年明け早々だった。昨年10月に来たばかりなのになぜ?と思いつつ即座に予約メールを入れる。シーナ&ロケッツや他のゲストとのセッションというので新年早々おめでたいと楽しみにしていたら、当日になって重大発表が。なんてこったい!そういう理由だったのかと驚きiPodでウィルコの曲を聴き涙したが、理由はともかく最高のロケンローパーティになることは必至、何も無くても当然観るべきライヴだ。ウィルコについての思いは今まで散々書いて来たので今さら感傷に浸ったお涙頂戴記事は必要ないと思うので普通にレポさせて頂く。

●BiS「GET YOU / BiSとDorothy Little Happy」リリースイベント@新宿MARZ


ウィルコが9時スタートなのでその前にBiS(新生アイドル研究会)のイベントに参戦。今週発売のDorothy Little Happyとのコラボシングル「GET YOU」はオリコンデイリーランキング初登場7位にランクイン、好調なスタートを切った。BiS盤とDorothy Little Happy盤がありそれぞれに相手の曲のカヴァーが収録されている。それぞれがリリースイベントを各地で行っているがこの日はBiS単体のイベント。コミックショップとらのあなの仕切りで会場は今年のライヴ初めでいずこねこを観た新宿MARZ。ライヴハウスなので大音量でライヴを観れるのが嬉しい。CDジャケット・PVのKKK(クー・クラックス・クラン)ルックで登場。昨年はメンバーのひとりワッキーが怪我で欠席していたので5人揃ってのライヴは初めて。”アイドル界のラリーズ”と言われる(言ってるのは私だけだが)爆音がPAから炸裂、歌とダンスが一糸乱れぬ訳ではないところがBiSならでは。ライヴ現場で鍛え上げた筈のトークも何処かしまりがなくてユルいのはリーダーのプー・ルイをはじめメンバーのおっとりした性格に由来する。見覚えのあるヲタの皆さんのノリは毎度ながら壮観だ。ライヴ後のチェキ会にも参加したかったがウィルコの時間が気になり握手会だけで我慢する。アイドルと直に触れあえる握手会はファンには嬉しいがにわかヲタには何を話したらいいのか戸惑いかなり緊張する。



休みなくリリースイベントが続き14日恵比寿リキッドルームで2マンライヴ「BiSとDorothy Little Happyの"GET YOU"」開催。2月から全国ツアー、3月16日両国国技館でツアーファイナルBiS/ワンマンライブ「WHO KiLLED IDOL?」。「私たちと四股踏みましょう」とプー・ルイ。国技館でヲタに囲まれるのもいいかもしれない。ぽっと出のアイドルと活動歴40年のロケンローの神様を一緒にするなんてふざけるな!と怒られるのを覚悟でいうが、曲に合わせて腕を突き上げ大声でシャウトする快感はどちらも同じである。

●WILKO JOHNSON TOKYO SESSION 2013@南青山 RED SHOES


レッドシューズには20数年前に行ったことがある。記憶を頼りに西麻布界隈を彷徨い六本木まで歩くが影も形もないので引き返し、想像より渋谷寄りのビルに辿りつく。当日券を求める人の長い列が出来ている。昼間のニュースを知って一目見ようと集まったのだ。予約でソールドアウトなので入れる可能性は低いがこれだけの人が名残を惜しみに来たのはウィルコの根強い人気の証である。入口の柱にウィルコへのメッセージ用に日章旗が貼ってあったので「Wilko, I love you!」とサインする。昔の店舗よりずっと狭い店内は超満員でタバコの煙が充満している。煙からの逃げ場がないがロッケンローなので仕方がない。レッドシューズ常連のロックミュージシャン風が多い。この狭さは90年代にウィルコを観たロンドンのパブそのもの。勿論こんな満員じゃなかったが。スクリーンにDr.フィールグッドの映像が投射されDJがロケンローナンバーをプレイ、雰囲気を盛り上げる。開演時間になると客席後ろの楽屋代わりのVIPスペースから客を掻き分けて鮎川誠とベンジャミン・テホヴァルがステージへ。鮎川が「ベルギーから来たウィルコの大切な友達」と紹介。ベンジャミンはひとりでギターとドラムをプレイし前回同様30分の演奏。ステージが高くなっている訳ではないので全く見えない。ウィルコに捧げたラストナンバー「ライク・ア・ローリング・ストーン」ではサビを観客が合唱。心の籠ったいい演奏だった。

観客が押し寄せ楽器のセッティングが出来ず「3歩後ろに下がって」とアナウンスがある。レッドシューズにこれほど客が集まったのは初めてなのかもしれない。30分ほど待ち鮎川を先頭にウィルコとシーナが登場。「いいぞロッケンロー禿げ!」という声援が頼もしい。ロケンローセッションのスタートだ。やはり人垣でステージが見えないので音だけで楽しむことにする。5m先でウィルコ達が演奏している、その波動を全身で受け止める。フィールグッド、ウィルコのナンバーを数曲プレイしたところでゲストを呼び込む。花田裕之、チバユウスケ、延原達治(The Privates)、浅井健一(何故か紹介がなかった)など日本ロケンロー界の猛者が登場スタンダード・ナンバーをセッション。チューニングが狂ったり途中で止まったりするがお楽しみ大会だから問題ない。



ウィルコは「I’ve got cancer, I’m gonna die(僕は癌になった。もうすぐ死ぬんだよ)」とMC。自分で言うか?と思ったがとても自然な口調にウィルコの強い覚悟が溢れる。1時間強のライヴのアンコールは「バイ・バイ・ジョニー」。「This is my last Tokyo show. I’ll never see you again(これが最後の東京公演。もう二度と会えないよ)」と叫んでギターを掻きむしるウィルコ。鮎川はサビを♪Bye Bye Wilko♪と歌う。出演者全員最期のライヴを心から楽しんでいる。毎回エンディングを飾る曲だがこの日はまさしくラストに相応しかった。



終演後DJがプレイする「テキーラ」に合わせて「ウィルコ!」と叫ぶ観客の歓声が続いている。外へ出ると会場に入れなかった多くのファンが日章旗にサインをしていた。人生をロケンローで締め括ろうとするウィルコに別れを告げる。天国への旅立ちにカンパイ!

さようなら
ロケンローは
鳴りやまない

今回のライブの収益は全て東日本大震災への義援金として寄付するとのこと。カッコ良すぎだぜ兄貴!
RED SHOES支配人RIO氏のブログ→コチラ
ライヴ本番のレポートと写真はコチラ
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