A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

カリフォルニアの地下水脈~LAFMS=ロサンゼルス・フリー・ミュージック・ソサエティ

2013年02月18日 00時37分24秒 | 素晴らしき変態音楽


モダーンミュージックのHPの新入荷情報に工藤冬里&礼子の新作CDと「音人」という雑誌の告知があった。「音人=ONZINE」は"音響作家、石上和也発行の音楽雑誌の第一号!お薦めは150ページのうちの45ページ分の坂口卓也氏によるLAFMS特集!!!"とコメントされていたので「おおっ」と思い早速明大前へ出向き購入。


坂口氏は1980年代初頭ピナコテカレコード発行のフリーペーパー「アマルガム」や自販機雑誌「JAM」「HEAVEN」に"科伏(補)=シナプス"のペンネームで寄稿していた。大半はアメリカ西海岸に棲息するロサンゼルス・フリー・ミュージック・ソサエティ=LAFMSという組織に関する記事だった。竹田賢一の雑誌レビューに始まり色んな偶然が重なりアメリカでLAFMSのメンバーに直接会い様々な情報を入手、その後現在に至るまでの交流に関しては「音人」に詳しい。2010年にロンドンで3日間に亘り開催された"The LAFMS in London - The Lowest Form of Music"の詳細なレポートを含む同記事は本ブログの読者なら興味深いに違いない。現在大阪在住の坂口氏は近年LAFMS関連のイベントを自主企画したりノイズ・即興関連イベントや雑誌記事・CDライナーなどで精力的に活動しており、東京の園田佐登志氏と並ぶ日本地下音楽界の生き字引である。坂口氏ブログ「音薬談」はコチラ

私がLAFMSのことを知ったのはアマルガムの記事と「Fool's Mate Vol.17」(July '81)掲載の水上はるこの記事だった。LAFMS作品はプレス枚数が少なく初期作品は入手出来なかった。キャプテン・ビーフハートやワイルドマン・フィッシャー、レジデンツとも交流のあった彼らのサウンドはひと言では括れないハチャメチャな奔放さと原初的衝動に満ちており、メンバーが流動的なプロジェクトが無数に存在するので全体像の把握は不可能。それは彼らの意図でもあるだろう。ピナコテカレコードが交流しLAFMS作品の日本配給や共同コンピ制作予定との情報もあったがピナコテカ閉鎖のため実現しなかったようだ。



1996年に突如10CD(&11CD)アンソロジーBOX「LAFMS:the lowest form of music」がリリースされ20年間の活動の全貌が明らかになったが、複雑怪奇な匿名性と節操のない音楽性ゆえ謎はますます深まるばかり。2000年代に未CD化音源の発掘・再発やDoo-Dooettes+灰野敬二+Rock Pottsの「FREE ROCK」リリース、Solid Eye来日とLAFMSの話題は続いた。2011年リック・ポッツが来日しスーパーデラックスで工藤冬里とセッションした。予測不可能な冬里の演奏にハンドメイド楽器を駆使して対抗するリックは間違いなく真のエクスペリメンタリストだった。



今後もLAFMSのアーティストは音楽に限らず冒険を続けるだろうしその影響は現在の音楽シーンに深く根付いていることも確かである。坂口氏のレポートにあるように現在進行形のLAFMSの動向に注目して行きたい。

羅府夢衆は
今を生きてる
リアリティー

<LAFMS関連情報>
LAFMSの準メンバーでもあり80年代日本に住みアンダーグラウンド・シーンと深く交流したジョン・ダンカンが来日、東京では非常階段と共演する。

日本のLAFMS=第五列によるピナコテカレコード最後の作品「なまこじょしこおせえ・賣國心・INFECUND INFECTION」がCD化される。
JOJO広重ブログによれば第五列BOXも計画されている模様。

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