A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

原子力牧場/ファンシンちゃん他@東高円寺 二万電圧 2011.9.18(sun)

2011年09月20日 00時16分07秒 | 素晴らしき変態音楽

原子力牧場(静岡)とファンシンちゃん(東京)の共同企画「あとみっくふぁんしん」。両バンドが一緒にやりたいバンドを独断と偏見で(?)集めたユニークなイベントだ。出演はGolgotha / STINGIN'JUNKS / FOREIGNLAND / CULT FLOWERS /ファンシンちゃん / 原子力牧場の6バンド。

3連休の中日であり出演も無名のバンドばかりだったので動員は厳しかったが観に来た人にはホントに楽しい夢の企画だった。まずは入場時に柿ピーの小袋が配られる。原子力牧場の機関誌「あとみっくす」やファンシンちゃんの歌詞のプリントも。もよぽん(原子力牧場)とはくさん(ファンシンちゃん)が司会を務め、バンドの紹介をする。この手作り感が嬉しい。それに応えて各バンドとも個性的な演奏を繰り広げた。

トップバッターはGolgotha。"Gt,Vo/針、Dr,Vo/杉の二人組による静岡のハードコアバンド。耳を突き刺しそのまま心臓までえぐりだすような轟音ギターと激しいドラミングが脳を揺さぶる!"(バンド紹介HPより/以下同)。その通り、1分にも満たない曲が次々繰り出される様は「パンクの鬼」のゲロゲリゲゲゲを思わせる破天荒さ。駆け抜けるサウンドは15分ほどで終了。潔さが気持ちよかった。



2番目はSTINGIN'JUNKS。"暴れ白ツナギ三人衆!アンプ直結ガレージサウンドを堪能あれ!"。もよぽんが高校生の頃インターネットで見つけたバンドでイケメン3人組のストレートエッジなガレージロック。新宿JAMを拠点に活動しているという。ドクター・フィールグッドやミッシェルガンに通じるサウンドには男も惚れるぜ。



3番目は6人組のFOREIGNLAND。"Guitar&Vocal,ShorgeMasatakar/Keyboard,AkikorOuchir/Guitar,FukushimarMasahikor/Drms,RyujirYasukawar/PULSNUG Bass,BaburSanur
ロマンチック略してROCK☆ ポップでキュートで毒々しい、狂った遊園地のようなバンド。Foreinland EP 発売中!ちなみにベースのバブさんと、ファンシンちゃんのトランペットいずみんは職場がいっしょです。"この日一番つかみ所のないバンドで、私にはアニマル・コレクティヴやゴッド・スピード・ユー!ブラック・エンペラーなどのフリー・フォーク系に通じるものが感じられた。物販で無料で配布されていた数枚のCDRを入手したが、それを聴くとますます摩訶不思議な迷宮に迷い込む。ヴォーカルのShorgeMasatakarのソロCDRはまるでNurse With Woundやヘアスタのような奇天烈ノイズだし。



4番目は4人組CULT FLOWERS。"月と太陽の間を行き交う言葉を紙飛行機にのせて飛ばす、日本のロックンロールバンド。"影響を受けた音楽はネオアコ、ギターポップ、フォーク、モッズ、ロックンロールリバイバル等。これも男っぽくてカッコいいバンド。メロディーのしっかりしたストレートなR&Rサウンドは秀逸。歌詞がハッキリ聴き取れるヴォーカルも上手い。



5番目がファンシンちゃん。"元「おはやし」のはくさん率いる、東京で活動中のガールズロックバンド。鋭く激しく詩的な音が重なり合って、うみだされるのはどこか切なくてかなしくて、そしてやさしい世界。個性的で力強く歌い上げる声とたしかな演奏力で、絶賛活動中。/byもよぽん" もよぽんは高校生の頃、当時中学生だったはくさんの音源をインターネットで見つけ感激して生まれて初めてCDを通信販売でオーダーしたそうだ。G,Ds,トランペットのパンク・トリオ。トランペットの入ったパンクというのも珍しいが、不思議とサウンドに合っていて、時にジャジーに時にバカラック的にサウンドを彩る。トランペットのいずみんは今回のイベントのフライヤーのイラストも手がける才女。爆音だけじゃなくて歌心を持ったサウンドが新鮮。



トリが原子力牧場。"2010年、細々と原子力牧場として種まきしはじめる。刺々しさに毒々しさ、かわいいポップさが混ざり合った究極体。脳をゆさぶる音に、刺さるように意味のある言葉の数々。2011年現在、徐々に各所で認められつつある才能に今後も期待。/byはくのがわ" もよぽんが顔に血を思わせる赤で呪術的な文様を描いた毒々しいメイクで登場。前回の東京公演の時よりリラックスし、濃厚なヴェノム・ポップを展開。ドラムのはせのプレイはパワフルだし、ギターのもたんは鋭いフレーズを連発する。よりロックっぽさを打ち出したステージは独自の世界を現出した。アンコールの「クルタリテララン」がやはり最高だった。彼らは10月にリリースされる「Girls Sazanami Beat! Vol.4」に参加し、そのレコ発で再び東京へ来る。



これだけ音楽性の全く異なる6バンドが共演するというだけでも奇蹟的。アーティスト本人の企画ということで、ライヴハウス主体のブッキングとはひと味違った統一された空気感がありイベントとして心から楽しめた。長時間のスタンディングはロートルの身には辛かったが。あとみっくふぁんしん第2弾も是非企画して欲しい。

ファンシンちゃん
Atomic Farmと
戯れて

終演後もよぽんとはくさんが楽しそうにはしゃいでいたのが印象的だった。



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