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天下り酒場(原宏一)

2008年09月12日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 この本は原宏一さん短編小説が6つ入った本です。

私は、この原宏一さんの小説を初めて読んだのですが、ハッキリ言ってどれも面白かったです。

分野としては、新奇想小説というようですが、現代日本社会を鋭く、かつコミカルに描いていると思います。

とてもオススメです!なお、「床下仙人」という本がベストセラーとなっているようですね。こちらも読んでみたいと思います。

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 以下はこの「天下り酒場」に入っている6つの小説のオチを除いたあらすじなどです。

<天下り酒場>
 職人気質の店主がギリギリで営む割烹居酒屋で、ひょんなことから天下りの役人を雇うことになります。ところが、あっという間に役人の客が増え、コストも減らすことが出来てそして利益は増え、一気にチェーン展開を果たします。「天下り」の実態とそして問題等がよく分かる物語です。

<資格ファイター>
 会社ではリストラ要員となって暇をもてあそんでいる主人公が、資格を300近く合格しますが、そんな合格発表の会場でプロダクション経営の怪しい小太りオヤジと出会い、「アイドル路線の資格ファイター」となってタレントとしてデビューすることになります。芸能界の裏側を垣間見ることができます。

<居間の盗聴器>
 主人公の夫が居間で盗聴器を発見します。仕掛けた人間が誰なのか探偵を使って調べたりしますが分かりません。しかしなぜか会社で絶好調となり、家庭もうまくいくようになれます。力を抜くと、いい結果になるものかもしれません。

<ボランティア降臨>
 平穏な家庭で、おばあちゃんの体調が悪くなると、突然女性の介護ボランティアが現れます。その女性のボランティアは、それはそれはその家庭に尽くしてくれて、その家族は、一人を除いてハッピーになります・・・。

<ブラッシング・エクスプレス>
 ある日、リストラで求職中の男の家に、突然歯磨き屋が訪れます。その男はその歯磨きを体験し、そのビジネスの将来性を見込んで、一緒に歯磨き屋を始めることにします。歯科医やその歯科医の本質などを垣間見ることができます。

<ダンボール屋敷>
 結婚してとことん尽くしていた夫が定年後に失踪し、残されたその妻と長男との二人の暮らしが始まりますが、その妻が壊れ始め、色々なものを買うようになっていきます。家庭の実態を心理学的にも分析し、考えさせられます。

<目次>
天下り酒場
資格ファイター
居間の盗聴器
ボランティア降臨
ブラッシング・エクスプレス
ダンボール屋敷
解説 渋沢良子

面白かった本まとめ(2007年)
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<今日の独り言>
歌声喫茶風のコンサートへ行ってきました^_^;かなり年配な方ばかりの参加でした。知っている曲もあって楽しかったです。今度は本物の歌声喫茶に行ってみようと思います。

コメント
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