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「グローバル投資のための地政学入門(藤田勉、倉持靖彦)」という本はとてもオススメ! パート1

2017年03月31日 01時00分00秒 | 
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 「グローバル投資のための地政学入門」という本は、地政学(地理的要因が国際的な政治、外交政策、安全保障や経済に与える影響を研究するもの)の理解抜きには世界の金融市場の分析はできないということで、世界の地政学の基礎理論や米国の世界戦略、欧州(ドイツや英国、ロシア等)、中国の各国の状況や歴史、地政学的リスクの高まりによる金利低下やその影響、日本が取るべき道(インバウンド(訪日外国人増加)による観光立国)等について分かりやすく書かれていて、今後の長期の資産運用に役立つ内容だと思います。

 特に20世紀初頭にマッキンダーが発表した以下のハートランド理論のポイントが、その後の第一次世界大戦や第二次世界大戦を予言しているだけでなく、現在のシリア難民、ウクライナ内線、ロシアによるクリミア併合などにもつながっているとはナルホドと思いましたね♪

<20世紀初頭にマッキンダーが発表したハートランド理論のポイント>
1.世界島(ユーラシア大陸とアフリカ大陸)を支配する者は世界を支配する
2.世界島の中心にあるハートランドを支配する者は世界島を支配する
3.東欧を統治する者は、ハートランドを支配する

 また欧州リスクが高まる理由やIS(イスラム国)が生き残る理由などもよく理解できました♪

 それから、本書は米国大統領戦前の2016年9月に発行されているのですが、当時クリントン有利と言われていた中でトランプが大統領になる可能性があることについて書かれていることは秀逸だと思います。

 「グローバル投資のための地政学入門」という本は、地政学という観点から世界の歴史や紛争・摩擦の理由について客観的に理解できるだけでなく、それらが金融市場に与える影響について分かりやすく、また真実を追求していて、とてもオススメです!

あまりにも良書なので、2回に分けて紹介致します♪

以下はこの本のポイント等です。

・歴史的に、地政学的な要因が、株式、金利、為替、エネルギーなどの相場に対して大きな影響を与えてきた。たとえば、エジプトやシリアがイスラエルに攻め込むことによって、第四次中東戦争(1973年)が始まった。エジプトやシリアは有力な産油国ではないが、近隣のアラブの産油国が結束して、これらの支援のために対米石油禁輸に踏み切った。これらは地理的に近いがゆえに戦争をし、あるいは同盟を組んだのだ。これをきっかけに石油危機が起こり、世界の株価は大きく下落し、為替相場が乱高下した。そして日本では狂乱物価と呼ばれたインフレが発生した。2010年代に入って、米国は世界から兵力を撤退させつつある。警察官がいなくなれば必然的に世界の治安は悪化する。世界を揺るがす大事件や戦争を起こしたサダム・フセイン、カダフィ、オサマ・ビン・ラディンらはすでに殺害された。それでも、シリア難民、IS、大陸欧州のテロ、中国の南沙諸島進出、北朝鮮の核開発など世界を揺るがす問題が山積だ。その意味でも、地政学の理解抜きには、世界の金融市場の分析はできない。

・なぜ、今、地政学なのか?最大の理由は、世界の警察官がいなくなったからである。2013年に米国オバマ大統領は「米国はもはや世界の警察官ではない」と宣言した。アフガン戦争やイラク戦争において、多くの米国の青年が戦死し、あるいは兵士が帰還後、精神的な問題を抱えるなど、社会的なコストがあまりに大き過ぎたからだ。リーマン・ショック(2008年)によって、米国経済が大きな打撃を受けて、財政赤字が膨れ上がったことも重要な要因だ。その結果、米国は外交安全保障戦略を大転換している。たとえばこれまで米国とサウジアラビアは、強力な同盟関係にあった。しかしサウジアラビアが原油価格を牛耳った時代は去り、イラクやイランが産油国として台頭しつつある。このため米国にとって、サウジアラビアの重要性は薄れている。サウジアラビアは、イランと国交を断絶するなど、関係が悪化している。一方で、米国は、他の中東の大国であるイラクやイランと関係修復を試みている。イラクのフセイン、リビアのカダフィ、アルカイダのオサマ・ビン・ラディンも、もはやこの世にはいない。このため米国が中東に大規模な軍隊を展開する必要もなくなった。しかもかつてのように、米国の同盟国であるイスラエルを攻撃する国はなくなった。世界の国防費のうち、米国は36%を占めており、圧倒的に大きい(2015年名目ベース)。かつて米国と世界の覇権を争ったロシア(旧ソビエト連邦)の国防費は、それよりもはるかに小さい。中国も急増しているとはいえ、米国と比べるとはるかに小さい。しかし2010年代に入って米国は国防費を大きく削減している。しかも同盟国である英国、フランス、ドイツ、日本も国防費を減らしている。一方で米国を除いた世界の国防費は上昇傾向にあり、特に中国、ロシア、サウジアラビアなど地政学リスクの高い国を中心に国防費を大きく増やしている。

・歴史的に、世界の金融市場の混乱の多くは、地政学的な要因で生まれている。戦後の世界の株価急落は、多くが地政学的な要因によって起こった。そのケーススタディとして、戦後最大の株価下落を生んだ2008年のリーマン・ショックを分析する。リーマン・ショックは直接的には米国住宅バブル崩壊が原因とされるしかし米国住宅バブル崩壊は、世界の株価急落のきっかけに過ぎなかったと考えられる。2000年代には、中国を中心とする新興国バブル、新興国需要を背景とする資源エネルギーバブル、EUの本格的な統合を背景とするユーロバブル、世界的なM&Aバブルなど、多くのバブルが生まれていた。そしてそれらは同時に崩壊していった。つまり、米国住宅バブル崩壊をきっかけに、世界多発バブルが同時に崩壊したということだ。それでは、リーマン・ショックを生んだ米国住宅バブルは、なぜ生まれたのか。その原因の一つが中東に関わる地政学的な要因である。ITバブルが崩壊し、米国同時多発テロ発生の2ヶ月後、つまり2001年11月に米国の景気は底入れした。そして2004年には米国経済成長率は21世紀に入って最高の水準に達した。しかし当時、米国連邦準備制度理事会(FRB)議長であったアラン・グリーンスパンは、金融緩和を続けた。当時はアフガン戦争、イラク戦争が長期化していたために、世界的に不安心理が高まっていた。景気の底入れ後も、フェデラル・ファンドレート(政策金利、FF金利)の誘導目標を引き下げ続け、ついには当時最低水準まで引き下げた。そしてこれを長期間、据え置いた。つまり経済的には利上げすべきだったのだが、国際情勢が不安定なので利上げを見送ったのである。好況時に超金融緩和を続ければ、バブルが起きるのが世の常だ。この時期に住宅価格も、株価も大きく上昇した。つまり本来ならば利上げすべき時に、FRBは利下げをしたということだ。そこで一転、グリーンスパンは強烈な金融引き締めに転じた。短期間に強烈な金融引き締めを実行すれば、バブルが崩壊するのがこれまた必然と言える。名議長と言われたグリーンスパンをもってしても、判断を誤ったと言える。筆者はこれが戦後最大の経済危機となったリーマン・ショック発生の本質的な原因なのではないかと考えている。

・国際政治や安全保障においては、地理的要因がたいへん重要となる。地理的要因としては、地理的位置、地形、領土(国土の大小)、人口、気候、国家間の距離、エネルギー資源の存在、国内の民族・宗教・文化グループ、水路へのアクセスなどが挙げられる。たとえば、大陸欧州の大国であるドイツとフランスは隣国同士であり、歴史的に多くの戦争を戦ってきた。その始まりが30年戦争(1618年~1648年)だ。その後、ナポレオン戦争(1806年~1815年)、普仏戦争(1870年~1871年)、第一次世界大戦(1914年~1918年)、ルール占領(1923年)、第二次世界大戦(1939年~1945年)と、両国は激戦を戦った。その点、英国はドーバー海峡があるため、大陸欧州とは政治、経済的に一定の距離を保ち続けてきた。文化や法制度も大陸欧州とは大きく異なる。こうした地理的要因があるからこそ、英国においてEU離脱が真剣に検討された。あるいは「敵の敵は味方」ということもある。以外にも歴史的に英国とロシアは多くの軍事同盟を結んできた。ナポレオン戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦などがその例だ。いずれもドイツやフランスが共通の敵だったので、同盟を結んだのである。これは、英国とロシアが遠すぎて、直接的に戦争をすることがほとんどなかったからでもある。たとえば、第二次世界大戦では、ソ連のスターリンと英国のチャーチルは仲がいいので手を組んだというよりは、共通の敵がヒトラーだったので、手を組んだのではないか。決して両国は本質的に仲がいいわけではないように思える。

・地理的要因に、歴史や宗教、民族の違いなどが加わってくると、地政学の分析は一段と複雑になる。距離的に近く、しかも民族や宗教が異なると、良好な関係を保つのは、時に難しい。たとえば中東の大国であるイランとイラクは隣り合っているが、以下のように大きな違いがある。
民族の相違:イランはインド・ヨーロッパ語族のペルシャ人が多数派であるが、イラクはアラブ人が多数派である。フセインがイラクに住むクルド人を虐殺したことがあったが、クルド人はインド・ヨーロッパ語族だ。
宗教の相違:両者ともイスラム教だが、イランはシーア派が圧倒的な多数を占める。イラクは国全体としてはシーア派が多数であるものの、永く独裁者として君臨したサダム・フセイン大統領など、中枢にはスンニ派が多くいた時期があった。2016年初めにサウジアラビアとイランが断交したのも根底には、シーア派の宗主イラン対スンニ派の宗主サウジアラビアとの対立がある。世界の警察官がいなくなったことによって、ますます今後の中東の混乱が懸念される。

・地政学は19世紀後半以降、欧米で発達してきた。19世紀後半は、欧州列強による植民地支配、覇権争いが活発化しており、そうした中、地政学が生まれた。安全保障、軍事力に焦点を当てた地政学を特に、地政戦略学と呼ぶ。知性戦略学は以下に代表される。
1.ドイツのカール・ハウスホーファーの生存圏理論
2.英国のハルフォード・マッキンダーのハートランド理論
3.米国のニコラス・スパイクマンのリムランド理論
こうした理論は、19世紀後半から20世紀(冷戦期)に妥当していた伝統的地政学であり、国家の(軍事的)戦略的行動を説明し予測する研究であった。第二次世界大戦の日本やドイツ、冷戦時代の米国やソ連のように、国家の膨張政策を正当化するイデオロギーとして濫用されることもあった。

・以下は主要な地政学用語である。
世界島:ユーラシア大陸とアフリカ大陸を合わせた世界最大の「島」
ハートランド:世界島の中心に位置するユーラシア大陸の北内陸部(旧ソ連の領土に相当)
リムランド:ハートランドの周辺地域(極東、中国、東南アジア、インド、中東、地中海、中東欧、北欧)
ランド・パワー(大陸国家):他国と陸の国境で接する国家で、ロシアやドイツのように、海軍は小さいが、強力な陸軍を持ち、ハートランドやその周辺に大きな力を持つ。
シー・パワー(海洋国家):国土が海に囲まれ、または強大な海軍など制海権を有する国家であり、英国や米国の場合、ユーラシア大陸から海で隔てられている。
クラッシュ・ゾーン:シー・パワーとハートランドの間に位置する小さな緩衝国。たとえば中欧、東欧諸国を指す。
これらがぶつかり合って、20世紀に世界大戦が起こり、21世紀の今なお地政学的な対立が続いているのだ。

・帝国主義全盛期の19世紀後半には、大英帝国が世界を制覇した。そして欧米列強が次々に植民地を広げていった時代でもある。こうした考えは、自分が生きるために他国を侵略するのは仕方がないという思想にも通じる。日本もそうであったが、生き残るためにやむを得ず、自存自衛のための戦争ということを標榜する。20世紀初頭、ドイツは3B政策を推進した。これはベルリン、ビザンチウム(現在のイスタンブール)、バクダットを軸として勢力を拡大する政策だ。そしてドイツは3C政策を推進する英国と対立した。これはカイロ、ケープタウン、カルカッタ(現在のコルカタ)を鉄道で結ぶ植民地政策だ。これが、ドイツを中心とする三国同盟とイギリスを中心とする三国協商の対立を生んだ。やがてこれが第一次世界大戦に発展した。今から見れば、これらは帝国主義的な侵略なのだが、当時は「やられる前に打って出ないと、やらえる」という時代であった。

・1923年にハウスホーファーは、アドルフ・ヒトラーと出会い、地政学を伝授した。こうして地政学はヒトラーにより、生存圏確保のための領土の拡張とそのための邪魔者の排除に利用された。ハウスホーファーは、1909年~1910年に日本に軍事オブザーバーとして滞在している。1940年日独伊三国同盟や1941年日ソ中立条約など、日本の軍事政策にも影響を与えた。しかし第二次世界大戦後、戦犯に問われたハウスホーファーは自殺し、ドイツで発展した政治地理学が消滅した。

・ハウスホーファーは、ラッツェルとチェレーンの思想をベースに、マッキンダーのハートランド理論にも影響を受けた。しかしハートランド理論が勢力均衡の実現を目的とするのに対し、生存圏理論では勢力均衡を打破して、生存圏を拡大すべきと曲解された。これは、ランド・パワーのロシアとドイツが連合し、シー・パワーの英国と米国をユーラシアのリムランド(つまり大陸欧州)から排除するという考えである。実際に、1939年に独ソ不可侵条約が締結され、秘密協定に沿ってポーランドの独ソ分割占領が実行された。これが第二次世界大戦の始まりとなった。こうして生存圏理論は、第一次、第二次世界大戦双方に大きな影響を与えた。ドイツの戦法が、短期決戦、あるいは電撃作戦中心になるのは地政学的影響が大きい。国土がロシア、フランス、オーストリアといった大国に囲まれたドイツにとって、自国が生き抜くためには、先制攻撃が重要となる。このため、ドイツは平時から戦争計画をつくり上げ、先制攻撃によって緒戦で勝負を決着する戦法を得意とする。普仏戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦のポーランド侵攻、フランス占領、ソ連侵攻など、ドイツはすべて電撃作戦を実行した。そして普仏戦争のように、短期決戦で終わると勝利するが、戦争が長引くと、大国に囲まれているドイツにとっては不利になる。それはハートランドとシー・パワーに挟まれるドイツの地理的な条件があるためだ。海に囲まれた英国などと違い、生き残るためには先制攻撃が必要となりがちだ。

・本格的な地政学の始祖は、英国の地理学者であるハルフォード・マッキンダー(1861年~1947年)である。マッキンダーは1899年にオックスフォード大学に地理学部を創設し、ロンドン大学政治経済学部の学部長、下院議員も務めた。マッキンダーは、第一次世界大戦、第二次世界大戦、冷戦の構造を予言し、現在の地政学の基礎を築いた。そして20世紀初頭に20世紀から21世紀にかけて起こる世界的な対立を予言していた。たとえば現在のシリア難民問題ですら、マッキンダーの理論で分析可能である。その中核は20世紀初頭にマッキンダーが発表したハートランド理論だ。マッキンダーの主張のポイントは以下の通りである。
1.世界島(ユーラシア大陸とアフリカ大陸)を支配する者は世界を支配する
2.世界島の中心にあるハートランドを支配する者は世界島を支配する
3.東欧を統治する者は、ハートランドを支配する

・つまり、マッキンダーは、ユーラシア大陸の中心部である旧ソ連の領土を握るものが世界の覇権を握ると考えたのだ。歴史的にハートランドを支配したのは、元とソ連のみである。なお、ハートランドの概念を初めて使用したのは、英国の地理学者で、マッキンダーの教え子であったジェームス・フェアグリーブ(1870年~1953年)である。地政学の始祖と呼ばれるマッキンダーは、シー・パワー理論の影響を受けている。マッキンダーは歴史的にシー・パワーとランド・パワーが対立してきた構造を示した。この理論に立てば、英国、フランス、ドイツなど欧州の大国は、「世界島」の西のはずれにある。だから、これらの国々はリムランドと言われる。言い換えれば、欧州諸国がハートランドをおさえるには、ハートランドまでの道のりにある東欧諸国が重要ということになる。そして、リムランドとハートランドの境界にある東欧諸国は、戦争や紛争が起きやすいクラッシュ・ゾーンとなる。

・世界島やハートランドと言われても、今ひとつピンとこない。あるいは、「東欧を制する者が世界を制する」と言われると違和感があると言わざるを得ない。しかし実際に、マッキンダーの予言は的中した。20世紀初頭に、東欧、中でもバルカン半島は「世界の火薬庫」と呼ばれ、軍事的、外向的に重要な位置を占めた。まさにこれらは文字通りクラッシュ・ゾーンとなり世界中を戦乱に巻き込んだ。たとえば第一次世界大戦は東欧の小国サラエボでオーストリア皇太子が暗殺されたことから始まった。第一次世界大戦の本質は、ランド・パワーの新興国ドイツとシー・パワーの領袖であった大英帝国の対決だった。第二次世界大戦は、クラッシュ・ゾーンにあるポーランドに、ドイツとソ連が同時に侵攻して、その後、両国がポーランドを分割統治したことから始まった。独ソ不可侵条約を結んだ両国だったが、やがて、ドイツは資源が豊富なハートランド(この場合、カスピ海沿岸の油田)に進出するために1941年にソ連侵攻に踏み切った。

・冷戦は、東欧に展開される「鉄のカーテン」(バルト海からアドリア海につながる)やベルリンの壁を挟んで、西側諸国と東側諸国が対立したものだ。つまり、「鉄のカーテン」はクラッシュ・ゾーン上に展開された。その後も、ハンガリー動乱、チェコの春、ベルリンの壁崩壊、旧ユーゴの内乱など、クラッシュ・ゾーンで大きな動乱が起きた。

・20世紀初頭に、マッキンダーはハートランドを圧倒的なランド・パワー(たとえばドイツやロシア)が制すれば、世界を制することになると考えた。そして、ハートランドにおけるランド・パワーがシー・アワーを攻めた場合の脅威に警鐘を鳴らし、勢力均衡が各国の安全を保障するため、自由の基礎となると主張した。実際にクラッシュ・ゾーンを押さえ、かつハートランドを支配したソ連は、キューバ、北朝鮮、ベトナム、インド、エジプト、シリアなど、欧州以外にも同盟国を広げた。世界を制覇するには至らなかったが米国と並び立つ国になった。

・20世紀に突入し、シー・パワーである大英帝国の覇権に陰りが見られる中、ロシアの南下政策やドイツの帝国主義により、ランド・パワーの軍事的脅威が増していた。マッキンダーは、勢力均衡のため、ドイツとロシアの間に、独立国家として複数の東欧諸国からなる中間地帯が必要であると考えた。これは、ロシアやドイツに東欧を支配させてはならないとの警鐘であったが、英国政府がハートランド理論を採用することはなかった。これがやがて、二度の世界大戦につながった。そして現在のシリア難民、ウクライナ内戦、ロシアによるクリミア併合なども、クラッシュ・ゾーンが舞台となっている。今後も、マッキンダーのハートランド理論が有効であり続ける可能性が高い。

・米国海軍少将であったアルフレッド・セイヤー・マハン(1840~1914年)は、地政学の名称の生みの親だ。シー・パワー理論を提唱したマハンは、海軍の歴史家としてシー・パワーとランド・パワーの歴史を研究した。マハンは、海洋が安全保障上そして経済上重要な意味があり、世界大国になるためには、海洋を掌握することが絶対不可欠な条件であると考えた。特に、シー・パワーとして覇権を握った大英帝国を教訓とし、米国内で吸収し切れない工業・商業製品の受け入れ先として、米国も対外的な拡張政策をとることを求めるものであった。1902年に中東という用語を初めて用いたのもマハンである。中東とはアラブとインドに挟まれた地域で、海軍戦略上重要な拠点であった。またマハンは1876年に来日し江戸幕府第15代将軍であった徳川慶喜と面会している。米国は歴史的に孤立主義をとる。1823年にモンロー大統領がモンロー主義と呼ばれる外交の基本方針を打ち出した。モンロー主義は、米大陸と欧州大陸の間の非植民地化、非介入、非干渉をうたったものでう。このため英国やフランスと比較して米国の植民地政策は遅れていた。マハンの理論は、ウィリアム・マッキンリー大統領、セオドア・ルーズベルト大統領など米国の海洋戦略に影響を与えた。1898年に米国はハワイを併合し、さらに米西戦争に勝利し、プエルトリコ、グァム、フィリピンを領有した。1903年にはキューバから、グアンタナモ湾の海軍基地を永久租借している。このように、シー・パワー理論は米国がその後、国際主義に転換する一つの理論的支柱となった。

・米国が孤立主義を捨て、本格的な国際主義に転換した理論的支柱はニコラス・スパイクマン(1893~1943年)のリムランド理論だった。米国イェール大学の国際関係論の教授であったスパイクマンは、リムランド理論により冷戦時代の米国の安全保障戦略に大きな影響を及ぼした。スパイクマンは、重要な地政学上の地域として、マッキンダーのハートランド理論を踏襲した。そしてハートランドの周辺地域(極東、中国、東南アジア、インド、中東、地中海、中東欧、北欧)をリムランドと名付けた。ランド・パワー(ドイツ、ロシアなど)とシー・パワー(英国、米国など)の中間にリムランド(西欧、北欧など)があり、リムランドの重要性が地政学的に高いと主張する。そして、リムランドを支配する者がユーラシアを制し、ユーラシアを支配する者が世界の運命を制すると考えた。1942年にスパイクマンが著した「世界政治における米国の戦略」は、第二次大戦後の国際情勢を読み説く上での枠組みが示されている。リムランド理論は、米国の冷戦時代の外交政策に大きな影響を与えたと言われている。実際に冷戦時代に米国は対ソ連の「封じ込め戦略」を採用した。

・さらにスパイクマンは旧世界と新世界の対立論を唱える。ユーラシア大陸、アフリカ、オーストラリアを旧世界、米大陸を新世界に区分し、旧世界が特定の大国に支配されれば、新世界も征服されるとの脅威を示した。このため新世界の米国が、旧世界を積極的に包囲すべきと主張した。そこでスパイクマンは、米国は旧世界の大国間の均衡を構築し、維持するため、孤立主義(モンロー主義)ではなく、対外介入主義を採用すべきであると提唱した。地理的に離れていても、エア・パワー(空軍力)と機動的に世界展開できる軍隊を持つ米国は、戦後多くの軍事同盟を結び、世界の警察官として多くの戦争、紛争に介入した。

・地政学における重要な概念として「時代と共に大国は変遷する」という考えがある。大国が変遷すると、その結果、地政学的リスクも変化する。そして世界の経済や金融市場にも大きな影響を及ぼすことがある。歴史的に世界の大国は変遷してきた。世界の四大文明の発祥は、今の国で言うと、中国、パキスタン、イラク、エジプトだった。その後、欧州では、ギリシャ、イタリアの順に覇権は移った。16世紀にはスペインとポルトガルが世界を二分し、19世紀には英国が世界を制覇した。アジアでは、モンゴル、イラン、トルコが覇権を握ったこともあった。現在大国といわれる米国の建国は1776年、ドイツは1871年、そして日本の明治維新は1868年と歴史は浅い。米国と並んで大国であったソ連は1922年に誕生したものの1991年に崩壊した。つまり69年間の短い命だった。このように世界の大国は移り変わり、それが世界の安全保障に大きな影響を与える。

・「大国の興亡」は地政学的リスクを大きく変化させる。「大国の興亡」が新たな地政学的リスクを生む例としてソ連崩壊をとりあげる。米ソ冷戦終結がきっかけとなって1991年に米国と対峙していた大国ソ連が崩壊した。ソ連崩壊は以下のように地政学的に大きな変化をもたらした。第一に中国の台頭である。ソ連が共産主義国でなくなった結果、1990年代以降、世界の共産主義国のほとんどは事実上資本主義化した。その影響を受けて中国は政治体制は共産党一党を維持しながら経済体制を自由化した。資本主義経済体制に切り替えて以降、中国経済の高成長が続いた。今では中国のGDPは日本の3倍近くに達し、2020年代には米国を抜いて世界一になると見られる。つまりソ連崩壊が中国の台頭の時期を早めたとも言える。中国経済が大きくなったために、中国株の動向が世界にも大きな影響を与えている。さらに人民元も世界の通貨に大きな影響を与えている。そして経済力の強大化と同時に軍事力も強大化している。経済的に豊かでなければ、南沙諸島に軍事基地をつくることはできない。

・第二の例はリムランドである欧州の不安定化だ。欧州連合(EU)は、長年、戦争を繰り返してきたドイツとフランスを中核として、それにイタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクが加わって、1952年にその前身(欧州石炭鉄鋼共同体)が誕生した。つまりソ連が米国と並んでスーパーパワーであった時代は、EUの前身である欧州共同体(EC)は西欧諸国連合であった。そしてEC加盟国は米国やカナダなどと軍事同盟を組んだ。これが北大西洋条約機構(NATO)である。地政学的にいえば、リムランドのフランス、ランド・パワーの雄ドイツと、シー・パワーの米国、英国などが連合してソ連などに対抗した。それに対してハートランドの盟主であるソ連はクラッシュ・ゾーンにある東欧諸国とワルシャワ条約機構をつくって対抗した。そしてソ連はアジアのリムランドである中国、北朝鮮、モンゴル、北ベトナムなどと社会主義陣営を構築した。EUは1992年にマーストリヒト条約により1993年に発足した。つまりソ連崩壊の2年後に誕生したことになる。2004年以降、EUは旧東側諸国の加盟を認め、名実ともに欧州全体の国家連合となった。EUは経済同盟である前に安全保障同盟という要素を持つ。だからこそソ連崩壊を機に経済水準は低いもののソ連陣営だった国々を西側陣営に引き入れたほである。

・地政学的に言えばハートランドの盟主であるソ連が崩壊し、クラッシュ・ゾーンにある東欧諸国が西欧のリムランドとシー・パワーである米英の西側陣営に加わったということになる。こうして拡大EUはソ連の一部だったバルト3国まで含むユーラシア大陸西部の広大な地域と膨大な人口を支配することとなった。その結果、シー・パワーの米国、英国、リムランドのフランス、ランド・パワーの雄ドイツと、クラッシュ・ゾーンにある東欧諸国が同盟を組んで、ハートランドにあるロシアに対抗する形となった。このため軍事バランスという意味では、西側の圧倒的な優位になったということだ。しかし皮肉にもこれが現在のEUの不安定化を生んでいる。旧東側諸国の経済水準は、ドイツ、フランスなどと比較してかなり低い。つまり旧東側諸国がEUに加盟するということはEU加盟国間の経済格差が拡大することを意味する。そして経済水準の格差拡大は、通貨の不安定化をもたらす。英国とデンマーク以外のEU加盟国は統一通貨ユーロに参加する義務を負う。経済水準の低い東側諸国がユーロに参加するということはユーロが不安定化することを意味する。加えて、財政政策や社会政策の問題も発生する。EU加盟国の国民は移動の自由があるため、加盟国内のどの国にも移動が可能になる。たとえば、旧東側諸国であったクロアチアがEUに加盟し、比較的賃金の低いクロアチア人は英国で自由に働けるようになった。またドイツはシリア難民を受け入れているが、難民がドイツ国籍を取得すれば、他のEU加盟国でも自由に働くことができる。EU加盟国は財政政策が統一されていないため、社会保障制度は国によって大きく異なる。たとえば、英国やドイツなどの高所得国は、生活保護などの社会福祉が充実しており、低所得国からの移民や難民が多くやってくる。これは「社会保障のアービトラージ(さやとり)」と言われる。これを嫌う英国は、EU離脱を真剣に検討するに至った。これらはEUが従来の西側諸国連合であれば、大きな問題にならなかっただろう。つまり「ソ連崩壊→東欧諸国のEU加盟→EUの貧富の格差拡大→EUの不安定化(英国のEU離脱検討、ユーロ危機など)」という図式である。

・もう一つ大国の興亡が地政学的リスクを高めた例を紹介することとしよう。世界島の結節点であり、ハートランドに接する中東は、古くから交通や商業の要衝として栄えた。20世紀に入って、石油資源が豊富であることから、戦後はバルカン半島に代わって、世界の火薬庫であり続けた。戦後の世界の金融市場の混乱の多くは中東が発信源となった。その理由は数多いが、第一次世界大戦後、オスマン帝国が崩壊した影響は大きい。トルコ系イスラム教徒が多いオスマン帝国は、1543年にビザンツ帝国の首都コンスタンチノープル(現イスタンブール)を陥落させた。その後、中東とバルカン半島の大部分を支配した。オスマン帝国の最盛期は、スレイマン1世(在位1520年~1566年)の時代であった。その支配地域は、古代ローマ帝国の最盛期の4分の3を占めた。ところが19世紀には「ヨーロッパの病人」「瀕死の病人」と呼ばれ第一次世界大戦の敗戦が帝国崩壊の決定打となった。オスマン帝国崩壊後、中東は真空状態とんり、それがその後の中東の紛争を生んでいる。英国は第一次世界大戦を有利に導くために以下の3つの協定を別々に結んだ。
フサイン・マクマホン協定:オスマン帝国占領下のアラブ人(サウジアラビア)に、戦後の独立を約束し、軍事支援をした。
サイクス・ピコ協定:ロシア、フランスと秘密協定を結び、戦後、オスマン帝国の領土を3国で分割統治すること、パレスチナを国際管理することを定めた。
バルフォア宣言:ロンドンのユダヤ金融資本と中東のユダヤ人の協力を得るために、パレスチナにユダヤ人の国家をつくることを約束した。
現在の中東の国境線の多くはこの時期に決まった。イラク、ヨルダン、シリア、クウェートなどの領土は、事実上、英国、フランス、ロシアの秘密協定であるサイクス・ピコ協定によって決まったと言って過言でない。異教徒である欧州列強が強引に引いた国境線が、熱心なイスラム教徒たちに押しつけられたということだ。その地域にまたがってISが存在するのだが、彼らにとって異教徒が自分たちの都合で決めた国境線を守る必然性はない。異教徒にとってISは敵かもしれないが、アラブ人からするとスンニ派主体のISは主流派に属する。日本から見ると、国を持たないISが国家として振る舞い、かつ欧米の熾烈な攻撃にあっても、未だに存在することはきわめて理解しがたい。しかしこのような歴史的な背景を理解すると、現在の中央問題の根深さが理解できる。

・外交において米国の制度は日本のそれと大きく異なる。特に外交、安全保障の分野では議会の発言力が強い。たとえばウィルソンの国際連盟、ゴアの京都議定書など、大統領や副大統領が世界に約束しても議会(上院)の反対により実現しないことがある。1997年に気候変動枠組条約京都議定書が採択され、先進国を対象に、国別の温室効果ガスの削減数値義務を盛り込んだ。ゴア副大統領の強力なリーダーシップでまとめ上げたものだった。ところが、京都議定書はクリントン大統領が署名したものの、議会の同意が得られずに批准できなかった。2001年に誕生したブッシュ政権は、「途上国に数値目標を課しておらず不公平である」として不参加を表明した。条約とは国家間で文書により締結された国際的合意であり、条約、協定、議定書など名称は多様である。米国では合衆国憲法により条約は制定法と同様に国の最高法規としての地位が与えられている(合衆国憲法6条2項)。判例上も連邦法と条約は同等の効力があることが判例上確立している。一般に条約は交渉、条約文の選択、署名、批准の手続きを経る。なお日本でも条約締結は内閣の職務であるが国会の承認が必要である(日本国憲法73条3号)。条約を締結するのは国家であり、米国では州が条約を締結することはできない(合衆国憲法1条10節)。大統領が条約締結権限を行使するが、そのためには上院の助言と承認(出席議員の3分の2の賛成)が求められる。出席議員の3分の2の賛成が大変高いハードルであるため、時々条約が批准できない事態が起きる。ただし憲法慣行として上院による助言と承認なしに大統領の外交的権限に基づき、行政協定を締結することができる。つまり重要なものに限って上院の権限が大きいということだ。

・歴史的に米国大統領が交代すると、政策が大きく転換し、その結果、世界情勢に大きな変化を与えることがある。それは特に外交や安全保障政策に大きく表れる。米国は伝統的に外交戦略として孤立主義を採用してきた。米国は1776年に独立宣言を行って以降、外向的に欧州から距離をとる政策をとった。米国の伝統的孤立主義は、①他の国と同盟を組まない単独主義、そして②米大陸以外(特に欧州)に介入しに不介入主義、から構成される。一方で、国際主義とは米国が積極的に安全保障や経済システムの構築に関与することが国益にかなうとするものだ。第一次世界大戦後に国際連盟に加盟しなかった米国が、第二次世界大戦後には国際連合設立を主導したのは、孤立主義から国際主義に転換したことを示す。欧州や日本などと軍事同盟を締結し世界の警察官となった。歴史的に米国の外交政策は孤立主義の傾向は強いものの、孤立主義と国際主義の間で揺れ動いてきた。大きな流れとしては建国から第二次世界大戦までは孤立主義、第二次大戦後イラク撤退までは国際主義、そしてその後、孤立主義に回帰しつつある。ただしその中でも、10年単位で孤立主義と国際主義の間で振れている。たとえば孤立主義の時代であった19世紀末にはフィリピンを植民地化し、ハワイを併合した。また国際主義の時代であった1960年代にはベトナム反戦運動が盛り上がり、米国はベトナムから撤退した。

・米国は欧州の戦乱に巻き込まれない戦略を基本としてきた。19世紀に欧州ではナポレオン戦争、普仏戦争など大規模な戦争があったが、米国は中立を守った。この時期に石油や鉄鉱石などの豊富な資源を背景に米国は経済力を発展させた。その米国が欧州の大戦に初めて参加したのが第一次世界大戦であった。当初米国は中立を保ったが、米国の多くの貨物船がドイツのUボートに撃沈されたことを契機に三国協商側に立って参戦した。1918年に米国を含む三国協商側の勝利で大戦は終わった。戦後、ウイルソン大統領は世界平和の実現のために国際連盟の設立を提唱した。主要国すべてが賛同し、国際連盟は設立された。ところが米国議会はこれを認めず提唱者である米国は国際連盟に加盟しなかった。これは孤立主義が米国で深く根付いていたことを示す。しかし第二次世界大戦を契機に米国は国際主義に大きく転換した。日本による真珠湾攻撃にあるように海軍と航空兵力の技術が発達したため、世界戦争の中で米国だけ孤立することが国益にかなわなくなったのだ。孤立主義を背景に国際連盟に加盟しなかった米国だが、第二次大戦後、国際連合設立を主導し、その本部を米国の中心都市であるニューヨークに置いた。IMF、GATT(現WTO)、NATOもすべて米国の主導でつくられた。それほど米国の政策は大きく転換したのだった冷戦体制では、ソ連が東欧諸国を社会主義圏として統制したのに対し、米国はソ連の拡張政策を阻止するため、トルーマン・ドクトリン(封じ込め政策)を推し進めた。西側諸国は東側諸国に対抗し1949年にはNATOを発足させた。米国は州やアジア太平洋などに米軍基地を配置し、朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争と、「世界の警察官」であり続けた。レーガン政権では強い米国の再生を唱え、外向き外交に転じた。そして冷戦を終結させた。

・2013年にオバマ大統領は米国、米国民や同盟国が直接脅かされない限り、単独で軍事力を行使しないとの方針を示した。米国が世界の警察官をやめた理由として、第一に2008年のリーマン・ショック後、財政赤字が急増し、膨れ上がった軍事費を大きく縮小する必要があった。国防費対GDP比h、冷戦終結以降、概ね3%~4%台で推移しているがそれを下回る水準になった。現在でも米国の国防費は約60兆円と世界最大だ(2015年)。2位の中国の3倍近い。ただしその優位性は急速に崩れている。軍事費を減らさざるを得なかったオバマは、徹底した和平路線を実行した。オバマは内政面での評価はあまり芳しくないが、外交、安全保障ではアフガン戦争とイラク戦争の停止、核削減、キューバ国交回復、イラン制裁解除と目覚ましい成果を上げている。議会では、上院、下院ともに、野党共和党が多数を握っているため、内政では法案を通す必要のあるような大きな政策を実施することが難しい。そこで、オバマは大統領権限で有効な政策を実施できる外交に注力している。米国の大統領は外交関係に関し、国を代表して処理する権限があり、国交正常化は大統領権限で可能である。たとえば2015年にオバマは、キューバとの国交を正常化し、首都ハバナに米国大使館を再開した。ただし全面的な対キューバ経済制裁解除にはヘルムズ・バートン法(キューバの自由・民主的連帯法)に基づき議会承認が必要となる。これまでイラン核開発の懸念か、米国はイランとの取引を禁止する制裁を実施している。2015年に米国を含む安保常任理事国とドイツ(P5+1)及びEUは、イランとの交渉により、核技術に関する包括的共同行動計画(JCPOA)に合意した。そして2016年に米国はイランへの経済制裁を解除した。このようにオバマ大統領は限られた権限の範囲で、着々と成果を挙げてきた。戦争がなくなりそして核兵器削減が実現すれば、必然的に米国が世界の警察官である必要は薄れる。

・米国が世界の警察官をやめた理由として、第二にシェール革命によって、米国が世界最大の産油国になり、米国の中東依存度が低下したことがある。米国は、戦後、中東戦争、イラン革命、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争、アラブの春と直接、間接的に中東に頻繁にかつ深く関与してきた。その間、多額の費用と多くの人命が失われた。なぜ米国は遠く離れた中東に深く関与していたのか。一つは米国に多くの同胞を抱えるイスラエルの存在がある。しかしより大きな理由は中東が世界最大の原油の産地だからだ。2010年代に入ってシェール革命による米大陸エネルギー自給が実現した。米国のエネルギー生産は急増し、今や米国は世界最大の産油国だ。このため米国がエネルギー資源を求めて中東に関与する必要性が低下している。米国で2004年頃からシェールガス革命が始まった。さすが革命といわれるだけのことはあって2005年以降米国の天然ガス生産は劇的に増加している。2008年頃以降、シェールオイル革命が本格始動した。シェールガスが採掘可能な頁岩層からはオイルも生産できる。価格の高いジェット燃料やガソリンが豊富い抽出できる軽質油が大量に生産される。こうして米国のオイル生産は急拡大し、サウジアラビア、ロシアを抜いて世界一位になった。シェール革命の影響で、2006年をピークに米国のオイル純輸入量がほぼ半減した。2020年までには輸出が輸入を上回り、純輸出国に転じるであろう。これまで米国は世界最大のオイル輸入国であったため、米国にとって原油が豊富に産出される中東の重要性が高かった。これが米国が中東戦争、湾岸戦争などの戦争を繰り返してきた理由だ。大規模な戦争の度に石油価格が高騰し、米国を含む世界経済にとって大きな脅威となった。しかし米国にとって中東の重要性が薄れれば、必然的に自国の青年の命を懸けてまで、中東に介入する必要はない。中東で紛争が起こって原油価格が高騰すれば、世界最大の産油国である米国の利益は大きい。こうしてシェール革命は米国を孤立主義に回帰させた要因の一つとなった。

・米国が世界の警察官をやめた理由として、第三に米国にとって欧州と軍事同盟を維持する必要性が低下したことが挙げられる。冷戦の終結によりロシア(ソ連)の脅威が後退したため、欧州と強い同盟関係を維持する必要がなくなった。戦前、ドイツは世界初の軍事用液体燃料ミサイルであるV2ロケット開発に成功し、ロンドンなどの攻撃に使った。これは世界初の宇宙を飛ぶロケット弾だ。戦後、ソ連はドイツのロケット技術者を連行して、大陸間弾道ミサイルと核兵器を開発した。そして米国を攻撃し得る大陸間弾道ミサイルの開発に成功した。かつては地理的に欧州から遠い米国は欧州との戦争に巻き込まれることはなかった。これが米国が孤立主義をとることができた理由となった。しかしミサイルが宇宙を飛ぶ時代にはもはや米国は孤立主義をとることはできず、その安全保障政策を国際主義に転換した。初代大統領ワシントン以来の非同盟戦略を大転換し、戦後、米国と欧州はNATOによって強力な軍事同盟をつくり上げた。さらにアジア・太平洋地域において日本、韓国、オーストラリア、中東においてサウジアラビア、クウェート、イスラエル、トルコなどと軍事同盟を結んだ。しかし1990年のベルリンの壁崩壊、1991年のソ連崩壊によって、冷戦が終わった。1993年にEUが誕生し、2004年からは東欧諸国の多くが加盟した。ここに東西対立は終わり、米国が欧州と軍事同盟を結ぶ必要が薄れた。EUの人口、GDPともに、米国より大きいこともあって、欧州にとっても米国依存が低下している。

・英仏を中心とする欧州諸国は、米国の主導する湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争に参加したが、多くの犠牲者を出す結果となった。特に米英同盟重視を貫いた英国ブレア政権は、国内世論の厳しい批判を浴びた。英米関係の緊密度が薄れる中、英国は中国が主導して設立したアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加した。AIIBは多国間の開発金融機関として、57カ国が参加しており、フランスやドイツなどEU諸国が含まれる。ただし日本と米国は参加していない。英国は、西欧諸国の中で最初に参加の意思を表明した。そして英国は中国から原子炉を購入するなど独自の道を行く。欧州の抱える深刻な問題として、ギリシャ危機、シリア難民、ウクライナ内戦、パリやベルギーのテロ事件などがあったものの、いずれも米国の支援や関与は限定的だった。これらはソ連の大陸間弾道弾と違って米国の安全保障を直接的に脅かすわけではないからだ。

・アラブ人は、中東、地中海岸の広範囲にわたって居住しており、多様性を特徴とする。風俗習慣は国により異なるが、言語は大きく異ならない。これはアラブ人の多くがイスラム教を信仰しその結果聖典であるコーランを通じて共通の言語が普及したからだった。このため国が違っても言語は大きく違わずに会話できる。イスラム教は唯一絶対神アッラーへの帰依を説き、その預言者ムハンマドの言葉を集めたコーランの教えに従う。コーランは「声を出して読むもの」という意味であり、イスラム教の普及は、イスラム共同体を拡大することとなった。イスラム教徒はムスリムと呼ばれ、同胞意識を強く持つ。正統カリフ(後継者)の時代に拡大していったイスラム共同体を通じて、共同体思想が形成された。イスラム社会にはキリスト教にょうな聖職者は存在せず、ムスリムが平等に参加する水平で単一の組織として構成されている。このため団結力が強い。イランは、アラブ人中心の他の中東諸国と異なり、インド・ヨーロッパ語族に属する。アラブ人とは身体的特徴が異なり、鼻が高い、彫りが深い、瞳が大きいなど欧州人同様の傾向が見られる。しかもイランの宗教はイスラム教シーア派が圧倒的な多数を占め、スンニ派が多数派である他の中東諸国とは異なる。つまり中東最大の人口を持つイランは、インド・ヨーロッパ語族でありかつシーア派だが、他の中東諸国はアラブ人でかつスンニ派が主流だ。2015年に入ってサウジアラビアとイランが断交したがこれも宗教対立が背景にある。トルコ人はアジア系の遊牧民族であり、その言語体系は日本語と同じだ。イスラエルに多いユダヤ人は民族的な概念ではなく、ユダヤ教を信じる人を指す。人種的には欧州系が多い。国家を持たない最大の民族であるクルド人は、イラク、シリア、トルコ、イランにまたがって住んでいる。インド・ヨーロッパ語派に属し、クルド語はペルシャ語に近い。このように非常に区別はつきづらいのだが、中東の民族、宗教は複雑だ。

・ISが生き残っている大きな理由は以下の3点である。
1.米国が地上戦で直接的に掃討しない
米国は、ISに対して爆撃し、イラク軍を支援するだけであり、直接的な軍事介入は避けている。
2.異教徒である欧米列強に対する反発がある
アラブ諸国にとって、ISはウンマを形成する同胞である。ムスリム同士で争っていても、異教徒に対しては一致団結して戦う傾向がある。このため異教徒である欧米諸国と組んで、イラク軍やシリア軍がウンマに属するISを掃討するのは難しい。
3.ISがイスラム教の主流派であるスンニ派である。


「グローバル投資のための地政学入門」パート2に続く

良かった本まとめ(2016年下半期)

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「南青山エッセンス(東京 南青山)」の中華料理はとてもオススメ!

2017年03月29日 01時00分00秒 | 外食
 ミシュランビブグルマンZAGATに掲載されていたので、東京の南青山にある南青山エッセンスに行き、ランチを楽しみました♪


↑店構え

 場所は東京メトロ銀座線の外苑前駅から徒歩約10分のところにあり、店に到着すると、実はシェフの藪崎友宏さんは第3回料理マスターズ受賞とのことで、その看板が掲げられていましたね♪
化学調味料を使わないとは素晴らしいです♪


↑第3回料理マスターズ受賞の看板

 予約せずに土曜の14時頃訪れたのですが、15分ほど待つほど人気店でしたね♪
ぜひ行く際には予約をオススメします!
店の外に置かれたストーブの前でメニューを見ながら待ちます♪


 店内に入ると店の中央に盆栽風生け花があるのには驚きましたね♪
赤や黄色の花が華やかで美しくて素晴らしいです♪


↑盆栽風生け花

  お店は20人ほどと小さめなお店ですが、店内はさすが上質で綺麗で、BGMも静かにジャズが流れていて素晴らしいです♪

席に座って注文します♪


↑メニュー


↑メニュー

 このお店は南青山にありながら1200円からとリーズナブルにランチを食べることができるのは重宝しますね♪

 せっかくなので、プリフィックスランチセット1800円税込を注文します♪

メインと主食と飲み物は選択することができます♪
メインは日替わりの「チャーシューと野菜のふわとろ玉子炒め」、主食は「雑穀米のお粥」を選択しました♪

ドリンクはせっかくなので、中国の白牡丹という微発酵したお茶を注文しました♪

 そのほか、このプリフィックスランチセットは、二十四節気の薬膳スープ、ミニ汁なしタンタン麺、小菜盛り合わせ(天草大王の花山椒ソース/ヤシオマスのパプリカソース)、阿蘇産モーツァルト野菜のサラダ、本日のデザートであるマンゴープリンがあり、豪華でボリュームがあり、とてもコストパフォーマンスに秀れています!
さすが、ミシュランビブグルマン♪


↑プリフィックスランチセット


↑白牡丹という微発酵のお茶

 料理は特にタンタン麺は香辛料が効いていますが、それでいて上質でかなり美味しくて感動♪
薬膳スープも体に良さそうなお味です♪
また、「チャーシューと野菜のふわとろ玉子炒め」も炒め加減や塩加減もよくてさすが美味しい♪
お粥もよく煮込まれていて美味しい♪

白牡丹のお茶もアツアツで上質さを感じ美味しいし、デザートのマンゴープリンも甘く上質でかなり美味しかったですね♪


↑マンゴープリン

 南青山エッセンスは、上質な店内と音楽の中で、コストパフォーマンス優れた上質な中華料理を楽しめ、とてもオススメです!
感動しました!
さすがミシュランビブグルマン等に掲載店ですね!

美味しかったものまとめ(2016年下半期)

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ドバイ・モール(UAEのドバイ)にあるSwitchでのラクダハンバーガーはとてもオススメ!

2017年03月28日 01時00分00秒 | 外食
ドバイへ観光旅行へ行ったのですが、中東名物のラクダハンバーガーが人気とのことで、世界一の高さを誇るバージ・カリファというビルに隣接のドバイ・モールにあるSwitchでラクダハンバーガーを堪能しました♪

このSwitchは、著名なプロダクトデザイナー「カリム・ラシッド」が内装を手がけたレストランとのことで、確かに中が青色や緑色に変わって薄暗くて、しかも壁が湾曲していて、とてもオシャレです♪

イスラム教との格好をした若い男女が店の前にかなり並んでいて驚きました♪


↑Swithの店構え


↑店内

しばらく待って、自分の順番になり席に着きます♪
メニューはアラビア語では紙であるのですが、英語用としてiPadを準備していたのには驚きました♪


↑iPad

iPadで選択して注文します♪
お目当てのラクダハンバーガー69ディルハムとアメリカンコーヒー22ディルハムを注文します♪
すっかり通貨換算を怠っていましたが、よく考えると69ディルハムとは約2100円ですね♪
結構高い♪


↑iPadでの注文画面


↑iPadでラクダハンバーガーを注文

まずコーヒーが運ばれますが、お約束のようにアラビアンコーヒーが間違えて運ばれますので、英語で違うよと言って、日本では普通のコーヒーが運ばれます♪


↑アメリカンコーヒー

しっかりとコクがあり、さすが美味しいです♪
日本円で22ディルハムなおで約660円ですね♪

そして、ラクダハンバーガーが運ばれますが、あらかじめ食べやすいように半分に切られ、そして串がそれぞれ刺さっています♪
大きさはマクドナルドのハンバーガーと同じくらいの大きさですね♪


↑串が刺さって運ばれるラクダハンバーガー


↑ラクダハンバーガーの中身

テーブルの屁にはHEINZのトマトケチャップが置かれていますが、同じくHEINZのマヨネーズが置かれているのは珍しいと思いましたね♪


↑マヨネーズ等

アメリカンだとマスタードですよね!
しかしながら、このマヨネーズがラクダハンバーガーには合いましたし、パンもかなり柔らかくて美味しい♪
ラクダの肉も、しっかりとした味で、適度に焼かれていて、美味しい♪
さすがお値段が高いだけはありますね♪
かなり美味しかったです♪

さすが、人気があり客が押し寄せるだけはあると思います♪

ドバイ・モールのSwitchでのラクダハンバーガーはとてもオススメです!
美味しかったものまとめ(2016年下半期)

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「ドバイ・ファウンテン(UAEドバイ)」という噴水はとてもオススメ!

2017年03月27日 01時00分00秒 | イベント・外出
 UAE(アラブ首長国連邦)のドバイへ観光で行った際に、事前に知人に勧められたドバイ・ファウンテンという噴水を楽しんできました!

 場所はバージ・カリファという828mもある世界で一番高いビルの近くで、ドバイ・モールという巨大なショッピングモールの前にあります♪

 2009年5月にこのドバイ・ファウンテンはオープンし、世界最大の噴水とのことです♪
 もちろんアメリカのラスベガスのホテル・ベラージオの噴水を上回り、噴き出す水は高さ150m、噴水の長さは275mにも達するそうです♪
障害物がなければ、320km先の砂漠からも噴水を見ることができるようです^_^)

18時30分から30分毎に5分間噴水ショーがあるとのことなので、18時40分頃にドバイ・モールから池の方へ行き、19時開始の噴水を待ちました♪

 そこからはバージ・カリファが見えるのですが、イルミネーションが想像以上に美しくて驚きました♪

 こんな巨大な建物にこのイルミネーションを仕込むとは凄いと思います♪


↑バージ・カリファのイルミネーション


↑バージ・カリファのイルミネーション


↑バージ・カリファのイルミネーション


↑バージ・カリファのイルミネーション


↑バージ・カリファのイルミネーション

そして、19時ちょうどに噴水ショーが始まりました♪


↑噴水ショー


↑噴水ショー


↑噴水ショー


↑噴水ショー


↑噴水ショー


↑噴水ショー


実質3分だったとおもいますが、想像以上に壮大な噴水で、とても美しかったですね♪
素晴らしいと思います♪

 後で、別の知人に教えてもらったのですが、希にマイケルジャクソンのスリラーの演奏に合わせた噴水ショーもあるとのことです♪

次はぜひそれに遭遇したいですね♪

ドバイのドバイ・ファウンテンという噴水ショーはとてもオススメです!

お勧めなお話(2016年下半期)

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「増補新版 食品別糖質量ハンドブック(江部康二)」という本はとてもオススメ!

2017年03月24日 01時00分00秒 | 
「増補新版 食品別糖質量ハンドブック」の購入はコチラ

「増補新版 食品別糖質量ハンドブック」という本は、1200もの身近な食品や料理の糖質・カロリー・タンパク質・脂質・塩分量などをカラーの写真入りでひと目でわかりやすくまとめたものです♪

 特に糖質量については、大きな赤文字で書かれていますし、通常使うであろう量に対するg数表示なので、1日当たりの糖質を制限したい方のメニュー作りには非常に分かりやすいと思います。

 以下のように、やはり穀類や砂糖、芋類は糖質量が多いということが分かりますし、逆に豆腐や海草、魚、肉、卵、油類は少ないですね♪
青汁が意外と糖質が高いのに驚き♪
なかなか面白い結果です♪

 重量(左記重量に対する糖質量)
<穀類>
食パン6枚切り1枚60g(26.6g)
薄力粉15g(11g)
うどん300g(62.4g)
パスタ乾麺100g(71.2g)
ピザ生地100g(48.8g)
米粉15g(12.2g)
もち60g(30.2g)
コーンフレーク10g(8.1g)
五穀30g(19.5g)

<豆・種実・藻類>
木綿豆腐400g(4.8g)
油揚げ45g(0g)
糸引き納豆50g(2.7g)
アーモンド(乾)10g(1.1g)
昆布(素干し)10g(3.4g)
ところてん170g(0g)
もずく50g(0g)
わかめ50g(0.7g)

<芋・野菜・このこ類>
さつまいも70g(18.9g)
じゃがいも110g(16.1g)
枝豆50g(1g)
大根(根)120g(2.9g)
たまねぎ200g(13.5g)
とうもろこし240g(16.6g)
トマト220g(7.9g)
なす130g(3.4g)
にんじん30g(1.9g)
ほうれんそう50g(1g)

<果実類>
アボカド235g(1.5g)
いちご50g(3.5g)
梅干し(塩漬け)15g(0.8g)
柿260g(33.8g)
うんしゅうみかん100g(8.8g)
すいか150g(8.3g)
梨40g(4.2g)
バナナ220g(28.2g)
ぶどう140g(18.1g)
桃280g(21.2g)

<魚介類>
アジ90g(0g)
いわし150g(0.1g)
さば100g(0.3g)
さんま130g(0.1g)
ぶり75g(0.2g)
きはだまぐろ210g(0g)
たい75g(0.1g)
かき20g(0.9g)
あさり90g(0.1g)
ほたて貝柱50g(1.8g)
あまえび10g(0g)
いか190g(0.1g)

<肉類>
牛もも190g(0.8g)
ローストビーフ40g(0.4g)
豚ロース25g(0.1g)
鶏むね40g(0g)

<卵・乳類>
鶏卵60g(0.2g)
牛乳210g(10.1g)
カマンベールチーズ100g(0.9g)
モッツァレラチーズ100g(4.2g)

<油脂類・調味料・香辛料等>
オリーブ油100g(0g)
ごま油100g(0g)
バター10g(0g)
食塩1g(0g)
こいくち醤油18g(1,8g)
バルサミコ酢15g(2.9g)
トマトケチャップ15g(3.8g)
マヨネーズ(卵黄型)12g(0.2g)
甘みそ18g(5.8g)
カレールー120g(49.2g)
ココナッツミルク30g(0.8g)

<砂糖・ジャム等>
黒砂糖50g(44.9g)
上白糖15g(14.9g)
はちみつ21g(16.7g)
いちごジャム21g(9.9g)

<おつまみ>
ミックスナッツチャック付100g(17g)
ピスタチオ35g(2.9g)

<乳製品>
雪印6Pチーズ18g(0.2g)
雪印ヨーグルト100g(4.8g)

<調理パン・おにぎり>
肉まん110g(44.3g)
あんパン100g(47.5g)
カレーパン100g(30.7g)
メロンパン100g(58.2g)
さけおにぎり100g(36.9g)
梅干しおにぎり100g(38.7g)

<和菓子・洋菓子等>
みたらしだんご60g(26.9g)
大福70g(35.2g)
どら焼き60g(33.4g)
ようかん50g(18.9g)
鯛焼き85g(39.6g)
シュークリーム100g(25.3g)
チーズケーキ100g(15.1g)
ドーナツ50g(21.2g)
プリン110g(16.2g)
チョコレート20g(10.4g)

<主食等>
ごはん(白米)150g(55.2g)
玄米150g(51.3g)
カツ丼(ご飯250g肉80g)(116.3g)
牛丼(ご飯250g肉70g)(110.9g)
カレーライス(ご飯230g肉60g)(108g)
かけうどん250g(53.1g)
とんこつラーメン(めん230gチャーシュー20g)(57.2g)
トマトソースパスタ(めん250gホールトマト100g)(81.2g)
カルボナーラ(めん250gベーコン30g)(77.2g)
お好み焼きミックス340g(47.8g)
もんじゃ焼きミックス450g(32g)
たこ焼き10個370g(44.3g)
マカロニグラタン(マカロニ70gえび20g)32.3g
豆腐の味噌汁185g(2.2g)
あさりの味噌汁180g(1.8g)
豚汁250g(5.3g)

<ファストフード>
マクドナルド ハンバーガー108g(28.6g)
 〃 ビッグマック225g(39g)
 〃 アップルパイ81g(25.5g)
魚介系ピザ(魚介80gチーズ40g)(74.8g)
チョコバナナクレープ00g(41g)

<弁当>
幕の内弁当(ご飯280g)(136.1g)
のり弁当(ご飯250g魚50g)(107.9g)

<すし>
まぐろにぎり2貫(ご飯46g)(15.9g)
あじにぎり2貫(ご飯46g)(15.9g)
サーモンにぎり2貫(ご飯46g)(15.9g)
えびにぎり2貫(ご飯46g)(15.9g)
いかにぎり2貫(ご飯46g)(15.9g)

<ソフトドリンク>
トマトジュース200ml(6.6g)
オレンジジュース果汁100%(21.2g)
緑茶100ml(0.2g)
コーヒー無糖150ml(1.1g)
ココア150ml(10.7g)
青汁100ml(42.2g)
スポーツドリンク200ml(10.2g)
コーラ200ml(22.8g)

<アルコール>
日本酒180ml(8.1g)
ビール200ml(6.2g)
白ワイン100ml(2g)
赤ワイン100ml(1.5g)
紹興酒150ml(40.2g)
焼酎ロック60ml(0g)
ウイスキー60ml(0g)
梅酒ロック60ml(12.4g)
甘酒150ml(26.9g)
サッポロ極ZERO350ml(0g)
サントリーオールフリー350ml(0g)

 そのほか巻頭や巻末に以下について書かれていて、糖質制限について理解を深めることができましたね♪
「増補新版 食品別糖質量ハンドブック」という本は、糖質制限生活に参考になり、とてもオススメです!

・諸説ありますが、人類がチンパンジーと分かれて誕生したのが約700万年前、農耕がはじまったのが約1万年前です。農耕がはじまる前は、「狩猟」「採集」「漁労」で食べ物を手に入れていて、穀物はなかったのですから、人類皆糖質制限食といえます。すなわち糖質制限食は約700万年間の人類の食事であり、人類の健康食といえるのです。

・<糖質制限食をはじめる前の注意事項>
 ・糖質制限食は開始直後から効果があるため、経口血糖降下剤内服やインスリン注射をしている人は低血糖を起こす可能性があります。実施する際は必ず医師に相談してください。
 ・診断基準を満たすすい炎がある人、肝硬変の人、長鎖脂肪酸代謝異常症の人は糖質制限食の適応となりません。
 ・腎不全の人が糖質制限食を実施する際は、必ず医師に相談してください。

・食事から摂取する脂質・タンパク質・炭水化物を三大栄養素と呼びます。糖質は、三大栄養素のひとつである炭水化物から食物繊維を引いたものをいいます。糖質を主成分とする代表的な食材はパンやごはんなどの穀類、いも類、砂糖類などです。

・糖質は体内に入ると消化吸収されて、血液の中のブドウ糖(血糖)になります。この値を血糖値といいますが、三大栄養素の中で血糖値を直接上げるのは唯一糖質だけです。私たちはほぼ毎日、人によっては毎食、主食であるごはんやパンを口にしています。現代人の食生活は糖質過多になりがちで、これがさまざまな病気を引き起こす原因となるのです。

・糖質を摂り過ぎるとどうなるの?
ひとつ目は食後血糖値の上昇です。食事で糖質を摂ると血糖値は急上昇します。血糖値の上昇が一定以上になると血管の内皮を傷つけます。それが続けば動脈硬化を招き、糖尿病の合併症につながっていきます。ふたつ目は、インスリンの分泌による肥満です。人体は糖質が分解されてできたブドウ糖(血糖)の値を一定に保つために、インスリンというホルモンがすい臓から分泌され血糖値を下げるようになっています。しかし糖質を摂り過ぎると、処理しきれなかったブドウ糖はインスリンによって中性脂肪(体脂肪)として脂肪細胞に蓄積されてしまい、肥満になってしまうというわけです。

・糖質制限食では、血糖値を上げる唯一の栄養素である糖質を控えることで、食後血糖値の急上昇を抑え、さまざまな病気や不調に予防・改善効果を発揮します。さらに別名「肥満ホルモン」とも呼ばれるインスリンの分泌が少なくてすむため、体脂肪として蓄積されるブドウ糖の量がぐんと少なくなっていくのです。

・糖質制限は糖尿病を改善し、合併症を予防!
糖尿病はインスリンの作用不足で血糖値が高くなる病気。糖質を制限することで血糖値、ヘモグロビンA1c、中性脂肪値、コレステロール値などを改善する。これにより網膜症や腎症、神経症といった合併症も予防することができる。

・糖質制限は肥満を解消!
インスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれる。分泌をおさえることで、体脂肪が蓄積される量をぐんと減らすことができる。また脂質が活動の主たるエネルギー源となることで、体脂肪が燃えやすくなる。

・糖質制限はあらゆる生活習慣病や不調を予防・改善!
高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳出血なども頻繁な糖質の過剰摂取が原因のひとつ。糖質を控えると、急激な血糖値の上昇が避けられ、血管内皮を傷つけることもないのでさまざまな生活習慣病や不調を予防・改善できる。

・糖質制限はがんを予防できる!
がんを引き起こす大きな原因として高血糖や高インスリン血症がある。糖質制限食ではこれらが生じないので、がんの予防になり得る。

・糖質制限は美肌・美髪になる!
体全体の脂質状況や代謝が改善することで、全身の血流がよくなる。これにより毛細血管に充分に血液が流れ、細胞に栄養が行き渡り、髪や肌が健康な状態になる。

・糖質制限食とは、簡単にいうと「糖質を多く含む主食(ごはん・パン・めん類など)の摂取量をおさえて、おかずを中心に食べる食事」です。やり方は、(1)スーパー糖質制限食、(2)スタンダード糖質制限食、(3)プチ糖質制限食の3つがあります。糖質制限食にはじめて取り組む人はスーパー糖質制限食を1~2週間実践して効果を確かめ、その後は自分のライフスタイルに合ったやり方で続けると良いでしょう。
(1)スーパー糖質制限食
糖質12%、脂質56%、タンパク質32%
1日3食主食を抜く(糖質摂取量の目安は30~60g/1日)
3日~1週間で体重や体脂肪に変化が現れる。もっとも早く確実に効果を出すことができる。

(2)スタンダード糖質制限食
糖質27%、脂質45%、タンパク質28%
1日2食(朝食(または昼食)と夕食)主食を抜く(糖質摂取量の目安は70~100g/1日)

(3)プチ糖質制限食
糖質41%、脂質38%、タンパク質21%
1日1食(夕食)主食を抜く(糖質摂取量の目安は110~140g/1日)
活動量が減る夜に主食を摂ることを避ける。主食を摂る場合にも玄米や全粒粉パンなどの未精製のものを少なく摂るように心がけると効果が高まる。

・糖質制限はポイントさえ覚えれば、日々の食生活での無理な我慢や面倒なカロリー計算などの必要はなく、食事を楽しめる非常に効果の高い食事法です。まずは以下の5つをおさえて試してみましょう。
(1)カロリー制限ではなく糖質を制限する
 血糖値を上げるのは、あらゆる栄養素の中で糖質のみ。一日に何度も大量に糖質を摂れば、当然肥満や病気を招く。ダイエットや糖尿病、生活習慣病の予防・改善には、カロリー制限ではなく糖質を控えることが最重要。
(2)脂質・タンパク質をしっかり摂る
 脂質とタンパク質は、糖質制限では欠かせない身体の構成要素。肉や魚のほか、大豆製品や乳製品など、さまざまな食材をバランスよく摂るように心がけよう。
(3)アルコールは蒸留酒や糖質ゼロのものを選ぼう
 糖質制限は糖質の少ないものであればアルコールもOK。飲み過ぎないように適量を楽しんで、上手に息抜きしながら続けることができる。
(4)油は体にいいものを見極める
 糖質制限では、基本的に油の摂取は制限しない。ただしせっかく摂るなら、体への負担や害が少ないオリーブオイルがおすすめ。動脈硬化予防やコレステロール値を下げる働きがある。一方サラダ油やマーガリンは控えたい。現代人はサラダ油の主成分であるリノール酸を摂り過ぎる傾向があり、マーガリンは安全性が疑問視されているトランス脂肪酸を多く含む。
(5)賢く選んでストレスフリー
 「昼間は外食がほとんど」「お酒が好きでやめられない」「飲み会が多い」。糖質制限はそんな人の味方。糖質制限では市販食品やアルコールも糖質量をチェックし正しく選べば我慢することなく摂ることができる。

・糖質制限は、食材の糖質量の多い・少ないをおおまかに覚えておけば、誰でも実践することができます。糖質制限食において、活動の主なエネルギー源となるのは脂質です。肉や魚、乳製品などの脂質とタンパク質をしっかり摂りましょう。ただし、加工されたものは糖質が多いので控えます。そのほかに藻類や葉野菜、きのこ類は糖質が低めです。もし主食を摂る場合には、精製度の低い玄米や雑穀、全粒粉のパンなどを少量摂るようにします。特に注意が必要なのは調味料です。あまり甘くないものでも糖質を多く含む場合があるので、味付けの際には使用量などに注意しましょう。

・糖質制限食では、アルコールも種類を選べばOKです。焼酎やウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカなどの蒸留酒は基本的にほぼ糖質ゼロだからです。ワインも辛口は糖質が少ないので飲むことができます。適量を楽しみましょう。一方、ビールや日本酒、紹興酒などの醸造酒や梅酒、甘いカクテルやサワーなどは基本的にNGです。コーラやジュース、スポーツドリンクなどの清涼飲料水は多量の糖質を含んでいます。体への吸収も早いので、極力控えましょう。飲み物は甘みのあるものを避けるのが基本です。

・糖質制限ドットコムというサイトではネットで糖質制限のパンやパスタ、チャーハン、ピザ、お好み焼き、アイスクリーム、ケーキ、チョコレート、醤油、ドレッシングなどを買うことができます。

・Q:糖質制限は危険ではありませんか?
A:近年のいくつもの研究で、低糖質な食生活を送る人は体重、脂質、血糖、血圧を改善することが実証されています。人類の食生活の歴史、人体の消化・吸収・代謝のシステムから考えると、糖質制限食こそが体に負担が少ない人間本来の食事なのです。米国糖尿病学会では、糖質制限食の血糖値改善効果や肥満解消効果を認め、2013年には糖尿病の食事療法の選択肢として糖質制限食を正式に承認しています。正しく行えば糖質制限食が人体に悪影響を及ぼすようなことはありません。

Q:糖質を摂らないと頭が働かないというのは本当ですか?
A:食事で糖質を摂らなくても、体内でブドウ糖が不足することはありません。人体には肝臓でアミノ酸や乳酸などからブドウ糖を自らつくり出す「糖新生」という働きが備わっているからです。また「脳はブドウ糖しか利用できない」とよくいわれますが、これはまったくの誤解です。脳は脂肪酸を分解してつくられるケトン体という物質をエネルギーとしていくらでも利用できるからです。

Q:高脂質の食事を続けることで肥満になりませんか?
A:脂質の摂り過ぎによって肥満を招くというのは誤解です。肥満の鍵を握るのはインスリンというホルモンですが、脂質はインスリンを分泌させません。インスリンは脂肪細胞内の中性脂肪分解を抑制するだけでなく、血中の中性脂肪を分解して脂肪細胞内に中性脂肪として蓄えます。また筋肉細胞に血糖を取り込ませ、ここで余った血糖を今度は脂肪細胞に取り込ませます。これは中性脂肪として蓄えられます。インスリンを大量に分泌させるのは糖質だけです。

Q:外食で糖質制限するコツを教えてください。
A:コンビニやスーパー、夜であれば居酒屋がおすすめです。刺身にサラダ、おでん、肉・魚料理などのメニューが豊富で選びやすいからです。砂糖を多く含む煮ものやタレ味のものを避ける、ドレッシングとしてマヨネーズを利用するなど少し気をつければ楽に糖質制限ができます。

Q:糖質制限を長期間続けても大丈夫でしょうか?
A:1999年に高雄病院で糖質制限食を導入し実践した経験から、少なくとも10年単位でみる限り、糖尿病治療、肥満解消、生活習慣病対策として、糖質制限は正しい方向性であることを確信しています。2013年には米国糖尿病学会で糖質制限食が正式に糖尿病治療食として認められています。私自身スーパー糖質制限食を足かけ15年ほど続けていますが、健康を実感しています。


良かった本まとめ(2016年下半期)

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東京駅周辺一流ホテル等「朝食ランキング」

2017年03月22日 01時00分00秒 | 外食
 実はJR東京駅周辺には外資系を含めた一流ホテルが結構乱立していて、アクセスも良いことから一度それらのレストランには行ってみたいなぁと常々思っていました♪

 また最近は築地場内の飲食店での朝食もすべて制覇したところで、その築地場内のお寿司は4千円程度なのですが、実はこれら一流ホテルの朝食の値段とあまり変わらないということに気づき^_^;)、であるならば一流ホテルの美味しい朝食を食べるのもいいなと思い、宿泊客ではありませんがこれらホテルの朝食を食べてみることにしました♪

 ようやくほぼ東京駅周辺のホテルの朝食を頂いたので、以下の通り私なりのランキング形式で発表したいと思います♪

 なおシャングリラホテルだけは残念ながら、電話予約を何度もしますが、5日以内しか宿泊客以外は予約ができず、しかもいつも満席だったので行くことができませんでした^_^;)
そのため、このランキングからは外しております♪

 逆に「サラベス」はホテルではありませんが、ニューヨークの朝食の女王と呼ばれているので行き、このランキングに追加しております♪

 すっかり前置きが長くなってしまいましたが、
ダダダダダダダダ・・・(太鼓を叩く音)!
私の中で東京駅周辺の朝食でナンバー1だったのは、「アマン東京」ですね!


↑アマン東京(ザ・レストラン)店内

 食べ放題形式ではありませんでしたが、天井が高く幻想的で素晴らしい内装とBGMで、そしてその33Fからの富士山等の景色は素晴らしく、またエッグベネディクトはとても美しくて美味しく、またホテルの方のホスピタリティも素晴らしく感動しましたね♪
とても素晴らしかったです♪


↑アマン東京からの富士山


↑アマン東京のエッグベネディクト

また行きたいと思います♪
今度は和食も堪能してみたいですね♪


 一方、食べ放題形式のお店では、マンダリンオリエンタル「ケシキ」が一番素晴らしかったと思います♪


↑マンダリンオリエンタル「ケシキ」のブッフェ

38Fからのケシキは朝焼けや日の出、富士山等が素晴らしいし、室内の内装も素晴らしく、そして上質な食べ物が食べ放題で、ズワイガニエッグベネディクトは卵がトロトロで素晴らしいし、他の店とは違って中華料理やドラゴンフルーツ、こだわりのオリーブオイル等もありました♪


↑ケシキからの日の出

こちらもとてもオススメです♪
なお「ケシキ」は宿泊者以外は事前に予約が必要なのでご注意ください♪

 ランキングは私の個人的評価ですが、以下の通り「食べ放題形式」とそれ以外の「セット注文方式」に分けて、金額や内装、景色、美味しさ、店員のホスピタリティ、無料新聞サービスなどで総合的に評価しました♪
上から良かったお店となります♪
 なお、どの店も一般的なお店に比べると店内は綺麗だし、美味しいし、サービスも素晴らしく、△や×は決して他の一般的なお店に比べて悪いという訳ではございませんのでご注意ください^_^;)
あくまでこれら一流店の中での相対的な評価とご理解ください。)

<食べ放題形式>
店名   金額 内装 景色 美味 対応 新聞 特長等
マンダリンオリエンタルホテル「ケシキ」 
     4637円 ◎ ◎38F ◎  ◎  ○
  ※予約必須、ズワイガニエッグベネディクト、中華も、日銀「円」
フォーシーズンズホテル「MOTIF」
     5029円 ◎ ○7F  ◎  ◎  × 
  ※オムレツ等サービス、リンゴくり抜きに驚き
パレスホテル「グランド キッチン」
     4290円 ◎ ×1F  ◎  △  ×
  ※ハラル料理あり
帝国ホテル「インペリアルバイキング サール」
     4180円 ○ △17F ○  ○  ○
  ※オムレツサービス
ホテルメトロポリタン丸の内「TENQOO」
     2500円 ○ ◎27F △  ○  × 
  ※朝焼けや鉄道景色、「思いでたまご」温泉卵
丸の内ホテル「ポム・ダダン」
     2970円 ○ △8F  △  △  ○
  ※静かなBGM、ヴィネガードリンク
ホテル龍名館東京「花ごよみ」   
     2500円 △ △15F △  △  ○
  ※しゃぶしゃぶ野菜

<セット注文方式(食べ放題ではありません)>
店名   金額 内装 景色 美味 対応 新聞 特徴
アマン東京「ザ レストラン」
     4746円 ◎ ◎33F ◎  ◎  ○ 
  ※天井高くBGMも幻想的、エッグベネディクト絶品
東京ステーションホテル「ロビーラウンジ」
     2838円 ○ ×1F  ◎  ○  ○
  ※冷製ポーチドエッグ 
ザ・ペニンシュラ東京「ザ・ロビー」
     4830円 ◎ ×1F  ○  ○  ○
  ※ナチュラリー(グルテンフリーパン)
サラベス        
     2070円 ○ ×2F  ○  △  × 
  ※NY朝食女王、猿田彦珈琲


 それから、一番コスパが高かったところは「ホテルメトロポリタン丸の内「TENQOO」」ですね!


↑TENQOOからの景色

税込2500円で食べ放題だし、店内は綺麗で、景色もその名の通り27Fで「天空」から眺めるような感じで眼下のJRの鉄道もよく見えるし、珈琲もよく注いでくれ、ホスピタリティも高かったと思います♪
オススメです!!

美味しかったものまとめ(2016年下半期)

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帝国ホテルのインペリアルバイキング サール(東京 日比谷)での朝食はとてもオススメ!

2017年03月21日 01時00分00秒 | 外食
 東京駅周辺朝食シリーズでおそらく最後を飾るのは、日比谷にある帝国ホテルとなります♪
若干東京駅からは、東京メトロ千代田線の大手町駅から2駅と遠いですが、一応地下道で東京駅から歩いて行けますので許容範囲と致します^_^;)
なんたって帝国ホテルという知名度ですから朝食は気になります♪


↑帝国ホテル玄関

といっても実は客室が多い帝国ホテルですから、朝食レストランは以下の通り4つもあり、それぞれ特色があります♪
さすが!

(1)レ セゾン(メインダイニング)本館2階 7時~10時(コース仕立ての朝食あり)
(2)パークサイドダイナー(オールデイダイニング)本館1階 6時~11時(パンケーキやマリリン・モンローが新婚旅行でこの帝国ホテルで楽しんだ朝食アレンジあり)
(3)インペリアルバイキング サール(和洋食を食べ放題)本館17階 7時~9時半(日本初のバイキングという食スタイルを生み出した)
(4)日本料理 東京なだ万(和定食)本館地下1階 7時~9時半(ゆったりとした時間を過ごせる)

 今回は、食べ放題でバイキングという食スタイルを1958年8月1日から生み出し全国に広げた帝国ホテル本館17階にある「インペリアルバイキング サール」へ行ってみました♪

本館1Fのロビー横からエレベーターで17階へ上がります♪


↑エレベーターを降りてすぐの17階フロア

室内はさすが綺麗で、17階フロアーからは皇居や武道館、東京駅近辺ビル群などの素晴らしい景色が見えていましたね♪


↑17階からの景色

17階の「インペリアルバイキング サール」の入口から店内に入ります♪


↑「インペリアルバイキング サール」の入口


店の入口にはメニューがあり、このお店は常時食べ放題のようで、朝食やランチ、ディナーでお値段が違います♪
朝食はランチやディナーと比べると3800円で安く感じますね^_^;)
ちなみにランチは6000円、ディナーは8700円となります。
なおこれらは消費税込のお値段ですが、別途サービス料として10%が加算されます♪


↑メニュー

店内に入り、宿泊客ではありませんと告げますが、快く奥の部屋へ案内してくれました♪
あまりありませんが、ホテルによっては宿泊客以外は朝食を食べることができない場合があるので注意が必要です。
日経新聞を受け取り席に着きます♪
外に3紙ほどあり好きな新聞を読めるのは嬉しいですね♪

座った席ではありませんが、窓側の席からは日比谷公園や皇居方面の素晴らしい景色が綺麗に見えていました♪


↑窓の景色

またWIFIのパスワードを訊ねると、快く応じて頂き、パスワードが書かれた名刺状のものを持ってきてくれました♪
すぐ24時間有効でWIFIが使えるのは嬉しいです♪
これもあまりありませんでしたが、ホテルによっては宿泊客のみWIFIが使える場合があるので注意が必要です♪

 後でコーヒーか紅茶を伺いに来ますとのことで、一応コーヒーを頼み、さっそく食べるものを選びに行きます♪
それにしても店内は広い!


↑店内

洋食と和食のコーナーがあり、まず洋食から攻めます♪

まず飲むお酢ドリンクとして、マスカット・ブルーベリー・マンゴーがあり、食前に甘くヘルシーな酢を美味しく楽しめるのは素晴らしいと思いましたね♪
一応オススメと書かれています♪


↑飲むお酢ドリンク

小さなコップにそれぞれ3つ入れ美味しく頂きました♪
実は想像とは違ってあまり酸っぱくはなく、甘くて美味しかったですね♪
ブルーベリーやマンゴーは美味しくて嬉しいです♪


↑小さなコップに入れたお酢ドリンク

そして洋食で特筆なのは、男性シェフが目の前で好きな具材でふわふわオムレツを作ってくれることで、美味しくて思わず2回頼んでしまいましたね♪
具材はハム・チーズ・マッシュルー・オニオンから選べ、最初は全部乗せを注文しました^_^;)


↑オムレツの具材

シェフは手際よく具材を炒め、卵を入れてかき混ぜ、そしてトントンと軽くフライパンをたたきながら丸めていきます♪
さすがの技!!
このトントンがさすがプロですね♪
会得させて頂きました^_^)


↑オムレツを手際よく作ってくれる♪

 このオムレツが素晴らしいのは、塩胡椒等調味料が入っていないので、自分好みで好きなケチャップやオリーブオイル、スパイス、柚子塩・ハーブ塩・抹茶塩などを加えることができるということです♪
1回目のオムレツにはオーソドックスにケチャップで楽しみ、2回目のオムレツは胡椒に柚子塩、オリーブオイルをかけて食べてみましたが、これも想像以上に美味しかった♪
特にオリーブオイルが上質さを感じましたね♪
もちろんオムレツは表面はふわふわで、中はトロトロと絶妙で美味しかったです♪


↑1回目のオムレツ(ケチャップ入り)


↑2回目のオムレツで中はトロトロ(柚子塩、胡椒、オリーブオイル入り)

 それから、そのオムレツの隣で小皿のグラタンを頼めるのは面白いと思いましたね♪
一列に3つか4つ置かれたグラタン皿5段?がぐるりぐるりと機械でゆっくり回っていて、どうやら加熱されているようでした♪
まんべんなく温めているのでしょうか。
こんな機械があるんですね♪


↑グラタン温め?機械

 女性シェフにお願いすると5分ほど待ってくださいとのことで、プラスチックの小さな券を渡され、後でその券と引き替えにグラタンをいただきます♪


↑グラタン

 グラタンはオニオンたっぷりの卵入りグラタンで、オニオンの甘みが広がっていて、絶品でしたね♪
これは美味しかった♪
最近はオニオンの偉大さを噛みしめております^_^;)

それから、以下の写真のようにサラダやフルーツ、サーモン・ハム等コーナーからチョイスし、まずは洋食系の食事を楽しみました♪


↑サラダコーナー


↑チョイスしたサラダ


↑フルーツコーナー


↑調理サラダコーナー


↑チョイスした調理サラダとフルーツ


↑サーモン・ハム等コーナー


↑チョイスしたサーモンやハム等

まずは最初に頂いた洋食系朝ご飯は以下の写真のようになります♪
低糖質を目指しているので、パンやライスは省きました♪


↑最初の朝ご飯

ちなみにパンコーナーではパンを温める大きなトースターもありましたね♪
焼きたてを食べられて美味しそうでした♪
食べたかった^_^;)


↑パンコーナー

それからポテト・温野菜のコーナー、ベーコン・ソーセージコーナー、豚肉・スクランブルエッグコーナー、ホットケーキ・ベーグル・フレンチトーストコーナーもありました♪


↑ポテト・温野菜コーナー


↑ベーコン・ソーセージコーナー


↑豚肉・スクランブルエッグコーナー


↑ホットケーキ・ベーグル・フレンチトーストコーナー

豚肉と温野菜、ベーコンと、それから1つだけ小さなフレンチトーストにたっぷりのハチミツとブルーベリーをかけて、これだけ糖質メニューとして楽しみました♪
フレンチトーストが甘くて美味しい♪
数少ない糖質なだけに余計に美味しく感じてしまいます^_^;)


↑チョイスした豚肉やベーコン、温野菜


↑ハチミツたっぷりブルーベリーかけフレンチトースト

それから美味しくコーヒーも頂きます♪
コーヒーは何度も来て頂いてお代わりを注いでくれて嬉しかったですね♪


↑コーヒー

そして、和食コーナーへ突入です♪
和食は小皿にあらかじめ分けられているのもあれば、小皿に自分で取り分けるものもあり、全体メニューがあるのが素晴らしかったですね♪


↑和食コーナー


↑和食メニュー

味噌汁を頼んでネギを入れ、それからほうとう鍋があったのでそれを取り分けました♪


↑ほうとう鍋

和食も色鮮やかに美味しく食事を楽しめましたね♪
特に煮豆が柔らかく美味しかった♪
また梅干しが大きくて、熟成されていてとても美味しい♪


↑チョイスした和食

それから、ヨーグルトコーナーがあったのでチャレンジしてみました♪


↑ヨーグルトコーナー

フルーツヨーグルトも美味しかったのですが、ミューズリー&ヨーグルトが中にバナナやナッツが入っていて、そしてメープルシロップとブルーベリージャムをかけてみると、甘くて美味しくて絶品♪
ナッツ入りのヨーグルトとは自分では珍しく、ヘルシーで美味しかったですね♪
これは結構感動しました♪


↑ミューズリー&ヨーグルト

 帝国ホテルのインペリアルバイキング サールでの朝食は、広く綺麗な店内で、美味しい洋食や和食を食べ放題でたくさんの種類を楽しめ、またお店の方はホスピタリティが素晴らしく、そしてゆっくりできて、とてもオススメです!
美味しかったものまとめ(2016年下半期)

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UAEのドバイでのクリーク(運河)でのアブラ乗船はとてもオススメ!

2017年03月20日 01時00分00秒 | イベント・外出
 UAEのドバイへ観光旅行へ行ったのですが、その運河(クリーク)でアブラという渡し船に乗って気持ちよかったので紹介したいと思います♪

 とにかく驚いたのはその値段設定で、たった1ディルハム=約30円ということですね♪

 船はポンポン船で、そんなに綺麗とはいい難いですが、見晴らしはとても良い形となっています♪


↑アブラ


↑アブラ


↑アブラ

 船は運河(クリーク)のバール・ドバイやドバイ・オールドスークと、対岸のデイラ・オールド・スーク、アル・サブカなどをつないでいます♪

 スークというのは市場のことで、対岸にはスパイス・スークやゴールド・スークがあって、値段交渉を楽しんで世界中のスパイスやゴールド(金)製品を買うことができます♪


↑スパイス・スーク


↑ゴールド・スーク

さっそく、アブラの先頭の方に乗って景色を楽しみます♪
風も適度で気持ちがよいです♪
2月と1年の中でも一番涼しい季節だったということもありますね♪


↑アブラからの景色


↑アブラからの景色


↑大型船を抜く


↑アブラからの景色


↑アブラからの景色


↑アブラと併走


↑アブラからの景色

ドバイのアブラという渡し船は、気持ちよい風を楽しみながら、約30円とリーズナブルに船旅を楽しめ、とてもオススメです!

お勧めなお話(2016年下半期)

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「ケトン体が人類を救う(宗田哲男)」という本はとてもオススメ! >パート2

2017年03月17日 01時00分00秒 | 
「ケトン体が人類を救う」の購入はコチラ

 「ケトン体が人類を救う」という本は、自ら糖質制限を行って糖尿病を克服した医師がその実体験の内容や、妊婦の糖尿病患者への糖質制限による克服、学会での糖質制限に対する非難やその誤解、現状の栄養学の常識が間違っていて低カロリーではなく低糖質が大切なこと、脂肪分解の代謝時に生まれるケトン体や、その糖質代謝ではなく脂肪代謝を活用したケトジェニックな生き方が健康であること等について分かりやすく説明したものです♪

この本の紹介があまりにも長くなってしまいましたので2つに分けていて、以下はパート1の続きのパート2となります。

パート1についはコチラをご覧ください♪

・私は糖尿病は人体の糖質過多に対する反抗、拒否反応であると考えています。この病態に対して、さまざまな薬が開発されていますが、根本的な問題は「人間はそんなに糖質をとってはいけない」ということなのだと思うのです。ですからこれを抜きに「糖質をとりながら糖尿病を治そう」などというのは馬鹿げた話だと思います。

・鳥浜貝塚(福井県若狭町)の発掘で出土したものから、縄文人が食べていた物を推理しました。(魚類30%、クルミ19%、獣類15%、ドングリ15%、貝類13%、クリ4%、ヒシ4%)この遺跡は通常では腐食してしまった残りにくい貴重な遺物が、水漬けの状態で良好に保存されていたため、「縄文のタイムカプセル」と呼ばれている縄文時代前期の貴重な遺跡です。何度かの発掘で、約5500年前の遺物層が約60cmの厚さで検出され、その中にドングリ、クルミなどナッツの種子層、魚骨やウロコなどの魚骨層、淡水産の貝殻の貝層が確認されました。その堆積状況から、秋に採取した森の食べ物を秋からふゆにかけて食べ、春には三方湖で魚や貝をとっていたこと、夏は若狭湾に回遊するマグロ、カツオ、ブリ、サワラなどの海水魚をとって食べていたことがわかり、季節に応じた食生活の様相が明らかとなりました。魚、獣、貝を合わせて58%と、ずいぶんたくさんの魚介類・肉類を食べていたことがわかります。また、堅いナッツ類が炭水化物の主要な部分を占めています。このころ特に多く食べられていたと思われるクルミには、糖質はなく、脂肪がほとんどです。ですから、実際上はタンパク質と脂肪で80%にもなります。炭水化物としては20%ぐらい含まれていますが、その中には食物繊維も多く、糖質はあるものの、現代人が食べているような瞬時に血糖値を上げるようなものはありません。過酷な環境にあったと思われるだけに、エネルギーの消耗も多く、この長い時代には、飢えとの闘いが主だったと思われ、この時期のほとんどのヒトは、ほぼケトン体だけで生きていたものと思われます。もちろん肥満やメタボなどには縁がなかったことでしょう。

・これまでの定説では、農耕が始まったのは、約1万~1万4000年前だと言われています。紀元前8000年~7000年ごろに、現在の北シリア、ヨルダン川のあたりにおいて組織的農耕が始まったとされています。そして組織的農耕が、さらに世界的に広がり定着したのは、約4000年前と考えられます。ですからそれ以前のヒト属はみな、狩猟・採集を中心に生活していたのです。農耕が始まる前の700万年間は、人類はみな糖質制限食であり、ヒトは進化に要した時間の大部分で、狩猟・採集生活をしていたことになります。人体には本来、穀物に依存して生きるような遺伝的システムはないのです。

・農耕が始まる前(糖質制限食)であれば恒常性が保たれていた食後血糖値も、玄米や全粒粉のパンによって緩やかながら上がるようになっていましたが、白米や白パンとなると、かなり乱れるようになってしまいます。江部康二医師によれば、700万年間ほぼ一定に保たれていた人類の血糖値変動幅は、農耕開始後に約2倍となり精製炭水化物摂取が始まったここ200年は、その幅は3倍となり、インスリンを大量・頻回に分泌せざるをえなくなったと言います。糖尿病の人が糖質を1人前摂取すると、未精製の穀物でさえも、食後血糖値は軽く200を超えてきます。この急峻な食後高血糖のことを「ブドウ糖スパイク」と呼び、動脈硬化が生じる元凶となります。さらに、精製炭水化物を摂取したときに、健康な人にでも生じる160~170ぐらいの食後高血糖の状態を江部医師は「ブドウ糖ミニスパイク」と名付けています。このブドウ糖ミニスパイクが知らず知らずのうちに積み重なって、生体の恒常性を攪乱し、アレルギー疾患を悪化させたり、生活習慣病のもととなったりしています。お寿司屋さんやパスタの料理人、ラーメン店店主などに重症糖尿病が多いのも、職業柄、こうしたミニスパイクを避けられないからなのです。しかもこうした激しい労働を強いられる方たちは「低カロリー食」を要求されると、バテてしまって仕事になりませんから、従来の糖尿病治療からは脱落してしまい、一層重症化して、悲劇を迎えてしまうのです。

・現在、世界に氾濫する生活習慣病の元凶は、この50年あまりの間に、急速に増大した精製炭水化物やジャンクフードによるグルコースミニスパイクとインスリン過剰分泌です。すでにWHOは、成人及び子どものための糖類の摂取に関するガイドライン(1日あたり砂糖にして小さじ6杯程度=25g、多くても総エネルギー摂取量の10%未満にすべきで、5%未満であればより効果的とする)を発表しています(2015年3月)。またアメリカでは、糖類のもたらす健康問題、社会への悪影響を「たばこや酒と共通している」として、「砂糖税」を導入せよとの議論も巻き起こっています。今後私たちが注意しなければならないのは、「脂肪量」ではなくて「糖質量」であり、具体的には白米を中心とした精製糖質と、急峻に血糖値を上げる砂糖入り飲料水です。厚生労働省が推し進める「主食を中心にしたバランスよい食事」「お米をたくさん食べることが基本」という考え方の是非をもう一度見直さなければならないでしょう。

・この日本人が大好きな白米ですが、じつは「日本人は昔からお米を食べていた」ということは嘘だとわかってきます。日本にヒトが住み着いて3万年くらいの時間が経っていて、縄文時代の終わりから弥生時代に米が伝わり、作られるようになるまでの過程は先に見てきたとおりですが、そうすると日本で米が作られるようになったのは、ほんの3000年くらい前のことです。しかし、それ以降も日本人がいつでも腹一杯、お米を食べていたかというと、そんなことはありません。江戸時代には、稲作はとくに盛んになりましたが、お米は今の貨幣のようなもので、武士が管理していて、農民、庶民が普通に食べられるものではありませんでした。200年くらい前になっても、庶民は米を食べられませんでした。北海道の屯田兵の食事にも麦や粟やひえが主体であって「お米を浮かべて食べた」という記録が残っています。明治時代には日清戦争で兵隊を集めるために「お米を1日6合食べさせる」という誘い文句で徴兵し、それが成功してたくさんの兵隊が集まったという逸話があることからも、当時の庶民にとっていかにコメが魅力的で、価値あるものであったかがわかります。とはいえ、つい最近までコメは生産量も低く、すべての国民が食べられるような量は作れませんでした。お米が日本中にいきわたって誰でも食べられるようになったのは、秋田の八郎潟の干拓が終わったころといいますから、1960年ごろのことです。多くの研究でだいたい第二次世界大戦後になってやっとコメが主食になったと言われています。白米を銀シャリと呼び、「腹いっぱい食べて死にたい」という言葉も残っているようにお米を食べることは庶民の憧れでした。麦や粟、ひえには「食べ過ぎて死にたい」などという言葉は残っていません。お米がいかに貴重なもので、庶民の手に入らないものであったかを知る言葉です。

・「若いころから、お米ばかりをたくさん食べていた人は、みんな若死をしてしまうということです。例えば東北地方の米どころの生活ならば、みんなそれです。なかでも、とくに一番短命なのは秋田県ですが、ここの米どころの人は、白いご飯を大食します。しかも塩辛い大根の味噌漬け、なすの味噌漬けなどをおかずにして、真っ白いご飯を驚くほどたくさん食べます。塩気がなかったら白いご飯を大食できるはずはありません。こういう食事を若いときからやってきた人は、みんな40歳ごろから、脳溢血で倒れます。結局これがそうした村の短命の原因です。」また近藤先生によると志摩の海女が長生きなわけは、志摩ではお米がとれないので、イモや麦を主食として大豆、野菜、魚、海藻などを食べるからだそうです。彼女たちが甘いお菓子が食べたいと言うから差し出すと、一つしか食べません。じつはのどから手が出るくらいほしいようなのですが、それを食べたら「アワビをとるとき、おなかが重苦しくてとれないから」といいます。海女の仕事を通して、お菓子が体によくないということを知っているのです。一方同じ海女でも輪島の海女は対照的に短命だったといいいます。理由として一寸二分づきの米を食べていることがあげられています。一寸二分づきというのは極度に精米した米で、白米そのものでした。

・沖永良部島の話では、島内に1か所だけ短命村があって訪ねてみます。するとほかのでは水田がなくイモと雑穀を主食にして食べているのに、このだけには水田があって昔から米をたくさん食べていたのです。その村の人々は短命でした。また山陰地方に米どころなのに長寿の村がありました。博士は自分の説が間違っているのかと思いその村を訪ねています。鳥取県の米どころです。ここで村民にどういうものを食べているのかと聞くと、なんと米どころなのに米のご飯は食べていないと言います。「ぜんぜんお米を食べないのですか?」「いや、決まった日には食べます。へいぜいはお米のご飯は食べていません」「なぜ」「米は売るために作っているのです。自分たちが食べるために作っているわけではありません」海藻や野菜はよく食べているようですが米は食べず主食はサツマイモと麦でした。その村には明治時代に村のおきてを書いた書物が見つかりました。「近頃は村民が皆ぜいたくになってきている。そして米がたくさんあるからと今まで昔から麦を食べてきた人たちまでが、お米ばかり食べるようになってきた。わが高麗村だけは、そういうぜいたくなまねをしてはならぬ。米はたくさんあっても売り物にし、村民は麦とイモを主食にせよ。そのかわり一年のうち次にかかげる日だけは米のごはんを食べてもよろしい」。その特定の日は合わせてⅠ年に10日くらいだったといいます。これらのたくさんの町や村を訪ね歩いてわかったことは、やはりお米をたくさん食べる村は短命であり、食べない村は長寿村だったということだと博士はまとめています。「日本人は昔から米を主食にしてきた」「和食は健康長寿のもとだ」という最近の糖尿病の権威たちの意見とはまったく違っていますね。

・アルツハイマー病の特徴の一つとして、脳にインスリン欠乏が起こることと、脳内でインスリン抵抗性が発生することがあります。アルツハイマー病の患者の脳ではインスリンの効きが極端に悪くなっているのです。ですからアルツハイマー病は「第3の糖尿病」とも言われるようになってきました。インスリンが使えないと、神経細胞はグルコース(ブドウ糖)を使えなくなりますから神経変性を起こし、記憶障害などの神経症状が出てくるようになります。ところが脳はケトン体もエネルギー源とすることが可能です。ですからアルツハイマー病を発症していったんグルコースが使えない状況に陥っても、ケトン体が供給されていれば神経細胞はその活性を保てるのです。実際にアルツハイマー病の患者にココナッツオイルを食べさせてケトン体を測ると、その値は上昇しており、ココナッツオイルの食べ方を工夫することで安定したケトン体の濃度を保てるようになります。ケトン体はグルコースに代わるエネルギー源であるばかりか、むしろケトン体のほうがすぐれた脳のエネルギー源であることも明らかにされつつあるのです。

・ココナッツオイルは、炭素数12の中鎖脂肪酸である「ラウリン酸」を主体としています。中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸とは異なり、小腸から門脈を経由して直接肝臓に入り、そこで代謝されてケトン体になります。長鎖脂肪酸と比べて約5倍も速く分解されてエネルギーになるのです。食事療法だけで血清ケトン体を上げるには、等質をとらないようにしなければなりませんが、ケトン体をエステル型(脂肪酸と結合している形)で摂取すると、それだけでも血中ケトン体の濃度を上げることができるのです。このようにアルツハイマー病にココナッツオイルをはじめとしたケトン体を利用する治療が始まっています。もともとはてんかん発作の治療に対して1920年代に「ケトン食」という高脂肪食が使われていた時期があったのですが、その後てんかんには効果的な薬剤が開発されたこともあって、すっかり消えてしまいました。ところが1994年ごろから重症てんかんで薬剤が効かないものに対してもケトン食の効果が報告されるようになり、ふたたび大切な治療法として注目されるようになりました。私が2014年、日本病態栄養学会で胎児のケトン体の高値を発表していたときにも、同じセクションで何演題もケトン食による小児の重症てんかん治療効果の発表がされていました。そのときの目標ケトン体値は4000μmol/Lくらいに置いていましたから、まじめに医学を研究していたら「ケトン体が怖いもの」なんてことをいう医者がいたら無知でしかないと思ったものです。このようにケトン体は、脳神経にやさしく親和性のある大切なエネルギー源ですし、またかつて今のように糖質過多でなかった時代には、ケトン体が脳にとっても「メインのエネルギー源」だったと思われます。積極的にケトン体を使う生き方が、脳神経のアンチエイジング、活性化に役立つ可能性を秘めていると思います。

・人体の正常な細胞は、酸素があれば酸素を使ってエネルギーを生成します。これに対してがん細胞は、嫌気性解糖系(酸素を使わないでエネルギーを産生する)がこう進していて、ミトコンドリアを使う酸素を使ったエネルギー代謝(ミトコンドリアの酸化的リン酸化)は使いません。この2つの代謝の効率を比べると、1つのグルコース(ブドウ糖)から嫌気性解糖系では2分子のATPしか産生されませんが、酸素を使う酸化的リン酸化では、36分子のATPを産生できます。したがってミトコンドリアで酸素を使って効率的にエネルギー産生をするほうが、細胞の増殖にもメリットがあると考えられるのに、なぜがん細胞は酸化的リン酸化によるエネルギー産生を使わないのか、長い間謎になっています。がん細胞における嫌気性解糖系のこう進を「ワールブルグ効果」と言います。1920年代にドイツのオットー・ワールブルグ博士らがこれらのことを発表したからです。この原因は今までよくわかっていませんでしたが、最近の研究ではこの性質こそが、がん細胞の増殖のカギを握っていると言われています。さてがん細胞は、そのエネルギー産生を嫌気性解糖に依存しているため、正常細胞の何十倍ものグルコース(ブドウ糖)を取り込む必要があります。またがん細胞内では嫌気性解糖によって大量の乳酸が産生され、これががん細胞の増殖や転移の促進に関与しているという説もあります。「甘いものはがんの栄養になる」と言われ始めていますが、実際にグルコース、つまり砂糖の多いお菓子や食品を多く摂取することは、がん細胞の増殖や転移を促進します。ですから、砂糖を多く使った食品の摂取を少なくするだけで、がん細胞の増殖を抑える効果が期待できるのです。じつは、がんの転移を調べるPET検査では、がんのこの「ブドウ糖を大量に取り込む」という性質を利用しています。この検査では、フッ素の同位体で目印をつけたブドウ糖を注射し、この薬剤ががん組織に高濃度に集まる性質を利用して、がんの転移の位置や広がりを見つけているのです。このように嫌気性代謝とブドウ糖の存在が、がん細胞の生命線になっているのですから、がん細胞がブドウ糖を利用できなくすれば、正常細胞にダメージを与えずに、がん細胞だけを死滅させることができると考えられます。

・がん細胞のこの性質を利用して、現在食事の糖分を減らして、中鎖脂肪酸トリグリセリドを多く摂取する「中鎖脂肪ケトン食」を実施することがおこなわれています。ブドウ糖を与えないで、がん細胞だけを兵糧攻めにしようというわけです。このようなケトン食療法が、進行がんに対して有効性を示したという研究がすでにあり、これからますますの発展が期待できます。今使われている多くの抗ガン剤と比べれば、副作用がない点は大変魅力的です。血液中のケトン体濃度が高いほど、がん細胞の増殖抑制効果があったと報告されています。

・ハタイクリニックの西脇俊二先生は「ガンが消える!」(KKベストセラーズ)という著書の中で、これに超高濃度ビタミンCの点滴を組み合わせるという方法で、余命3か月と言われるほど全身に転移があった進行がんの患者さんのがんを消しています。とくに結腸がん、膀胱がん、腎臓がん、乳がんの患者には、有意な差が認められるそうです。多摩南部地域病院の古川健司先生も、「長高濃度ビタミンC点滴療法」に取り組んでいます。がん細胞の大好物はブドウ糖です。ビタミンCは分子構造がブドウ糖に似ているので、がんが間違えて取り込みます。ところがビタミンCはがん細胞の中に入ると、過酸化水素という活性酸素を発生してがん細胞をやっつけてくれるのです。問題はビタミンCが体内に4時間しかとどまらないことです。そういう性質なのですが、食事で糖質をカットするとどうなるでしょう?がん細胞は好物の糖質(ブドウ糖)がゼロなので、いつもよりビタミンCを積極的に取り込もうとするはずです。つまり飛躍的な効果が期待できるのです。ちなみにこの場合の糖質制限は1日15g以下です。この数値はてんかんの治療法としてかいはつされたもので「スーパーケトジェニック(ケトン食)」と呼びます。古川先生はさらに独自に研究を重ね、がん患者さん向けに、2日でケトジェニック状態になるメニューを開発中です。体力の衰えたがん患者さん向けなので、タンパク質3割、脂肪7割とし、脂肪分はココナッツオイルと亜麻仁油で多くをまかなうところが特徴です。ケトジェニック状態になって、ケトン体がどんどん出るようになれば、体の免疫力も上がっていくことが期待できます。

・糖質過多の生活の対極にある「ケトジェニックな生活」の効果は、糖尿病や肥満、メタボにとどまらず、アトピーやアレルギー疾患、歯周病、認知症、加齢による変化への応用など、多方面にわたると報告されています。ヒトはこれまでの歴史を通じて、これほど精製された糖質を摂取してきたことはないのです。簡単に手に入る砂糖入り飲料と、多彩な菓子類。何よりも、主食とするコメやパンやパスタは糖質だらけであって、それに組み合わせる副菜も、ポテトや根菜など糖質のオンパレードです。安く手に入る原料で大量生産ができ、口に入れれば糖質は中毒性があるので、リピーターを作るのも簡単です。それでも、自分の足で歩き、外気温に左右されていた時代には、たくさんの代謝エネルギーが使われましたが、今は車や電車で移動して、快適なエアコン頼みの生活です。体が多すぎる糖質に静かな悲鳴を上げ始めていることに早く気づかなければなりません。

・ケトジェニックな生き方は、もっとすごいことを引き起こします。糖尿病が食事で治ってしまうことは、医療の巨大転換を意味するからです。たとえば、薬を使わないで糖尿病が治るので、医療費が様変わりします。今の日本の医療費は40兆円にもなろうとしています。この中で薬剤費が占める割合は10兆円ぐらいと言われています。糖質制限をすると、透析やインスリンなどをはじめとした糖尿病関係をはじめ、メタボの解消から高血圧、脂肪肝などの薬剤費が激減する可能性があります。透析には年間2兆円がかかっているのです。アルツハイマー病や認知症、がん治療にも効果が期待できますから、おそらくは5~10兆円くらいの削減効果があると思います。食事で多くの病気が治ったら、その削減で生じた予算を、お母さんと子どもたちのために使えるとよいと思います。今の日本、恵まれているようにも見えますが、一方では余裕のない生活の母子もたくさんいます。また、いろいろな心配から子どもを産まない人も増えています。ひるがえって、先進国では唯一、子どもがたくさん産まれている国、フランスでは母子手当が本当に充実していて、たとえ結婚していなくても、お母さんは安心して赤ちゃんを産めるそうです。たくさんの赤ちゃんが生まれる国は未来が明るいと思います。不適切な治療をして病気を悪化させ、医療費を無駄にするよりも、適切な食事で病気を治して、余ったお金で新しい命を育むフォローをしたほうが、国にとってもそれぞれの人たちにとっても、ずっといいに決まっていますよね。

・ケトン体をエネルギー源にして生きることをケトジェニックな生き方と言います。これは順天堂大学の白澤卓二教授、ナグモクリニックの南雲吉則先生、日本機能性医学研究所の斎藤糧三先生を中心にしたケトジェニックダイエットグループが提唱しています。その考え方をごく簡単に紹介すると、積極的にケトン体をとって脂肪を燃やし、これをエネルギー源にするというものです。肉を食べて脂肪を燃やすというわけです。斎藤糧三先生によれば
1)カロリー計算はしない
2)糖質(炭水化物)はとらない
3)タンパク質を1日60gとる
4)野菜で食物繊維とミネラル(マグネシウムや亜鉛)をとる
5)ココナッツオイルを1日大さじ1~2杯とる

・沖縄県那覇市のこくらクリニック院長・渡辺信幸先生が提唱しているMEC食は離島での医療の経験から生まれた考え方で、肉(MEAT)、卵(EGG)、そしてチーズ(CHEESE)を積極的にとることを勧めています。この3つの食材にはタンパク質に脂質、ミネラルやビタミンも豊富に含まれているからです。この3つの頭文字をとって「MEC食」と名付けられています。MEC食は同時に「食事をよく噛むこと」を提唱しています。食事を口に入れたら30回よく噛むことが大切とされています。MEC食と30回噛むことをまとめて「MEC&KK(カムカム)30」と呼んでいます。1日に摂取する目安としては、
●肉200g(豚でも鶏でも牛でも魚でもよい)
●卵4個(6個でもよい)
●チーズ120g(6ピースのチーズ6個分)
です。これらを食べてよく噛むこと。一度に30回噛みましょう。主食や糖質は控えた方がよいとされますが、とはいえ、これら以外の食品を追加することは自由です。

・京都高雄病院の江部康二先生は3種類の糖質制限の食事法を提唱しています。
①スーパー糖質制限食:3食とも糖質を制限して主食をとらない。
②スタンダード糖質制限食:3食のうち2食の糖質を制限して、1食だけ(夕食以外)主食をとる
③プチ糖質制限食:3食のうち1食(基本的に夕食)だけ糖質を制限し、主食をとらない。
この3つです。①は糖尿病、ダイエットに効果、②も「カロリー制限」をするより糖尿病やダイエットに効果があり、③は軽いダイエット効果が見込め糖尿病には向きません、このスーパーとかスタンダードという方法は、糖質制限をやっている方には、もっともポピュラーな方法です。そしてスーパーこそが糖尿病治療にももっとも効果があるでしょう。

・これらのいずれのグループにも共通していることは、低糖質、高タンパク質の食事です。ローカーボ、ハイプロテインとも言います。それぞれ強調する点が少しずつ違いますが、糖質を制限するという点では一致しています。

・ほかにも「オーソモレキュラー療法」という栄養療法で糖質制限と高タンパク質食に不足する栄養素をサプリメントで補給する考え方で治療を進めている新宿溝口クリニックの溝口徹先生、「断糖食」をすすめる兵庫県の崇高クリニックの荒木裕先生、「糖質ゼロ」を勧める釜地豊秋先生、ケトン食をがん治療に勧める銀座東京クリニックの福田一典先生、低インスリン生活を勧める郡山市のあさひ内科クリニックの新井圭輔先生など、たくさんの先生方がご活躍しています。これらすべての治療のベースは「糖質を下げること」「低インスリンを維持すること」「ケトン体エンジンを使うこと」にあり、このことで多くの患者さんを救っているのです。さらにこういった主張はこれまで書籍での発表が中心でしたが、今はインターネット、SNSの時代です。多くの患者さんはネット経由で糖質制限のことを知り、自らもネット上でブログを作ったり掲示板に投稿するなどして活発に意見交換をして知識を得ています。

・Facebookでは私も関わって2014年3月に「糖質制限」というグループが立ち上がりました。これを指導したのは品川雅也さん。自ら大幅なダイエットに成功した今やトレーナー顔負けの筋肉体の管理人です。2014年3月末に呼びかけて、1年半で会員数8000人を突破した非公開グループで、さらにこの非公開の中心グループのほかに、公開の小グループや、非公開の小グループの数々を携えて成長しており、グループ総数は30以上、総会員数は4万5千人にもなります。どんなグループがあるかといえば、「糖質制限ダイエット」「糖質制限レシピ」「糖質制限グルメ」「糖質制限スイーツ」などから、「スポーツ」「肉」「魚」「卵」「マヨネーズ」「ココナッツオイル」「スタイル」「Ⅰ型糖尿病」「Ⅱ型糖尿病」、また栄養士や看護師それぞれの専門家もあったり「犬部「猫部」もあります。英語版の専門ページや「子育て」や「離乳食」「低糖質企業懇話会」「糖質制限節約塾」などや「低糖美酒」「禁煙」「禁酒」「ガン」というグループもあります。ここではそれぞれのグループに責任管理人がいて、相互に交流し合いながら連日活発な意見交換をしています。また地域ごとにも、北海道、北陸、千葉、神戸んどのグループもできており、それぞれの場所でオフ会が開かれています。積極的で自発的なこういった集団は、MEC食グループでも会員数は4000人を数え、「沖縄MECの会」など、どんどん増え続けています。そのメンバーには、医師や歯科医師、鍼灸師、管理栄養士、看護師、助産師など医療関係の方々から、食品、料理関係の専門の方、トレーナー、スポーツ系の方々、糖尿病、肥満などで悩む患者さんたち・・・etc.と、じつに多彩で多才な人たちが集まっています。ですからこの中に目的を持って参加すると、今まで一人でいた方たちが、多くの方々とつながってその声を聴きながら実践していくことになり、じつに確実に糖質制限やMEC食の方法をモノにして、健康体を取り戻すことができるのです。

・ブログといえば、何といっても江部康二先生の「ドクター江部の糖尿病徒然日記」をまず取り上げなければならないでしょう。全国で1万5千人を超える方が毎日見ている人気ブログは、糖質制限普及の先頭を行く牽引車です。おそらく糖質制限の世界に入った方であれば、誰もが一度はお世話になっていて、毎日参考にしている方が多い人気のブログです。しかも、質問コメントには必ず迅速にお返事をしてくれる江部先生の真摯な姿勢。これが間違いなく人気の要因の一つでしょう。しかも今までの発言がすべて整理されていて、いつでもそれを参照することができ、糖質制限に関する知識の百科事典になっています。

・ベストセラー「炭水化物が人類を滅ぼす」を書いて糖質制限ブームをさらに盛り上げた練馬光が丘病院の夏井睦先生は、専門の「傷の湿潤治療」をこなしながら、3万人を超える読者のいる「新しい創傷治療」というホームページを運営。ホームページの中では糖質制限についても頻繁に言及し、意見交換や多方面にわたる考察を展開、また全国の糖質制限レストランや医療機関を紹介したり、オフ会にあたる「豚皮揚げを食べる会」を全国で開いていて、熱烈なファンの多いサイトとなっています。

・「低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告」というブログを運営しているカルピンチョ先生も人気です。すごく勉強になるブログで、私もいつも、いろいろ教えていただいています。超専門的な医師(正体は明かしていませんが)が、かなり深く掘り下げたブログを公開して、読者の質問に答えてくれるのはすごいことです。

・確かに今、日本でそして世界で、すべての人口を糖質制限とケトン食でまかなうことは難しいでしょう。穀物や糖質が現在の人類を支えていることは否定できません。私は、誰もがケトジェニックな暮らしにすべきだと考えているわけではありません。何より糖尿病の方、肥満や生活習慣病に悩んでいる方、がんなどがあってよくならない方や現状に疑問を持っている方に、ケトジェニックな生活を始めることをお勧めしているのです。現状で問題なく、満足している方は、従来どおりお過ごしいただけたらよいとも思っています。

・この本では、実にたくさんのことを書いてきました。どれも、私がどうしても読者の方々にお伝えしたいことばかりです。最後にもう一度、まとめとしてポイントを書いておきますから、覚えておいてください。
●糖質だけが血糖値を上げます。
●カロリーと血糖値には、何の関係もありません(これはとっても大事!!)。
●「食品成分表」には、血糖値を上げる「糖質」という項目がありません。
●「食品交換表」は何も交換せずに、炭水化物を「50~60%」という固定した割合で摂取せざるをえなくしています。
●やせたければ「脂肪」をとりなさい、これこそが真実です。
●絨毛-胎盤には、高濃度のケトン体が存在します。
●胎児はケトン体で生きています。
●妊娠中のコレステロール高値と中性脂肪高値は、胎児のためにあります。
●新生児もケトン体で生きています。
●妊娠糖尿病は、胎児による「タンパク質と脂肪の要求」のあらわれで、「糖質は不要」という病態です。
●糖質制限で、妊娠糖尿病も、Ⅰ型・Ⅱ型糖尿病も管理できます。
●ケトン体には、毒性はありません。
●ケトン体で生きることこそ、長寿・健康の道です。
●がん細胞には、ブドウ糖が不可欠ですが、ケトン体は利用できません。
●糖尿病ケトアシドーシスは、糖尿病性アシドーシスなのです。
●ヒトの進化の歴史では、直立2足歩行を始めたことでサルの先祖と分かれ、道具の使用、火の使用、そして肉食による脳の巨大化が始まり、絶滅を免れました。
まる今ではケトン体を利用した「ケトジェニックな生き方」が人気で、SNSの世界でも広がっています。
●ケトジェニックな生き方は、健康で長寿の道です。これこそ人類を救います。
●アメリカ糖尿病学会は、すでに糖質制限食を、糖尿病の治療の選択肢として認めています。

・医学界の遅れに対し、食品業界では、糖質ゼロ麺を開発した紀文食品をはじめ、ローソンで販売されている鳥越製粉のふすまパン、そして糖質オフ飲料やアイスクリーム、お菓子、ケーキにいたるまで、シャトレーゼやグリコ、高梨乳業などが次々と開発に参入して商品が生まれています。清酒や餃子、さらにはハンバーガーまでもが作られるようになりました。喜ばしい限りです。こんな動きがもっと広がっていってほしいと思います。



良かった本まとめ(2016年下半期)

<今日の独り言> 
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「ザ ペニンシュラ東京1Fザ・ロビー(東京 有楽町)」での朝食はとてもオススメ♪

2017年03月15日 01時00分00秒 | 外食
 JR有楽町駅や東京メトロ日比谷駅近くにある「ザ ペニンシュラ東京」1階のザ・ロビーで朝食を楽しみました♪

 ここは朝6:30から、しかも宿泊客以外も利用できるのは素晴らしいと思います♪

 場所は東京メトロ日比谷駅A7出口から直接つながっています♪
(知らなかったのですが、実は東京メトロ大手町駅(東京駅)から二つ先の駅の日比谷駅まで地下道でつながっているんですね♪
かなり遠いですが約25分ほど大手町駅から歩いて到着しました^_^;))


↑東京メトロ日比谷駅A7出口

6:30前と早朝なのでホテル入口では掃除がされていました♪


↑地下のホテル入口

 エレベーターに乗って1つ上の1階まで上がり、このホテルで唯一朝食サービスを行っている「ザ・ロビー」へ行きます♪


↑ザ・ロビーの入口

 さすがにホテル内はかなり綺麗で美しく光輝いています♪

 ザ・ロビーは真ん中に通路があって席は二手に分かれ、その通路は玄関とつながっています。
珍しい構造だと思います♪
1階なので外の景色を楽しむことはできません。


↑ザ・ロビーの席


↑玄関が見えるザ・ロビー

 しかしながら、「ザ・ロビー」は天井が高く、明るい色のイスや絨毯で、上質で美しい空間が広がり、BGMは静かにムードミュージックが流れていました♪


↑天井が高い

 特に大きなゴールド色の大きなオブジェがあり、これは面白いと思いましたね♪


↑大きなオブジェ

 席に案内され、日経新聞受け取って、メニューを見ます♪
新聞サービスがあるのは嬉しいです♪

 テーブルの上には、白い美しい花が生けてあり、素晴らしいですね♪
隣のテーブルの花はピンク色、その隣はオレンジ色、その先は紫色の花でした♪


↑テーブルの美しい花

 それから、WIFIを利用したいと伝えると、パスワードを教えてくれました♪
接続してブラウザから、宿泊客以外のメニューを選択し、パスワードを入れるとスムーズに利用できました♪


↑メニュー


↑メニュー

 朝食メニューは以下の4種類で、どれも4200円です♪
他のホテルと違って食べ放題はありません^_^;)
この4種類の朝食の違いはパンとメインで、ジュースとコーヒー・紅茶は同じですね♪

・ザ・ペニンシュラブレックファスト
・ナチュラリーペニンシュラ ブレックファスト
・和定食
・ザ・ペニンシュラ スパ ブレックファスト

 ヘルシー志向なので「ナチュラリーペニンシュラ ブレックファスト」を選択しました♪
 このメニューは、パンが「グルテンフリー」というのは素晴らしいです♪
さすがのメニューです♪

 ジュースは、「オレンジ」「ピンクグレープフルーツ」「アップル」「キャロット」「トマト」「本日のジュース」から選べます♪
「本日のジュース」の「ライチ」をお願いしました♪

このジュースはお代わりもでき「トマトジュース」を後で頼みました♪

それからメインは「スパニッシュオムレツほうれん草入り、低脂肪カッテージチーズ リーフサラダ」もしくは「オーガニック北海道産ヨーグルト 季節のフルーツとベリー ハニー添え」を選べ、前者のスパニッシュオムレツにしました♪

 なお近辺の高級ホテルにはある「エッグベネディクト」が、このペニンシュラでは珍しくありませんでしたね^_^;)

 それからコーヒーか紅茶を選べコーヒーを選びます♪
隣の外国人の方はカプチーノを頼んでいましたね♪
色々と選べると思います♪
コーヒーは後で必要に応じて追加で注いでくれます♪

まず本日のジュースのライチジュースとコーヒーが運ばれました♪


↑ライチジュースとコーヒー

 ライチジュースがあるとは珍しいですよね♪
そのライチジュースは、かなり甘~い♪
コーヒーはしっかりとコクがあり、さすが美味しいです♪

 そして温かくてサクサクなグルテンフリーパンが3枚と、バター・ジャム等4種類が運ばれます♪

 最近健康に気を遣っているのでグルテンフリーとは嬉しいです♪
お味は普通のパンと変わらないと思います♪


↑パンとバター・ジャム等


↑バター・ジャム等の拡大


↑パンの拡大

 ジャム等は「イチゴジャム」「辛口マーマレード」「ハチミツ」「ブルーベリージャム」が小瓶に入っていて、それぞれ楽しめます♪

「辛口(ビター)マーマレード」とは珍しいですよね♪
確かに少し苦みがあり美味しいです♪

 そして、メインのスパニッシュオムレツが運ばれます♪
おぉぉ美しい♪
リーフの盛りつけが美しいですね♪


↑スパニッシュオムレツ

 スパニッシュオムレツは、とても柔らかくて温かくて美味しいのですが、一口食べて驚きました♪
おぉぉ塩や砂糖がほとんど入っていない!
さすがナチュラリー!!

 普通の方は味気ないかもしれませんが、ヘルシー志向で料理もする自分としては、ここまでヘルシーにオムレツを作るとは感動しましたね♪
薄味が結構好きですし、素材の良さも楽しめて素晴らしいと思います♪

 それから、お店の方はさすが上質なサービスで、適度にコーヒーの追加はしてくれますし、新聞にメモをしていると、すぐにメモ用紙を用意してくれました^_^)
さすがのサービスだと思います♪

 ザ・ペニンシュラ東京の朝食は、素晴らしい上質な空間と音楽の中で、美味しい朝食とサービスを頂け、とてもオススメです♪

美味しかったものまとめ(2016年下半期)

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パレスホテル東京「グランドキッチン」(東京 大手町)での朝食はとてもオススメ!

2017年03月14日 01時00分00秒 | 外食
地下鉄大手町直結のパレスホテル東京の1階にあるグランドキッチンで朝食を堪能しました♪

ビルの外側から1階の正面入口から入ります♪
冬の6時過ぎなので、外はまだ真っ暗ですね♪
周りが暗いので、入口は幻想的です♪


↑1階のホテル入口

フロントマンに案内されて、グランドキッチン入口へ行きます♪
すぐにレストラン案内の方に引き継いでくれました♪


↑グランドキッチン入口

 このグランドキッチンは予約不要で宿泊客以外でしかも朝の6時から朝食を利用できるというのは嬉しいです♪

 ただ、奥の料理が置かれている部屋は90分以内の利用と制限があることから、その手前の広い部屋でゆっくり朝食を堪能することにしました♪

 店内はさすが2012年5月に開業したばかりで新しく、室内も上質で天井が高く広々としていて気持ちが良いです♪
生け花もあります♪

店内はBGMが静かにボリュームがかなり落とされてジャズが流れています♪


↑店内


↑店内

若いお兄さんが笑顔で案内してくれ、メニューを見ます♪


↑メニュー


↑メニュー


↑メニュー

 グランドキッチン・ブレックファスト・ブッフェ3900円を注文して、卵料理を選びます♪
「フライド・エッグ」「ポーチド・エッグ」「オムレツ」「エッグ・ベネディクト」の4つから選択します♪
やはりこのホテルもエッグ・ベネディクトがオススメとのことなので、それを注文します♪
一流ホテルの朝食はエッグ・ベネディクトが定番なんですね♪

飲み物はコーヒーと紅茶とホットチョコレートから選べ、コーヒーを頼みます♪
ホットチョコレートとは珍しいですね♪
これを注文すれば良かったかと後で思いました^_^;)

コーヒーがすぐに運ばれます♪
さすが苦みがなく、ブラックなのに甘くて飲みやすい♪
質の良さと煎れ方の巧さを感じます♪


↑コーヒー

 そして隣のブッフェコーナーに行き、料理を選びます♪
おぉぉここも上質な内装で美しい♪


↑ブッフェコーナー


↑ブッフェコーナー

左側から見ていきます♪
卵料理を作ってくれるところで、ベーコンやソーセージ、温野菜などがあります♪
さすが、イスラム教徒用の豚肉が入っていないハラル料理の鶏肉ソーセージがあるのはさすがです♪


↑ベーコンやソーセージ、温野菜等

切り立てのハムもあります♪


↑切り立てのハム

そして、大きな野菜カレーの皿もありました♪
後で少し食べますが、さすがしっかり煮込まれていて美味しい♪
そんなに辛くはありません♪


↑野菜カレー

そしてフルーツも充実です♪
イチゴがたくさんあるのは嬉しい♪


↑フルーツ

サーモンや生ハムなどもあります♪


↑サーモンや生ハムなど

チーズやシリアル、フレッシュジュースなどもあります♪


↑チーズなど


↑シリアル


↑フレッシュジュース

もちろん生野菜のサラダも豊富ですね♪


↑サラダ

パンはすぐ後ろに窯があるのには驚きましたね♪
しかもその窯で温めてくれるとのことで、オススメの丸いパンが非常に柔らかくて温かくて美味しかった♪
ジャムやバターも美味しかったですね♪
ここのパンはとてもオススメですね♪


↑パン

好きなものをお皿に盛って、テーブルに戻ると、テーブルがかなり華やかになりました♪


↑選んだ料理

さすがどれも上質で美味しいです♪


↑サラダ


↑ベーコン等


↑フルーツ


↑パン


↑野菜ジュース、トマトジュース、コーヒー

そしてエッグベネディクトがテーブルに運ばれました♪
おぉぉ美しい♪


↑エッグベネディクト

もちろんナイフを入れると、卵の黄身がトロトロ♪
素晴らしい出来映えです♪
美味しい♪


↑エッグベネディクトの中

それからカレーやクラムチャウダーも少し食べましたが、さすがこれらも美味しい♪
クラムチャウダーのアツアツさが嬉しいです♪


↑カレーやクラムチャウダー

 パレスホテル1階のグランドキッチンは、新しく綺麗で上質な店内で、静かなジャズのBGMを聴きながら、上質な美味しい料理を堪能でき、とてもオススメですね!
美味しかったものまとめ(2016年下半期)

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グランド キッチン洋食 / 大手町駅二重橋前駅東京駅

昼総合点★★★★ 4.0

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宝生能楽堂(東京 水道橋)でのバックステージツアー参加はとてもオススメ!

2017年03月13日 01時00分00秒 | イベント・外出
 実は日本の伝統芸能である「能」を鑑賞したことがありませんでしたが、そのバックステージツアーがあるとのことでしたので、3000円を支払って東京の都営地下鉄三田線A1出口すぐにある宝生能楽堂へ行って来ました♪


↑宝生能楽堂入口

 このバックステージツアーは、日曜の14時~16時に開催されたもので、普段見ることができない能楽堂の楽屋や鏡の間、大道具などを見学し、実際に面を付けて舞台を歩いたり、少し練習して舞台で能の囃子を体験できるというものです♪

 なおツアーに参加するには、能楽堂の舞台を歩くのであらかじめ金具で止める足袋が必須です♪
事前にamazonで500円ほどで購入しました^_^)

 14時に宝生能楽堂に集まり、靴を脱いで部屋に入り、足袋に履き替え、貴重品はロッカーに入れて、ツアーは始まりました♪

 このツアーは能関係者の和服を着た女性が楽しく分かりやすく能楽堂等について説明してくれます♪
このツアーは人気なようで何度か開催されているようです♪

 まずはロビーでこの宝生能楽堂等の歴史の話がありました♪


↑ロビー

 能は約650年の歴史があり、江戸時代は歌舞伎の興行とは違い、将軍家や大名が扶持を与えて成り立っていたようです♪

 明治時代になると将軍家や大名家がなくなったことから、弟子を取るようになり、それで収入を得るようになったとのことです。

 明治時代中頃には東京の猿楽町に能楽堂ができましたが、1923年の関東大震災で全焼し、その5年後に再建されましたが、第二次世界大戦の1945年の空襲でまた焼失してしまったようです。

 1950年に水道橋にこの宝生能楽堂が完成し、1979年に今の建物に建て替えられたようです♪

 能楽堂は他にもありますが、この宝生能楽堂は、五雲や七宝がシンボルとのことでした♪

 このロビーには能面を被った役者の写真が飾られていて、能の様子が分かります♪
さすが衣装が美しいですね♪


↑能の写真


↑能の写真

 次にさっそく能楽堂の観客席に移動します♪


↑観客席から能舞台正面

 能の舞台を見るのは初めてでしたが、舞台は独特の形をしています。
大きな松の木の絵を正面に見るのが正面席で、基本的にはここで演劇されるようです。


↑舞台正面に近づく

 能の特徴としては、必ず役者は舞台正面の左側にある幕から登場し、最後は幕に消えていくとのことで、歌舞伎のように緞帳が下がって終わりということはないようです。

 役者が登場する幕は、縦に5色の綺麗な絵柄となっています♪


↑役者が登場する幕

その幕から少し歩いて舞台正面へ移動することとなります♪

 また、能は演技の途中で事故があったとしても必ず続けるのが特長で、どうしても演技ができなくなったら、後ろに控えている代役が代わりを務めることになっているとのことです。
実は代役は後ろにただ座っているのではなく、演技ができなくなったときに代役をしなければならないので、重要な役目を担っているとのことです♪

それから、この宝生能楽堂は490席ありますが、正面の席が一番観劇の金額が高いとのことです。
もちろんメインの演劇はここで行われるためです。


↑宝生能楽堂座席表

その次に金額が高いのが「橋掛り」の横の脇正面とのことでした。

ただ脇正面近くの廊下で演劇もありますので、その場面を近くで見たい方は脇正面の席が正面よりも人気なようです♪


↑脇正面から舞台を見る

 なお斜めから見ることになるの中正面が一番金額は安いようです。
中正面が安いのは、柱があって舞台が見にくいためです♪

実際に中正面から舞台を見てみますが、確かに柱が邪魔になって、見にくいですね♪


↑斜めの中正面から舞台を見る

ちなみに舞台の上には照明があり、熱を感じましたね♪
LEDではないようです^_^;)


↑舞台の上

それから舞台の床は桧とのことで、他の国立劇場等の能楽堂よりこの宝生能楽堂の板は分厚くて良いようです。
いわゆる「檜舞台」ですね♪
この能楽堂は1979年に建築されましたが、一度だけ白くなったので、この床は磨かれたようです♪

それから舞台の周りには白い小さな石がたくさん敷き詰められていますが、これは昔は月夜の光で反射させて舞台を照らしていたためとのことです。
ナルホド!
現在では、白い石の所には舞台方面を照らす照明もありましたね。


↑舞台の周りの白い石


それから、楽屋へ移動します♪


↑楽屋

手前が衣装が置かれる場所とのことで、そしてこの長い部屋の真ん中が家元が座る場所とのことです♪
家元が座る所には机がありますね♪


↑家元が座る場所

そして、能の三役のワキ方、狂言方、囃子方の席とのことです♪


↑ワキ方、狂言方の場所


↑囃子方の場所

家元が真ん中にいて、衣装や三役を見渡すことができるようになっているようです^_^)
開演の2時間前には全員集まって準備を進めるとのことでした♪

なお、この楽屋の奥には炭がありましたね♪
カワを温めるようです♪


↑炭

 なお、能の役者は約10年ほど前から女性も国の重要無形文化財として登録されているようで、女性としては7人いるとのことです。
能の歴史としては650年ありますが約60年前から女性も本格的に参加しているようです。
ちなみに一番最初に女性で能楽堂の舞台に上がったのが1924年で白洲次郎の妻の白洲正子さんとのことです。

それから、家元と一緒に住む修行の書生は現在は9名いて、2階に住んでいるとのことでした。

そして、楽器を演奏する方が舞台に上がる場所へ行きます♪
小さな扉です♪
ここから入るんですね♪


↑楽器を演奏する方が舞台に上がる場所


↑楽器を演奏する方が舞台に上がる場所の扉を開く


↑楽器を演奏する方が舞台に上がる場所からの光景

それから、廊下の壁には配役が貼られていました♪
配役は公演前のある一定の時期に家元が決めるようで、役者は何の役をやることになるのかいつもドキドキするようです^_^;)
台詞が長いと大変なようです^_^;)


↑公演の配役

それから、鏡の間に行きます♪
ここで能面を被って、最終的な衣装合わせをするようです♪


↑鏡の間

また、いろいろな道具もありました♪
傘や船、髪の毛、道成寺の鐘などです♪
結構簡単に作られているんですね。
公演の旅に作られ、結構大変なようです♪


↑傘


↑船


↑髪の毛


↑道成寺の鐘

道成寺の鐘は80kgもあるようです!

そして、幕の後ろ側に行きます♪
幕の開け方を教えてもらいました。
左側で開ける人が先輩のようで、後輩は右側にいて先輩に合わせて幕を上げるようです♪


↑幕が閉まった状態


↑幕を少し開ける


↑幕を全開♪

それから実際にお面を付けて、舞台を歩きます♪
お面はもちろん稽古用の物で、本番で使用するものではありません。
そうではあっても丁重に扱い、一度礼をしてからお面を付けてもらいます♪


↑装着する稽古用の能面

周りの方がお面を付けると、なんだかおかしくてつい笑ってしまいますね^_^;)
能面ですから♪


↑能面を付ける

実際に能面をしっかり付けてみると、視界が悪く、ほとんど前方が分かりません。
まあメガネを外すとほとんど見えないんですけどね^_^;)
幕から入場しますが、役者はほとんどこの廊下の真ん中を歩くようで、廊下の真ん中は少し色や滑りが違っていましたね♪

正面の舞台に入ると床の板の目が変わるので、足裏でそれを感じることができます♪
実際の役者も足裏で感じ、今どこにいるのか把握するようです♪
ナルホド!


↑能面を付けて舞台まで歩く


↑客席を背にしてポーズ

舞台の上では記念写真も撮れ、楽しめました♪

なお、舞台からは客席がよく見えました♪
役者の方によると、誰が寝ているとか、今、誰が入ってきたかよく分かるようです♪
確かに舞台からはよく客席が見えます。
なお、映画館のように客席が前後で互い違いになっていないのは、そうすると役者が自分の位置を把握しずらくなるからとのことです。
客にとっては、前の席の方の影になってしまい、舞台が見えずらいのですが、役者のために客席が配置されているとは驚きましたね^_^;)

そして、楽屋に戻り「高砂」の囃子を3回ほど練習します♪
台詞が紙で配られるのですが、漢字が特に崩して書かれているので、読めなくて驚きました!
しかも独特な符丁もあります♪


↑高砂の台詞

しかし何度かやっているうちに読めるようになってきましたね^_^;)

正座で座り、背筋を伸ばし、右手で扇子を持って、独特の口調で囃しました♪


↑扇子

囃子も何度か練習すると、それっぽくなりましたね^_^)

そして、舞台に向かうと、台詞を置く小さな木の台が用意されていて、そこに台詞を置き、みんなでこの「高砂」を囃しました♪
結構大きな声で舞台で囃すのは、とても気持ちがいいですね~♪

最後にアンケートに記入して解散となりました♪

宝生能楽堂のバックステージーツアーは、能の歴史や能楽堂の客席・舞台、楽屋、鏡の間、大道具を見学でき、また実際に能面を付けて舞台を歩け、そして「高砂」を囃すことができて、とても楽しめました!

とてもオススメなツアーです!

お勧めなお話(2016年下半期)

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「ケトン体が人類を救う(宗田哲男)」という本はとてもオススメ! >パート1

2017年03月10日 01時00分00秒 | 
「ケトン体が人類を救う」の購入はコチラ

 「ケトン体が人類を救う」という本は、自ら糖質制限を行って糖尿病を克服した医師がその実体験の内容や、妊婦の糖尿病患者への糖質制限による克服、学会での糖質制限に対する非難やその誤解、現状の栄養学の常識が間違っていて低カロリーではなく低糖質が大切なこと、脂肪分解の代謝時に生まれるケトン体や、その糖質代謝ではなく脂肪代謝を活用したケトジェニックな生き方が健康であること等について分かりやすく説明したものです♪

 実は体内のエネルギーのメインと考えられていたブドウ糖を使った代謝は、長い人類の歴史からはサブであって、本当は脂肪の分解によるケトン体代謝がメインであり、そのため脂肪やタンパク質を食べ、米や小麦、砂糖等の糖質はあまり食べない方が良いとはナルホドと思いました♪

 また人類は約3千年前からの農耕により飢えが減りましましたが、急激な糖質依存はその人類の進化に追いつかず、糖尿病やてんかん、アトピー、認知症、アルツハイマー病、歯周病、がんなどを引き起こしているようです。

 もし、糖質制限が世に広まり、糖尿病やガンなどの病気が減るのであれば、世界中の人が健康となり平均寿命が延びるだけでなく、国家の医療費削減にもつながり、とても良いことだと思います♪
(逆に医薬業界やお医者さん、農家、糖質系メーカーやレストラン等は今後大変かもしれません^_^;))

 私自身も100%ではありませんが糖質制限は実施していて、体重は最大約25kgは減りましたし、風邪もほとんどひかず健康で、今まであった偏頭痛もなくなって頭はスッキリですし、あまり疲れたり眠くなることもなくなり至って健康でとても満足していて、この説は信じたいと思います。

 また、本書は今まで読んだいろんな糖質制限関連図書の中では非常に分かりやすく、また人類の進化も踏まえてよくまとめられていて非常に満足しています♪

 著者が本書を出版した大きな理由は以下の2つとのことです。

(1)糖尿病で苦しんでいる妊婦さんとそのお腹の子を救いたいという切迫した思いがあるから。

(2)糖尿病や肥満で苦しんでいる人、また、そのために糖質制限を行おうと思っているが、「危険だ」と言われてためらっている人に、新しい事実を伝えたいため。つまり糖質制限の考え方は決して危険なものではなく、むしろ糖質を制限すことによって起こる「ケトン体代謝」の状態が、本来の人間の身体には適した状態だということです。

 「ケトン体が人類を救う」という本は、とてもとてもオススメな本です!

以下はこの本のポイント等です。
あまりにも長文となってしまいましたので、二つに分けます。

・具体的には糖質摂取をやめ、タンパク質・脂質を中心とした食事に変化させ、ブドウ糖を使った代謝から、ケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)代謝に変化させることで、体の状態は劇的に改善されるのです。従来危険とされてきたケトン体代謝は、実はまったく危険ではなく、出産の際にもその後も、母子ともに何の問題も発生させないことがわかってきました。

・ケトン体というのは、ヒトが糖質を摂取しなかったときに、脂肪を分解して栄養にする代謝に変わって、そのときに出てくるものです。このケトン体が血液中に多くなる「高ケトン状態」は、これまで(そして今現在も)、胎児や赤ちゃん、妊婦、それ以外の人にとっても、非常に危険な状態だとされてきました。胎児に関しては、高ケトン状態にあると、知的発達の遅れた子になるなどとも言われて脅かされてきました。ところが、お腹の中の赤ちゃんはみな、お母さんが糖質制限をしているしていないに関わらず、血中のケトン体濃度がとても高いのです。生まれたばかりの赤ちゃんも、また生まれてから数週間した赤ちゃんもとても高い。それは、胎児および赤ちゃんが「ブドウ糖を使った代謝」ではなく「脂質(ケトン体)」を使った代謝」をしているということを示しています。このことは、何を意味するでしょうか。私はケトン体代謝こそが、人の本来の代謝であったのだということだと思っています。そしてブドウ糖や炭水化物に依存した現在の人々の食生活を見直すこと、ひいては栄養学のこれまでの常識を見直すことが、より多くの人々の健康をさらに増進するきっかけになると思っています。

・最近ではケトン体をめぐるそのほかのいろいろな事実も明らかになってきました。ケトン体は小児のてんかんの治療に始まり、おそらくは多くの小児の食欲不振やアトピーなどの治療にも関与し、また認知症、アルツハイマー病、歯周病、低血糖症やアンチエイジングの治療にも役立ち、がん治療にも応用され始めています。これまであまり注目されてこなかったケトン体ですが、ブドウ糖ではなく「ケトン体で生きること」は、これら近現代に起こってきた多くの病気に対する大きな武器になるでしょう。

・今の栄養学では、間違っている6つの説(神話)があります。それをご紹介しつつ、この本で伝えたいことのポイントをまず最初に簡単にまとめておきます。
1.カロリー神話
 血糖値とカロリーには何の関係もない。にもかかわらず、カロリー制限で糖尿病を治そうとする矛盾。無意味でかえって悪化させる。低カロリーは体力が落ち、生活に支障が出るうえに、皮肉なことに低カロリーなものには炭水化物が多く、かえって糖尿病は悪化する。カロリーではなく、糖質量に注目して食事の管理をすれば、血糖値を管理できる。薬を使わなくても血糖値を管理できる。
2.バランス神話
 食事は「バランスよく」と言って、じつは炭水化物を60%もとらせる。タンパク質、脂肪は、それぞれ20%である。ところがこの栄養比率には、学会も認めるように、何ら根拠がない。それなのにこの比率は金科玉条となってすべてを拘束している。
3.コレステロール神話
 必須栄養素を完全に満たすには、肉や卵やチーズはもっとも簡単な食品である。しかし、お肉や脂肪は、今までは「コレステロールが上がるから食べ過ぎないように」と教えられている。この考えはついに公式に否定されたが、ほとんどの医師や栄養士は、いまだこれを理解していない。
4.脂肪悪玉説(肉・動物性食品悪玉説)と、
5.炭水化物善玉説(野菜・植物性食品善玉説)
 肥満は脂肪が原因、これはほとんどの人がそう信じているが、これこそが間違いであって、肥満は糖質過剰摂取で起こる。
6.ケトン体危険説
 ケトン体は危険な物質であるというのは、20年前の知識で、もはや前世紀の遺物である。今はケトン体は胎児、新生児のエネルギー源であって、健康と、アンチエイジングのエネルギー源である。

・これらの大きな間違いが相互に補完しあうことで、炭水化物・糖質が中心の低カロリー食が推進され、今やますます、肥満、糖尿病、成人病、小児糖尿病を増やしており、それを膨大な薬剤で治療しようという馬鹿げた医療が進行中である。これらの説に基づいた治療法は、完全に方向性が間違っているにも関わらず、ほとんどの医師は気がついていない。多くの医学会がガイドラインで治療内容を拘束しているため、自由に考える医師集団はすでに壊滅している。

・私は糖尿病になり、糖質を制限することを始めて、1か月が経ちました。驚いたことに、それまで何をやってもやせたことのなかった60年間の人生でしたが、初めてきわめて大きくやせ始めたのでした。体重は順調に減っていくものの、思いのほか身体はつらくないし、おいしいものも十分食べていて満足感もある。糖質をとらず血糖値の上下がなくあるため、お腹がすく(ように感じるまやかしの)感覚がなくなり、朝食・昼食をとらなくても空腹間はありません。このころ職員は、私が一時の思いつきで朝食も昼食もとらない生活を始めたようだが、長くは続かないだろうと思っていたと思います。朝はコーヒーのみ、午前中の診療を終えて、昼もコーヒーのみで過ごす。その後は、たまった書類に目を通してまとめたり、小手術などをこなす。夜は肉・魚を中心としたおいしい夕食をたっぷり食べて、満足。意外なことに、1日1食は、とても効率よく感じ、つらいわけでもなく、それどころかすべてにおいて快適でした。開始1か月後の3月にはHbA1cも9点台から7点台になり、体重も減り、γ-GTPまでが改善しました。糖質制限を始めるころに、たまたますでに予約してあった人間ドックを受けたのですが、このときのいろいろな検査の数値は、半年後にはすべての指標で改善されていました。これにはさすがの私も、驚きを禁じえなかったものです。このときに私が体験していたことは、「医者にかからずによくなっていく病気」の経験でした。それをほかでもない医者の私が体験しています。驚きの連続でした。

・たとえば、人間ドックの結果では、腹囲、体重、腹部CTによる皮下脂肪と内蔵脂肪の量の数値などから、メタボを指摘されていて、これに対する医師の指示は「お肉や脂肪を控えて、野菜を中心に食事をとりましょう」でした。しかし私は、この半年間は、まったくその反対をやってきた。その結果、腹囲も体重も減り、皮下脂肪も内蔵脂肪も半分になり、メタボではなくなったのです。驚いたことには前年に指摘されていた高血圧まで治ってしまっていました。これはなぜだろうか?医者ながらに驚きました。私の中にあった「医学の常識」が、音を立てて崩れ始めたのでした。

・糖質を抜いた1日1食の生活で、体重は半年で86kgから69kgに減り、γ-GTPは288から60IU/Lへ正常化し、HbA1cは5点台の正常値になり、随時血糖値も89mg/dlと落ち着いていました。糖質をとらないでいたので、血糖値が改善されるだろうことは想定の範囲内でしたが、脂肪肝と高血圧まで解決できるとは思っていなかったのです。このころから、何か今までの自分とは違う不思議なパワーに出会ったような気がしていました。何より、糖質制限を続けていると、体調が変化していくことが感じられます。不思議だったのは、居眠りをしなくなったこと。朝が早くなったこと。夜の1食でしたが、寝付きがよくなり、食べたらすぐに寝てしまうこと。睡眠は深いし、目覚めはさわやかで、仕事でも集中力が増した気がします。

・長年の悩みだった「肥満」も解決する見通しが立って、糖尿病からも離脱して、脂肪肝も治って、高血圧も嘘のようになくなって、あらためて考えたのは、今、世の中で主におこなわれている医療って、何だろうー、ということでした。医者の常識からはまったく逆のことをやっていた私は、生還したのです。薬もまったく使わず、運動もせず、粗食に耐えたわけでもなく、さしてつらいこともなく、かえっておいしいものを選んで食べまくって・・・、その結果、やせて健康になったのでした。

・たとえば高橋みちお著「ヒトはおかしな肉食動物」(講談社)によれば、消化器の構造からいうとヒトは草食動物ではなく、虎やライオンに近い肉食動物であるとあります。肉食動物が、妊娠出産時に肉食であっても困るわけはないはず・・。

・「胎児は絨毛で作られたケトン体を主な栄養源・熱源・エネルギー源にしています」これが答えです!!そしてこのことは、
①ヒトが本来、糖質ではなく脂肪などを主な栄養源にしていた食物史を暗示させる
②「ケトン体は危険である」と糖質制限食を批判する日本糖尿病学会の主張に根拠がなくなる
これら2つのことを意味します。

・「妊娠中にケトン体が高いままに生まれた子は、2歳~5歳時の知能指数が下がる」という1991年に出された米国のRizzoT.らの「分娩前の母胎の代謝と子の知能との相関関係」という論文があるのです。この論文が、日本の多くの内科医、産婦人科医の信じる「ケトン体悪者説」のもとになり、トラウマになっているのですが、詳細に調べてみると、この論文で問題にしているケトン体値は、「グループ①:グループ②:グループ③=140:170:180(μmol/L)というずいぶん低いレベルでの比較です。ちなみに、グループ①は正常妊婦、グループ②は妊娠糖尿病妊婦、グループ③は糖尿病妊娠妊婦です。低いとはいっても、76以下が基準値ですから、それに比べれば少し高くはあるのですが、私たちが見たケトン体値よりはずっと低い。しかも、妊娠後期の妊婦における値でる。私たちの検査では、妊娠初期に、つわりのひどい妊婦(あまり食べられない)ではケトン体は3000にもなります。胎児の脳は妊娠初期~中期に作られるのであって、分娩前後のケトン体値を140と180とで比べても、ほぼ意味がないことは自明です。またデータの過大評価も気になります。妊婦を3つのケトン体レベルに分けて、生まれた子の2歳時、3歳~5歳時の知能発達を比較しているのですが、妊娠中期にはケトン体値は、「100:130:180」で比較し、この時期では「有意差はない」としています。これに対し後期の「140:170:180」では有意差があるというのです。しかしこれは統計学的には、かろうじて有意な差があるといえるレベル(P=9.20~0.21)です。このくらいのケトン体値で知能指数が下がると言い切ることは、明らかにデータの過大評価でしょう。また、妊娠後期よも妊娠中期のほうが、脳の形成にはより大きな役割を果たす時期だと思われますが、その時期には有意差がないなどのデータは無視されています。じつはこの論文の問題とする知能指数の低下は、糖尿病の血糖管理の悪さを反映したものと思われます。ケトン体には問題はないのです。もしケトン体が脳に悪いことを起こすのなら、古来から存在する「つわりの妊婦」(あまり食べられないので高ケトン体になりやすい)の産む赤ちゃんは、すべからく知能低下の危険をはらんでいたことになります。何よりも「高ケトンの絨毛-胎盤」の中で暮らして成長する胎児はどうでしょう。みなが危険であることになってしまいますが、そんんことはありませんね。

・図4-3の食事内容を見るとわかるように、どら焼きやお寿司、アイス、カニピラフでも、400になります。ベーコンとチーズとナンの食事でも、タマゴサンドでも、海鮮丼、ナポリタンでも血糖値は350になります。それが糖質にあたるもの、米やパンをやめてもらうと、速やかに血糖値は下がって、7日目には150以下になってしまいます。「カロリー」はまったく関係ありません。高カロリーのローストビーフやハムエッグを食べても血糖値は上がらず、どら焼きやアイスで上がるのです。つまり米やパンやパスタなどの麺類、お菓子類をやめれば、たちまち血糖値は正常化します。

・ケトン体とは、脂肪酸ならびにアミノ酸の代謝産物です。アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体と言います。ケトン体は脂肪酸の分解により肝臓で作られ血液中に出されます。このうちβ-ヒドロキシ酪酸は、ケトン基を持っていないので、厳密に言えばケトン体ではないのですが、医学界でも生理学界でも、長年習慣的にケトン体に含めています。

・このケトン体は、心筋、骨格筋、腎臓など、さまざまな臓器で日常的にエネルギー源として利用されています。人体に日常的に存在しているもので、まったく毒性はありません。基礎代謝の多くを占める骨格筋や心筋は、エネルギー源のほとんどが脂肪酸-ケトン体です。つまり、私たちはごく日常的に毎日24時間、「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムを利用して生きているのです。ところが、一般に医者の誰に聞いても、ケトン体は悪いものであって、尿中にでも血液中にでもこれが出ていたら、飢餓か糖尿病の悪化かと言われてしまいます。これほど無害で、大切な役割を果たしているものを毒物や悪魔のように思っているのです。

・食事をとらずにいるときのことを考えてみましょう。糖質エンジンのほうは、体内に貯蔵しているグリコーゲンは200~300gくらいですから、わずか1000kカロリーくらいしか持ち合わせがありません。ですから、体の外から補給しなければ12時間くらいでなくなってしまいます。それに比べて貯蔵脂肪は圧倒的にたくさんあります。体重60kgで、体脂肪率が20%の場合、12kgの脂肪がありますから、10万8000kカロリーにもなります。このくらいの貯蔵量であれば、1日2000kカロリー消費しても50日以上生活できることになります。ですから、朝食を食べられなかったり、たまたま食事ができない日が続いても、心臓が止まったり、呼吸筋が止まったり、歩く筋肉が使えなくなることはないのです。この「脂肪を使ったエネルギー」こそケトン体エンジンなのです。

・ほかの生物では、ケトン体の働きはもっとはっきりしています。たとえば、冬のシベリアに向かって飛んでいく渡り鳥は、どんなエネルギーで飛んでいるのでしょうか。こえは蓄えた脂肪を燃やして飛んでいるのです。糖質エンジンはじつは効率が悪くて長く飛べるようなエンジンではありません。動物の身体に蓄えられるエネルギー源はじつは脂肪である場合が多く、糖質は一時しのぎのエネルギーであって、補給を頻繁にしないとすぐに枯渇してしまいます。卵生で生まれる両生類、は虫類、そして鳥類は、ほ乳類よりも先に発生して、これらを土台にしてほ乳類は進化してきました。卵生の動物は卵の生育も孵化も、糖質がない条件で行われています。糖質エンジンがない場合が多いのです。生命体の発生に深く関わっているのはブドウ糖ではなく脂肪だということは大変興味深いことです。

・これまで「飢餓のときなど、糖質エンジンが働けないときのサブエンジン」だと思われてきたケトン体エンジン。しかしこの脂肪酸を使うエンジンこそが、心筋や骨格筋を動かすエネルギーの源であり、寝ているときなど何も食べていないときでも、静かにしかし確実に動いているのです。ブドウ糖エンジンは、激しい運動のときや糖質をとっているときのエンジンであり、人体では赤血球だけが「ブドウ糖のみ」を使える細胞です。脂肪酸やケトン体は、細胞内のミトコンドリアで代謝されますから、ミトコンドリアのない赤血球ではブドウ糖しか使えないのです(とはいえ糖質を摂取せずとも肝臓でのアミノ酸など使った「糖新生」でもブドウ糖は作られます)。しかしそれ以外の臓器では、たとえ「脳」でもケトン体が使えます。脂肪酸は分子量が大きいため血液脳関門を通過できませんが、ケトン体は通過できますし、最近ではむしろ脳神経系はブドウ糖よりもケトン体との親和性があり、ケトン体は脳にとっては保護的な作用があると言われています。

・①従来の考え方-脳が使えるのはブドウ糖だけ
脳はブドウ糖しか使えない。だから「ブドウ糖=糖質=炭水化物」を必ずとらないといけない。栄養のバランスでも炭水化物が60%は必要である。脂肪酸は血液脳関門を通過できないので脳は脂肪酸をエネルギー源として利湯できない。(※著者注:ケトン体は脳血液関門を通過できますが・・・)。

②少し進歩した考え方-ケトン体はサブエンジン
ヒトの身体には、ブドウ糖を使うエンジンと、脂肪を分解してケトン体にして、これをエネルギーにするケトン体エンジンの2つが存在する。「ブドウ糖が枯渇した状態で脂肪酸が燃焼するとき」、肝臓ではケトン体(アセトンとアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸)という物質ができる。普段はヒトのエンジンは、ブドウ糖エンジンを使っているが、飢餓などの特殊なときにのみ、ケトン体エンジンを使うことができる。ケトン体は飢餓や非常時のためのサブエンジン、第2のエンジンなのだ。

③私たちが到達した考え方-ケトン体はメインエンジン
飢餓ではなくても、日常的にもケトン体エンジンは働いている。血糖値が正常値80であってもブドウ糖エンジンは動いているように、ケトン体エンジンも、β-ヒドロキシ酪酸が76と基準値(とされる値)であっても働いていて動いている。脂肪が分解されて代謝される限りエネルギーは産生される。その主な臓器は心臓や骨格筋である。また寝ている間などは主にケトン体エンジンが動いている。今までは「脳はブドウ糖しか使えない。だから毎日ブドウ糖が必要」と言っている人が多くいたが、実際は脳はケトン体が大好きで、むしろケトン体のほうがエネルギー源としてふさわしいくらいである。小児の重症てんかんにケトン食が効果的であることは証明されており、最近では認知症やアルツハイマー病など脳の萎縮や退化にケトン食が注目を浴びているのもそのためである。

・これまで「通常、脳はブドウ糖しかエネルギー源として利用できません。だから必ず糖質、炭水化物を脳のためにとらなければなりません」と言われてきました。しかし、ヒトの歴史を考えてみれば、食料があふれる時代はなかったのです。飢えとの戦いが多かった時代には、糖質をとれば、これを飢餓に備えて脂肪として蓄え、脂肪をとれば、これは効率が良い、持久力のあるエネルギーとしてケトン体エンジンに使われていたのであって、「サブ」とか「非常時」のエンジンではなくじつはケトン体エンジンが「メイン」のエンジンだったのです。最近のように糖質が豊富に存在し食べられるようになってから、ブドウ糖を使ったエンジン日常的に使うことが多くなっています。しかし、使いきれないくらいの糖質を摂取してしまうために、それを脂肪にして蓄えるようになって、肥満や糖尿病が増えてきたのです。その証拠に、人には「血糖を下げるホルモン」は、インスリン1種類しかありません。しかし「血糖を上げるためのホルモン」は5種類も存在しています。ヒトの歴史が豊富な食料を前提にしていたわけではないため、低血糖で苦しむことを避けるための安全装置はいくつも存在したということなのです(糖質を直接とらずとも肝臓で糖新生によってアミノ酸からブドウ糖を作ることができます)。

・通常は細胞が必要なエネルギー(ATP)は、グルコースが解糖系からピルビン酸とアセチルCoAを経て、TCA回路(クエン酸回路)へと代謝され、さらに酸化的リン酸化によって産生されます。このときにグルコースからATP変換されるのは、1分子から2分子です。一方、脂肪酸からエネルギーを産生する場合は、脂肪酸が分解(β酸化)されてアセチルCoAになり、このアセチルCoAがミトコンドリアのTCA回路で代謝されてATPを作り出します。このときの脂肪酸酸化はたとえば活性化されたパルミチン酸のβ酸化は、7サイクル繰り返されるので、パルミチン酸からは8分子のアセチルCoAができて、それぞれ12分子のATPが生じますか、最終的には129分子という多くのATPが得られます。これはブドウ糖の場合に比べてかなり大きなエネルギーになります(「ハーパー・生化学」原書27版訳本P157、丸善)。つまり同量の材料から生み出されるエネルギーの大きさがまったく違うのです。ケトン体は非常に効率的なエネルギーと言えるものなのです。

・「ケトアシドーシス」という呼び方自体に問題があることがわかってきます。火事(アシドーシス)で現場に駆けつけたらケトン体がたくさんあった。そこで火事の原因をケトン体に違いないとして「ケトアシドーシス」という名前を付けた。インスリンが不足してブドウ糖をエネルギーにできない火事の現場で、ケトン体は自らがエネルギーとなって、必死に体を助けていました。ケトン体は火事を消そうとしていた消防士だったのにも関わらず、その後もずっと犯人にされてしまったのです。「糖尿病性ケトアシドーシス」とは、本来「インスリン不足高血糖制御不能状態」というべきであって、ケトン体には何も関係ないのです。ですから、「ケト」の字を抜いて「糖尿病性アシドーシス」と呼ぶべきなのです(これは重要です!)。インスリンを投与して高血糖を抑えればケトン体は消えますが、これは消防士が引き上げて正常任務に戻ったのであり、「ケトン体さんご苦労様でした」というべきところです。

・この構図は、何か似たような冤罪事件を思い出させますね。そうです。「コレステロール」です。血管にプラークができて、狭窄を起こしていた。そこでその場所を調べたら、コレステロールがたくさんへばりついていた。血行を悪くする、この動脈硬化の原因はコレステロールに違いない!これを退治すれば動脈硬化は治るし予防できる!こうしてコレステロールを犯人にしてしまいました。ところがコレステロールはじつは細胞膜の補修や脂肪の代謝や神経の製作をしながら血管の修理もやっている宅配便+便利屋さんだったのです。最近、このコレステロールを減らす薬を使うと、かえって脳や神経に異常をきたすことがわかってきました。コレステロールは無罪だったのです。コレステロール同様にケトン体そのものには何の毒性もありませんし、強い酸でもありません。たとえ基準値が20~80のβ-ヒドロキシ酪酸が100倍になっても、ふつうに暮らせますし、体はかえって快適です。私も糖質制限を始めたころは、ケトン体は2000を超えていましたし、今も600~1000くいはあります。気持ちよく肉食を続けたらすぐに2000以上になります。これが血糖値の場合には、もし基準値100の5倍になれば意識障害が来ますし、10倍になって1000になったら放置すれば命は失われます。高血糖ははるかに危険です。血糖値はきわめて狭い範囲に制御されなければならないのです。ところがケトン体は無害ですから10倍になっても何も起こりません。

・今では糖質制限をしている方たちは、ケトン体を血液や尿で測っては、これをFacebookで紹介して、高いケトン体値を朝のあいさつ代わりにしています。1000以上のケトン体値を目標にしているくらいです。ケトン体で大騒ぎする医者と対照的ですね。これを「ケトジェニックな生き方」と言います。糖質エンジンをやめてケトン体エンジンのみを動かすという生き方です。集中力が増して、頭が冴える。やたらに居眠りなどしんで早寝、早起き、疲れを知らないなど利点がたくさんあります。もちろんメタボや糖尿病、歯周病まで治ってしまうというすごさもあります。おそらく日本のほとんどの医師は、ケトン体が高いと聞けば栄養失調ではないかと言い、糖尿病専門医はケトアシドーシスだと驚くことでしょう。もはや素人のほうが、ケトン体で生きるということに対する理解者は多いかもしれません。どんなときでもケトン体は、ひたすら脳や心臓や骨格筋(遅筋)などの運動を支えている「効率的かつクリーンで安全」なエネルギーなのですが(車で言うハイブリッドエンジンの電気エンジンのほうですね)、まだまだ知らない方がほとんどなのです。ヒト以外でお、肉食動物ではケトン体エンジンが主であって、それぞれの種の進化の過程で、効率のよい環境に適したものになってきたのです。鳥の卵を見れば明らかですが、卵の中は脂肪とタンパク質だけで、いわゆる「バランス」というならまったくバランスは悪いのです。この場合の栄養比率は、「糖質ゼロ」ですから。でもそれが、鳥にとっては完全な栄養となっています。そう考えると、胎児に糖質が必要なのでしょうか。もし必要だとしても赤血球が有核から無核になっていく成熟期以降に赤血球の栄養の分だけがあればいいのではないでしょうか。もし胎児が脂肪をエネルギー源としているとしたら、今の妊娠中の食事指導はどう考えたらよいでしょうか。妊娠中は炭水化物を普段よりもたくさんとることを勧められていますがそれでよいのでしょうか。

・700万年前から生存してきたヒト属は、20種くらいに分類されていますが、我々ホモ・サピエンス以外は絶滅しています。ヒトが現在の脳の発達に至った重大な契機は、肉食だったと言われています。アウストラロピテクスは500mlの脳でしたが、そこから草食のパラントロプスと肉食のホモ・エルガステルに分かれていきます。パラントロプスは脳は500mlと変わりませんでしたが、肉食であったホモ・エルガステルは900mlになります。ホモ・エルガステルこそは、今の人類ホモ・サピエンス(脳の容量は1400ml程度)の祖先です。そして草食のパラントロプスは絶滅します。脳が巨大化した原因のすべてはわかっていませんが、肉食が有利だったことは間違いないと言われています。チームで狩りをすることでエネルギーを使う脳は栄養のよい肉を必要としたと言います。きわめて長い時間で考えると、現在のヒトは肉食を選んで生き残ったのです。草食で滅びたパラントロプスの例を考え、また、今巨大に膨れ上がった地球上のヒト属の人口を炭水化物が養っているということを考えたとき、またその食事がさまざまな病気を引き起こしていることを考え合わせると「炭水化物は人類を滅ぼす」という表現もあながち大げさではなく納得のいくものと言えます。

・700万年の人類の歴史があるとすると、はじめの699万年以上は、ケトン体エンジンが中心だったのでしょう。ここ3000年くらい前から、新しい糖質エンジンを使うことが次第に増えて、ケトン体エンジンは、主に表に出ないところで仕事をしています。でも、脂肪をとっている人類が、このケトン体エンジンに毎日お世話になっていることには変わりがありません。よく「体脂肪が分解して」などとも言われますが、実際には食べた脂肪が先に使われるのです。ケトン体エンジンと糖質エンジンとの関係を兄弟にたとえてみます。ケトン君は、もともと長い歴史のあるエンジンで長男ですから自己主張もしないで、濡れ衣にもじっと我慢しています。控えめで縁の下の力持ち。糖質エンジンが動き出すと、静かに奥に引っ込んで、でも休まず働いています。派手好きでわがままで切れやすく持続力がない次男の糖質エンジンボーイは、すぐにエネルギー切れを起こすし、効率も悪いのですが、麻薬の成分を持っていて脳に入り込み、依存状態を起こします。結構人体にしぶとく結合していて、今は主人公のような顔をしてのさばっています。ケトン君は貢献度は大なのに、いまだに誤解が解けないのです。火事が起きると、その原因は糖質のとりすぎと火を消せないインスリンの欠乏、つまり膵臓のβ細胞を持つランゲル君の怠慢なのに、まじめな働き者のケトン君が悪者扱いです。私たちのこれからの仕事は、ケトン体の無実を証明して、表舞台に出してあげることなのです。

・なぜケトン体がこれほどまでに悪者になってしまったのか。これはいくつかの思い込みや古い論文の間違いを検証しないままに鵜呑みにしてきてしまったことが大きいと思います。ケトン体が誤解されてきた最大の原因は、「ケトン体が飢餓のときに上昇する」と言われてきたことです。たいていの医学書にはケトン体が上がるときは「飢餓」とか「飢え」ということが書いてあります。ヒトの歴史では飢餓というのは日常的なことでした。食べるものがないということは割とあたりまえでしたから、それほど変わったことではなかったのです。ですから空腹にも人は慣れていたし、それに対しては強くもあったのです。今は簡単に食べられるクッキーや菓子パンをはじめ、ペットボトルに入った甘いジュースや飲み物などがたくさん出回っています。それらはヒトの長い歴史にはなかったもので、ここ50年間の食物の変化で生まれてきたものです。瞬時に血糖値を上げることのできる飲み物が発明されたのはごく最近なのです。「バランスのいい食事」という表現もよくされています。いろいろなものを平均して食べることがバランスがよく、それが正しいと思っている方は多いと思います。ではパンダは何を食べているのでしょうか。コアラは何を食べているのでしょうか。ライオンは何を食べているでしょうか。主食と副食とを両方食べたらバランスがいい?これはすべて人間が作った概念です。大切なことは必要なものを必要なだけ食べることだと思いますが、今は炭水化物を60%、タンパク質を20%、脂肪を20%とることがバランスがいいとされています。それなら百歩譲って、3大栄養素というのなら、33%33%33%でもいいと思いませんか。おそらくこういうバランスにするだけで糖尿病は激減すると思います。しかしなぜか、バランスを主張する方がいつも言うお勧めは炭水化物60%です。これはおそらく「日本人が食べているものを調べたらそういう割合が多かったからそう決めた」という説が有力です。

・基本的に「糖質しか血糖値を上昇させない」という考えは意外に最近までわかっていませんでした。「タンパク質も脂肪も、若干は血糖を上げる」という言い方がされたこともあります。しかしすでにご紹介しましたように、私たちの実験(16人の健常者と糖尿病者にバターを食べてもらって血糖値を測定した脂肪負荷試験)によれば、脂肪ではまったく血糖値は上昇せず、インスリンも出ず、ケトン体だけが上昇することがわかっています。「炭水化物」というのは血糖値も上げないうえに特に悪さをしない「食物繊維」と血糖値を上げる「糖質」を合わせた食物群です。これらをまとめて栄養成分の主力にすることで、じつは糖質の持つ機能は不明瞭になってしまいます。「食品成分表」の構成からわかるように、日本の栄養指導の中心的な考え方には「糖質をどうするか」という考えが欠落しているのです。これが悪意によるものなのか、馬鹿なだけなのかはわかりません。ただ糖質量がわからないという点と、計算がしにくいという点、わざわざ隣にはおそらく誰も栄養指導に使わない「灰分」を持ってくるあたりにはその弊害を考えると悪意すら感じてしまいます。もはや「知らない」ではすまされません。炭水化物が糖質と食物繊維の和であるのなら、となりに「糖質」と「食物繊維」を持ってくるのが常識でしょう。食物繊維はわざわざ示していながらも遠くに離してしまうということは、糖尿病患者から言えばいじわるとしか思えません。

・江部康二先生たちが発行している「食品別糖質量ハンドブック」(洋泉社)などの有効性と利便性は群を抜いています。この本は食品ごと、日常食べる量ごろに糖質量をわかりやすく表記しているので、この小さな本だけで多くの糖尿病患者が救われることでしょう。女子栄養大学編集の「食品成分表」は「糖質量不明成分表」で糖尿病の栄養指導にはまったく役に立たない本なのです。

・ここまで見てきたような「カロリーを制限すべき」の考え方や「脂肪が糖尿病の原因」説など、間違った主張の根拠となっているのは、コレステロールが巨悪の根源と考える「コレステロール悪玉説」です。これが根強い支持をを得ていて、今でもそれを信じている人が国民の大半を占めていると思います。ところが、ここへきて従来のコレステロール悪玉説が崩れつつあります。コレステロールというのは、体内の主要成分であって、とくに脳は、水分を除けば脂肪が40%を占め、さらにその30%がコレステロールでできています。全身の3分の1のコレステロールが脳に存在しているそうですから、脳にとってどんなに重要な物質かがわかるでしょう(ですからコレステロールを下げる薬を飲むと脳の活動が低下して認知症やうつ病などが引き起こされることもわかってきました)。従来は脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化などの疾患は「コレステロールが原因」とされていたのですが、最近になってじつは梗塞の現場にコレステロールが見つかっただけで、コレステロールは犯人ではなく、血管損傷の修復係であることが明らかにされてきました。火事の現場で見つかったコレステロールは放火犯ではなくて消防士だったのです。これはケトアシドーシスの犯人にされたケトン体と同じ構造の冤罪事件だったのです。

・アメリカやイギリスなどでも30年以上にわたって総脂肪とバターなど動物性脂肪の多い飽和脂肪酸の摂取量の制限を基本とした食事指導がおこなわれてきました。しかしイギリスの医学雑誌に2015年2月、「食事指導を実行してもしなくても心筋梗塞などによる死亡率は変わらない」とする研究結果が発表されたのです。健康な人と脂質異常症の患者らを対象にした複数の研究を分析した質の高い研究で、血中コレステロールを減らすことを目的におこなった従来の食事指導には根拠がないことを示した画期的な内容でした。近年日本の脂質栄養学会が明らかにしたデータによっても、コレステロールが低いほど死亡率が上がること、日本人に関してはコレステロールが高いといっても、基準が欧米と比べて低すぎること、とくに女性は99%が薬でコレステロールを下げる必要のない水準であることなどがわかってきました。そして2015年4月1日に厚生労働省はコレステロールの食事での摂取制限を撤廃しました。体内のコレステロールは食事で作られる割合が20%で、残りの80%は肝臓で合成されていることは従来からわかっていたことでした。コレステロールをあまり摂取しなければ、体内合成分が増えますし、たくさん摂取すれば、合成分が減るというバランスができているのです。ですから、これを食事でとらないようにすることに意味がないことは何年も前から言われてきたことでしたが、これまでの「コレステロール悪玉説」が、まさにさまざまなしがらみの中で訂正できなくなっていたのでした。2015年2月になった、アメリカ政府の「食生活ガイドライン諮問委員会」が食事でのコレステロールの摂取制限は必要ないと報告したことにより、なぜか急に日本もこれを踏襲して撤廃したのです。

・脳はほとんどが脂肪でありコレステロールの集積所です。脳に必要なコレステロール値を下げてしまうとどうなるのか?順天堂大学奥村康特任教授は、ご本人のブログでこんな怖いことを書いています。「医者に行くと、コレステロール220以上で異常だといってコレステロール降下薬を飲まされる。するとまずいことに鬱になるんですね。非常に多弁だった人が無口になったりする。そういう人が電車に飛び込むんだという話をしたら、実際に帝京大学の精神科の先生とJR東日本が協力して、JR中央線で自殺した人を調べたんです。その結果、9割が55~60歳でほとんどが男だった。それが見事に全員コレステロール降下薬を飲んでいたという」また、こんな気になることも書いています。「コレステロール降下薬の年間売り上げは3千~4千億円ともいわれている。その7割は女性が飲まされている。女性は閉経後に必ずコレステロールが上がるからです。

・コレステロールの研究が進んでくると、1990年ごろから、それまで血管に血栓などを作ると考えられていたコレステロールが、じつは損傷した血管を修復していることがわかり、コレステロールを「善玉」(HDLコレステロール)と「悪玉」(LDLコレステロール)の2種類に分けて評価するようになりまsた。しかし、最近ではこの「善玉」と「悪玉」の区別もおかしいと言われており、LDL(悪玉)が多くても死亡率に変化はなく、逆にLDLが低すぎると死亡率が上がるということもわかっています。東海大学名誉教授の大櫛陽一先生によれば、細胞にコレステロールを運ぶのがLDLで、古くなった細胞からコレステロールを肝臓に戻す役割をしているのがHDLで、その両方が必要だとしています。コレステロールの8割は体内で合成されており、食事の種類を変えても体内のコレステロール量は変化がないことがわかっており、またコレステロールが減るとがんや認知症の発病率が跳ね上がる可能性も示唆され、「コレステロールは悪」から「コレステロールは必須なもの」に変わってきているのです。しかしコレステロール降下薬の売り上げは3000億円ともいわれ、莫大な利益を生む構造があるため「コレステロール悪玉説」の否定は大きく遅れてしまったのでした。

・進化の過程で女性も含めヒトが摂取してきたものは今のような糖質だらけの食べ物ではなく、主に肉や魚介類と低糖質な炭水化物-クルミ(ほとんどが脂質で糖質はきわめて少ない)やクリやどんぐりなどの堅い果実-などを利用してきたと考えられます。女性の体に蓄えられた脂肪は胎児に栄養として与えられてきました。ですから女性のほうが皮下脂肪が多く蓄えられるようになっています。また男性も、皮下脂肪は女性ほどでもありませんが脳は男女とも大きいので、ヒトはほ乳類の中ではダントツに脂肪が多いのです。脳はカロリーを大量に消費する臓器というだけでなく、脳そのものが作られることも大変な臓器です。脳を作るためにはたくさんの脂肪が必要です。ヒトは大きな脳のために、たくさんの脂肪を食べることが必要とされてきて、母胎も胎児の脳や体を元気に育むために、多くの脂肪を必要とし、母乳にも脂肪が多く含まれているのです。

・まず摂取栄養比率は改めなければなりません。また「炭水化物」というあいまいな言葉は使わず、糖質および食物繊維とすべきです。アメリカのジョスリン糖尿病センターの栄養比率の基準(肥満とⅡ型糖尿病の場合)は、「糖質:タンパク質:脂肪」で40:30:30となっています。今の日本の60:20:20よりは、こちらのほうがずいぶんましです。

・さらに私たちの提案では、糖尿病の患者はその重症度によって糖質量を減らすべきだと思います。
重症度・高 糖質:タンパク質:脂肪:10:45:45
重症度・中 糖質:タンパク質:脂肪:20:40:40
重症度・低 糖質:タンパク質:脂肪:30:35:35
本当は糖質は減らせれば減らせるほどよいと思いますが、これぐらいが目安でも大丈夫だと思います。また誰にでも同じカロリー量、カロリー比率を要求するような安易な栄養指導は、なくさなければならないと思います。メタボの人や歯周病の人など、体の状態や食の好みなどはそれぞれみな違うことを前提として多彩な指導が必要です。しかし変わらない根本的なポイントは「糖質量を上げない」食生活です。これにつきます。

・ほ乳類以外の動物は、多くは卵生で子孫を残します。すなわちほとんどの魚類、両生類、は虫類、すべての鳥類、単孔類、ほとんどの昆虫やクモ綱の繁殖方法が卵生です。この卵の中には、炭水化物は(ましてや糖質も)ほとんどなく、タンパク質と脂肪で構成されています。そしてそえぞれの種は、完全栄養の卵の栄養で生育して、仔になっていきます。鳥類で見ると、雛になるまで卵にはまったくほかの栄養はありません。それではヒトの胎児はなにを栄養源んい生きているのか?従来はブドウ糖だと言われてきまsた。ですが胎盤にも臍帯血にもさほどのブドウ糖は含まれていない。ところがケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)は、成人の20~30倍も大量に存在します。これは脂肪をエネルギー源としている証拠です。そうすると次のような疑問がふたたび湧いてきます。胎児に糖質は必要ないのではないだろうか?必要だとしても、赤血球が有核から無核になっていく成熟期以降に赤血球の栄養の分だけあればいいのではないだろうか・・・?

・食べてよい食品→要注意食品
肉類:牛・豚・鶏・羊・加工品→味付け缶詰
魚介類:魚・貝・甲殻類など→練り製品、佃煮など
乳製品:チーズ・バターなど→牛乳・ヨーグルトなど
卵:注意食品なし
豆類:大豆(ゆで)・大豆製品→きな粉・小豆など
野菜類:葉物など→かぼちゃ、にんじんなど
種実類:クルミ・ごまなど→栗・アーモンドなど
キノコ類:注意食品なし
藻類:のり・わかめなど→佃煮類
調味料:醤油・味噌・塩・酢など→ソース・ケチャップなど
油脂類:こんにゃく→注意食品なし
嗜好飲料:焼酎・コーヒーなど→清酒・ビールなど
穀類・いも類:こんにゃく→米・小麦・いも類など
果実類:アボカド→果実全般・ジュースなど
菓子類:-→糖の入った菓子類

パート2についはコチラをご覧ください♪


良かった本まとめ(2016年下半期)

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マンダリンオリエンタルホテル(東京 日本橋)38階ケシキでの朝食はとてもオススメ!

2017年03月08日 01時00分00秒 | 外食
東京の日本橋にあるマンダリンオリエンタルホテル38階のケシキで朝食を堪能しました♪

このお店は、朝食を食べるには宿泊者以外は事前に予約が必須なので注意が必要です♪


↑マンダリンオリエンタルホテルのビルの1階の入口

 また早朝は大通り側入口は閉まっているので、右の方に壁沿いに歩いていく必要があります。
大きなホテルの看板の所から入ります。


↑ホテルのエントランス

右側のエレベーターホールから38階に上がります♪


↑エレベーターホール

エレベーターの中にはソファがありましたね♪
さすがの気遣い♪

38階には天井が高く素敵な空間が広がっています♪
さすが高級感がありますね♪
素晴らしい♪


↑38階フロア

左側奥の「ケシキ」というレストランの入口に向かいます♪


↑ケシキの入口

 予約している旨を伝え、日経新聞を受け取り席に案内されます♪
1月中旬の6時30分くらいに訪れたのですが、とにかく朝陽が美しい♪
感動です♪


↑朝焼け


↑朝陽

 房総半島方面に陽が昇り美しいです♪
この日は晴天で、レインボーブリッジや富士山も見えましたね♪
さすが店名の通り「景色(ケシキ)」が良いです♪
さすが38階ですね♪


↑レインボーブリッジ方面


↑富士山

お店の方が、日本銀行も真下に見えますよ♪とのことなので下の方を見ると何と「円」の形!
さすが日銀!!


↑日本銀行の円の形

また、店内は窓が大きく、室内は質感があり良いですね♪


↑店内


↑店内

席に座り、メニューを見て、ブレックファストブッフェ3800円を注文します♪


↑メニュー

卵料理は選べるとのことで、オススメを訊くと「ズワイガニのエッグベネディクト」とのことなのでそれを注文します♪
これだけでも単品2500円なんですね^_^;)

 早速朝食をいろいろと選びますが、たくさん種類があって素晴らしい♪
さすがだと思ったのは、洋食だけでなく、飲茶の点心やお粥などの中華料理、味噌汁などの和食もあったことですね♪

フルーツもドラゴンフルーツや1月では季節はずれのスイカもあり嬉しいです♪
滅多にドラゴンフルーツは食べないので、より美味しい♪
フレッシュジュースコーナーにはも酢やニンジン生姜ジュースなどもありましたね♪


↑ブッフェ全体


↑ブッフェ全体


↑サーモン等


↑フルーツ


↑サラダ


↑パン等


↑ソーセージ等

温かいものはガラスケースで保温されているのはさすがです!


↑温かいもの


↑温野菜など


↑ベーコン切り立て


↑飲茶の点心


↑中華やきそば


↑味噌汁


↑中華粥


↑フレッシュジュース

席に戻ると、テーブルにはたくさん皿が集まり華やかです♪


↑ズワイガニエッグベネディクト

ズワイガニエッグベネディクトも運ばれていました♪
美しい!


↑ズワイガニエッグベネディクにナイフを入れる

ズワイガニエッグベネディクにナイフを入れると、おぉぉ卵の黄身がトロトロ!さすがです♪
優雅な気分で美味しく頂けますね♪


↑ソーセージやベーコンなど


↑スイカ、生ハムなど


↑野菜など


↑温野菜など


↑点心


↑フレッシュジュースや酢


↑ドラゴンフルーツや焼きトマト

それから、オリーブオイルやアボカドオイルもこだわりがあるようでした♪
ドレッシング等も選択肢がたくさんあるのは嬉しいです♪


↑オリーブオイルやアボカドオイル

 マンダリンオリエンタルホテルの38階のケシキでの朝食は、素晴らしい景色を楽しみながら、上質な店内で、ズワイガニエッグベネディクトやさまざまな料理をゆっくり美味しくいただけ、とてもオススメです!!

美味しかったものまとめ(2016年下半期)

<今日の独り言>
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晶(東京 築地場内)のお寿司はとてもオススメ!

2017年03月07日 01時00分00秒 | 外食
 東京の築地場内に2017年1月11日にオープンしたばかりの「晶(しょう)」というお店へ行ってきました♪
本来ならば2016年11月に豊洲で開店予定でしたが、築地市場の豊洲移転が延期になったことから急遽築地場内で開店したとのことで、かなり大変だっただろうと推察します(^_^;)
場所は築地場内の6号館の大和寿司の左隣で、以前は「江戸川」があった場所です。
その跡地に改装してできたばかりのお店なのでかなり綺麗で明るいお店です♪


↑晶の店構え

土曜の7時過ぎに到着ですが、右側の大和寿司がかなり長い待ちの列を作っているのに対し、すんなり入店できます♪
イケメン板前が優しく楽しく会話をしてくれます♪
メニューを見て4200円の特上を注文します♪


↑メニュー

特上は12貫+巻物がありかなりボリュームがありますね♪
築地場内の他のお店と違って、煮はまぐりとあわびがあるのが特筆かと思います♪


↑特上のメニュー

メニューではお寿司以外に、丼ものとして六法3200円という二度味を楽しめるものや、旬3600円というたっぷりの海鮮丼、小ぶりのうに椀2000円もあり気になりますね♪
次回は六法や旬を楽しみたいと思います♪

飲み物はお茶を頼みますが、両隣のグループは朝からビールでしたね(^_^;)
美味しそう♪

このお店は、笹の葉の上に寿司を握ってくれるのは嬉しいですね♪
カウンターの目の前にネタが入った木の箱があり、おぉぉ本マグロの大トロなどが美しい♪
この清潔で美しいネタには感動です♪
お寿司の美味しさを予感させます♪


↑ネタが入った木の箱

そしてさっそく握られていきます♪
愛媛の真鯛から本マグロの中トロ、天草のコハダが運ばれますが、中トロに切れ込みが入っているのが素晴らしいし、とにかくコハダが美しい♪
このコハダの美しさには感動ですね♪


↑愛媛の真鯛


↑本マグロの中トロ


↑コハダ

味噌汁も出汁が効いていてアツアツで美味しい♪


↑味噌汁

そしてメバチマグロの赤身?、島根のアジ、本マグロの大トロが握られますが、大トロにも切れ込みが入っているのが嬉しいです♪
丁寧な仕事ですね♪


↑メバチマグロの赤身?


↑島根のアジ


↑本マグロの大トロ

そして、煮ハマグリ、アワビはこの築地場内では珍しいですね♪
美味しくて嬉しいネタです♪
煮ハマグリは特に上質さを感じます♪


↑煮ハマグリ


↑アワビ

そしてできたての煮?車海老、イクラ、バフンウニ、玉子、穴子、かんぴょう巻きとどれも上質で美味しい♪
かんぴょう巻きを目の前で作ってくれますが、その作り方に興味津々です♪


↑車海老


↑イクラ


↑バフンウニと玉子


↑穴子


↑かんぴょう巻き

 晶の特上は、12貫と巻きものとかなり数量も多く、何しろ店内は綺麗で、そしてイケメン優しい板前が明るく会話を楽しみながら美味しいお寿司を堪能でき、しかもこのお店はまだ知られていなくて空いていてすぐ食べることができて、穴場だと思います♪
とてもオススメなお店です♪

美味しかったものまとめ(2016年下半期)

<今日の独り言>
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