褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(1992) チョ~悪です

2024年03月01日 | 映画(は行)
 本来ならば正義の味方なのに、なぜか映画の悪役でよく使われるのが刑事。そんな映画史上においてもナンバーワンに値する極悪刑事を描いたのが今回紹介する映画バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト。かなりブ千切れた刑事を本作で観れることができる。ありとあらゆる違法行為やモラルに反することに手を染めてしまうように刑事失格どころか、人間として失格。超ダメダメの刑事に対して訪れる運命は如何なるものか?

 早速だが悪の限りを尽くす刑事がやらかしてしまうストーリーの紹介を。
 ニューヨーク、ブロンクスにおいて。息子2人を車に乗せて学校へ送り届けるような良きパパに見える警部補(ハーヴェイ・カイテル)。車から息子を下した後に、コカインで一発決めた後に殺人現場へ向かう。現場のことよりも自ら手をだした野球賭博の結果が気になり、しかも不運なことに彼が賭けているチームは負け続ける。その間も麻薬の売人と売り買いをしたり、家庭がありながら愛人や売春婦にのめり込む。
 更に警部補はドラッグ、アルコールにまみれて、しかも野球賭博で負け続けて借金も倍々に膨らんでしまい、もはや酩酊状態。そんな時に修道士の女(フランキー・ソーン)が2人の若い男にレイプされる事件が発生。警部補はレイプされた修道士の女に、『俺が犯人を見つけて代わりに成敗してやる』と告げるが、彼女から意外な言葉を発せられ・・・

 今や名優であるハーヴェイ・カイテルが猛ハッスルする。ボカシが入るほどの全裸になったり、自慰行為をしたり、イライラしてきたら拳銃をぶっ放し、思いっきり泣き叫ぶなど、メーターを振り切った怪演を披露する。とにかく悪の限りを尽くし、野球賭博で負け続けて本当に首が回らなくなるほどの借金を背負ってしまう警部補はどんな結末を迎えるのか。
 警部補は修道女と出会ってから、心の変化が現れる。すっかり泥沼にはまりこんでしまい、今さらマトモな人間になんか成れるわけがないだろうと思っていたら、キリスト様は粋な計らいをする。まさにキリスト教の厳しさと優しさの相反するような両者を身をもって感じさせられた。
 正直なところ子供に見せるには悪い影響を与えそうな内容だが、大人が観るには充分に鑑賞に堪えられる。自分の人生がどん底に陥ってしまいそうな人に映画バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリストをお勧めに挙げておこう






 
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする