先日、同胞同士の結婚式に招待されて参加した。
これまで、朝鮮学校の授業参観、運動会が日本学校のそれと、随分違っているということを、このブログで書いたが、今日はその「結婚式編」である。同胞の結婚式も日本人の結婚式と随分と違っているようだ。
いま、「違っているようだ」と書いたのは、ふと考えてみると、私はずっと主に同胞社会の中で暮らしてきたので、日本人同士の結婚式というものに、ほとんど参加したことがないからだ。また、日本人の結婚式でも、東京と地方都市、都会と田舎では随分と違うはずである。以下、書くことに、「日本人の結婚式もそんなもんですよ」という反論もあるかもしれないが、許してもらいたい。
先日参加した結婚式は500人以上が集まった。同胞の結婚式の特徴としてまず挙げられるのは、参加人数が多いということ。500人というのは同胞の結婚式でも非常に多いが、300人くらいは当たり前である。
人数が多いことと関連するが、結婚式が結婚する本人たちのものというよりは、「親のためのもの」「両家のもの」という側面が強い。両家の親の知り合いがいっぱいやってくる。新郎新婦が居住する地域の同胞たちがこぞってやってくる。新郎新婦とは面識がいっさいなく、結婚式場で初めて顔を見るということも少なくない。先日の結婚式も、そうであったし、最近は会社の若い同僚の結婚式以外は、みんな新郎新婦の親の招待である。
新郎新婦も、自分たちの結婚式にまったく顔の知らない人たちがたくさん参加しているということになる。私の場合もそうであった。
同胞の結婚式ならではのものと言えば、宴もたけなわになったころに出る朝鮮民謡とオッケチュム(肩で踊る朝鮮の踊り)であろう。朝鮮歌舞団などが朝鮮民謡を歌いだすと、1世のハルモニや若者が踊りの輪を作る(私はぜったいに踊りません)。
そして最後は、「統一列車は走る」の歌にあわせて、みんなが前の人の肩に手をかけて列車を作り、会場を走り回る。
先日の結婚式では、騎馬戦の騎馬を作って新郎を上に乗せ、会場内を走り回っていた。これも、最近では当たり前の風景。面白かったのは、新郎のアボジも騎馬の上に乗せられて走り回り、新郎の騎馬とアボジの騎馬が会場の真ん中で正面からぶつかっていたことである。超高級ホテルでそんなことをやるのは、朝鮮人だけであろう。
ハチャメチャな結婚式だし、私自身はそのハチャメチャな輪の中にはめったに入らないのだが、こんな同胞の結婚式が好きである。同胞社会全体がこれから新しい家庭を築く若い二人の門出を祝う。いいことだと思っている。
ひとつ疑問なのは、この数年、同胞の結婚式からテバンがいなくなったのだが、なぜなのだろうか?(k)
テバンとは、手元の韓日辞典には「대반〔對盤〕旧式の結婚式で、新郎・新婦や新婦について来た親族などのかたわらに付き添って世話をする人」と書いています。以前は、新郎・新婦の先輩に当たる夫婦などがテバンを務め、式の間、新郎新婦の横に座ってました。
面白いですね~。日本の結婚式も、いろいろバージョンはあるみたいですが、歌ったり、踊ったりはなかなかないですね。
韓国の結婚式はなんと30分くらいで終わってしまいます。あっけないものです(笑)初めて行った時は本当にびっくりしました。洋風の結婚式の跡に、男性の親族だけが入れる部屋で伝統的な儀式をすることもあります。
友達の国では結婚式は3日3晩やるところもあるんだそうな!たかが結婚式、されど結婚式。奥が深いですね!
私も日本人の結婚式や韓国の結婚式に参加してみたいです。