唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
IMAGES of YOKOSUKA(No.9)
1月28日からご覧いただいて来た『IMAGES of YOKOSUKA』は今日が最終回となります。最終回の写真は、初回と同じ、埋め立て地工事が進む場所で撮影したもののようですが、果たして初回と同じ場所であるのかどうかは定かではありません(ちなみに全9枚の掲載順は、当時の写真展での展示順と同じです)。撮影のレンズ・カメラが特定できない写真も含め、オリジナルのネガフィルムに当たれば正確な撮影年月日を含めて特定できる可能性もありますが、その確認作業ができる(する)可能性があるやらないやら。
まさしく自画自賛ではありますが、『IMAGES of YOKOSUKA』は当時の郷秋 がそれなりの問題意識を持て取り組んだ組み写真であり、撮影技術についても既に基本的なセオリーはマスターしているなど、18歳の時の作品であることを考えれば、一定以上の評価をすることができるような気がします。特に横須賀を被写体に選んだ感覚は、撮影会と云えば、やれ鎌倉だ江の島だ民家園だ、良くて佃島辺りだったことを考えると、クラブの中でも「浮いた」存在であったことが想像できます。
『IMAGES of YOKOSUKA』は郷秋 の写真の原点と云っても良い作品だと思います。ここ7年程は主として恩田の森をモチーフとして撮影を続けていますが、恩田の森に残された美しい里山の風景を撮ることに止まらず、そこに住み、田んぼや畑を耕す人たちの姿を撮ることは、ベトナムにつながる、当時のキナ臭い横須賀を撮るとの同じ「根っこ」があるように思えるのです。まだまだ先の長い話ではありますが、「リアリズム写真」の「作法」により恩田の森の風景写真を作り、残すことが郷秋 の目指すところであるのです。
9日間、本人には懐かしくとも、あるいは退屈であったかも知れない写真をご覧下さった皆さんにお礼を申し上げます。なお、1週間ほどのうちには全9本の記事のインデックスを作成したいと思いますので今しばらくお待ちいただければ幸いです。
『IMAGES of YOKOSUKA』★目次★
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