コンパクトフラッシュに未来はあるのか

 またまたNikon Rumorsが元ネタの話題である。Nikon Rumorsによれば、サンディスクとソニーそしてNikon(ニコン)の3社が、CFAに対して、プロフェッショナル用デジタルイメージングの領域で将来的な要求にも応えていくことのできる次世代メモリーカード仕様を共同で策定し提案したのだと云う。具体的には、500MB/秒の超高速データ転送速度と2TBの大容量、低消費電力を両立させた規格だと云う(see here)。

注:CFA(CompactFlash Association)は、コンパクトフラッシュ(CF)の仕様について規格策定を行っている国際的な標準化推進団体。

 このところ、D300が「S」にマイナーチェンジした折にCFのみの仕様からCF+SDのデュアルスロットになり、D7000がSD×2のデュアルスロット仕様で登場するなど、大容量化・高速可と同時に著しいい低価格化を実現しているSDカードにシフトが進むなど、カード自体の寸法が大きい分、データ転送速度と信頼性において有利であったCFの地盤沈下の傾向が見えていることから、プロ用としてさらなる高速化と信頼性向上と同時に低電力化を実現した規格を提言したのであろう。

 D3の後継機がCF×2なのかCF+SDになるのか、D700の後継機がCFシングルからCF+SDになるのかあるいはD7000同様SD×2となるのか、興味が尽きない。

追記:いま確認したところ、ニコンのサイトにもこのことが掲載されていた。こちらはもちろん日本語なので詳細を正しく理解することができるのでご覧あれ(see here)。キヤノンのボードチェアマン(取締役会長?)氏のコメントも紹介されているが、提言された規格の策定そのものにキヤノンは参画していないと云うのが面白い。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、写真的には一昨日、昨日に続く「恩田の森の紅葉(その3)」、すみよしの森尾根筋にあるモミジの紅葉。
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デジタル一眼レフの原価は33,500円?!

 昨年の9月に、10,000円程度で販売されているデジタルカメラの原価が3,680円であると云う記事を書いたが、(see here)今度はDSLR(デジタル方式一眼レフ)の入門機の原価が33,500円だと云うお話。元ネタは只今発売中の「週刊東洋経済」である。同誌によれば、販売価格7~11万円のDSLRの原価は33,500円で、その内訳は次の通り。

イメージセンサー:10,000円
交換レンズ:9,000円
画像処理エンジン・バッテリー等:7,500円
液晶ディスプレイ:2,000円
組み立て費用:3,500円

 いやはや。同誌によればコンパクトタイプのデジタルカメラと比較して、利益幅が大きいことからDSLRが好調なメーカー(つまり、具体的にはニコンとキヤノン)は近頃「儲かっている」と云う事らしい。しかし、外注(この実情も件の記事に詳しく書かれている)が可能なコンパクトタイプに比べて自社での開発に桁違いの経費がかかるし、カタログ一つとってもカネがかかるから、一台売れるたびに5~8万円の利益が出るわけではもちろんないが、コンパクトタイプ中心のメーカと比べれば、随分と利益が上がっていることは間違いないようである。

 記事のタイトルに引きずられてしまったが今日書きたかったのは、既に紹介した通り、経済専門雑誌である「週刊東洋経済」が「カメラ新世紀」と題する特集を大々的に組んでいると云う事である。もちろん経済専門誌らしい切り口での話ではあるが、それなりに良くまとめられているので、経済誌には縁の無い方にも興味を持って読んでいただけることと思う。

 産業編、ユーザー編、マニア編、開発編からなる全45ページの特集だが、特にマニア編の「名器Nikon F。本当の開発者は他にいた!」「カメラ女子の間で大流行!リコーGRデジタル人気の秘密」「シグマわが道をゆく“垂直統合経営”」などは、文字通りマニア必見! 別に東洋経済新報社から頼まれたわけでもなんでもないけれど、在り来たりのカメラ雑誌の記事ではなく、経済専門誌が得意の切り口から取り組んだ特集記事がなかなか面白かったので、ご紹介まで。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、写真的には昨日の続きの「恩田の森の紅葉(その2)」、なるせの森は番匠谷戸の紅葉。
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恩田の森の紅葉


 なるせの森の入口できれいなオレンジ色に紅葉している木がありました。うかつにも何の気なのか確認するのを忘れました(^^; 葉の形や樹形からはエゴの木かな?と思うのですが、我が家の庭にあるエゴの木は黄葉。こんなオレンジ色にはなっていません。果たして何の木なのか、気になる木です。
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恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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今日からクリスマス

 巷ではハロウィンが終わるとすぐにクリスマス商戦がはじまります。また11月中頃には繁華街ではクリスマスツリーやイルミネーションが飾り付けられますが、本当のクリスマス(正確には待降節、つまりイエス・キリストの降誕を待ち望む期間)は、今年の場合には11月28日、今日から始まるのです。

 「今年の場合には」と書いたのは、年によってクリスマスの始まる日が少しずつずれるからです。今年の「クリスマス」(12月25日。24日ではないんですよ)は土曜日です。この日から4週間前の日曜日がクリスマス(待降節)の始まりの日となるのです。

 クリスマス本番の4週前の日曜日、つまり今日の事を「アドベント第一主日」と云います。この日にアドベントクランツ(リースを横に寝せたようなもの)に立てられた4本のロウソクの最初の1本に火を灯します。次の日曜には2本目にも、次は3本目にもそして4本目のロウソクにも火を灯すといよいよクリスマスがやって来るのです。

 クリスマスの始まりと共にクリスマスの終わりも余り知られていませんね。実はクリスマスは1月6日まで続くのです。日本では12月25日が過ぎると大慌てでクリスマスの飾りを片付けて新年を迎える準備がされますが、キリスト教会の飾りは1月6日までそのままにされている「はず」ですのでお近くに教会がある方は確かめてください。

 さて、なぜクリスマスが1月6日まで続くのかと云うとこう云うことなのです。12月25日にイエス・キリストが生まれたわけですが、それはベツレヘムの馬屋で、ヨセフとマリアの夫婦にとっての出来事でした。神が遣わされた救い主が誕生した訳ですが、ヨセフとマリア以外は誰も知らなかったのです。しかし、イエス・キリスト誕生の時にベツレヘムの夜空に星が流れ、これを三人の博士が見るのです

 救い主の誕生を確信した三人の博士は星が流れた方向を目指して救い主を探しに出かけます。そして12日後の1月6日にようやくベツレヘムの馬屋で飼い葉桶の中で眠るイエス・キリストを見つけ、救い主がこの世に遣わされたことを確認するのです。こうして救い主イエス・キリストが人々の前に姿を現した日なので1月6日が公現日と呼ばれ、この日をもってクリスマス(待降節)が終わるのです。

注:一口でキリスト教と云っても西方教会と東方教会、カトリックとプロテスタントでは随分と違いがあります。日本のプロテスタント教会に中でもその宗派によって多少の違いもあるようですので「正解」はないようです。上に書いたものは日本におけるプロテスタンをベースにした「一般教養としてのクリスマスに対する知識」程度とご理解ください。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森南山麓にある薬師堂の屋根と境内に植えられたみかん。お寺の屋根瓦には魔除けの意味なのか、桃などの「オブジェ」が乗せられていることはありますが、屋根の頂に桃のような形のものが乗せられているのはどういう理由・意味があるのでしょうか。
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木口小平は死んでもラッパを離しませんでした

 「キグチコヘイハ テキノ タマニ アタリマシタガ、シンデモ ラッパヲ クチカラ ハナシマセンデシタ(木口小平は敵の弾に当たりましたが、死んでもラッパを口から離しませんでした)」(尋常小学校修身書より。Wikipediaより転載)。

 戦前までの教育を受けた方なら知らぬ人はいない、「臣民」(今で云う国民)であれば「一度命じられた任務であれば、滅私奉公、お国のためにその命を賭しても任務を果たさなければならない」ことを広く臣民に伝え、国家や天皇に対する忠誠心を醸成するために大きな役割をは果たした逸話である。この逸話は日清戦争(1894-1895)当時にあった事実に基づくものとされている。長くなるが再度Wikipedia掲載の記事をそのまま転載する。

 歩兵第21連隊は宇品港から出発し、1894年(明治27年)6月27日に朝鮮・仁川に上陸する。7月29日午前3時清国軍と成歓で対峙し、午前7時30分までの激戦によって清国軍を壊走させた。この戦いによって木口の属する第12中隊の中隊長松崎直臣大尉は戦死、松崎大尉は日清戦争の戦死者第一号という。この戦闘中に木口は突撃ラッパを吹いている最中に被弾。銃創により出血し倒れ、絶命した後も口にはラッパがあったという。これは本人の精神力というよりも、死後硬直が原因であると指摘されている。

注:ここで云う「ラッパ」とは、軍隊で「進め・止まれ」「撃ち方始め・止め」などの号令を伝えるために使われる信号ラッパの事であり、基本的には音楽を演奏するためのものではない。大きさはトランペットやコルネット程であるがピストンはなく音程は唇とマウスピースだけで制御する。

 郷秋<Gauche>はもちろん戦後生まれであるが、「木口小平は死んでもラッパを離しませんでした」と云う話を父から幾度か聞かされていたので知っていた。子供ながらに教訓としては大切なものであると感じたからこそいまだに忘れずにいたのだと思うが、誰に対して忠誠を尽くすのかと云うことについては記憶にない。今にして思えば、それが天皇であるのか、お国であるのかはどうでも良いことであり、「自らに課せられた責務に対して」忠実であること、と云う教訓であると郷秋<Gauche>は思うのだ。

 さて、一世紀以上も前に起こったことに基づいた「教訓」を何故、いま、郷秋<Gauche>が思いだし、書いているのかと云えば、今日の新聞で次のような記事を読んだからである。その小さな記事のタイトルは「騎馬隊員が警護中に落下」(落下ではなく「落馬」だろうと郷秋<Gauche>は思う。まっ、神奈川新聞の記事だからご容赦あれ)。記事内容を要約する次の通り。

 26日、皇居外苑でソレト大使が乗った馬車を警護していた警視庁騎馬隊(郷秋注:皇宮警察じゃないんだ)の巡査部部長が落馬し、首や胸の骨を折る重傷を負ったが、命に別状はないと云う。巡査部長が乗った馬は、砂利道に入った際に突然暴れだした。巡査部長は振り落とされた後も、馬が見物客の方に暴走するのを防ごうと手綱を放さず、そのまま約27m引きずられ、直径約1mの車止めの石に頭を強く打ちつけたという。

 公務員、民間人を問わず、自分の責務に対して余りにも無責任な人が増えた(と思える)今、自分の命を賭しても見物客の安全を守ろうとした巡査部長(氏名不詳、56歳)の行為は、まさに賞賛に値するものであり、小さな新聞記事に止まらず広く知らしめ、人の生き方の範足らしめるのが良いのではないかと郷秋<Gauche>は思う。

 ただし、このことを国家や会社その他の組織など、権力を持つ者(組織)に対しての忠誠・責務としてではなく、すべての人に課せられた人間として果たすべき根源的な義務・責務として伝えてもらいたい、と郷秋<Gauche>は思う。義務・責務を果たすべき相手が常に国家であったり会社・組織であったりすると、これまたおかしなことになってしまうからなぁ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、幾度となくご覧いただいているすみよしの森の「トトロの切り通し」だが、初冬の低く柔らかな陽が小暗い切通しに差し込む様は例えようもないほどに美しい。

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郷秋<Gauche>はメタボではありません。

 7月末に受けた健康診断の結果が昨日届いた。それには「あなたはメタボリックシンドロームではありません。」と、書かれていた。当然である。そのために相当な努力をしているのだから(「努力」の中身は企業秘密)。ちなみに郷秋<Gauche>の結果を同じ性別・同じ年代の100人と比べた時の結果は次の通り。

BMI(ボディ・マス・インデックス):13位(上位から、以下同様)
腹囲:14位
血圧:16位
中性脂肪:4位
HDLコレステロール:20位
LDLコレステロール:32位
血糖:7位
肝機能:20位

 国民の義務としての所得税納税額が少ないことから、その分を酒税で補う方針の郷秋<Gauche>であるから毎日せっせとアルコールを消費しているのだが、それでも肝機能が100人中20位であるとの結果。なかなか優秀ではないか。エッヘン!

 その他の数値も検査項目すべてが正常範囲内に収まっている。この結果だけをみれば至って健康な郷秋<Gauche>ではあるのだが、脳みその実質稼働メモリ量が著しく減少しているとか、時に原因不明のデータの揮発が発生している、あるいは演算速度が著しく低下しているなどの指摘は、当然ない。人間の性能としては実に大事な部分の検査が行われていないのだから、今回の結果に手放しで喜んではいられないと思う郷秋<Gauche>なのである(^^;


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森の畑の端で群れ咲く菊の花。
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D700にいきますか?

 郷秋<Gauche>がいつも見ているあるblogの作者(実にセンス良く演出した人物写真を撮られる方です)が、サブのカメラをD300から、メインと同じD700に買い替えたことを書かれていました。D700+D300からD700二台体制にしたと云う事です。

 「後継機種のD800(仮名)は、画素数も増え視野率も100%になるのが予測されています。測光センサーも今の倍になり、カメラの心臓部であるエンジンも第二世代になることは、すでに発売されたAPS-C中級機種のD7000を見ればよくわかります。」と、書かれていますが、それでもD700には魅力があるのでD700二台体制にしたとのこと。

 郷秋<Gauche>はDX18-200mm VRの便利さにこだわったためにFX(フルサイズイメージセンサーに対するニコンの呼び名)に移行するタイミングを逸してしまったようです。もっと早くFXに移行していれば何の問題もなくD700を使っていたわけですが、あと3~4か月後にD700の後継機が登場する可能性が高い今となっては、どうにも動きようがなくなってしまいました。

 いまFX、つまりD700に移行することをためらうポイントはいくつかありますが、やはり、最大の問題点はNikon(ニコン)がD7000で登場させた新しい画像処理エンジンをD700後継機にも採用するだろうことと、ファインダー視野率が100%になる可能性が大きいことかな。

 しかしFX用の標準ズームレンズとなる24-120mm f/4G VRや28-300mm f/3.5-5.6G ED VRの歪曲収差が以上に大きいとか周辺光量落ちが激しいなど、あまり評判が良くないのが気になるところ。郷秋<Gauche>の使い勝手から云うと28-300mmがDXの18-200mmの代わりになるだろうと目星をつけていたのですが、ちょっと問題多過ぎのようなのです。まっ、買うのはD700の後継機と決めていますし、もう数か月先の話ですので、しばらくは楽しく悩んでみたいと思います(^^)。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、この頃見かけることの多いツワブキ(艶蕗)。もともと九州あたりの海岸に自生していたようですが、園芸用として広まり、更には庭から逃げ出して公園の樹木の下や道端などでも見かけるようになっています。
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リニア中央新幹線は相模原―甲府間で先行開業?

 JR東海が2027年に東京(品川)―名古屋間の開業を目指しているリニア中央新幹線の計画で、相模原市と甲府市(周辺)の区間を先行開業することを検討しているとの報道。乗車時間15分で相模原―甲府間を結び、先行開業で得られる運賃収入で建設費回収を早める狙いがあると云うことだが、果たして相模原―甲府間だけが開業したリニア新幹線に(鉄道マニアの記念乗車は別として、実用の目的で)乗車する人がどれ程いるだろうか。

 リニア中央新幹線の相模原市内駅はJR横浜線の相模原駅、あるいは更に京王線も乗り入れている橋本駅が有力だが、ここでは橋本駅にリニア中央新幹線の「新相模原駅」(郷秋が勝手に考えた仮称。政令指定都市「相模原」をアピールするためには「橋本」や「新神奈川」ではなく「新相模原」がもっとも効果的だと思われる)が設置される前提で考えてみたい。

 現在、新宿から甲府に行くためにはJR中央線の特急「かいじ」「(スーパー)あずさ」を使って1時間30~40分程度かかっているが、リニア中央新幹線の相模原―甲府間が開業した場合、京王線で新宿から橋本が最短37分、橋本駅と新相模原駅間の乗り換え時間を15分、更にリニア乗車時間を15分とみて、合計1時間7分で甲府着となる。JRの在来中央線利用より20~30分程早い甲府着となるが、在来線の「かいじ」「(スーパー)あずさ」ならビールを飲みながら本を読んでいると程良い時間で甲府に着くが京王線車内は無論のこと、乗車時間15分のリニア車内でもビールを飲んでいる暇はない。果たして乗る人はいるのか。

 出発地を横浜と考えるとどうだろう。横浜から湘南新宿ラインで新宿に出て「かいじ」「(スーパー)あずさ」に乗ることになるが、この場合の所要時間は2時間20分。リニア中央新幹線利用の場合には、JR横浜線で橋本まで最短40分、乗り換え時間を15分、リニア乗車時間を15分とみて合計1時間10分なり、半分の時間で甲府到着となる。これなら乗る人もいるかも知れないが、新宿―甲府間の特急料金1300円に対して新相模原―甲府間の「リニア料金」がいくらになるのかにもよっても利用者の数は大きく変わって来ることだろう。

 リニア中央新幹線の甲府以西が開業しても、相模原から本来の首都圏側の始発駅となる品川までの工事に時間がかかることだろうから当分の間「新相模原」が首都圏側の始発駅となるものと思われるが、品川駅開業後は単なる通過駅になってしまうのか、東海道新幹線の新横浜駅のような新たな街が出現するのか、政令都市相模原の行政手腕が問われることになるだろうな。

2022年8月25日追記:山梨県知事がリニア中央新幹線の部分開業(神奈川県駅-山梨県駅間)について前向きな発言をするなど、その機運が高まってきているようです。本文記事を書いてからすでに12年が経過しておりますが、その間に静岡県部分の工事が出来ていないことなどによりすでに2027年の東京-名古屋間の開業は不可能となったのは周知の通りです。そのような中でも神奈川県駅(私が「新相模原駅」とした駅)工事は着々と進んでいるようです。JRとしても採算は取れなくても早期全線開業に弾みをつける意味でも部分開業したい気持ちはあるのかもしれません。初出時に、部分開業した折の東京あるいは横浜からの所要時間を算出しておりますが、読み返してみましたらリニアの山梨県駅から甲府駅(甲府市の中心部)までの所要時間についてまったく触れられていないことに気がつきました。山梨県駅がJR身延線の小井川駅に隣接した場合ですが、甲府駅までは25分程度の乗車時間となります。ただし、JR身延線の運行本数は日中で1-2本程度ですので多くの場合家族や用務先会社等の関係者に車で迎えにきてもらうかタクシーを利用することになるのでしょうか。要するに先行開業しても実用上の利便性はほとんどなく「実際に乗れるショールーム」といった性格のものになるのでしょう。それでも速達性が実感できれば、大阪までへの早期開業に向けてのプラス材料にはなることでしょう。

 ついでにもう一つ書いておくならば、東京-名古屋間2027年開業の最大の障害となった静岡県部分の工事についです。現在の東海道新幹線に新駅(仮称:静岡空港駅)を作ることをJRが約束すれば問題はすべて解決し工事が始まることは間違いありません。なんといっても新幹線が静岡空港の直下を走っているのですから、ここに駅をつくらない手はありません。静岡県としては大井川の流量減少を懸念してリニア静岡工区の着工を認めていないとしてはいますが、静岡空港駅(仮称)の実現はリニア静岡工区問題を解決し、既存の東海新幹線、静岡空港駅、静岡空港、リニア新幹線の相乗効果を考えれば最善かつ唯一の解決策と言えるのではないでしょうか。静岡県知事としては、静岡空港駅(仮称)の要望がJR東海との交渉手段であると「邪推」されることを避けたい思いはあるのでしょうし、JRとしても掛川駅に近いことを理由に渋ってきた経緯があるとは思いますが、ここは大人同士の話としてうまく進めてほしいものですね。

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、いまどきの首都圏の紅葉。このところの冷え込みで色づくテンポが急に早くなり、木によってはすっかり散ってしまったものもあります。今年は手近な場所とは云え、天気さえ良ければ短時間ですが連日カメラを担いで出かけていたのでしたが、絶好の被写体に巡り会えないでいます。希望は既に来シーズンへ・・・。

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下品なオジサン

 今日、ぼくはバスに乗ろうと思って家の近くのバスの停留所に行ったら、バス停の所にいたオジサンがタバコを吸っていました。バス停でタバコを吸うと他のお客さんや近所の人のめいわくになるのでタバコを吸わないようにって、車内アナウンスをしているのに、オジサンは平気でタバコをスパスパ吸っていました。僕はタバコの臭いがいやだったので少し離れたところでバスを待っていました。

 オジサンは右手に持ったタバコを吸いながら左手に持った缶コーヒーを飲んでいました。ぼくは、バスが来た時にオジサンがタバコのすいがらと空き缶をどうするのか気になってしかたがありませんでした。

 バスが来ました。そのオジサンはタバコのすいがらを捨ててくつでふみつけて、ペッとツバをはきすてて、空き缶を後ろの草むらに投げ捨ててバスに乗りました。吸ってはいけないところでタバコを吸ったり、ツバをはいたり、空き缶を投げ捨てたりするいけないなオジサンと同じバスに乗るのがいやになったので、ぼくは歩いて駅まで行きました。

 駅まで行くのにちょと時間がかかったけど雨上がりの空気がおいしかったので、いちょうの落ち葉で黄色くなった道をぼくはどんどん歩いていきました。いちょうのじゅうたんの道はとってもきれいで、「下品の見本帳」にのっていそうなオジサンを見て悪くなった気分はすっかりどこかに飛んで行きました。ぼくはおとなになっても、あんな下品なオジサンにはなりなくないと思いました。


 今日の一枚は、例によって記事本文とは何の関係もないなるせの森の紅葉。これは20日に撮ったものですが、9日に撮って掲載した写真と比べてみてください(see here)。11日分の秋の深まり、時の流れの証です。
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謎のニコン

 またしてもNikon Rumorsに掲載された記事が元ネタであるが、まずはこちらをご覧あれ。Nikon Rumorsの記事のタイトルはIs this the new Nikon EVIL camera?となっているがEVILではないだろうと、郷秋<Gauche>は思うぞ。

注:EVILはElectric View finder with Interchangeable Lensの省略形。つまり「交換可能なレンズと電子式ビューファインダーを備えたデジタルカメラの事である。一般的にはOlympus(オリンパス)のE-P1、E-P2、E-PL1(s)、PanasonicのLUMIX GF1、GF2、SonyのNEX-3、NEX-5を思い浮かべるかも知れないが、これらは電子式ビューファインダーを内臓していないことから、厳密な意味ではEVILではない。

 内蔵型電子式ビューファインダーを持ち、厳密な意味でEVILと呼べるのはPanasonicのLUMIX G10、GH1、G2とSonyのα(A)33及び55のみである(多分)。ただし、少なくとも日本では、オリンパスのE-P2、LUMIX GF1、ソニーNEX-5のような形状がEVILだと思われている傾向があるので、現状ではそれらを含めてEVILと呼ぶのもまんざら間違いではない(特に外付けEVFが用意されているオリンパスとパナソニックは)とも云える状況ではある。

 さて、Nikon Rumorsに掲載されている写真を見る限りでは、ニコンEVILのコンセプトモデルではない、と云うのが郷秋<Gauche>の意見である。その理由は装着されているレンズの焦点距離。望遠端は見えないけれど、広角側が18mmから始まっている。これはAPS-Cサイズのイメージセンサーを持つカメラにとっては35mm版の27mm相当の画角に当たるごく一般的な広角端である。

 しかしながら、ニコンのEVILに関するこれまでの噂を総合すると、そのイメージセンサーはフォーサーズよりも更に小さいとされているから、35mm換算で28mm程度の画角を得るための実焦点距離は12mm以下になるはずである。そのことを考えると、この写真のカメラはAPS-Cセンサーを持つSLRのデザインコンセプトではないかと郷秋<Gauche>は思うのである。

 一眼レフと云えば「黒」と云うステレオタイプの思い込みは1970年後半から始まったように思うのだが、ペンタックスがその常識に反してなんだかカラフルなSLRを登場させたのはここ1年程の出来事。赤や黄色のSLRを欲しいとは思わない、Nikon Rumorsに掲載されていたニコンは、それなりにGood designだと思う。ただし都会派の写真愛好家には向いても、郷秋<Gauche>のようにごそごそ藪漕ぎをしながら撮るタイプには合わないだろう。だって、一回の撮影で白いグリップもズーム環も泥だらけになること必至なのだから。


 今日の一枚は、例によって記事本文とは何の関係もない「困ったときの猫頼み」。「何ぐずぐずしているんだよ。こちとら眠いんだよ。撮るのは構わないけどさ、さっさと撮って早く行っちまいな」と云わんばかりのすみよしの森の猫二匹。
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残り柿

 果物としての人気は近年下落傾向で、余程入念に手入れをした高級柿でなければ販路も限られるのだろう。恩田の森のあちらこちらに柿の木が植えられてはいるが、自家用として収穫されることも少なく、ほとんどが生るがまま朽ちるがままである。柿の後には栗が植えられることが多かったようだが、それも最近では、日当たりの良い場所であればみかんにとって代わられつつあるようである。

 そんな柿の木だが、晩秋から初冬の被写体としては欠くことができない。収穫されないまま朽ちていく柿の実はいかにもうらぶれた感じで向寒の時期を表現するには絶好なのである。と、云うわけで今日の一枚は18日にもご覧いただいたすみよしの森にある柿の老大木。講釈した通りの味が果たして出せているだろうか・・・。

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そばの実

 先月26日27日なるせの森のそば畑をご覧いただきましたが、一か月を経て、そのそばの実が実り始めました。郷秋<Gauche>もそばの実を見るのは初めてかも。

 この時期に実を付けるから初冬に「新蕎麦」が登場するわけですね。写真では判りにくいのですが、実は意外と大きく、朝顔よりも大きく小豆よりも小さいと云ったところでしょうか。一つとって歯で噛んでみると中には白い「そば粉」がぎっしり。果たして表皮をどうやって取り除くのかは謎ですが、きれいに取り除いたそば殻を枕に入れて使っていたのは昔の話で、最近はそば殻の枕を見たことも使ったこともない郷秋<Gauche>です。

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恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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首都圏の紅葉

 昨日、今日と近場のもみじの色づき具合を見てきました。近場と云うのは東京や横浜等、南関東の平野部です。色づき始めてはいますが、まだ黄色味を残しており「真っ赤」に色付くにはあと数日かかりそうです。果たしてその日が好天に恵まれると云う保証もありませんので、Photoshopでちょいといじってすっかり色づいた風の絵を作ってみました(^^;。写真とは、真実を映(写)すもの)と云われますが、現実は真実「らしい」ものを映(写)すとも云えるのではないかと思います。

 「写心」と云う言葉があります。つまり実際に目に見えているもの以上に心に映(写)るもの、映(写)したいものを撮るのが写真なのではないかと云う意味です。何事において真実はただ一つですが、それを見る人によって感じ方少しずつ異なります。同じものを見ていても「かなり大きい」と感じる方もいるし、「小さくはないけれど、それほど大きいと云う程ではない」と感じる人もいると云う事です。ですから、今日ご覧いただくのは、郷秋<Gauche>が見て記憶に留めたもみじの色です。


 今日の一枚は、Photoshopによって現実よりも「ほんのわずかだけ」赤みを強めたもみじ。心象的にはこのくらい色づいていたかな?と云う程度、具体的には今日よりも4、5日分程紅葉が進んだ「もみじ」です。
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