ブラッド・ピット演じるベンジャミンは生まれた時赤ん坊なのにしわしわ、老衰状態でも精神的には赤ん坊。まだ若いケイト・ブランシェット演じるデイジーが12歳の頃お互いが好意を持つようになるが、ずっとすれ違いの人生。ベンジャミン49歳デイジーが43歳の時やっと結ばれる。
物語は年老いて病院のベッドで語るデイジーと娘との会話が現在進行しており、ベンジャミンの日記を娘がデイジーに読んで聞かせると、その日記に書かれた内容が映像となり、何十年も前の数奇なエピソードが蘇ってくる。
うーむ。なんと言う物語だろうか。長いが嫌いじゃない。むしろ好きだ。映画館で観ていたら尻が痛くなりそうだが。
強く思ったことは、ケイト・ブランシェットはやはり美しいということと、どんどん若返るというある意味みんなの夢を叶えたような人生を送ることは、とても悲しいのだなということ。中身と外身が同じように成熟してゆくというフツーな事が一番幸福なんだな。皺をとったり脂肪を吸引したり様々な外見改革があるけど、それは中身が幼いから仕方なくそれに見合った幼い外見に変えようという意思の表出なのかも知れない。健全なのは外が年を食っていったと同じだけ中身も成熟してナチュラルな、何の無理もしていない姿が気がついたら出来上がっていることなのかも。
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