「Dr.インクの星空キネマ」にしのあきひろ 幻冬舎 2009年
キングコングのイケメン、西野亮廣が描いた絵本。これが結構良いぞ。線描で描いた絵と文章。右側にある文章は子供向け的なのに対し、左側にあるやや絵がグロテスクなのでこの左右の落差がなかなかいい。さすがに絵本なのでストーリーはここに書かない方がいいだろう。
最初は無関係の短編集なのかと思ったら最後で全ての前振りがきちんと繋がるのも実に上手い。たぶんスクリーントーンなど使わないで一本一本丁寧に描いた絵がいい(私にはすごく好みの絵だ。)特に40ページの昭和を思わせる商店群の絵なんて味がある。
2500円とは安くない。しかしどーでもよい、読めば捨ててしまうような本に1500円出すよりはずっとリーズナブルだ。手間暇のかかり方が違うというのが一つ。さらには、絵を何度も見て楽しめるというのが二つ。会社に持っていって「これちょっと読んでみてよ」なんて他者とも楽しみを容易に共有できるのが三つ。もちろん子供に与える、子供に読んであげるで、四つ。
そうそう。先日視聴率があまりよろしくなかった関西では人気の「探偵ナイトスクープ」のゴールデンタイムの放送があった。あの最初が「泣いてしまって子供に絵本を一冊読み切ったことがないお母さん」だった。あのお母さんは実にチャーミングであったというと思ったのと、あんな風に絵本が扱われるのであれば、やはり価格設定は高くてもリーズナブルなのだなー と思う。
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しかし、どうしても無料で絵本を読みたいのなら私が描いたこれを読めばいいさ。
記事150本記念「人はなぜひとを好きになるのか」
絵も文も彼が考えたようですよ。
絵なんてすごく手間と時間がかかっただろうと思われる力作です。
劇団ひとり、品川君など最近お笑い方面の才能があなどりがたいですね。
2.今後数日間、コメントレスが大幅に遅れる可能性大です。