『アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語』古田靖

オーストラリアの北東に浮かぶ島がナウル共和国。アホウドリの糞が大量に堆積していた。実は燐鉱石という、肥料に使える貴重な資源だということが分かった。それを売って大儲け。８０年代には世界で最も豊かな国となった。しかし栄光は続かない。いつかは燐鉱石はなくなるのだ。それでカリブ海の島がしているのと同じようなことを始めた。国籍の売買とアングラマネーを受け入れる銀行の開設。9.11のテロのあと、アングラマネーに対して厳しくなってから……

まさか本当にこんな国があるとは思わなかった。ハチャメチャさに驚き呆れる面白ドキュメント。

TBSラジオの「荻上チキSession-22」で著者がゲストに来ていたのを聞いて、面白そうだと思って読んだら、やっぱり面白かった。巻末にナウルに行ったことのある日本人の対談が載っていた。入国するにしてもハチャメチャ。



今日の一曲

ナウル…　ナウ…　Richard MarxでNow And Forever



では、また。