「隠蔽捜査」今野敏 新潮社 2005
「果断 隠蔽捜査2」今野敏 新潮社 2007
事件は起こるし、それの解決に向けて話が進まないわけでもないのだが、誰が容疑者でどうやって逮捕するのか?というお決まりの警察小説の手法を取っていない。
事件の裏で暗躍する警察官僚の死闘がひたすら描かれる。
隠蔽捜査というタイトルだから、事件は隠蔽される方向にあるわけだが、なぜ隠蔽するのか?どうやってするのか?そんなことが中心。これがつまらないかと言うと、結構面白いのだ。
事件の真相がどう、ということが特にどうでもいいと思わせてくれるある意味すごい小説だ。
実は「果断」という続編から先に読んでしまったのだが、続きもの的側面が非常に強いので、先に「隠蔽捜査」から読むことを強くおススメする。
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