わかったらどうしようもない

私たちは、

自分の人生において、幸せを望んでいるでしょう。

就職、結婚、子育て、いろいろな場面で

この環境、状況、幸せが長く続けばよいと願う。

それでも年をとるなかで、

環境の変化や病気や、いろいろなことが起きてくる。

結婚したときに、離婚すると考える人は少ないでしょう。

でも、就職して出世が見えているなら、何も努力しないだろうし、

〇〇歳で病気になるとか、寿命を事前に知っていたら、どう生きるだろうか。

結局のところ、未来はわからないからこそ、生きていける。

だから、未来が見通せないことを悲観ばかりしたり、不安になることで

大切で確実な今、現在を無駄にしてはいけないと思うのです。

以前、離婚で苦しんでいるときに、何かで読んで覚えていることがあります。

悲しんでいる時間も、不安で何も手につかない時間も、

人生の大切な時間で、

死に際には、欲しくてもどうしても手に入れられない貴重な時間であるということ、

悲しみを感じたり、不安を感じたりすることが悪いのではなくて、

そのことも大切な時間、必要な時間であるうえで、

それでも自分に残された時間なのだと気づくことで、

悲しみのなかでも、どうふるまうのか、どう生きていくのか

そのことを考えるきっかけになりました。

私自身はすでに４０代も後半で、３０代の１０年はほんとうに苦しみ、もがきながら

過ごしましたし、理想とは違いましたが、

これまでも書いているように、多くのことに挑戦し、人生を変化させ、

そして今につながっていると思えますし、

５０代へつないでいくのだと考えています。

先日は街頭演説で命を落とした事件がありましたが、

朝はご自宅周辺を散歩していたということですし、

きっとその日の夜も、次の日も予定があったことでしょう。

けして他人ごとではなく、いつどこで、どうなるか、

誰にもわからないということを気づかされるのではないでしょうか。

人生の時間は有限で、未来はわからないからこそ、

今に大切な意味があるのだと感じています。

今日もあなたが一日乗り切れますように。