football smile

the days turn into months and years

HEARTFUL MELODY

2006-09-14 | music
GASTUNK
TECN-25572
21 OCT 1999
http://www.arden.to/gastunk/

左耳にピアスをつけたのは17歳の時。自分で針をプスリと刺した。そりゃあ、ものすごく痛かったさ。今でこそ珍しくはないけれど、当時通っていた県立高校でピアスをつけていたのは、男子生徒ではひとりだったと思う。少なくとも、僕と同じ学年にはいなかった。気合い入ってたよね。

伝説となった日比谷野音の流血騒動しかり、その頃のインディーズは爆発的なパワーを持っていた。中でもGASTUNKの存在感は群を抜いていたと思う。例えば、LAUGHIN’NOSE や BLUE HEARTS が外に弾けるエネルギーに満ち溢れていたのとは対照的に、とにかくひたすら内へ内へと向かうGASTUNKは最高にかっこ良かった。ひとことで言えば、とてもインディーズらしいバンドだった。 L’Arc~en~Ciel のhyde が、ヴォーカルの BAKI の影響を多大に受けているのは有名な話。その昔、ライブで黒夢の清春と一緒にGASTUNKの「Husk」を唄ったのも有名な話。実は、L’Arc~en~Ciel を聴くようになったきっかけは、ここら辺にもあったりする。

何とそのGASTUNKが復活するらしい。でも、あの頃と同じパフォーマンスは期待できないだろう。流れていった時間が、それを許すはずもない。だってあれは奇跡の瞬間だったのだから。今にして想えば、ほんの一瞬の出来事だった。でも、17歳の時にその奇跡を聴くことができて良かったと思う。

今でも「DEAD SONG」のイントロのギターフレーズを聴くと想い出すよね。あの左耳の痛みを。青春というより思春期って感じ。今ではすっかり影を潜めた、すごく攻撃的な血が騒ぐ。このピアスは、オシャレとかとは無縁なんだ。
コメント
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