football smile

the days turn into months and years

EC大宮vs浦和(国立)

2005-12-29 | cup
第85回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝
2005年12月29日(木)15:00キックオフ
国立競技場
大宮アルディージャ 2-4 浦和レッズ

センターサークル付近でボールを受けると、そのまま前を向いてドリブルを開始。相手DFが体を寄せてきてもはね返す。併走するマリッチをうかがいつつも、最後まで自分で持ち込んでシュート。GK荒谷の脇の下を抜けてゴール。延長前半で2点差をつけるダメ押しが決まりました。

前へ前へと進む気持ちは圧巻。周囲の運動量が落ちた延長だって、ひとり気を吐くプレーをただひたすら続けるその姿は感動的にかっこいい。その存在感は、窮地に追い込まれるほど際立ってきます。

彼がレギュラーとしてピッチに立ったのは、鳴物入りで加入したにもかかわらず、早々に退団してしまったエジムンドの“代わり”としてでした。そのプレーを始めて見た時の印象は「若いなあ」でした。勢いはあるし、パスやドリブルのセンスもいいものを持っていそうです。でも自分の気持ちをコントロールできずに、レッドカードをもらう場面が続きました。まだまだこれからの選手という感じ。でもひょっとするとこいつはすごい選手になるかもしれないぞ。

山瀬が入ってからは、ボランチでの出場を余儀なくされました。トップ下のポジションを与えられるのは、やはり山瀬の“代わり”としてでした。それでも試合に出続けたことで、徐々に自分のプレースタイルが確立されていったと思います。感情的になることも少なくなって、自分の役割というものを自覚しているように見えました。大人になったなあ。

昨シーズンは、Jリーグ・ベストイレブンとナビスコ杯ニューヒーロー賞を受賞。今や浦和レッズに欠かせない選手のひとりに成長しました。今回初めて選出された日本代表候補は、今野の“代わり”だそうです。でもね、いつのまにか“代わり”ではなくなっていると思うんですよ。かつてエジムンドや山瀬の“代わり”では終わらなかったように。そんなことは、この日の2ゴール1アシストを見れば誰にだってわかるでしょう。

どうやら2006年は、浦和レッズのタイトル獲得で幕を開けることになりそうです。だって浦和には長谷部誠がいるのだから。

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