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ジョージ・ソロス:AIPACを批判 2

2007-09-12 16:10:45 | 闇の世界史
一方、サウジアラビアはブッシュ政府とは異なる路線を進もうとしてきた。メッカで2月に行われたサミットで、マフムード・アッバースとハーマスの指導者カーレッド・マーシャルは、激しい紛争を続けてきたハーマスとファターが連立政権を結成することに合意したのである。メッカ協定によれば、ハーマスはパレスチナ解放機構の調印したイスラエルとの国際的調停(オスロ協定を含む)を尊重することに合意した。3月15日付の新聞報道によれば、新政府でハーマスは首相と24人中9人の大臣のポストを得る。一方ファターは6人、ハーマスとファター以外の勢力が残りの9人の大臣のポストを得ることになる。
サウジアラビア政府はこの協定をイスラエルとの和平への始まりであると見なしている。さらにこの和平実現の道は、サウジアラビアと他のアラブ諸国が保障する2002年アラブ平和宣言の方向でイスラエル国家の1967年国境線を前面認知する前提で進めるべきだと考えている。この和平案の実現はサウジアラビア国王アブダラーが3月の終わりに行ったアラブ首脳会談の成果であると思われる。しかし、和平の可能性を破壊したのはブッシュ政府とイフード・オルマート政府であった。彼らは自分たちの立場の保身から、ハーマスを含む連立政府を承認することを拒んだのである。コンドリーザ・ライス、アッバース、オルメートが行った最近の会談は、(事態の好転がせっかく始まっていたのに)、すべてを帳消しにして事態を硬直した対立へと逆戻りさせただけなのである。
3月15日 ジョージ・ソロス
On Israel, America and AIPAC
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