平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

先に生まれただけの僕~商社マンの〝ビジネスの論理〟と〝学校の論理〟がぶつかり合う学園物!

2017年10月15日 | 学園・青春ドラマ
 ひさしぶりの学園物。
 過去、学園ドラマでは〝ヤクザの娘〟や〝元暴走族〟が教師を務めてきたけど、今回は派閥争いで負けて左遷させられたやり手商社マン。
 しかも校長先生。
 このコラボがどんなドラマを生み出すか?

 というわけで、まず出てきたのが〝経営〟〝教師はヌルい〟という激突。
 私立京明館高校の教師たちは〝原価意識〟がなくて〝時間にルーズ〟。
 コピーの裏紙は使わないし、会議にも平気で遅れてくる。
 一般企業では到底、考えられないこと。

 ということは、商社マンの主人公・鳴海涼介(櫻井翔)がダメな学校を改革していく話かと思ったら、そうでもなかった。
 教師には教師の論理があったし、鳴海の改革の本質が〝自分の出世〟〝本社への復帰〟にあることを教師たちは見抜いていた。

 生徒に対しても鳴海は、自らの体験とビジネスの論理で指導して失敗する。
 いはく、
・奨学金は返済しなくてはならない借金であること。
・この返済で多くの学生が苦しんでいること。
・大企業に入っても、いつ倒産するか、わからないこと。
・AIの発達で、いままで人間がやっていた仕事が奪われること。
 そして結論。
・だから誰にも取り替えがきかないオンリーワンの人間になれ!

 これって結構、正論だと思うけど、生徒の反応は違っていた。
「こんな怖い話、聞きたくなかった!」
 こう叫んで、生徒は泣いて逃げ出したのだ。
 ドラマのクライマックスにふさわしい感動的ないい話に水をぶっかけられた感じ。

 これが〝学校〟と〝ビジネス社会〟の違いなんですよね。
 生徒は弱く、不安だらけで、ビジネス社会の指導方法では拒否反応を起こしてしまう。

 面白いですね。
 今までの学園ドラマでは、主人公の教師の言葉は絶対的で、生徒は感動して共感するのだが、それを敢えてせずに裏切った。
 作品としては、主人公・鳴海の、学校という〝異文化〟での奮闘記になりそうだ。


※追記
 女優陣もいいですね。
 ヒロインの女性教師・真柴ちひろ役に蒼井優 ←キリッとしてる! 眼鏡教師①
 音楽教師・矢部日菜子役に森川葵 ←か、可愛い!眼鏡教師②
 歴史教師・市村薫役に木南晴夏 ←ムラサキ~! 眼鏡教師③
 鳴海の恋人役で商社勤めの松原聡子役に多部未華子 ←多部ちゃん、美人になったねえ。
 保健室の養護教諭役に井川遥 ←癒やされる~!

 男優陣は、木下ほうか、荒川良々、池田鉄洋←クセのある人たちばかり!


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