Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

ハワイ旅行(1)

2017年10月02日 | 身辺雑記
 ハワイ旅行の1日目。朝7時頃にホノルル空港に到着。スピーディ・シャトルでワイキキへ。ホテルに荷物を預けて、ワイキキの浜辺へ。20年以上前に出張で一度来たことがあるが、今回は、海がこんなにきれいだったろうかと思うくらいきれいに見えた。

 浜辺を歩いてカピオラニ公園へ。巨大なバニアンツリーの木陰のベンチに座ると、涼しくて気持ちがよかった。しばらく休んでから、ハワイ日本文化センターJapanese Cultural Center of Hawaiiへ。地味な施設だが、見学者がちらほらいた。

 同センターは日系人の移民の歴史を展示した施設。移民としてハワイに渡った日系人が、どんな生活をし、どんな苦労に耐えたか。わたしは事前に「ハワイの歴史と文化」(矢口佑人著、中公新書)を読んで予備知識を仕入れていたので、展示がよく分かって助かった。

 日系人の移民は「おかげさまで」I am what I am because of youとか、名誉、忠義、我慢とかの精神で、サトウキビ農場での重労働と貧しさとに耐えた。わたしたちの先祖のなんという頑張りか。

 ところが1941年12月7日(日本時間では8日)の日本軍の真珠湾攻撃で、ハワイの日系人の生活は一変した。アメリカ本土はもちろんだが、ハワイでも日系人の強制収容所が作られ、約2,000人の日系人(その中にはアメリカ国籍を持っている人もいた)が強制収容された。

 強制収容所の名前はホノウリウリ収容所Honouliuli Internment Camp。戦後、急速に忘れ去られ、跡地は草木に覆われた。その発掘が行われたのはじつに21世紀に入ってから。2015年にはオバマ大統領の布告により国定史跡に指定された。

 同センターでは、戦時中の日系人の強制収容の様子をドラマで再現し、また戦後の同収容所の発掘作業を記録したヴィデオが上映された。ヴィデオにはダニエル・イノウエ上院議員(1924‐2012)が登場し、「民主主義の国でもこのような強制収容が起こるということを忘れてはならない」と語っていたのが印象深い。

 同センターを出た後はワイキキに戻り、レストランで昼食をとった。屋外のテーブルに座ったら、日陰になっていたので、涼しい風が吹いていて、気持ちがよかった。

 夕方、ワイキキの浜辺に出ると、夕陽が海に沈むところだった(上掲の写真↑)。惚れ惚れするような美しさ。
(2017.9.25.)
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