日本人が知らない日本の英語教育の秘密
これだけ英語教育を受けてもどうして日本人だけが英語がさほど英語が話せないのか、疑問に思う人が多いと思う。それはアメリカ、つまりGHQの占領政策、ウォー・ギルト・インフォ-ーメィション・プログラムにある。
彼らが日本を占領し、憲法や皇室制度を変え、農地改革、財閥解体、教育委員会制度、様々な占領政策をした。しかし英語教育には手を加えなかった。フィリピン、ハワイ、中南米では話せる英語教育を強制したが、日本だけは明治時代の読解教育を温存させた。
理由は簡単だ。英語を武器に日本人が置かれた立場を主張することを嫌った。政治家も、官僚も、あるいは民間人も高等教育を受けながら英語が話せない。定型の挨拶はなんとか英語でできるが、相手に肝心の意志の伝達ができない。これがわが国の英語教育の現状だ。
明治時代からの読解教育の柱となってきたのが五文型理論である。
これによって、二つのことが犠牲となっている。
一つは、Listening, Speaking、Reading, Writing, に悪影響を及ぼしていることだ。特に英文を最後まで聞いたり、読んだりして初めて英語の意味をとらえるというのは致命的だ。
さらもう一つは、いくら学習時間をかけても語彙が定着しないことだ。
ことばというものは、フレーズ、つまり「意味ある単位で成り立っている」。
特に動詞は補語や目的語と一体のものとなって「意味ある単位」で結びついている。これをわざわざ動詞単体の意味は何か、補語、目的語の単体の意味は何かととらえるから使える語彙が定着しないのだ。
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ブログで英会話を 16の動詞で英語は話せる
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【今日の学習】
今まで、英語教育の五文型理論こそが、日本人を英語音痴にした元凶だと指摘してきました。
以下の表現をセリフのように覚えてもそれだけのものです。
英会話と言っても、しょせんは瞬間の英作であることを知るべきです。
その場合、英語の発想にしたがって単語をならべることですが、とても重要なことは中1配当で学んだような表現がその基礎となるべきなのです。
しかし日本の英語教育はそんな国際基準と大きく異なり、文型だ、構文だ、それをそのまま丸暗記しろと言います。
今回は、VC感覚の動詞フレーズについて述べます。
このVC感覚の動詞フレーズは、基本的にbe動詞が表現の基礎であり、その「動的表現」として一般動詞をもちいる表現方法です。つまりその基礎は中1で学ぶ表現であるam, are, isといったbe動詞系列の運用に対して、do, doesといった一般動詞系列の運用となることです。
しかし、なぜか以下の動詞フレーズは、熟語や連語として丸暗記の対象となっています。以下は中学英語で登場するものです。
come true 実現する、本当になる
get dark 暗くなる
get angry 怒る
get well (体調が)よくなる
理由は簡単です。これらを五文型理論で分析するとややこしいこと?になるからです。
[五文型理論での分析] be動詞+補語(形容詞)
It is true. それは本当です、事実です
It is dark. 暗いです
She is angry. 彼女は怒っています
She is well. 彼女は(体調が)よいです、元気です
「怒っています」といった例外がありますが、見事にbe動詞isは「です」となっています。
一方、一般動詞ではどうなるでしょうか。
[五文型理論での分析] 一般動詞+補語(形容詞)
It will come true. 実現するでしょう、本当になるでしょう
It will get dark 暗くなるでしょう
She will get angry 怒るでしょう
She will get well (体調が)よくなるでしょう
日本語訳に注目してください。「本当に」「暗く」「よく」などと、日本語文法では「副詞」表現になっています。これは中1で学ぶbe動詞での表現の説明が破綻してることを示しているのです。
たから、五文型理論で教えずに、熟語や連語として丸暗記の対象となってしまっているです。
つまり私が指摘したいのは、五文型理論は混乱の元になっていることです。
よく五文型がわかれば英語は話せると言われますが、それは間違っています。
むしろ、以下のようにとらえるべきだと思います。
be true, be dark, be angry, be well ←be動詞系列による運用
come true, get dark, get angry, get well ←一般動詞系列による運用
自由に英語を話すための最短学習プログラム be動詞フレーズの文の生産
be angry | being angry | been angry |
① 現在形動詞フレーズ | ② 過去形動詞フレーズ | |
(am, are is) angry | (was, were) angry | |
③ 原形動詞フレーズ | ④ ing形動詞フレーズ | ⑤ ed形動詞フレーズ |
be動詞5段活用 | VC感覚(動詞+形容詞) | 腹を立てている |
自由に英語を話すための最短学習プログラム 一般動詞フレーズの文の生産
get angry | getting angry | got angry |
① 現在形動詞フレーズ | ② 過去形動詞フレーズ | |
get(s) angry | got angry | |
③ 原形動詞フレーズ | ④ ing形動詞フレーズ | ⑤ ed形動詞フレーズ |
一般動詞5段活用 | VO感覚(動詞+目的語) | 怒る |
日本人が最も学ばなければならないのは、「一般動詞+補語」というパターンにおいて、例えばget trueやgo trueなどと機械的に結びつくものではないこと、そしてもう一つ重要なことは、go shoppingとかgo bankruptといった形容詞ではない補語も結びついて様々な表現となることです。
このことは次回に述べます。
実は、「コミニカ英語教材<基礎編>」やその改良版である「英語の九九 英会話発想トレーニング」は、中1の始めからこの英作法で英語を学んでいきます。
[教材購入の皆さんへ]
「コミニカ英語教材<基礎編>」は、一貫してファンクションフレーズと動詞フレーズを別個にとらえる学習法を展開しています。 ファンクションメソッドは、このようにとらえて学習を進めるから実際に使える語彙が確実に定着・蓄積していくことになります。
「しくみがわかる」ということと、実際の具体的な文の生産は別次元のことです。「英語の九九 英会話発想トレーニング」では、約3,400の英文の生産が、「コミニカ英語教材<基礎編>」ではそれ以上となっています。
これら2つの教材は「世界水準」で製作されています。
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