toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

560-030529秩父市の名山武甲山

2021年05月29日 | もろもろ

秩父市民に愛される武甲山

 

何年か振りに秩父市を訪れた。市の南に麓からいきなり聳え立つ武甲山の姿を間近

見てきた。石灰岩の採掘で往年の姿が消えてしまったとよく言われる。確かに現在

も採掘が続く山肌は階段状に地肌が剝き出しになり見方によれば痛々しい。

昔は緑に覆われた秀麗な三角錐の峰だったのだろううか? その姿は知らない。

 

別の見方をすれば秀麗さが際立つ山を削ることにより、今は確かに痛々しいが、半

世紀先の将来、元の植生が復活し秀麗に荒々しい山肌が加わって、更に変化に富ん

だ印象的な山容に変化しているかもしれない。事実採掘が終わった部分は植生が回

復しつつあるように見えた。その姿を実際に見ることはもはや私には叶わないが、

その姿を勝手に想像するだけでも楽しい。

左手に武甲山の見ながら行った先。浦山ダム下の秩父28番札所石龍山橋立堂脇の

巨大な露出した石灰岩の岸壁。

 

数日前から何が原因か不明だが、気力が急速に萎えてきている。これだけの文章を

書くにも意識して気持ちを奮い立たせるようにしないと書けなかった。

わが市のコロナワクチン接種の日程は90歳以上から始まり、今週ようやく80歳

以上が予約対象になった。次は我々だ、と思っていたら私はすでにこの括りに入っ

ていたことが判明した。この次の75歳以上の括りと思っていただけに、いきなり

80歳の括りに入っていたことに少しショックだった。

 

 

 

 

 

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559-030522いい感じの漢字

2021年05月22日 | 最近さわがれること

4月下旬に登った下仁田町奥の西上州のマッターホルンとも称される小沢岳への

登山口に通じる林道わきに咲くシャガの群落。

漢字で書くと「射干」。このことが解った時に漢字の持つ美しい響きに心ひかれ

た。大変繁殖力の強い草で、我が家の庭の樹の下にも咲いている。半日陰を好む

花のようです。

もう一つ最近知った漢字。「素見す」と書いてひやかすと読むとらしい。

「冷やかす」と書くものと思っていたのでこの時も驚いた。漢字の読み方や草花

を漢字表示を常識的には知っているつもりだったが、わが知識の浅さに反省しき

り。

 

今週は我が陋屋の下水が大変なことになってしまい。小雨降る天気の中、業者さ

んとその修理に大わらわの数日だった。

   

改築を2回行ってきた住み家なので、外見はそこそこの状態を保っているのだが、

ベースは60年前の陋屋。親が建てた家を改築したが下水関係は古いままだった。

一部の排水が下水に流れ込まずに集水ますの破損部分から地中に浸透してしまっ

ていることを発見した。それも5年10年のことではなく、50年近く気付かず

経ってしまった。つれあいと集水ますの溜まった土砂をさらっていた際に見つけ

た。そのまま蓋をするわけにもいかず、専門業者に修理を依頼した。

 

30歳前と思われる職人が複数きて作業が始まった。狭い場所でやりくそうだっ

たが2日かけて修理を完了してくれた。みんな感じのいい若い職人だった。

現役時代から完成品の購入する際はかなり強烈な商談を進めて購入してきた。

しかし、建築工事に代表されるこれから作り上げる物を購入あるいは契約する際

は厳しい条件を付け過ぎるとどこかで巧妙に手抜きをされる恐れがある。まして

完成してしまえば見えなくなる個所は要注意。

今回は見積金額が予想したほどではなかったので、「天気も悪く狭い場所での作

業は大変だろうが、気持ちよく仕事をしてくれよ・・」と言いながら提示金額を

そのまま受け入れた。期待通りに工事を進めてくれたと信じたい。

次世代が住むわけでもないので、あと10年か15年無事ならばいいのだ。
 

 

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558-030516八ッ場ダム湖は満水

2021年05月16日 | もろもろ

湛水開始して1年経過した八ッ場ダム湖。

様々の話題を提供して完成、運用が始まった八ッ場ダム。5月の明るい陽光にもと

に輝くダム湖は、そこに100年も前から存在したかのように周囲の自然と早くも

調和していた。

民主党政権の時は工事中止論まで出たのだから、着工から完成まで8年は経過した

のか? スキー場への行き帰りで見た建設の途中経過や先行して完成していた不動

大橋の橋上から見下ろしたJR長野原線を走る電車の光景が目に焼き付いているので、

この穏やかな水面の下にかってはあの光景が拡がっていたと思うとこみあげてくる

ものがある。

2013年8月に不動大橋から見下ろした光景。今は湖底と化した吾妻川と沿って

走るJR長野原線と国道145号。上部の橋を渡ると川原湯温泉街に通じる。

 

ダム湖に付き物の水位が下がった際に現れる無粋な褐色の帯が見られない。前の写

真はこの場所の水面下。

満水の水面は不動滝の滝つぼまで水面下に隠してしまった。

 

重力ダムとしては日本最大ではないが、ダム本体上端から3m位まで迫った水面。

ほぼこの水面下100mに旧川原湯温泉駅があった。その駅前から吾妻渓谷の探勝

路が伸びていた。

水没は免れた名勝吾妻渓谷の核心部は本体の直下から始まる。

 

ダム本体の上部からエレベータで50秒ほど降りると、この通路を通ってダム基部

に出ることができる。

通路を通って外に出る。強い日差しがダムの白さに乱反射して思わず目を細める。

 

話題満載の八ッ場ダムだが、こうしてみると自然からも人からも祝福されているか

のように、五月の陽光に輝いて見えました。

 

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557-030515藪山徘徊の醍醐味というとオーバーだが

2021年05月14日 | 山登りというより山歩き

いきなり雑木や笹薮に覆われた山の一角の写真です。ここは榛名山群の音羽山の

頂上。なんの眺望も期待できない山頂です。

でもれっきとした3等三角点も埋まっていました。

 

6年前に年金生活に入るにあたって70年間朝に夕に見続けてきた榛名山群の顕

著な頂に立ってみようと決め、手始めに登ったのが鐘撞山か音羽山にかけての山

歩きだった。以後天候と体調を考えながら続け、殆ど目的を達成したので2巡目

として先日歩いてきた。(5月10日)

前回は東側からの往復登山だったので、今回は西側からの周回コースとした。

 

コース図下部の林道から奥に入り、半時計周りに歩く。鐘撞山と音羽山を結ぶ尾

根に出るまではしっかりした山道で特に問題ない。そこから音羽山までの後半は

明確な道はないが尾根が狭まってくるので、尾根を外さないように登ればここも

問題ない。ただしかなりの急登。山頂が近づくと笹藪を分けるように頂上に至る。

 

音羽山からの先の後半は登山道はない。けものみちのような微かな踏み跡と時に

木の枝につけられた赤テープと地図アプリ(私はgeographicaを使用)で現在位置

を確認しながらのルート探し。歩けそうな所を地図と実際の山や谷の様子、植生

などを照合しながら進むというのが藪山歩き。里山とはいえ慎重に前に進む。老

いたりといえまだ少しは残っている知的好奇心と冒険心を満たしてくれる。

そんな効用もあるので道がないことは程度にもよるがむしろ歓迎。普段の街中の

気楽なお散歩に飽きた身には快い。4時間で歩数16000歩程度だった。

 

残念ながらこんなマイナーな山歩きに付き合ってくれる家人や友人はもはやいな

い。多くの場合一人旅とならざるを得ない。良いこともある。朝起きて天気が良

ければ予定がなくても出かけ、逆なら中止する自由がある。里山とはいえアクシ

デントがないとは言い切れない。歩く予定のコース図や住所氏名や電話番号等を

記した1枚を家に置くと同時に登り口に駐車した車のフロントガラスにも張って

おく。ならばあと3年位は気候の良い時期にこんな楽しみを続けたいものだ。

 

いい季節ですね。

コロナ騒動がなければ素晴らしい5月を存分に楽しむところですが・・・

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556-030508榛名山群天狗山大日影ルートを登る

2021年05月08日 | 山登りというより山歩き

赤城山南面の千本桜のある場所はツツジの名所でもある。 (5月4日)

前日の天狗山山行の疲れが残るが、花の盛りは待ってくれない。重い腰を上げて見

物に行く。毎年行く赤城神社参道のツツジは殆ど咲き終わったいた。その先の千本

桜の上部広場まで標高差100mほどか、満開のツツジが待っていてくれた。

なぜか殆ど人影も見ず、我々だけの贅沢なツツジ見物ができた。帰り際関係者に聞

いたら、近くの養豚場で発生した豚コレラで2万頭もの殺処分が行われたのが原因

らしい。我々も立入禁止だったのか?


 

さて、前日の榛名山群天狗山大日影コースを紹介しましょう。

80年近く見続けている榛名山群の西寄りに位置する山。

天狗山東峰の山頂は山名を象徴するような巨岩が折り重なっている。

 

退職後、高崎から見える榛名山の顕著なすべての頂に立とうとスタートした山行

の2回目に榛名神社から鐘ケ原山を登り、その下山時に立ち寄り、頂の豪快さと

景観の素晴らしさに魅了されたのが天狗山。翌年南面から登り、今回3回目とし

て結構長い東尾根を辿って登った次第。

 

高さでは西峰だが眺望も平凡な頂上なので、人気はこちらの東峰。巨石の間から室

田の町から遠く高崎市役所の建物まで拡がる展望。赤線のコースを時計周りに歩い

たことになる。線の末端付近までは暮れに偵察しておいた。

 

一合目の石から登り始めると間もなく二合目石が目に入り、付近にやたらに石碑

が目に飛び込んでくる。天明あたりから新しいのは昭和あたりまで、さほど古い

ものではないが、かって表参道だった名残なのか? 故人を忍んだものが多い。

       

930m地点で三角点を通過。あるべきところにあるべきものが確実にある。そのこ

とを確認したときの快感が心地良い。開けた所からは第一回に登った鐘撞山から音

羽山へ続く稜線だろう。

 

ここから先は道が笹やぶの中に消えてしまっている。時々枝に巻かれたり結ばれた

赤テープでコースを外れていないことを確認する。藪漕ぎしながら登っていくと人

工的な少し雑な石垣の下に出る。昔社務所でもあった名残か? 石垣に上は50坪

ほどの平地となっており、かって何かしらの建造物があっただろうな思われる雰囲

気。そのわきに宗教団体大世自神霊宗の看板がある。ここから先立入禁止のようだ。

電話番号が書いてあったので電話してみた。入り込んだのを見つかると激しく叱責

されると聞いていたが、物々しい看板とは裏腹に穏やかな対応。天狗山に登るのな

ら踏み込んでも構いませんとの返事。気を付けての声に安心してここから急登とな

る道を一登り。

 

天狗山直下の尾根に到達。もう一息だ。

 

2年前に登ってきた南ルートと一緒になる。石像と石碑が乱立する岩場をすり抜け

ると東峰に至る。ここで富岡から来て榛名神社、鏡台山経由で登ってきた3人のご

婦人達とおしゃべりしながらおにぎりで昼食とする。(もともと男のくせにお喋り

だが、年を取ったらさらに進んだな)

 

帰りは鐘ケ原岳から南東に延びる尾根をたどる。初めてのコース。笹薮に完全に覆

われ道が消えてしまった幅広の尾根を地図を頼りに降る。地図の表示通りに幅の広

い尾根が次第に狭くなりはっきりと尾根の形を成してきたあたりで、暮れに確認し

ておいたちょっとした広場に出る。地図は私をあるべき場所にきちんと導いてくれ

た。今回も何事もなく無事に帰宅。

 

  

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