toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

616-041028白川郷と五箇山

2022年10月29日 | もろもろ

                 五箇山の岩瀬家の全景

 

80爺には少し強行軍だったかもしれないが、念願の奥飛騨の合掌作りの家が集まる集落に旅する。

高山市に一泊して白川郷に向かって宿を出る。一部高速道路があることは事前に調べておいたが、

この奥飛騨の山中にここまでハイウエイが伸びていたのは意外だった。最長10キロの二つのトンネ

ルとその半分程度の長さのトンネルが連続する。闇を抜けると一瞬渓の上を通りまた対岸の山腹に激

突するように吸い込まれるの連続。白川郷で一般道に降りるつもりが勢いに任せて県境を越えて五箇

山まで足を伸ばしてしまう。いつの間にか県境を越えてしまう。

 

降りたところは富山県。菅沼という集落全体が世界遺産に指定されている。ここは五箇山の合掌作り

集落の南からきて最初の集落。国道左側の谷間に地味な感じで在る。この落差を岩盤を穿ったエレベ

ータで降りるのに驚く。

遠慮したように土産店はあるものの、山村の特有の生活の匂いが濃厚な非観光的な光景が拡がる。谷

から引くのだろう、豊富清冽な水が部落中を流れる。この流れと家の裏の池がないと2mも積もる雪

の始末ができないのだそうだ。一回りしてから今度は一般道を戻る。

 

菅沼集落から少し南に下り、県境まじかの赤尾という集落の岩瀬家に寄り、合掌作りの家をじっくり

と見学する。私らだけだったのでこの家のお嫁さんが丁寧に説明してくれた。民謡こきりこ節までご

自身で披露してくれた。

規模からいうとこの地方で最も大きいという。一般的合掌作りの家の内部は3層だが。この家は4層

になっている。。最上層まで急な梯子段で登ってみた。木と縄で家の骨組みが出来上がったいるのが

良く判る。

これが最上層。

かっては活躍した農機具の数々。

 

庄川の流れが左右にうねり、川の中に岐阜・富山の県境が設定されている。国道はそこに串を刺すよう

に通り抜ける。すると急に岐阜県になり、少し走るとまた富山県と目まぐるしく変化する。渓谷の紅葉

が素晴らしい。この区間並行する高速道路は10km余のトンネルの中。

小さな集落をいくつも過ぎて1時間余で白川郷に到着する。菅沼集落に比べると圧倒的に観光地化され

ている。やたらに外国語が飛び交う。一大観光地だ。

観光写真で何度もみた光景があちこちに点在する。さっき見てきた岩瀬家の作りに比べると少し小ぶり。

 

観光ということなら白川郷に軍配は上がるだろう。事前に司馬遼太郎「街道をゆく」の奥飛騨の道を読

んでおいた。司馬氏が感じた雰囲気に浸りたければ軍配は菅沼もその一部の五箇山に上がるだろう。

予想以上に現役の家庭生活が営まれている家が多い。世界遺産に推薦された理由かもしれない。

今では考えられない黒光りした贅沢な太い柱と分厚い梁で作られた家はまだまだ100年現役を続ける

ことが可能なようだ。しかしここでも少子化が避けられず子供たちは街に出てゆく。断熱構造が当たり

前になった現代の住宅を体験した者が多くなっていくと、これから先新築は考えられない。どうしたら

この雰囲気を維持していくのかも大きな課題になっていくのだろうなと感じ入った次第。

 

 

 

 

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615-041022へそ曲がりは榛名山へ

2022年10月22日 | 山登りというより山歩き

高校の同期で市内に住む数人とLINEで繋がっている。ここ何日か冷え込みが続き山は紅葉が

進む。行ってきてものがLINEで取り上げるのが赤城山。山の上の湖やそれに続く覚満淵あた

りの素晴らしい染め上げられた樹林帯の写真が付く。

 

さらばと思いながら赤城を避けて榛名山に登る。それも誰もが誉める榛名湖周辺ではなく、二ツ

岳という寄生火山の一角の雌岳を対象に選んだ。距離は短かいが丸太を配置した急角度の階段を

息を弾ませて登り切る。傾斜が緩くなり樹林帯を抜けた先で迎えてくれた光景が冒頭の一枚。

 

80年間朝夕仰ぎ見てきた榛名山の1300mの高みからのパノラマ。眼前の三角錐の秀峰は人

気の水沢山、角度を変えてみると仰ぎ見てきた山とは思えない。遠く左奥に日光白根山を盟主と

する連山、中央には関東平野から徐々に盛り上がる赤城山が配置される。天気が崩れる予兆の雲

がうまい具合にかかる。

 

赤城榛名両山のすそ野が合する辺りには、利根川が左から右に関東平野に流れ込み、更に関越道、

上越線や国道17号が交差しあいながら走っている。上越新幹線は平野部の途中から地下に潜り

我がいる場所の足下を通過。太平洋側と日本海側を結ぶ主要交通路が交差し合いながら走る。

 

冒頭の写真の右に続く靄のかかった広大な関東平野のパノラマを独り占めしながらおにぎりをほお

ばる。

 

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614-041016紅葉数枚

2022年10月16日 | 季節の変化

10月某日、群馬県高山村の観光案内にも載っていない某家に遊ぶ。以下数枚。

3年ほど前に訪ねた高山村尻高の国道脇の某家の庭園。200坪位の広くもないが、手入れの行き届

いた見事な庭園、有名な京都の寺の紅葉にも見まごう。今年も期待して再訪していたが、放置された

感じで荒れていて落胆する。

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613-041008年金生活者の雑感

2022年10月08日 | もろもろ

7年前まで働いていた職場の裏はJR東日本上越、両毛線が頻繁に行き交う。社屋と線路の距離

は最も狭い所で4mほど。線路敷地との間の椿の垣根が設けられていた。 出社の必要がなくな

り早や8年目に入った。先輩ずらして現役世代と会うのは余程もことがないとやらないしやりた

くない。

 

40年を越える期間払い続けたので、受領する年金で老夫婦二人が普通に暮らせる額であること

は幸いなこと。世情を反映して年々減額されていくのは仕方ない。この7年間の減額幅は目くじ

ら立てるほどではなかった。生ある限り支給が継続されるだけに今後も健康に留意して頑張ろう

との意欲にも繋がる。

 

参議院議員鈴木宗男氏のブログ「宗男日記」を楽しみに読んでいる。3か月ほど読んでみている。

blogは毎日更新される。長年北方領土問題で活躍されてきた政治家はウクライナ紛争ではど

ちらか言うとロシアに同調的。氏が強調するのは「双方打ち方止めよ! 両国を問わず人の命を

なんと心得る? ロシア側兵士の損傷が激しい事ばかり報道されるが、ウクライナ兵士だって相

当数の死傷者が出ているに違いない。更にウクライナ民間人の死傷が止まらない。」

 

ウクライナ兵は剽悍で聞こえたあのコサック騎兵だろうか? 日露戦争で日本兵と戦った兵士だ。

もともと士気溢れる兵、まして自国領土防衛のためという大義名分がある分ロシア兵に優ってい

るのだろう。

 

 

 

 

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612-041001里山で出会った印象的な樹

2022年10月01日 | 山登りというより山歩き

元総理の国葬や洋画劇場の休みなし2時間を見ていたり、このところ家で過ごす時間が

多かった。そこで体力維持のために近く里山に登る。

家から30分で登り口まで着く手頃な山歩きが楽しめる。名を八束山という。地理院地図

には城山とある。戦国時代以前に山城が築かれた山。標高453m、登山口からの標高差

が280mほど。

 

登り1時間、帰りが50分と足慣らしに丁度良い。 登山道わきにひと際異形を放つ巨木

と会い対峙する。命尽きてから10数年は経つかと思われる巨木の思はぬ形。

巨木探しを趣味とするほど入れ込んでいるわけだはない。しかし思わぬところで歴史を生

き抜いている、あるいはこのように生き抜いてきた古木に相対すると、普段断片としか見

ていない歴史が、奥深い時間の蓄積の結果として感じられて感動する。

 

下山後ネットで調べてみたら、天狗の松という名のあった樹のようである。山全体が赤松

やクヌギに包まれた自然林なので、かってはこの山の主のような存在だったのかもしれない。

 

余裕をもって下山できた。これからが好季節になるので今年もまだ里山歩きを楽しめそうです。

 

 

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