toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

224-270613榛名山群の3つの峰を2回に分けて登る

2015年06月13日 | 山登りというより山歩き

  榛名山中で咲いていた可憐な白い花。 その名は知らず。

一回の山行で著名な3つの峰(硯岩、掃部ケ岳、杏ケ岳)を登ろうと榛名湖に向かう。 今振り返って見てこのコースを

尾根道に記された明確な登山道をたどれば、一回で達成できたと思う。 しかし予定では杏ケ岳を登った後、その北側

の鞍部から東北に伸びた破線を降る予定だった。 もし6/2にこの破線の道に入っていたら難儀な山登りになっていた

ろう。 2回に分けて正解だった。 以下詳細を記します。 

 

 

  

 6月2日山行。 人気のルートで登山者が平日にも関わらず数組いた。 静かな榛名湖が迎えてくれた。湖岸の周遊

道路から仰ぎ見る硯岩。 そして硯岩から見下ろした榛名湖。

 

    

硯岩から掃部ケ岳への登りは杉の丸太で頂上直下まで階段が続く。これがまた非常に歩きづらい。 頂上の見晴らしは

榛名山群最高峰だけになかなかのもの。 

 

   

小休止して、3組の登山者と今日の天候を誉め合う。更に尾根道を③に向かって西進する。地図が示す3つの小突起を

越えて、③に達する。 振り返ると、たどってきた掃部ケ岳からの尾根道と最高峰がよく見える。南はこれから上る杏ケ岳

が視界に入る。 緑の海の中に岩が聳える。 杖の神峠を吹き抜ける風に気持ちよさそうにイヌワシと思われる鳥が悠々と

旋回し、暫く眺めていると急降下した。ワシの鋭い目が何か獲物を確認したのかも知れない。遠すぎて3倍ズームでもやっ

と写っている(3番目の写真の←)。

 

   

耳岩とはこんな岩の突起です。 おそらく電気は流れていない刈羽原発からの50万ボルトの送電線も入れてカメラに収める。

ここから峠まで急峻な道を200m弱降りると杖の神峠に着く。峠は舗装されたかなり幅のある所。 予定では更に杏ケ岳に

向かうのだが、急降下に足がつってしまう。どうしようか考えたが今日はこのまま林道を湖畔に向けて下ることにし、舗装は

一部で大半は石ころ道の林道を重い足を引きずりながら歩く。 途中でこんな岩壁が眺められる。 殆ど逆層の岩場ゆえに

岩壁クライマーにも見放されているようだ。

 

 

駐車場に戻り、帰り支度を済ませて、車を発進させようとして気がつきました。朝は気がつかなかった。目の前のいかにも昭和

時代風の別荘。 画面右の説明板に竹久夢二アトリエとあります。 柱の様子から改修したか復元したように見えます。3年前

にUPしたものに彼について書きました。 ↓ をクリックして見てください。

 http://blog.goo.ne.jp/egikoike/e/e4373f2da50dd69632d98e68d058cd78

夢二と榛名湖や伊香保温泉は深く関わっているようです。

 

     

そして、6/7は前回あきらめた杏ケ岳に挑戦する。 前回重い足を引きずって歩いた林道を今日は車で、荒れた道だが私の

4駆車にとっては問題ない。 峠からの道は尾根伝いにはっきりとした道なので挑戦というほどのこともない。1時間で着いて

しまった。 頂上から東方面だけの眺望が得られる。 昨年の晩秋に登った鐘原ケ岳が右に旗矢ケ岳が左に、そして中央の旗

矢ケ岳の右斜面に覗岩が小さく写る。 頂上にてのスナップ。 少し太り気味です。

 

     

さて、この後難儀な下りが待っていた。 杏ケ岳の北の鞍部(A地点)から予定通りに東北に伸びる破線をたどる。 

破線は全くの廃道と化し、林道に出るまで登山道と呼べるところはなかった。 それでもよく見ると誰かが歩いた昔の道らし

きところがあったが(左)進んでいくとそれも消えてしまう。 目印になるような赤テープもまったくなし。人工物(右)を見つけた

ときはほっとした。 

GPSで現在位置を確認できるし、山自体が小さいので特に不安はないが、それでもところどころにえぐられたような小さいが

急峻な沢が尾根から東に落ちている。地図上の破線はこれらの沢を横切るように引かれているが、道が全く認識できないの

でガレた沢の上部を横切るのは危険だ。 沢に入り込まないように尾根道を探して3時間かけて林道にたどり着いた。 

 

途中で遠目にカモシカののような岩だなと思いつつ70mくらいまで近づくと岩が動いた。 本物のカモシカだ! カメラを取り出

さなかったことが悔やまれた。 しかし2分ほど経過したらさっきの位置より左に移動してじっと私を見ている。 こちらの位置は

かなり急勾配の斜面で身体を安定させることが優先。そして3倍ズームで撮影に成功した。これ以上近づくとまた姿を隠してし

まうだろう。 帰宅して確認したら写真はかなりぶれていた(中)。 でもカモシカであることは間違いない。 

高崎の山間部に野生のイヌワシやカモシカが生息している。 どこから来て住み着いたのか? 丹念に探れば自然はまだ手付

ずに残っていました。

 

 

 

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