京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

なつかしの席題「ぬり絵」

2020-06-24 08:15:46 | 俳句
なつかしの席題「ぬり絵」
ぬり絵する園児の顔はエンジェルの 二神大輔
そちこちで園児のぬり絵淡陽さす
デイーで塗るぬり絵の線は秋の陽に

神様がぬり絵始める黄落期     金澤ひろあき
人生のぬり絵どこかで迷い出す
人生の夢はぬり絵のようなもの
好きな色さいごに使っているぬり絵
やれなかったぬり絵の人生うつくしい
塗りながら探し求めた好きな色

なつかしの席題「化粧」

2020-06-23 08:00:07 | 俳句
なつかしの席題「化粧」
ぞぞぞぞぞ電車の中で厚化粧    金澤ひろあき
舞妓さん浴衣の時も皆化粧
雨宿り濡らしたくない化粧の顔
祇園祭の稚子化粧を日課とする

半世紀スッピンで通す卒寿前    二神大輔
化けることきらって通す卒寿前


京都童心の会 20年6月句会作品

2020-06-22 08:15:24 | 俳句
京都童心の会 2020年6月句会作品

 次の中から 特選1句 並選15句を選び、番号を別紙選句用紙に記入の上、金澤ひろあきまでお送りください。
 選評のある方は、各自用紙(自由)に記入の上、お送りください。
データ送信も可です。

送り先 〒615―8072 京都市西京区桂木ノ下町1番60
金澤ひろあき宛
メールアドレス h-kanazawa@kyoto-be.ne.jp

1 コロナよサヨナラと散るサクラ    
2 梅雨間近コロナは消えそで消えぬ
3 コロナの涙か梅雨入り
4 コロナが築いた真っ赤な山
5 マスクの新しいルールコロナの教え
6 葉桜の精気胸一杯 生きている
7 色とりどりの化粧紫陽花のお出迎え
8 名も知らぬ白い花の香り高く
9 まだ切らないで名残のサツキ
10 朝顔の新芽が巻き上がる朝
11 買物の三日に一度夏に入る      
12 勅使着き祢宜たちによる加茂祭
13 神南備の蔭広げいる若楓
14 純白のカラーのラッパ空向けて
15 海芋咲く小池に稚魚の育ちけり
16 高速の車内に匂ふ花蜜柑
17 年寄の早寝早起明易し
18 竹落葉続く嵯峨野を抜けにけり
19 半夏生瞼に据えて座禅かな
20 花南瓜補修の堤這ひにけり
21 梅雨晴れ間森にゆたかな陽の匂い 
22 雨響く紫陽花の数ただならず
23 外出自粛黴くさい家になるなかれ
24 姫百合のこの明るさは肉食系
25 女子用のネクタイきりり花菖蒲
26 紫陽花が自粛解除に合わせて咲く
27 なめくじの気分で今日も自粛中
28 人類の病むコロナの禍格差の禍
29 ×印くろぐろ五月のカレンダー
30 汗かわく まだ青年の匂いが残り
31 コロナ禍や球児のいない甲子園  
32 一二の三木下闇の昼寝組
33 黒南風や聖水になる気はあるか
34 走馬灯何もかもみな懐かしい
35 百日紅バナナの皮はどこにある
36 いつまで行けない海釣りコロナ禍
37 合わせ鏡いつまで自分を殴ってる
38 蛍のお尻の灯すうーとゆらゆら
39 蛙は何匹轢いても罪にならぬのか
40 鴨さんや水面腹パンチ痛くない
41 ウイルスと共存社会心して        
42 世の中が変わりつつある余生かな
43 地球上右往左往の大騒ぎ
44 ローリングストック品を常に置く
45 紫蘭咲く朝日を受けて落ち着いて
46 自然との共存楽しパワフルに
47 紫陽花が天の恵みに生き生きと
48 いざ開幕コロナ太りがふえている
49 手作りのマスク美人に目がとまる
50 とじこもり好きに暮らしを楽しみて
51 おまえ冷やしか?   
52 おまえメルヘンな顔しとるな
53 サドルふにゃふにゃやん
54 眼鏡が喋ってんねん
55 なんや、俺は饅頭屋や
56 それめっちゃお得な太鼓や
57 へーえ、それはママらしい
58 のど飴を短くイジメたらあかんぞ
59 まるちゃんは手加減しないぞ!
60 カルタ持ってきてくれない?
61 月連れ歩く狐の子          
62 梅雨入り訪問者星の歯車
63 絵本覗いて来る窓の雨蛙
64 まだ外出自粛この世の昼寝
65 小池式東京アラート赤い夜
66 なにかいいことはないか心太
67 昼寝ぽっかり軀の穴がある
68 春過ぎて夕風涼し移ろいを     
69 古き友昔語りに花が咲き
70 コロナより学ぶものあり手を洗う
71 夏が来る梅雨はしりと梅の実と
72 行き帰り立葵に励まされ
73 しんどいねいつまで続くコロナかな
74 あちこちに紫陽花咲いて色競う
75 感染者の数を数えて五月尽       
76 十薬や制覇の庭の白碁石
77 一番成り一口づつのきゅうりもみ
78 衣替え衣棚の隅にまだコ-ト
79 断捨離のまだまだ続き梅雨に入る
80 どうしたの真夜中に鳴くほととぎす
81 捕まえし両手をママにホタルゐぬ
82 小泉川決戦跡かホタル飛ぶ
83 遠がえる田は公園と成りにけり
84 かたばみの小さき花に小さき蝶
85 白むくげ争うことは見たくない
86 養殖のホタル飛びかい客招く


なつかしの席題「愚痴」

2020-06-22 07:57:03 | 俳句
なつかしの席題「愚痴」
思いっきり月のあなたへ愚痴捨てる 二神大輔
思いっきり愚痴をぐちって春の月
目の前に愚痴なきバアさん卒寿前

紙一重夫の愚痴と妻の愚痴     金澤ひろあき
愚痴なんて勝負のつかないじゃんけんよ
愚痴らない立派な人の影淋し
つむじ曲がり春の嵐の愚痴を出す

なつかしの席題「腰」

2020-06-20 16:22:48 | 俳句
なつかしの席題「腰」
春の陽を吸い込んだ石腰かける 金澤ひろあき
雲の峰腰から力湧く相撲
女身仏腰のくびれや春の風

接客は目を上げ腰すえ頭さげ  二神大輔
腰痛は年来の友つきるまで
不況下は腰の低さで勝負する
尊重す腰の低さは命の重さ