ステディカムに代表される民生用スタビライザー(20,000円ぐらいから)に比べると安価なスタビライザー(7,000円から12,000円ぐらい)が発売されています。
しかし、買った人の感想を Youtube などで見ると残念な結果となっているようです。
ところが、Youtube に上がっている、サンコー コンパクトカメラスタビライザー2 のレビューをみると、これ結構いけるんじゃないと思わせるものがあります。
カメラのキタムラさんのCM動画ですから、これ釣り記事動画だったら、責任問題でしょうから一応信頼して購入してみることにしました。
正式名称は「サンコー コンパクトカメラスタビライザー2 CMTSHS93」というものです。
コンパクトカメラスタビライザー2【カード決済OK】サンコー コンパクトカメラスタビライザー2 C... |
楽天ポイント使って、スーパーポイントもついたので、実質4,000円ぐらいで購入しました。これなら、だまされても人生勉強だと思って諦められる出費ですね。
秋葉原の激安通販・販売サイト、「サンコー レアモノショップ」という店のオリジナル販売商品なので、手作り感満載の品物が届くかと思ったら、ちゃんとしたパッケージに入ってきました。
もちろん中国製です。
中身はこれ、
他の安価なスタビライザーと異なるのが、スマホ用のフォルダーアタッチメントが付属していることと、ウエイトが大1・小2の都合3個付属していることです。実は、このウェイトが「ミソ」なのです。
上のYoutubeの動画で、横揺れが激しくて使い物にならないと評価されていますが、スマホやビデオカメラ、コンデジのような軽量のカメラをセットする場合は、セッティングに特殊な考慮が必要です。
重りを変えてみていろいろ試したのですが、普通、振り子運動や横揺れが激しい場合には、下の重りを重くすれば安定するような気がしますが、実は反対で、逆に上の重量を大きくしてやらなければならないことがわかりました。
これに威力を発揮するのが、このスタビライザー2の予備についているウエイトです。
私の持っているコンデジ、LUMIX DMC-TZ60 は、バッテリー含めて240gですが、上部に大1・小1、都合2個、下部に小1で、下のウェイトのアームは一番短くするウェイト配置がベストでした。
zenfone 2 で撮影 結構よく撮れますね
こうすると、大きな振り子運動が収まり、びしっと安定します。
因みに、これ、カメラの向きが逆ですね。
ただ、この向きで使うほうが、首ふりの動きが手首と指でコントロールできて、使いやすいような気がします。
では、実際このスタビライザーを使って撮影した映像を見てください。
この映像は、練習なしの初めての撮影だったので、カメラの首があらぬ方向に曲がって、アームが指や腕に当たり、ガクッとした横揺れ映像が生じています。この辺の操作習熟練習が必要です。
ただ、スタビライザーを使用した時の独特の浮遊感はある程度出ているのではないでしょうか。
次の映像は、操作方法習熟後の映像です。Lumix DMC-TZ60 の5軸手ぶれ補正を併用していますが、結構テレビのドキュメンタリー映像(世界遺産探訪みたいな)風の画が撮れたような気がします。4,000円なら、こんなもんでしょう。
ただし、次のような、安価な製品特有の使いにくさもあります。
1.ジンバルのボールジョイントの加工が精密でないため、回るときに、ジョイントのこすれる音がします、更に、縦の振動でボールジョイントがガタガタと音を立てて中で動いてしまいます。
最初はこれ、致命的な欠点じゃないかと思いました。きっとこれが20,000円超のスタビライザーとの差だと思います。
しかし、実際に撮影して見ると、このボールジョイントの発する音は拾わないようですし、ジョイントのずれも縦揺れにもあまり影響していないようです。ただし、神経質な人はやっぱり高価なスタビライザーを買ったほうがいいと思います。
現在ボールジョイントにグリスを入れて旋回性能をスムーズにして使っています。
2.重い
スタビ本体が 1.1kg あって、カメラと合わせると、1.4kg近くなります。これを片手で支え持つのは、時間が経過すると結構しんどいものがあります。
ここぞという映像が撮りたいときに、持って行ってその時だけセットするという使い方になると思います。
3.クイックシューが付いていないので、いちいちカメラをネジで締め込んで固定しなければならず、着脱が億劫です。何回も着脱していると、カメラの女ネジが痛みそうでちょっと気分悪いです。
安くて、ぴったり合うクイックシューのセットがあったら欲しいと思います。
合計5,000円以上で日本全国送料無料!更に代引き手数料も無料。ハクバ写真産業 クイックシュー2... |
ということで、結果オーライの品物ではないでしょうか。今度は、人のいないところで、走って飛ぶような映像を撮影してみたいと思います。
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