どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『奇跡のクラーク・コレクション -ルノワールとフランス絵画の傑作-@三菱一号館美術館』なのだ

2013年03月19日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<ラ・メール・プラール>でオムレツを食べたぼくらわ 以前から気になっていたし 新聞の販売店からチケットを頂いていたので すぐ近くの三菱一号館美術館で 5月26日まで開催している<奇跡のクラーク・コレクション -ルノワールとフランス絵画の傑作->を見に行ったのだ



クラークさんのコレクション 略して『クラコレ』のフランス絵画の傑作が展示していて ルノワールわ 22点も展示していたのだ


今回展示していた中で ぼくが気になったルノワールの作品をご紹介するのだ

1番最後の展示室にあった<鳥と少女(アルジェルアの民族衣装をつけたフルーリー嬢)>なのだ


ホームページか ポスターで見て この作品わ 今回最もお会いしたかったのだ 陽の光を浴びた 民族衣装が華やかだし 少女がすごく 可愛くて ずっと見ていたのだ


<劇場の桟敷席(音楽会にて)>なのだ


桟敷席にいる二人の少女が可愛くて 正面を向いている黒のドレスの少女わ ずっとこっちを見ているから瞳に吸い込まれそうな感じに思えるのだ

あと この作品わ えこうの美術館めぐりのきっかけとなった マンガの『ギャラリーフェイク』にも 載っているのだ


<うちわを持つ少女>なのだ


前にも見たことがある作品で 嬉しい再会なのだ ジャポニスムの影響が見れとれるのだ 振り返ったかのようなポーズが 菱川師宣の<見返り美人>を連想しちゃうのだ もしかしたら ルノワールわ 見返り美人を知っていたかも?って 思っちゃうのだ


あと <テレーズ・ベラール>や <眠る少女>も良かったと思うのだ


ルノワール好きなら 絶対にこの展覧会を見に行った方がいいのだ 三菱一号館美術館わ 洋館のような雰囲気があるし お金持ちの個人の邸宅で鑑賞しているようにも思えて より作品が キレイに見えるのだ

『クラコレ』わ ぼくらの中で 年間ベスト10の候補に入る素晴らしい展覧会だったと思うし 混雑する前に ぜひ ご覧くださいなのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


三菱一号館美術館 <奇跡のクラーク・コレクション -ルノワールとフランス絵画の傑作-> 5月26日(日)まで

http://mimt.jp/clark/top.html




展示構成

印象派への道 コローとバルビゾン派の画家たち

光の絵画 印象派の画家たち

伝統と革新 アカデミスムの画家たち

ドガ 古典と印象派をつなぐ絵画

印象派からポスト印象派へ

「光の絵画 印象派の画家たち」のみ、3階と2階に分けて展示で、全部で73点を展示しており、そのほとんど(59点)が日本初公開だそうです。副題は、<ルノワールとフランス絵画の傑作>なっており、ルノワールの作品は、1/3近く、22点もの作品を展示。


気になった作品

2.カミーユ・コロー ルイーズ・アルデュアン


幻のような情景。下に描かれた妖精のような浴女たちより、中央のどっしりとした木に目がいく。この作品を見ていると作品の中に入り込むような感覚になる。


6.ジャン=フランソワ・ミレー 編み物の稽古

7.ジャン=フランソワ・ミレー 羊飼いの少女、バルビゾンの平原


NO.6の作品は、母親が子供に編み物を教えている姿が描かれ、NO.7は、羊飼いの少女が犬に番をさせながら、編み物をしている。隣りに展示してあっただけだが、この2つの作品を見て、母親に教えてもらった編み物を、大きくなってからも、やっているんだぁ~。と思ってしまう。


8.コンスタン・トロワイヨン ガチョウ番


ガチョウの羽は、荒いタッチで描かれており、羽の毛羽立った感じが表現されていて、少年とガチョウの、のどがな感じが良かった。


12.クロード・モネ 海景、嵐

私の中でモネのイメージは、華やかな感じなのだが、この作品は、嵐が来そうな灰色の空、海の色も濃くて暗く、例えが違っているかもしれないけど、クールベが描いたかのような感じに見えた。


15.クロード・モネ エトルタの断崖


エトルタの作品は、50点ほど制作しているそうです。エトルタの海岸を描いた作品は、そんなに好きじゃなかったのですが、この作品は光と影の対比など良くて気に入った。


20.アルフレッド・シスレー 籠のリンゴとブドウ

シスレーの静物画って初めて見たかも?果物は写実的に描かている方だが、籠やテーブルは、荒いタッチで描かれていた。


27.カミーユ・ピサロ エラニー、サン=シャルル


点描で描かれているような細かなタッチで描かれて、光に包まれた美しい情景。


37.エドガー・ドガ 稽古場の踊り子たち


横長の画面に、手前に休憩する踊り子を配し、奥には稽古をする踊り子を描き、空間の奥行きを表してようだ。中央にいるトリコロールの柄の扇を持つ踊り子に目がいく。


39.ジャン=レオン・ジェローム 奴隷市場

衣服などから判断すると北アフリカあたりの奴隷市場での情景か?服を脱がされたのだろうか。裸の女性が葉の検査をされていた。この作品は、中央にいる人物のみ光が当たっているかのような描き方をしていた。

よーく見ると、奴隷の女性の額と顎に、入れ墨(化粧?)のような模様があった。


41.ジャン=レオン・ジェローム 蛇使い


イスラムの宮殿の壁や人物など、ありとあらゆるものが精緻に描かれている。特にイスラムの模様の壁が美しい作品。解説に書いてあったが、『蛇使いの芸は、オスマン帝国では実際に行われていない。』


42.ウィリアム=アドルフ・ブグロー 座る裸婦

座っている裸婦は、理想化された女性が描かれており、まるで女神か妖精のようでした。この作品のポストカードが売ってなかったのが残念でした。


47.ジェームス・ティソ 菊



51.ピエール=オーギュスト・ルノワール かぎ針編みをする若い女



52.ピエール=オーギュスト・ルノワール シャトゥー橋


春や初夏のような、さわやかな空気感がいい。この画像よりも、もっと色彩が美しかった。


54.ジャン=オーギュスト・ルノワール うちわを持つ少女


描かれたモデルは、ジャンヌ・サマリー、彼女の後ろに描かれているのは、日本の菊の花だそうで、団扇も日本の柄と見てとれるので、ジャポニスムの影響が濃い作品といえる。


57.ピエール=オーギュスト・ルノワール 劇場の桟敷席(音楽会にて)


もともと肖像画として注文を受けたが、注文主が気に入らず、受け取らなかったものを構図を修正した作品だそうです。黒のドレスを着た少女の後ろには、消されてしまった男性の痕跡があるそうです。


58.ピエール=オーギュスト・ルノワール シャクヤク


解説の一部には、『ルノワールの友人ジョルジュ・リヴィエールは、花の絵についてルノワールが語った言葉を書き残している。「花を描くと頭が休まる。モデルと向き合っているような緊張感を感じない。花を描く時は、作品を台無しにするのではないかと不安になることなく、自分の色を使って大胆に試めすことができる。」』とかかれていました。

画面いっぱいにシャクヤクの花が描かれダイナミック。


60.ピエール=オーギュスト・ルノワール ヴェネツィア、総督宮



61.ピエール=オーギュスト・ルノワール ナポリの入江、夕刻

淡い色彩、まるでパステルで描いたかのよう。ヴェスビオ山、ナポリ湾、空が夕日に染まる美しい情景が素晴らしい。

ルノワールの風景画ってあんまり惹かれることがなかったのだが、NO.52、NO.60、そしてこの作品と、良かったし、印象に残っています。


63.ピエール=オーギュスト・ルノワール 金髪の浴女


モデルは、アリーヌ・シャルゴで当時の恋人、のちに妻となった女性。彼女がモデルの作品を、以前見たことがあり、特徴的なので一目でわかった。


65.ピエール=オーギュスト・ルノワール 鳥と少女(アルジェルアの民族衣装をつけたフルーリー嬢)


女の子が可愛くて、好きになった作品。

この作品もそうだが、以前見た、フィラデルフィア美術館の<ルグラン嬢の肖像>しかり、ビュールレ・コレクションの<イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像(可愛いイレーヌ)>など、ルノワールは、5~10歳くらいの女の子を描かせたら、世界一なんじゃないかと思った。(あくまで、私の独断と偏見ですが・・・。)


69.ピエール=オーギュスト・ルノワール 自画像

年を取ってからの自画像なんですが、描かれているものは、ちょっと若く描いているそうです。ルノワールも自分をよく見せたいと思ったのでしょうね。


ルノワールはもともと大好きな画家で、それに数は少ないがアカデミスムの画家まで展示してあって、私の好みの作品ばかりで、もう大満足でした。あともう1回くらい見に行こうかなぁ。とも思っているくらい良かったです。

印象派の作品が主な展示だし、普段、美術館に足を運ばない方がご覧になっても充分に楽しめる展覧会だったと思うので、オススメですよ。

関西にも巡回するので、ぜひ、ご覧ください。


巡回情報

兵庫県立美術館 6月8日(土)~9月1日(日)


今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものも食べることが出来て、大満足でした。

ありがとうございます。



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