どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『清川あさみ 美女採集@水戸芸術館 現代美術ギャラリー』なのだ

2012年01月15日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 前に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

ボリュームのあるそばを食べたぼくらわ 水戸芸術館 現代美術ギャラリーに移動して 1月22日まで開催していた<清川あさみ 美女採集>を見たのだ



なんで水戸まで ぼくらが見に行ったかというと 2009年に東京都庭園美術館で開催していた<Stitch by Stitch ステッチ・バイ・ステッチ 糸と針で描くわたし>で見た コンプレックスのシリーズの4枚の作品が好きになって 清川さんの作品が気になったし 日曜美術館のアートシーンで会場風景がやっていたので これわ 行かねば って思ったのだ

↓<Stitch by Stitch ステッチ・バイ・ステッチ 糸と針で描くわたし>を見た感想なのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/a660b15040a38de5e3f598fd8e29610d



今回わ 女優や女性歌手などの写真を撮り 清川さんがその女性タレントのイメージした動植物の刺繍やCGなどを施した作品『美女採集』や コンプレックスのシリーズに新たに加えたものや 絶滅種や絶滅危惧種をテーマとした作品の<もうひとつの場所>の原画などが展示していたのだ

いろいろ展示していた中で ぼくが気になった作品をちょっと ご紹介するのだ

1番良かったのわ 今回の展覧会のために作った作品の<4つの場所>のシリーズなのだ

暗い展示室に 大きなパネルが4枚があって 4人の女性タレントのそれぞれが 絶滅危惧種の鳥に見立てて いろんな糸や羽で装飾したりしてきれいだったのだ 『真木よう子わ ケツァール』・『上戸彩わ コンセイインコ』・『木村カエラわ コキンチョウ』・『中谷美紀わ トキ』だったのだ

本来この作品わ 『4つの大陸』ってなっているみたいけど ぼくわ この4点の作品を見ていると それぞれに季節があって モデルとなっている4人が <季節の精霊>のように思えたのだ


あと 美女採集の作品も良かったのだ

<真木よう子 × シャクナゲ>なのだ

糸で作ったシャクナゲの花びらが花火のように見えてキレイで 画面端っこにいた 真木よう子わ シャクナゲの花の精に見えたのだ


<宮本笑里 × アザラシ>なのだ

ビーズで 空にわ オーロラ 雪や雪の結晶を表現していて 宮本笑里が 美しくて優しそうな『氷の女王様』のように思えたのだ


<本上まなみ × フクロウ>なのだ

フクロウに見立てた 本上まなみが木の上にちょこんと座っていて 可愛かったのだ 月や星をビーズで表していたり 光を銀の色で表現していてキレイだったのだ


この<美女採集>の作品のあった展示室わ 刺繍をした写真パネルを天井から ワイヤーでつるされていたのだけれど そのワイヤーの ところどころに スワロフスキーのクリスタルがたくさん付けてあって 作品パネルが動くたびに キラキラ揺らめいてキレイだったのだ

他にもいっぱい 良い作品があるんだけど 全部書いちゃうと すごくお時間がかかっちゃうから あとわ えこうに任せるのだ


この<清川あさみ 美女採集>わ 2012年の年間ベスト10候補に入るくらい良かった展覧会なのだ

女性タレントを イメージに合わせて いろんな動植物に見立てたのも良かったし もっともっと清川さんの作品が見たいと思った展覧会だったのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


水戸芸術館 現代美術ギャラリー <清川あさみ 美女採集> 1月22日(日)まで

http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=99




展覧会のチラシ、作品リストにはこう書かれていました。

アートディレクションから造形作品の制作まで幅広く活躍中のアーティスト、清川あさみの個展。彼女は文化服飾学院在学中からファッション雑誌のモデルとして活躍。卒業前後から、糸や布を素材とした作品や写真に刺繍を施した作品など、手わざを生かした個性的な作品を作り始め、現代では、衣装、空間デザイン、映像、広告、イラストレーション等、様々な分野でそれぞれ質の高い作品を作っています。その中でも「美女採集」は、彼女が気に入った美女を写真で“採集”し、その美女のイメージに合わせた動植物の装飾を刺繍やCGで施した作品で、ライフワーク的なシリーズとなっています。また、絶滅種・絶滅危惧種をテーマにした新シリーズやこの展覧会のために新たに制作された大作も展示しています。


展示構成

第1室 美女採集

女優、タレントの写真に刺繍などを施し動植物に変身させたシリーズ。


第2室 AKB48×美女採集

「美女採集」のAKB48バージョン。


第3室 Complex/Dream Time

Complex/女性に秘められた欲望やコンプレックスを表現したシリーズ

Dream Time/造化に刺繍を施し、新しい命を吹き込んだ作品。


第4室 triangle

最盛期には北米に50億羽もいたといわれながら、1914年に絶滅したリュコウバトをテーマにした作品。狩猟され、山のように積み上げられたリョコウバトの写真に触発されて制作した新作。


第5室 もうひとつの場所/4つの場所

もうひとつの場所/絶滅種・絶滅危惧種をテーマにした新刊『もうひとつの場所』の原画。

4つの場所/絶滅危惧種に見立てた4人の美女をモデルにした、本展のための新作。


第6室 HAZY DREAM

都市の風景写真を糸で縫い、都会に吹く見えない風や木の流れをビジュアル化にした作品。 


第7室 cell garden

美女採集シリーズのの処女作≪少女のゆめ≫をリメイクし、空間作品としてバージョンアップした大作。


第8室 少女のゆめ


全部で約170点の作品を展示していました。



気になった作品

仲里依紗 × ハムスター

光る糸の刺繍で、回し車を表現し、この中にハムスターに見立てた仲里依紗が入っている。作品の背景の色が赤だったので、可愛らしくお姫様のように見えた。


真木よう子 × シャクナゲ

真木よう子は、右端にいてシャクナゲの花の精のよう。作品の背景が黒系の色、糸で表した放射状に咲くシャクナゲの花びらが、花火のように見えました。


宮本笑里 × アザラシ

アザラシに見立てた宮本笑里が『氷の女王』といった感じに見えました。氷の女王といっても、きつい感じはなく、優しい感じなんですけどね。ビーズでオーロラや雪や雪の結晶を表していてきれいな作品でした。


本上まなみ × フクロウ

闇夜にちょこんと現れたフクロウに見立てた本上まなみがかわいい。月や星をビーズで表し、銀色の糸で光の流れを表しているようだった。


北川景子 × 紫陽花

北川自身は傘を持ち、たくさん雨を待っているみたいに見える。クリスタルやビールズ雨がきらめき、カラフルな色で紫陽花を表現していた。

これまでが、第1室での展示、この展示室では作品パネルを天井からワイヤーで吊るされて展示していたのだが、このワイヤーに『スワロフスキーのクリスタル』がたくさん取り付けられており、見ている人が移動するときに起こる風で、作品が揺らめき、それに連動してワイヤーに吊るされたクリスタルもキラキラと煌めいていて美しい展示空間だった。


松井咲子 × 鈴虫

カラフルな星がたくさんあり、宇宙空間のよう。鈴虫の側からみたら、このような世界に見えるのかも?

この第2室の<AKB48×美女採集>では、暗めの展示室に左右24個ずつ個の昆虫の標本を入れる箱を置き、箱の中に作品パネルを入れ、LED?照明を箱の中から当てて展示していた。再入場して夜に(日が暮れてから)見たときは、より箱の中の明かりが強調されて違うように見えた。


Complex-voice

以前、東京都庭園美術館で見たもの。好きな作品だったので再会はうれしかった。テレビで清川さんがおっしゃっていましたが、声にコンプレックスがあるようで、それを表現したようです。他にも<hair>、<skin>、<heart>も展示。


complex-melancholia

青や白のビーズを多用しているから、タイトルを見なかったら「水に包まれる美しい女性」のように見えた。


conplex-greed

ゴールドやシルバーの糸で表現した華やかなドレスを着飾っている。

この展示室にあったconplexの<melancholia>、<fat>、<wound>、<hairy>、<aging>、<greed>の6点は同じ写真を使用。


a Dream Time

様々な造花に刺繍を施していた庭園。この作品の真上には、ピラミッド形のガラスの天井となっていて日の光を浴びていた。

これも再入場して夜にも見たが、昼よりも夜のほうが、明るく昼夜が逆で、夜の照明の光を浴びて造花が成長するんじゃないか?とも思えた。


「4つの場所-01」Model:真木よう子

真木よう子を絶滅危惧種の<ケツァール>に見立てている。腰から下に緑を主体とした鮮やかな羽をもち、こちらを向いている。木の上にいるオウムや、地上にいるタマリン?も可愛らしかった。本来はこの作品のシリーズはそれぞれの大陸を表しているようですが、私には真木よう子が『夏の精霊』のように思えた。


「4つの場所-02」Model:上戸彩

上戸彩を絶滅危惧種の<コンセイインコ>に見立てている。小さなバッファローの様な獣の上に立ち、青、水色、白の綺麗な羽に見立てたものを纏っている。地面には、鮮やかな緑で生い茂り、上戸に見立てた<コンセイインコ>が『春の精霊』に思えた。


「4つの場所-03」Model:木村カエラ

木村カエラを絶滅危惧種の<コキンチョウ>に見立てている。こちらも黄色を多用したカラフルな羽に見立てたものを纏っていた。木の上にはモモンガらしき動物がいて、木村カエラが『秋の精霊』のように思えた。


「4つの場所-04」Model:中谷美紀

中谷美紀を絶滅危惧種の<トキ>に見立てている。雪のような真っ白な羽を纏っている。木には寒そうなフクロウがいたり、中谷美紀の足元には、モコモコした毛糸で表した可愛い獣がいた。この作品を見ていて中谷美紀が『冬の精霊』に見えた。


この展覧会は、いきなりですが、今年のベスト10候補に決定です!!

清川さんの作品がもともと好きなものありますが、展示空間が居心地が良かったですし、展覧会名にもなっている<美女採集>の作品シリーズは、何か精霊など人にならざるものに見えましたし、先ほどは挙げてませんが、暗い展示室の中で展示していた絶滅種・絶滅危惧種をテーマの<もうひとつの場所>なども良かったです。

また、清川さんの展示があるときは、遠くても見に行こうと思います。



この後わ せっかく水戸芸術館に行ったのだから <シンボルタワー(塔)>に登ったんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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