どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」 <前期展示>@東京国立博物館』なのだ

2014年04月06日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<麺屋武蔵 武骨相傳>でランチをしたぼくらわ トーハク(東京国立博物館)に移動して 5月18日まで開催中<開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」>を見たのだ



ぼくが気になった作品を ちょっとご紹介するのだ

1番最後に展示していて 今回の1番の目玉作品 国宝で 俵屋宗達が描いた<風神雷神図屏風>なのだ


えこうわ 3回くらい見たことがあるみたいだけど ぼくわ 初めて見れたのだ 東京での展示わ 6年振りだそうなのだ

風神の目の下にわ 剥落した部分があって 風神が涙を流したように見えるのだ あと 風神わ 黒っぽい雲だけど 雷神わ 雷で光るから? 銀色の雲に乗っているのかなぁ? って思ったのだ


重要文化財で 海北友松が描いた<雲龍図>なのだ(※画像の作品わ 5月6日まで展示なのだ)


龍の首の後ろ辺りが ぐるりと巻いていて 見えなくなっているので 奥行きを感じるし 急にあらわれたように見えるし 目がギロリとしていて睨みを利かせていて 迫力があるのだ

ちなみに 4月22日~5月6日までわ 2つの雲竜図が見れるのだ(※こちらの雲竜図わ 4月22日から展示なのだ)



伊藤若冲が描いた<雪梅雄鶏図>なのだ


同じ色でも違いがあるからか 3Dって言ったら ちょっとオーバーだけど やけに立体的に見えるのだ 鶏も生きているみたいに見えるし 雪も降ったばかりの新鮮な雪と 古い雪を描き分けていたり 見れば見るほど いろいろ発見出来そうな作品で 面白いのだ


ぼくらが気になった作品わ 第2会場に多かったから 展示の順番とかが気にならない人なら 第2会場から見るとか 本当わ やったら迷惑かもしれないけど 1番最後から逆に見るのもいいかも?って思うし さっきも書いたけど <風神雷神図屏風>わ 東京での展示わ 6年振りなので ぜひ この機会にご覧くださいなのだ

ぼくらわ もう1つの<雲龍図>を見たいから 後期展示も見に行こうと思っているのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


東京国立博物館 <開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」 『前期展示』> 5月18日(日)まで

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1632

公式サイト
http://yosai2014.jp/

作品リスト
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=3880




展示構成

序章 禅院の茶

第1章 栄西の足跡

第2章 建仁寺ゆかりの僧たち

第3章 近世の建仁寺

第4章 建仁寺ゆかりの名宝

展示替えや、同じ作品でも場面替えなどもあり、作品リストには、183点展示するそうです。ちなみに前期展示は、140点です。


気になった作品

108.海北友松 花鳥図 <重要文化財> ※場面替えあり

水墨で、松の大樹と孔雀を描き、孔雀は仏教を守り、弱を払うものだそうです。描かれた孔雀は、尾羽がハッキリ描かれていないような気がするので控えめな感じを受ける。

場面替えで後期展示は、3羽の水鳥と叭々鳥(ははちょう)が描かれているそうで、叭々鳥(ははちょう)は吉祥の鳥だそうです。


109.海北友松 雲龍図 <重要文化財> ※画像の作品は、5月6日まで展示で、場面替えあり


解説には、こう書かれています。
『玄関に最も近い下間二の間(礼の間)の襖絵だったもの。黒雲の中から姿をあらわした阿吽2匹の龍が動と静で対峙し客を迎える。中国の画家牧谿のスタイルをもとにしている。友松の龍は朝鮮でも有名だった。』


139.狩野山雪 唐人物図座屏 ※前期展示

禅宗の儀式に用いる衝立で、2点展示しており裏表両方に描かれているので4つの場面がある。面白かったのは、しかめっ面の太公望、釣りの名人なのになかなか釣れないのでは?と思えてしまうような表情だった。あと、亀に乗る仙人の廬敷(ろふ)は、サーフィンしているみたいに見え、亀の頭は眼光鋭く、ヘビのよう?


142.長谷川等伯 竹林七賢図屏風

六曲一双の屏風。力強さのある竹の節(幹?)表現がいい。一方、竹の葉は、雨のような感じで描いていた。


151.伊藤若冲 雪梅雄鶏図


解説には、こう書かれています。
『「動植綵絵」連絡を手がける直前の若冲によるの作品。雪・梅・水仙・鶏の羽の質感の異なる白を描き分け、すっきりとした構図とあいまって清冽な雰囲気の中、山茶花・鶏冠にしたたるような赤が印象深い。』


152.長沢芦雪 牧童吹笛図


牛の顔が変、ユニークで面白いと思うが、ちょっと疲れ果てたような感じに見える。

解説には、「筆のわりに指を用いたという、人の見ている目の前で一気に描いたものだろうか。」と書かれていました。


153.白隠 百寿福禄図



160.涅槃図


通常の涅槃図とは、違っていて吉祥のモチーフのある作品で、色合いも日本的でなく、中国(清)ならではの色や形が面白い。特に中央にいる短足で青い唐獅子が気に入りました。


179.小野篁・冥官・獄卒立像

3体の彫刻作品がある中で、<獄卒立像>がいい。目を見開き、指を差し指示を出しているように見え、筋肉がムキムキ。あと3分間照明が変化するので、違った印象を受けるのも面白い。


183.俵屋宗達 風神雷神図屏風 国宝


解説には、こう書かれていました。
『落款はないが、江戸時代はじめの京都の絵師俵屋宗達(生没年不詳)が描いたとされる。連鼓を背負った雷神の姿は中国に、風袋を両手で持つ風神は西域のさらに西に起源がある。二神を組み合わせて仏教を守る神として仏画に描かれた。儀軌では雷神を赤、風神は青(緑)とされるが、本図は雷神を白く変えている。赤だったらこのような明快な画面になってないだろう。もとは、京都右京区宇多野にある建仁寺派の妙光寺伝来していたといわれる。』

前にテレビで言っていたが、この作品は釈迦三尊を表しているようで、風神は緑の唐獅子に乗る「文殊菩薩」、雷神は白い象に乗る「普賢菩薩」を表し、中央には、目に見えないが、お釈迦様を表しているそうです。


宗達の<風神雷神図>、海北友松の<雲龍図>、若冲の<雪梅雄鶏図>、この3点を見れただけで充分に満足出来ましたし、他にも、素晴らし作品が展示して、年間ベスト10に入るくらいのオススメの展覧会だと思います。

ちなみに、4月8日からは、本館で尾形光琳の<風神雷神図>も展示されるそうですし、2つの風神雷神図をご覧になって見てはいかがでしょうか?

※こちらが、前に展示した時に撮った尾形光琳の<風神雷神図屏風>です。



↓後日行った 『後期展示』の感想なのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/91b7c2aa2c46f2384f9dfc3d5e7ae861


今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。



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