どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信@江戸東京博物館』なのだ

2011年07月02日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2011年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

ぼくらわ 江戸東京博物館で 7月3日まで開催している<法然上人八百年御忌奉賛 五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信>を見たのだ



狩野一信<五百羅漢図>わ 数点だけなら見たことがあるけど 今回わ 100幅全部が展示していて 他にも 下絵や 同じ時期に制作していた成田山新勝寺の<釈迦文殊普賢四天王十大弟子図>とかが展示していたのだ


その五百羅漢の 100幅の中から ぼくが気になったものをちょっとご紹介するのだ

まずわ <五百羅漢図 第23幅 六道 地獄>なのだ


寒地獄を羅漢ビームで 氷を溶かそうとしているのだ しかも そのビームわ いろんなところを照らしていてカッコ良かったのだ ぼくも修行して羅漢ビームを出してみたいと思ったのだ


次わ <五百羅漢図 第30幅 畜生>なのだ(※画像わ 部分なのだ)


羅漢の不思議ワールドが炸裂なのだ 畜生(動物たち)に仏の教え説いているようだけど お腹を開いて 仏様を出していたして 凄いのだ


<五百羅漢図 第53幅 神通>もいいのだ

これも 羅漢ビームが凄いのだ 首を吊った女性に集まりつつある悪霊をビームで退治しているのだ


<五百羅漢図 第61幅 禽獣>も面白いのだ


一角獣みたいなのに 耳かきをしている羅漢が ペットを世話しているみたいで良かったのだ


<五百羅漢図 第55幅 神通>も印象に残ったのだ(※画像わ 部分なのだ)



今回 狩野一信の五百羅漢図を見ていて ぼくわ 五百羅漢の 羅漢ビームに衝撃を受けたし 禽獣たちと羅漢が 一緒にいる図わ 大好きになったのだ たぶんだけど 真ん中あたりの50幅~70幅あたりわ きっと一信が ノリノリで作品を描いていたような気がするのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想載せるのだ


江戸東京博物館 <法然上人八百年御忌奉賛 五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信> 7月3日(日)まで

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2010/03/index.html

作品リスト
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2010/03/pdf/list.pdf




増上寺所蔵の五百羅漢図が100幅展示。この作品(五百羅漢図)は、狩野一信が約10年の歳月を制作を費やし96幅描き終えたところで没。残りの4幅を妻の妙安(みょうあん)、弟子の一純(かずよし)らが完成させ文久3年(1863年)増上寺に奉納したそうです。

五百羅漢とは、『仏語、仏典の第一結集に参加した釈迦の弟子五百人、または、第四結集のおりの五百人の聖者をいう。さらに、その彫像、または、彫像を安置してまつってある所などをさす。』と解説に書いてありました。


五百羅漢図の構成

1~10幅 羅漢の日常の暮らしぶりを表す場面

11~20幅 自ら懺悔し、出家者や異教徒を教化する場面

21~30幅 生前の罪により巡る地獄など六道から救済する場面

31~40幅 12の衣食住に関する欲を取り除く修行の場面

41~50幅 神通力を発揮する場面

51~60幅 禽獣たちを手なづける場面

61~70幅 竜宮に招かれ、供養を受ける場面

71~80幅 仏像や舎利を洗い、寺院を建立する場面

81~90幅 さまざまな天災、人災からの救済を表す場面

91~100幅 須弥山のまわりにある4つの大陸を巡る場面 

それ以外にも五百羅漢図の下絵や、同時期に制作していた成田山新勝寺所蔵の<釈迦文殊普賢四天王十大弟子図>なども展示しており、約120点が展示されていました。


気になる作品

21.五百羅漢図 第21幅 六道 地獄

錫杖を伸ばして人々を救おうとしているからか、地獄なのに杖のある部分だけに蓮が出てきた。


22.五百羅漢図 第22幅 六道 地獄


炎に焼かれている人達を扇を使い、風を起こし救おうとしている。大きな筆でサッと描いた風の表現がすごい。


23.五百羅漢図 第23幅 六道 地獄


寒地獄にいる人々を宝珠から光を出して氷を溶かそうとしている。


27.五百羅漢図 第27幅 鬼趣

羅漢にカッパたちが手を合わせている。妖怪まで救おうとしている面白い構図。


30.五百羅漢図 第30幅 畜生


畜生(動物たち)に仏の教えを説いている図?お腹を開けて仏様を出したり、吐息で仏様を出したりしている。


45.五百羅漢図 第45幅 十二頭陀 節食之分

変な陰影表現でかなり不気味。


51.五百羅漢図 第51幅 神通


羅漢の頭から水が大量に出ている。手を合わせ法具を持ち、ちょっと大変そうなお顔をしている。神通とは、超能力のこと。


53.五百羅漢図 第53幅 神通


首を吊った女性のもとに悪霊(鬼?)が集まりつつあるので、羅漢が経典からビームを出し退治している。


55.五百羅漢図 第55幅 神通


羅漢の顔の皮を取ったら、観音様のお顔が現れる。


57.五百羅漢図 第57幅 神通(※画像は、部分です。)


鏡からお釈迦様の顔を出し強烈な光を放っている。


61.五百羅漢図 第61幅 禽獣


一角獣のような動物の耳かきをしているのが微笑ましい。左上の羅漢は空飛ぶ鹿?に乗っている。


68.五百羅漢図 第68幅 禽獣

羅漢たちが様々な動物に乗り移動している。一番手前は白虎が描かれているが霊獣のようには見えずに大きなネコのようであった。


69.五百羅漢図 第69幅 禽獣

見たことのない霊獣の『白澤(はくたく)』が描かれていた。白澤は、三つ目に牛のような角を持ち、腹の部分にも三つ目や、背中に4本の角を持っている不思議な生き物であった。


123.釈迦文殊普賢四天王十大弟子図

五百羅漢と並行して描かれたもので、こちらは墨と金泥で描かれている。一定の時間で照明が明るくなったり暗くなったりする。明るいときには、金泥に光があたりより神々しく見える。この作品は、30年ほど公開される機会はなく、寺外での展示は始めてのようです。


狩野一信の五百羅漢図は、数点だけ見たことがあったが、今回100幅すべてを見ることが出来て良かった。羅漢の魅力がたっぷりで、あまり興味のない人が見たとしても楽しめる内容だったと思うし、会場内の展示設計も良かったので見やすくて楽しかった。

全部見て思ったことは、50~70幅あたりが1番脂が乗っていたような気がするし、90幅あたりから、一信はあまり作品にかかわってないような気がした。



この後 五百羅漢を見て 日本的なものを食べたくなった ぼくらわ 都営地下鉄の両国駅の方にあるお蕎麦屋さんの<蕎肆 穂乃香>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ



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