※今回のブログわ ネタバレ?を含んでいるので これから見に行く人わ 読まない方がいいかも?なのだ
<濃麺海月>でランチをしたぼくらわ お店から15分くらい歩いて 千葉市美術館に移動して 12月23日まで開催している<杉本博司 趣味と芸術―味占郷/今昔三部作>を見たのだ
今回の展示わ 11月11日から 写真撮影OKになったので その前に見に行った時の感想と 11月11日以降に見に行って撮った写真とを合わせて書くのだ
ぼくわ 7階の<趣味と芸術―味占郷>の展示がすごく良かったのだ
1番良かったのわ 杉本博司さんの<月下紅白梅図>なのだ
暗くて ぼくを入れて うまく撮れなかったので えこうが撮ったのも載せるのだ
ぼくらわ 今年の2月にMOA美術館で見ていて この作品に また会いたくて 見に行ったのだ
今回わ 『立居振舞』がテーマで展示していて 解説にわ 「うちはそと」と書いてあって うちでも外でもない曖昧な空間を演出しているそうなのだ
杉本さんが撮った 光琳の<紅白梅図屏風>をプラチナ・パラディウム・プリントをして屏風に仕立てたもので 月夜に輝く 紅白梅なのだ
この屏風の近くにわ 須田悦弘さんの木彫彩色の<梅>も展示していて 屏風の前に 1輪の白梅と 花びらが 上の写真でわ 見えないけど もう1つわ 紅梅もあって ともに屏風から 散って落ちたかのようにぽつりと・・・儚い美しさがあるのだ
須田さんの<梅>の写真も載せるのだ
ぼくの写っていない写真も載せるのだ
木彫とわ 思えないほど 白梅がリアルなのだ
屏風の影で暗くなっているけど 紅梅なのだ
このコラボわ 素晴らしいので お時間をかけて体感してほしいのだ
しいて言えば 井草の匂いがする 畳の上で見たかったなぁ~ って思ったのだ
ちょっと離れた場所に展示していたけど この時の器の ルーシー・リーの<マンガン釉線茶碗>も良かったのだ
こちらわ 1番最初に展示していた 杉本博司さんの<華厳滝図>なのだ
<華厳滝図>の写真も載せるのだ
白黒の写真を掛軸に仕立てたものだけど 墨で描かれたかのような力強さがあるし 掛軸の中に封じ込められた おぼろげで美しい空気感(湿度?)がいいのだ
あと 床の間のように展示してので 敷かれた畳の香りが心地よいのだ
『表具道楽』がテーマで これだけ 床飾りと しつらえが2つあったのだ
下に載せた方がすごく気に入って 根来方形四足台の上にわ 杉本博司さんの<海景五輪塔>がいいのだ
上の写真わ ちょっとピンぼけちゃっているけど 光学硝子の中にわ 「スペリオル湖イーグル川」の海景が封じ込められているのだ
見ていると 異界への扉へ続くアイテムみたいに思えたのだ
『東西東西』がテーマなのだ
根来経箱に入った 古代のガラス玉を 中から光を当てて?美しく展示していて まるで玉手箱のようだったのだ
ぼくの写ってない写真も載せるのだ
『つわものどもが夢のあと』がテーマで 松尾芭蕉の俳句の「夏草や 兵どもが 夢の跡」がもとになっているのだ
土の中から発掘されたと思われる兜から 須田悦弘さんの木彫彩色の<夏草>が伸びているのだ
ぼくの写ってない写真も載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)
かけられている掛軸わ <装飾法華経>だから 兜(武士)が供養されているのでわ? って思ったのだ
『寛永さざえ』がテーマなのだ
土瓶棒に絡まる 須田悦弘さんの木彫彩色の<昼顔>が置かれていて 朽ちないが 生きた花のようで美しいのだ
ぼくも撮ってもらったのだ
『文人墨客』がテーマなのだ
平安時代の大経筒の前に置かれた 須田悦弘さんの<朝顔>がいいのだ
ぼくも撮ってもらったのだ
あと かけられていた掛軸わ <利休消息>で 解説に書いてあったけど 『宗易の花押のある、千利休より古田織部に宛てた書状』だそうなのだ
あと 別の場所に展示していたけど その時に料理の際に使用した 右側にある大林宗剛の<ぐいのみ 志野風>も良かったのだ
展示室7の中央にわ 古銅の大升の上に活けた 須田悦弘さんの<泰山木:花>があるのだ
ぼくの写っていない写真と <泰山木:花>のみのお写真を載せるのだ
この<泰山木:花>わ 2012年の<須田悦弘展>で見ているけど 前回とわ 違う風に展示しているのだ
最後の展示室8に入ってすぐにわ 村野藤六さんの<ムラノ硝子平茶碗>を4点展示していて 器自体も美しいけど 照明で出来た後ろの影もキレイだったのだ
ぼくの写ってない写真も載せるのだ
1番最後にわ 「不用品高価買入」の看板があったのだ
杉本さんが手掛けた 床飾りと しつらえのセンスがすごくいいし 須田悦広さんの作品も大好きだから すごく気に入ったのだ
後日だけど 写真撮影もOKになって 見ても撮っても楽しい オススメの展覧会で 年間ベスト10入り決定なのだ
あと 7階の展示でわ お時間がかかるけど 1つ1つのしつらえごとに 解説文を読みに戻った方かいいと思うのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
千葉市美術館 <杉本博司 趣味と芸術―味占郷/今昔三部作> 12月23日(祝・水)まで
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/1028/1028.html
作品リスト
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/1028/1028_list.pdf
8階では、写真作品の<今昔三部作>を、7階では、杉本博司さんが、雑誌の婦人公論で連載していた『謎の割烹 味占郷』という架空の割烹にゲストを招き、そのゲストに合わせた「床飾り」と「しつらえ」や、料理などで、もてなす企画を、千葉市美術館合わせて展示してもの。
8階の展示
今昔三部作
<海景>、<劇場>、<ジオラマ>の3つのシリーズの写真、16点を展示しています。
<海景>のシリーズ
<劇場>のシリーズ
ピンボケして、写真を撮るのを失敗したのですが、他にも4点ありました。
<ジオラマ>のシリーズ
左側に展示していた写真の中央部には、雲から光が差し込んで、中から現れるかのように見え、神々しいです。
写真には納めなかったのですが、他にも1点ありました。
写真の見方は、良くわらからいのですが、各作品を見ていると、写真が窓のように思えてきて、写された世界に行けるような気がしました・・・。
7階の展示
趣味と芸術―味占郷
杉本さんは、古美術商の経験があるそうで、7階に展示していた大半の作品は、杉本さんが趣味として「蒐集」したもので、25の床飾りと、しつらえを展示しています。
1 三味線のつまびき
<騎獅文殊菩薩>の写真も載せます。
この時のゲストのお顔立ちが、鎌倉時代の文殊菩薩に似ているので、見立てての展示だそうです。猛々しい獅子の上に乗る文殊菩薩。獅子と違い、お顔はスマートな表情で魅力的。
あと、盆の上に置かれているのは、天平時代の<金銅鍍金舎利容器>。
3 秘事の茶事
<キリスト胸像>の写真です。
クリスマスに因んで、14世紀初期、木造の<キリスト胸像>を置く。年月を経て、朽ちた姿にキリストの受難を重ね合わせて見てしまう。
12.遠い記憶
焼夷弾花入れに、須田悦弘さんの<屁糞蔓 掃溜菊>が活けられていて、終戦記念日に因んだ品々をしつらえたそうです。
蔓の影が、何ともいえず良い。
13.さやかな音色
中秋の名月にゲストをお招きしたので、月の写真の掛軸で、畳にフェイクの団子を展示。
月の掛軸の写真。
この月の写真は、明治35年(1902年)、パリの天文台で撮ったもので、100年以上前の月の姿で、たぶん、今も変わらないような気がしましたし、この月の写真の表装は、すごくカッコ良かったです。
16.西方からの遣い物
クリスマスの時期のしつらえなので、レンブラントの版画<羊飼いたちへの告知>を掛軸にしたもので、タイトルは「天使来迎図」となっていた。
レンブラントは、版画に和紙を使っていたから、掛軸に仕立てても、違和感なく、水墨画のような気がしてきます。
レンブラントの版画<羊飼いたちへの告知>の写真。
掛軸の下には、江戸時代の<織部燭台>があり、前面には十字の模様。
和風のクリスマスのしつらえ、面白くて、すごく良かった。
17.梅花の真
松竹梅を表しているそうです。
松は、須田悦弘さんの木彫彩色の<松>。
竹は、<雨樋銅花入れ>。
梅は、きっと一休宗純の<梅花の偈>だと思うのですが・・・。
もしかしたら、竹の花入れの下にあった平安時代の木造漆箔の<返華>なのかも?と思いました・・・。
20.歌舞音曲
22.海賊の皿
田中親美の模本を手掛けた<平家納経 陀羅尼品 第二十六(模本)>を、床には杉本博司さんの<海景五輪塔>が置かれていて、「バルト海リューゲン」が封じ込まれている。
25.本歌取り
この時も、中秋の名月なので、月の表装で、月を詠んだ<古今和歌集>をかけています。
畳には、黄緑色?の大きいガラス玉の<マンハッタン計画硝子玉>が置かれおり、この丸いガラス玉も満月に見立てているような気がしました。
8階の<今昔三部作>は、1メートル以上の大きな写真で、見応えがありましたし、7階の<趣味と芸術―味占郷>は、素晴らしく、ちょっとでも惹かれている方は、見に行く価値のあるオススメの展覧会だと思います。
梅の匂いがするかのような<月下紅白梅図>と 須田悦弘さんのコラボは必見ですし、私が載せた写真より、実際の展示はもっと素晴らしいです。
巡回情報
細見美術館 2016年4月16日(土)~6月19日(日)※予定 <杉本博司 趣味と芸術―味占郷>のみ展示だそうです。
この後わ 検見川に移動して<印度料理シタール>でディナーを食べたんだけど そのことわ また 今度書くのだ
どるち & えこう さん。
チビクロもいってきましたにゃ。
遠いからあきらめてたけど
ブログを読んだら
やっぱいかなきゃ!と思ったですにゃ。
いい展示でしたにゃ。
味占郷の本
欲しくなったですにゃ。
本屋さんでも買えますにゃ。
迷ってますにゃ。
チビクロさんも ご覧になったのですねなのだ
床飾り & しつらえ キレイだったり カッコ良かったり 素晴らしい展示ですよねなのだ(どるち)
美術館の展示なので無理ですけど、器に料理を盛られていたら、パーフェクトだったのでしょうね・・・。(えこう)
完璧にアートの一部みたい
でしたにゃ。
時間の流れる速さも
違うように感じたですにゃ。
器とお料理のハーモニーでしたにゃ。
味占郷のお献立
食べたいですにゃ。
どっかのお店コラボ
すればいいですにゃ。
あと しいて言えば 月夜の下で見る紅白梅図だから しょうがないけど <月下紅白梅図>の照明がもっと明るければ ぼくを入れて上手くお写真撮れたのに って思ったのだ・・・(どるち)
お料理のコラボ、食べてみたいですね。器も一緒で。でも、どれくらいのお値段がかかるのでしょうね・・・。(えこう)
どるち & えこう さん。
美術館のショップで
再生されていたDVD
もっと見ていたかったのですにゃ。
ジオラマの作品について
ゆってましたにゃ。
チビクロ
ジオラマわ、ジオラマと知ってたけど
アメリカの博物館のものとわ、
知らなかったのですにゃ。
どるち & えこう さんわ、
この展覧会
二度見に行かれたのですよね。
行く価値ほんとありますにゃ。
なんか歴史に残る
美術展だと思えてきたですにゃ。
長い文章になっちゃって
失礼しましたですにゃ。
『美術館のショップで再生されていたDVD』 ぼくらわ きちんと見ないで 素通りしちゃったのだ 今考えたら チビクロさんと同じで きちんと見れば良かったと思ったのだ(どるち)
この頃は、展示替えもないのに、同じ展覧会を2度行くってあんまりなかったんですけど、写真撮影もOKになりましたし、あのしつらえをもう1度見たいと思って行きました。
チビクロさんの言うとおり、きっと、のちに語られる展覧会になるでしょうね。
さすがに、もう1度は行けませんが、また見たくなりました・・・。(えこう)