どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『竹内栖鳳展 -近代日本画の巨人- <前期展示>@東京国立近代美術館』なのだ

2013年09月21日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<らーめん 美学屋>で塩らーめんを食べたぼくらわ 竹橋に移動して 東京国立近代美術館で開催中の<竹内栖鳳 -近代日本画の巨人->『前期展示』を見たのだ(※前期わ 9月23日までなのだ)



ぼくが気になった作品を ちょっとご紹介するのだ

<金獅>なのだ(※この画像わ 展覧会の布看板のお写真なのだ)


百獣の王ライオンが リラックスして 足を舐めているから デッカイ猫のように見えちゃうけど 手足が大きくて 肉食獣の迫力があるのだ

あと この作品わ 四曲一隻で たぶん間違っていると思うけど 京都で展示予定の<大獅子図>と 一対のような気がしたのだ

※参考として<大獅子図>を載せるのだ この作品わ 東京でわ 展示しないそうなのだ



<象図>なのだ


横から見たゾウわ よく見たことがあると思うけど 正面の構図で 写生的に描いたゾウわ 初めて見た気がするし 見応えがあるのだ

あと ライオンなどの肉食獣を見た後に展示していたからかもしれないけど ゾウの優しい瞳に目を奪われるのだ


<熊>なのだ


栖鳳らしくない ヘタウマな感じが インパクト大なのだ


動物の作品に惹かれて 最初の方に展示している大きな屏風の作品(ライオンや ゾウや イヌ)わ 必見だと思うし <絵になる最初>や<散華>などわ 美しくて 良かったし オススメの展覧会だと思うのだ

ぼくらわ 後期展示も見に行こうと思っているのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


東京国立近代美術館 <竹内栖鳳展 -近代日本画の巨人- 『前期展示』> 10月14日(月・祝)まで ※前期:9月23日(月・祝)まで

http://www.momat.go.jp/Honkan/takeuchi_seiho/

公式サイト
http://seiho2013.jp/index.html

作品リスト
http://seiho2013.jp/image/list_tokyo.pdf




展示構成

第1章 画家としての出発 1882-1891

第2章 京都から世界へ 1892-1908

特集展示1:美術染色の仕事

第3章 新たなる試みの時代 1909-1926

特集展示2:旅

第4章 新天地をもとめて 1927-1942

特集展示3:水の写生

前後期合わせて、作品は約110点を、素描などの資料は約60点を展示しているそうです。(前期展示では、作品は約70点、資料は約40点展示していました。)


気になった作品(※前期展示と載っている作品は、9月23日までの展示)

7.百騒一睡(※画像は、右隻) 前期展示


解説には、こう書かれています。
『左隻には稲わらの束の近くに群れる雀たちの喧騒が表され、対照的に右隻には鈴今朝が漂う。子犬たちは江戸中期の画家の円山応挙の描く犬を連想させ、丘と草木には狩野派、四条派の筆法の名残が混在する。』

四曲一双の屏風。右隻の犬のみが描かれている、右隻第一扇、第二扇のみでも充分に作品として成立しそう。寝ている親犬の元で遊び、子犬のモコモコで、コロコロな感じが可愛い。


10.観花 前期展示

解説にはこう書かれています。
『江戸時代中期の俳人・上島鬼貫(うえしまおにつら)の「煩悩あれは衆生あり 骸骨のうへを粧て花見哉」の句意を絵画化した作品。栖鳳は骨格の解剖学的な正確さを求めようとしたらしく、京都府立病院から八十歳を越えた女性の骸骨を特別に借り出し写生したうえで、制作にとりかかった。』

骸骨が扇を持ち、舞っている様を描いていた。


13.獅子

六曲一双の屏風。左隻は、二頭の歩むライオン、右隻は伏せて眠る1頭のライオンが描かれ、左右で静と動となっていた。ライオンの色がセピア調のように色が薄いからか、カッコいい姿ではあるが、迫力に欠ける(雄々しくない)感じに見えたが、ある意味、これが普段のライオンの姿なんだろう。


14.虎・獅子図 前期展示


左隻


右隻


他の作品に比べ、トラ・ライオンともに、眼光の鋭さや、雄々しさ(野性味)を感じる。


15.金獅 (※この画像は、展覧会の布看板を撮ったもの。)


四曲一隻の屏風。リラックスしたライオンが描かれているが、気品を感じる作品。あと、このライオンは瞳の色が金色だった。


21.象図


左隻


右隻


解説には、こう書かれています。
『屏風の画面いっぱいに大きな象を描き、背中に小動物を添える例には江戸中期、京都の奇想の画家として知られる長沢芦雪の<白象黒牛図屏風>がある。蘆雪の象は白象であるが、栖鳳の象は水墨により、幅広の刷毛を大胆に動かしながら象の体の特徴的な皮膚のたるみや体の凸凹を巧みに表している。』

蘆雪と同じく、はみ出すように描いていて、ゾウの大きさを際立つようしていた。


28.飼われたる猿と兎



31.雪中蒼鷹図

M-11の刺繍の作品と見比べが出来る。なんとなくだが、刺繍の方が、もっさりした印象を受けた。


36.熊


写実ではなく、少しデフォルメしたかのよう、栖鳳が描いたのがウソのような感じに思えた。しかし、枝につかまり、こちらの見るポーズが可愛い。


39.喜雀図

左隻には、歩く(休む?)7羽の雀、右隻には、空を飛ぶ3羽の雀を描く。全体を通してみると、左隻の仲間たちに向かって飛ぶ右隻の3羽の雀は、コマ送りように見えた。


40.絵になる最初


モデルの女性が裸身になる前の恥じらう姿は、もちろん美しいが、今回は障子の模様の美しさに目がいく。間近で見ると少し立体的に見えた。

隣に、M-25<絵になる最初(下絵)>もあって見比べが出来る。ただし、下絵は10月6日までの展示。


64.羅馬之図 前期展示


左隻


右隻


前に、『美の巨人たち』で放送していて、見たかった作品で、ローマの水道橋を描いたもの?たぶん、間違っていると思うが、空気遠近法を使って描いていうような気がした。


72.酔興


これも、栖鳳らくしない、大津絵のような感じがした。宴席などで、サッと描かれたような印象を受ける作品で、ゆるキャラみたいで、愛嬌がある。


77.おぼろ月

おぼろ月と、月を見上げるキツネが描かれ、旅情的な感じがする。


94.夏鹿 前期展示

NO.39<喜雀図>と同じような構図(逆ですが)で、左隻には、1頭の躍動感にあるシカが、右隻には、たくさんで群れを成すシカが描かれ、左隻の1頭が群れに集まるように描かれていた。

この作品は、東京会場のみの展示だそうです。


96.若き家鴨



104.二龍争珠 前期展示

二頭の竜の頭と、宝珠を持つ手のみが描かれ、宝珠を争っている。ほとんどが水墨で描かれ、宝珠のみ彩色されていた。


106.雄風

トラと蘇鉄の組み合わせの作品で、左隻は、悠然と辺りをうかがい、右隻はゆっくりを歩く虎が描かれ、NO.14<虎・獅子図>と色遣いも違うからか、野性味をあまる感じない。


M-12.ベニスの月(四代 飯田新七作、竹内栖鳳原画)

前期では、原画は展示してませんでしたが、10月8日からは、ビロード友禅の作品と原画の見比べが出来ます。

※参考として<ベニスの月>の画像を載せます。(※10月8日から展示)



この展覧会は、年間ベスト10の候補に入るくらいの素晴らしい展覧会で、竹内栖鳳がちょっとでも好きなら、絶対に見に行った方がいいと思います。栖鳳らしいすごい作品から、?って思う作品まで、いろいろあってきっと楽しめるはずです。

前期は、もうすぐ終わってしまいますが、後期には<班猫>や、<アレ夕立に>も展示されるようですし、後期展示も面白そうですよ。


※参考として、<班猫>と<アレ夕立に>を載せます。

班猫 



アレ夕立に ※10月8日から展示



↓後期展示も見に行きました。こちらが感想です。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/422d48c7aab7303bf932311a72fb218c


巡回情報

京都市美術館 10月22日(火)~12月1日(日)



今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものを食べれて良かったです。

ありがとうございます。



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