どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ミケランジェロ展-天才の軌跡@国立西洋美術館』なのだ

2013年10月22日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 国立西洋美術館で 11月17日まで開催している<システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展-天才の軌跡>を見に行ったのだ



ぼくと えこうの意見が丸かぶりなので 今回わ えこうが感想を書くのだ


国立西洋美術館 <システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展―天才の軌跡> 11月17日(日)まで

http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2013michelangelo.html

公式サイト
http://www.tbs.co.jp/michelangelo2013/

作品リスト
http://www.tbs.co.jp/michelangelo2013/pdf/michelangelo_list.pdf




展示構成

第1章 伝説と真実:ミケランジェロとカーサ・ブオナローティ

第2章 ミケランジェロとシスティーナ礼拝堂

第3章 建築家ミケランジェロ

第4章 ミケランジェロと人体

展示数は、60点。うち、ミケランジェロの作品は30点ほどで、素描や手紙が主な展示ですが、彫刻も2点ありましたし、関連作品の版画なども展示しています。あと、2章と3章の間に、『システィーナ礼拝堂天井画』と、『最後の審判』の4Kの映像がありました。あと、ミケランジェロの手紙の和訳は、休憩する椅子に置いてあります。


気になった作品

15.ミケランジェロ・ブオナローティ レダの頭部習作


解説には、こう書かれています。
『ミケランジェロの素描のなかでも、もっとも美しく重要な作品のひとつです。ギリシャ神話に登場するレダと白鳥の物語(全能神ゼウスが白鳥に姿を変えて、人間の女性レダを誘惑する物語)を描いた絵画《レダと白鳥》の準備段階で制作されたものと考えられています。絵画作品は17世紀に焼却され、現存しませんが、《レダと白鳥》は多くのコピーや派生作品を生みました。このレダの頭部像は当時の慣例にしたがって、男性モデルを前に描かれています。モデルは弟子のアントニオ・ミーニと伝えられています。画面左下の目と鼻のスケッチには、女性的な長いまつげが見られます。』

最初は、解説を読まずに見たので、レダの素描は、女性を描いていると思っていた。確かに、よーく見ていると鼻すじや、顎などが男性の特徴が出ていると思う。


54.ミケランジェロ・ブオナローティ 階段の聖母


解説には、こう書かれています。
『ミケランジェロの青年時代、1490年頃の作品で、ルネサンス彫刻の創始者ドナテッロが得意とした極薄肉浮彫(スティアッチャート)の技法が用いられていますが、しかしマリアの全身を極めて立体的に彫り出し、力強い存在感を与えている点に、ミケランジェロの彫刻の特徴が既にはっきりと現れています。タイトルの由来である「階段」の意味や、子どもが何をしているかは、はっきりしていません。子どもは、聖母の後ろで布を広げているように見えます。典型的なルネサンスの聖母像では母と子の間の愛情が表現されてきましたが、ここにはふたりの交流もほとんど感じられません。マリアは物思いにふけり、そのまなざしはキリストの未来の受難を予兆してるかのようです。』

照明の加減かもしれませんが、キリストの背中がより白く見え、より目立っていたような気がしたし、なめらかで、柔らかそうな質感をしていた。


59.ミケランジェロ・ブオナローティ クレオパトラ


解説には、こう書かれています。
『複雑に編み込まれた髪型のこの女性は、古代エジプトの女王クレオパトラです。伝承によると、彼女は古代ローマ軍に攻め入られた際、毒蛇を身に噛ませて自害したとされ、故に本作でも蛇が彼女の左乳房に噛みついています。死を目前にしながら、運命を受け入れたかのような女王の夢想的な静謐さには、この歴史的人物に対するミケランジェロの独自の人物洞察の結果が見て取れるでしょう。本素描は、ミケランジェロがローマで深い友愛関係を結んだ青年貴族、トンマーノ・ディ・ガヴァリエーリに捧げるために制作されました。壁画の準備過程で制作された力強くダイナミックな素描とは異なり、本作は柔らかなグラデーションで繊細に仕上げられています。これは、本作が習作ではなく献呈するために制作された、独立した「完全作」であるという用途に起因してます。』

首が長く見え、ちょっと不自然な感じに思えた?あと、画像はないのですが、この作品の裏にも女性(クレオパトラ?)が描かれており、表の『夢想的な静謐さ』と違い、『深い内面の動揺と苦悶』の表情をしているそうです。私には、死を目前にし、正気じゃないようなというか、呆けたような表情に思えました。


60.ミケランジェロ・ブオナローティ キリストの磔刑


この作品は、甥の為に制作されたとも、巨大な木彫像のために習作であったとも考えられているそうです。


展示数は、60点と少ないですが、ミケランジェロの作品を見れることは、まずないことだと思いますし、私はそんなに惹かれませんでしたけど、<システィーナ礼拝堂天井画>の素描(習作)も9点ありました。私が挙げた4点は、この展覧会の目玉作品だと思いますし、少しでも気になっている方は、ぜひ、ご覧ください。

あと、4Kの映像は、キレイでしたし、システィーナ礼拝堂に行った気分になれます。


この後わ 東京国立博物館に移動して <特別展 京都-洛中洛外図と障壁画の美>を見に行ったんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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