THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

THE GOHEI TRANSIT AUTHORITY(G・T・A)

2012-04-17 22:30:03 | リハーサル

マフラー&ニット帽も(しょうちゃん帽)不要の季節到来。

「楽音舎」に入店するなり、なまらかっちょいいサウンドが店内に漂っていました。

ブルージーなギター、ソウルフルなボーカル、そして重厚なブラス陣。

男っぽいその音にしびれてたまらず店長に「これアイズ・オブ・マーチ?BS&T??」

不敵な笑みを浮かべ「ふふふ・・・アル・クーパーですよ・・・」。

このことノブに伝えたら彼はアル・フリークゆえに大喜び。

やっぱりBS&Tの創設者、ニューロックの重鎮だけあるわ。

遅ればせながらアル・クーパーってイカしてるね!と痛感した次第。

そこをぐっとこらえて新田一郎ソロ2&3を格安にて購入。

ジャパニーズ・ブラスロックの中心人物、そして伝説のバンド「スペクトラム」のVO&TPリーダーだった方です。

もちろんこの2枚のアルバムでも強者ミュージシャン達と共に「ホーン・スペクトラム」が参加しています。

スペクトラムの前身「ホーン・スペクトラム」は1970年代の邦楽界において多方面で大活躍しました。

あなたの知っている有名曲のバックに吹き荒れていた聞きなれたフレーズ・・・なんかもけっこうそれだったりします。

キャンディーズの解散コンサートの映像でもその勇姿を確認できます。

新田氏はシカゴファンとしても有名で某ラジオ番組で熱いシカゴ愛を語ってくれていました。

ただ残念なことにスペクトラム結成時の音楽界はシカゴがどん底状態、ディスコサウンドが一世を風靡、EW&Fがヒットチャートを席巻。

そこからあのソウルフルファンクビートに邦楽のメロディー、そしてフィリップ・ベィリーばりの新田氏ファルセットボーカルをフューチャー。

ピラミッド型の神々しいロゴ、西洋風鎧姿のコスチューム、チョッパービンビン、振り付けビシビシに決めて踊りまくりのステージアクションでの登場となったわけであります。

でもシカゴへのオマージュソングがデビューアルバムと解散ライブ盤に収録されています。

その名も「クエッション’81&’82」!!

さらには正式音源はありませんがテレビ出演時に「ストリートプレイヤー」を本家真っ青なくらいのクオリティで披露しています(この選曲が時代を反映してますね)

私も所沢・西武球場にてスペクトラムを生で体験しています。

その一緒独特の世界観に圧倒されっぱなしでしたね。

とにかく高い演奏力は筋金入りのメンバー達ですから当たり前。

ショーマンとしてのステージングは勉強になります。

ステージ前面に並んで腰に固定したギター&ベースをくるくる回転、ブラス隊も横1列に並んでステップを踏みトランペットをくるくる指先で回し、とにかくじっとしていなくステージ狭しとばかりに動き回る。

テレビCMにも当時、出演していたので覚えている方もいると思いますが映像が発売されているらしいので(廃盤かも?)一度、ごらんになってはいかが?

あの時代にここ日本にこんなにも華麗なロックバンドがいたんだあ・・とビックリすることうけあいです(衣装やらなにやらにそうとうお金がかかったらしいよ、それも納得)

ノブは音源を全て所持、その映像もレーザーディスクで持っているそうです(笑)

スペクトラム解散後はソロ、AB's(ギターはショーグン吉野藤丸),セッション&プロデュース・ワーク(黒い炎やアイム・ア・マン、ビークルをカバーしたブラスロックバンドTOPSも新田氏が仕掛け人)と各メンバーは活動していますがなんといってもきわめつけは「BRUFF」でしょう。

新田氏を除くドラムとブラスセクションにより結成。

レパートリーはほとんどがシカゴです(一部オリジナル含)。

アルバムも発表していてライブ活動も盛んに行なっています(なんとギターは元CCBのヨネちゃん!!)

 

最近のSTAリハはブラスが1~2人での演奏だったのでちょっとアンサンブル的にも弱かったのですが久々に今回は5人のブラス隊が集結、迫力のサウンドがスタジオに吹き荒れました。

なんとテナーとトランペットがSTAとは旧知の仲でもある「ゴヘイ・バンド」のF-KING&TATSU。

そうなのです、うちのノブが所属している札幌のEW&Fカヴァーバンドなのです。

ということは今回はゴヘイから3人が演奏しているので「GTA」ですな。

F-KINGとはちょくちょくライブやスタジオで顔を合わせますがSTAで一緒に演奏するのは数年前の「愛は地球を救う!24時間チャリティーライブ」以来。

あの時は私以外のメンバー皆がアフロヘアーのカツラをかぶり「長い夜」ではステップを踏み一種独特なSTAワールドでした。

あのときはゴヘイから4人がステージに立っていたんだよね。

さすがに譜面に強いお二方、的確な打ち合わせを経て見る見るうちに曲をモノにしていきます。

「メイクミースマイル」をあそこまでバラバラに分解して追及したことってなかったね。

ブラスのみ、テンポダウン、全員で一緒に、部分部分を演奏、全体練習と実に中身が濃い。

時間があっという間に経過するけど効率よく進行。

ケンイチも説明に余念がない。

ロニー不在の為にケンジとマサがガイドラインボーカル。

集中してゲスト2人を交えてのリハーサルは我々も得たものが大きかったはずさ。

しかし「黒い炎」をビル・チェイスの音域で吹きまくり「まだまだいけるよ」とケロッとしているTATSUにその体力温存法を熱心に聞いていたケンイチ。

F-KING曰く「とにかく彼は毎日、熱心に数時間は吹いているよ」

STAは吹きがいがあったのでは。

STAブラスが難儀していた部分も軽くクリア。

しまいには「この2曲はもう合わせなくっていいよ」

カウント、エンディングの部分を伝えて大体まとまったけれどもやっぱりあの組曲の第7楽章はそうとうに厄介らしいね。

F-KING「誰が作ったの、このややこしい曲(´∀`*)??」

安定したドラミングで皆を牽引するヤス。

マサとシンコペーションのことで話し合い「ここはちょっとツッコミ気味、後ノリでためていく・・・?」

なんとそこまで追求するヤスに密かな感動を覚えるマサであった。

「原曲はわずかに後乗りなんだよねえ・・・」

さあさあ、ますますもって面白くなってきたね。

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