****はい!それではいよいよこのブログの主役でもある我らがサッポロ・トランジット・オーソリティーのライブ・レポートコーナーへ突入だ!
じっくりと濃厚なサウンドをお届けしましょう。
というわけで、心してご堪能くださいませ!よろしく‼️
さて、当日のスケジュールをば。
早めの出演ゆえに、苦手だけど・・・・何とか早起き。
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2、13:25~13:40
時間を思いっきり戻してのセカンドアクト。
このポジションでのSTAライブ出演って滅多にない・・・・。
実は初出演のマリンホール!(ファニーは他のバンドで出演済み)
オファーが来た時点でとっても楽しみにしていたのですが、ちょっとのんびり油断している隙に即効でバンドが埋まってしまった・・・・と主催者のサイトウ氏から連絡がマサの元へ・・・・。
これは想定外だ。
やはりどのバンドもこの新型コロナウィルス感染防止による自粛状況下、相当ライブに飢えていたようだ。
しかも会場がマリンホールだけに特別食いつきが早かった。
そこでマサはサイトウ氏へ「キャンセル待ちでよろしく!!」
すると、案の定すぐに空きがでたようで、めでたくSTAは出演の運びとなった次第。良かったあ!!だから2番手というわけさ。
で、そのキャンセルバンド・・・・後で聞いたら友人のバンドだった。
でもそのおかげで翌日の北海道新聞朝刊(小樽版)にバッチリとカラー写真付きでライブイベント記事が掲載されました。天晴!!!
本編の持ち時間はセット別にての15分。
思いっきり秒単位で計測して微細にわたって網羅。すこぶる多方面でも好評を博していました。
そして今回最大の目玉は札幌が誇るダイナマイトシンガー、ヒロリンのお披露目。
全てがこれに尽きます。
すでにこの噂はあちこち広まっていたようで期待にワクワク。だってスタジオ・リハの段階からメンバー一同手ごたえ満点だったからね。
彼女とのなれそめは、数年前のSTAとマイ・ソウル電気楽団(略してみそ田楽。STAのメンバー達も在籍)による対バン。
その時の圧倒的ド迫力ボーカリストのヒロリンに一目ぼれしたマサがずっと「いつかはSTAでご一緒したいなあ・・・」と思っていたのです。
何度かそのコラボ話は浮上したのですが、タイミングがうまくつかめずに、半ば頓挫気味だった・・・。
今年3月、最近になってヒロリンがもっぱら力を入れている弾き語り(意外!!)でリブレーション参加した白石区ピグスティでのこと。
イベント終了後、とんとん拍子にSTA合流が再燃して決定・・・・しかし、コロナ騒動で半年も、ずれ込んでしまう事態に・・・。
こんなに難儀したジョイントは初めてだ。
まあ、その分、楽しみが増幅されてアイディアもより練りこまれた。
スタジオ初顔合わせも順調。妥協せずにみっちりと音固め。
2回のリハでも納得いかない点は、なんと、ライブ当日の車中、札幌から小樽マリンホールまでずっとヒロリン&マサとで細部にわたりコーラス練習と最終チェック。
こんなことって初体験。とてもいい勉強になった。本格的な指導をうけたマサにも自信がみなぎってきた。
一番、念入りに話しあった曲は予備用だったから、ライブ実現はしなかったけどね・・・・。
方向音痴なマサはヒロリンのナビに従いぐるぐると小樽市内を運転。大体のホール位置はわかっているんだけど・・・・・。
それでもなんとかかんとか無事に到着。想像通り観光地のど真ん中だった!
駐車場が無料というのも嬉しい。
立派で綺麗で広い建物。
ザ・パーティーズのベーシスト、テヅカ君と玄関でばったり。
彼が機材、楽器類を楽屋まで運んでくれた。いつでも寡黙だけどいい奴だねえ。
ロビーも廊下もトイレも立派。
顔なじみのスタッフたちにまずはご挨拶。
セットリストや編成表をミキサー主任のミワくん、アシスタントのカザマ君に伝達。
ワイヤレス類も序盤出演だからステージセット許可がおりた。
舞台袖や楽屋もゆったり。鏡、シャワー室、テーブル、椅子、洗面所、ハンガー、ごみ箱、コンセントと至れり尽くせり。
ウォーミングアップにはもってこいのスペース。
各メンバー達は続々到着した対バンらと談笑したり、チューニング、着替え、メイク、イメージトレーニングにと時間を有効に費やす。
そうこうしているうち、アッという間にオープンの時刻。
といっても見たことのある人が多い。
感染対策のために、ボーカルのポジションにはアクリル板を設置。
客席も最前列はシャットアウト、それ以降の座席も2つおきで着席。
会場内での飲食は禁止、会話も控えるようにとのアナウンス。
当然、マスク着用、手洗い、消毒液の徹底と事細かな説明がなされた。
当日はトップバンド以外はリハなし。
それでもツワモノ集団ゆえに、各自余裕の表情。
がっつりとニューディーヴァを迎え入れた新生STA(もうこの言葉も聞き飽きたかい???‥‥笑)。
でも大げさな話ではなく、レベチ!
今までとは別格だよ。
それはライブ開始後、ほどなくして見事に証明されました。
女性がまた加入したことでミキティも大喜びだ!
ミキティいわく「今回の編成、STAにしては少なめ」とのこと。
マサは敬愛するシカゴのロゴ入りツアー黒Tシャツ、そしてシュウヤのみマスクを着用。
それでは長々と前置きしちゃったけど、早々とメンバー達は要領よく準備万端整いました。(ドラム・スローンの高さ調整ができなくてシュウヤは困ったそうだけど・・・・・)本編開始!!
***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、I WISH( 回想)・・・STEVIE WONDER
3、GET IT ON( 黒い炎)・・・CHASE
4、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
***MEMBER***
MASA・・・B CHO VO
MIKI・・・AS
NISHIYAN・・・G
FUNNY・・・TP
HIROLIN・・・VO CHO PER
SYU-YA・・・DR
KATSU・・・TB
まずは西やんがプログレッシブでスペイシーなギターミュートカッティングサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる(彼は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!)。
本編へのプレイが待ちきれないという様子。
マサがすかさずシュウヤに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで剃刀のごときハイハットで応える。
マサは大股開きでスタンバイ。
もうすっかりと手慣れた感じの司会進行役サイトウ氏が、会場サイドから落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。
「たいへん長らくお待たせいたしました。いよいよはじまりますよ!今か今かとお待ちの皆さん。そうですよね。これから熱いステージをお届けして参りますよ。もはやお馴染みとなりました大所帯バンドがマリンホールに初登場です。ハーイ!颯爽と彼等はやって来ました!北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」
ジャストなタイミングで「オーケー!1・2・3~!!」(思い切りミワくんがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。
さすが、この人数だけに勢いが桁違い(本来はもっと多いんだけどね・・・・)。
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。すでに掴みはバッチリとオーケーだ。
普段はクールなシュウヤもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。
その上、一昨年の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!
イントロの爆音が情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!
ほほえましい光景に常連組が客席でやや控えめに参戦。写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。
皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。
もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。
しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。
各自は多くを語らないけれどね。
モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える。ヒロリンはアグレッシブなパーカッション・アクションを巻き起こす。
計算されつくしたニシヤン独特なるシャープな音色のギターが、シュウヤのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(このギターは謎多き怪しいメーカーの貴重なる高級品。コンディションも良好な光沢を放っていますが本人は詳細を決して語らず・・・・マサも必要以上に問いただしたりはしない・・・笑)
看板ともいえる3管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方サイドからは、ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??
さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。
9月の反省点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長はいきなり久しぶり参入のカツちゃんによる、やや食い気味かつ流麗なるトロンボーン・ソロで場面転換。
当日リハなしのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのように振舞っていたよ(シュウヤによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがカツちゃんの凄いところ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。ねえ、カツ君よ!(2回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。すさまじき探求心)
マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれて場面転換。
マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのシュウヤが猛然と先導しつつ、お次はベテラン・ファニーちゃんの出番。
彼のトランペット・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。
もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに物凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。
ニシヤンは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
そして第3の男、そのニシヤンによるワイルドなギターが火を噴いた。
いきなり過激なハーモニクスを導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンはヒロリンのリクエスト。
極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるシュウヤが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!
いつもは沈着冷静なるシュウヤもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力漲る支柱だ。
エンディングにおけるベルトーンも、ニシヤン渾身の2音を筆頭に見事な連携で繋がった。
ミキティ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。ここで繰り出したニシヤン入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
マサが後方に設置されたドラム&キーボード用のお立ち台に左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。シュウヤと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。
以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとニシヤンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。
「アイ・ウィッシュ(回想)」
スティーヴィー・ワンダー名曲中の名曲。1976年11月リリースのファンキーなヒット曲。全米シングル&ソウルチャートで1位を記録。シングルエディットは3分37秒。アルバムバージョンは4分12秒。「キー・オブ・ライフ」に収録。
間髪入れずにマサが珍しくベースでイントロのリフ・ラインを淡々と奏でながらも歩みを止めない。
前曲とは全く毛色の違う曲調。
この曲、もういつSTAで演奏したのかを思い出せないほどだ。
何度も散々な目にあったので、すっかりうんざりしてしまい封印したという,いわくつきの可哀そうな曲。
でも今のメンバー達ならば問題なく楽勝。本来は数人のコーラスや、キーボードが入っているんだけど、STAは本家本元ライブテイクをお手本に、持ちうる限りの団結力で乗り切った。
さあ、誰もが固唾を飲んで注目していた場面がいよいよ始まった。
STA史上最強の歌姫降臨の瞬間だ!
紆余曲折の末、遂にここへと辿り着いた。
マイマイクを手に勢いよくヒロリンがステージ中央フロントへと駆け出した。
この日は最初と最後はマサで、中間部分のボーカルはヒロリンが担当するという筋書き。
男顔負けのストロング・ヴォイスはライブで更に遺憾なく発揮された。
やわな男どもが束になって挑んでも、到底叶わないよ。
即座にぶっ飛ばされるでしょう。そのくらいに強靭なる喉の持ち主。そしてエモーショナルだ。
バックを務めている我々だって驚愕しているくらいだ。
勿論、観客席の誰もがやられていたご様子。それが証拠にライブ・フォトほとんどがヒロリン中心だった。
補足ながら、歌いだしでヒロリンのマイクが入っていないという事態に・・・。
離れしていないシンガーならば、ここで一気にパニックに陥り意気消沈してしまうというもの。ところがヒロリンはさすがだ。
そんなトラブルもなんのその。
それを逆手にとってきた。「ヘイ!v( ̄Д ̄)v イエイ!」とミキサーに伝達しながら中央へ。
バックも延々とリフを繰り返してジッと様子見。
音が返ってきた時点でヒロリンの本領発揮。
ブラス隊は小節数を数えていたので平然と合流吹き出し。
これが力量の差。歴然だね。
派手なところばかりにスポットが当たり気味だけど、陰では並々ならぬ努力をしているのだ。
だって2週間で完璧に歌詞を覚えてきて堂々とふるまっているんだよ。良く分かっていらっしゃる。
いつまでたっても歌詞カードを当たり前のように譜面台へ置いて、何の思い入れもなく事務的にカラオケ気分で歌う輩とは大違い。
歌詞のストーリーも把握して飲み込んでいるし。涙ぐましき努力の成果が花開いた。
ミキティはスティーヴィー・ワンダーの大ファン。9月の「迷信」に引き続きまた今回も実現したこの曲。ヒロリンもこの曲には思い入れが強い。
ご両人ともに生き生き伸び伸びと輝いていたよ。
「ありがとう!
温かい拍手がとても励みになりますね。残すところあと2曲となりました!まだまだ続くよ。
毎回、色々なタイプの曲を用意しています
シカゴの強力なるライバルバンドで、ちょっとのりのいい過酷この上ない曲を・・・・シカゴときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。
ブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。
それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。
このメンバー達でなければできない、メチャクチャに強烈な、ディスコでも人気だったというわずか3分足らずの曲です。ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ(これにどよめく会場内)。うちのヒロリンちゃんが情熱的に思いの丈を込めて歌います・・・・燃え上がってください(と、ここでヒロリンちゃんの方を指指すと大きく手を振り返す・・・・)。(笑)日本歌謡界にも多大なる影響を与えた、すこぶる燃費の悪い曲です。皆、聞いてね!ネクストナンバー・・・・・チェイスで・・・・・GET IT ON~~!!!」
シュウヤが、待ってました!とばかりにスティック・カウントで・・・1・2・3・4(マサも)1・2・3~!
アグレッシブな「黒い炎」が帰ってきた。
歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。
このようなやさぐれたボーカル・スタイルのヒロリンちゃんを聞けるのも激レア。ハードロックも歌いこなせる器用なシンガーには脱帽だ。さりげない仕草が板についてるね。
ヒロリンがSTAに合流するきっかけの曲がこれなのさ。
だから熟考に次ぐ熟考で逞しく鍛え上げている。
オリジナルでは男性が歌っている曲でも、ヒロリンにかかったら関係なし。異彩を放っている。
会場内では大きく手拍子を打っている人々の姿が方々に見えますよ。
STA勢も、積極的に観客へ向けて手拍子の要求。
クル氏折り紙つきの、ニシヤンによるジャジーなWOWOWペダルソロがこれまた秀逸。(名器VOXを使用)
ニシヤンはアドリブをこなしながらも、嬉しそうにプレイ。全編にわたって捲くし立てるように掻き鳴らされるストロークも絶妙なるスパイスだ。
ジャズのエッセンスをたぶんに含んだ超絶技巧のアヴァンギャルドなギター・バッキングがドライブしていて光っている。
これがあるとないとでは雲泥の差。
マサも常に半身のポーズにてヒロリンとアグレッシブに暴れまくりながらのプレイが鮮烈だ。普段はポーカーフェイスな佇まいのカツも、適材適所に要所要所でしのぎを削るかのように燃え上がる。
ここでも絶え間ない位に、益々の活況を繰り広げています。
マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクを、途中でステージ床に倒してしまい、
シュウヤの正面にて、煽りをかましてきますよ。
ヒロリンも頭上高く片手を突き上げて悦に入ってる。
脳天がメラメラと炎上しているようだ。会場内の熱気は沸点に達した感あり。
けたたましきホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。
メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なる真骨頂サウンド。
後半のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリで命がけ。
ミキちゃんが必死に会得した転調箇所と、ランニングラインでガッチリと埋め尽くしたマサの捌き方も惚れ惚れするほど。
ファニーを筆頭にホーンがダメオシとばかりに競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか?と、これには心配になってしまったよ。
突き抜け感が尋常ではない、ファニーのハイノート・ペットがやはり群を抜いてる。
スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。体力の温存が課題だね、ここでは・・・・。
ニシヤンも、一種独特なるSTAワールドに手ごたえを感じているはず。
それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルでもあります。
なるほど・・・と目から鱗が落ちるほどに、世界観がガラッと変化するのです。
ここでもマサはニシヤンに、バッキングリフとソロという二重苦ともいえる過酷なる試練を求めたのですが、またもやサラッとこなしてくれました(オリジナルはトランペット4本なもので・・・)。実は彼ならば平然とやってくれると信じての、確信犯なんだけどね。
大喜びで受け入れてくれる、輝かしき漢だ。ソロなんてゾクゾクしちゃって、横でプレイしているメンバーさえもが聞いていて鳥肌立っちゃった。
カツに至っては、昔取った杵柄とばかりに、ここへきてもスパイスがピリリと効いていて燻し銀の光沢を放っていたのでした。
決めのエンディング目印では更なる進化を遂げたシュウヤが、目一杯にタメをきかせてフロアタムにてのブレイク。美味しいトコ独り占め。
マサとのリズムコンビネーションも、ピッタリ絶好調。
ブラス隊含めて全員が合図の残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。
燃え盛る炎で焼き尽くされて、真っ白な灰になったかな・・・?
まあ、いずれにしても勇壮なるハードロック直撃弾逆落としは鮮やかだなあ!
さあ、正真正銘の終盤に突入します。もうお約束の展開であれが飛び出しますよ!
残響音が不気味に果てしなく支配する。
その余韻を引き摺る様に
「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)まだこれをやるにはかなり早いな・・・・・・それでは正真正銘のこれがラスト、極上のお約束ミッドナイト・ソングで締めくくってみたいと思います」
この時、すでにニシヤンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも唸りを発する・・・・・「ウィ~~~~ン・・・・・・」
マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「泣いても笑っても最後です!いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)
マサがニシヤンの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
メンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」
「会場後ろの方も一緒に!!HEY!HEY!」
驚いたことにメンバー全員がそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。
その上、しきりに楽器を振っている。
ギターも、これ以上ないほどに過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、シュウヤも問答無用にシンバル類総出で
便乗する形にて熾烈になぞってくる。(先頭ギターのモニター返しがほとんど聞こえなくて相当に焦ったけど、沈着冷静に対処してほどなく噛み合った)
疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、ニシヤン交えてリズムの鬩ぎ合い!
あるバンドは「STAはスーパー・スペシャル軍団」
あるギタリストいわく「ニュー・ギタリストは上手いし、いい音を出していますね~!」
あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」
あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」
あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」
マサは1フレーズごとにステージフロント右から左に並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。
ニシヤン&マサが両サイドのフロントにて陣取り。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。
ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。
ヒロリンもパーカッション&コーラスにと大奮闘。
なるほど心強き存在感。
白熱するホーン隊も拳を突き出すタイミングが絶妙。
誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱(声出しなしの拳突き上げ体制)。
もうこれが本当にラストだと察してか、余力を振り絞って全員グチャグチャでどこもかしこも必死です。
STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。
更にマサはブラス隊の目前にまで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。
ヘッドバンギングにて中央で両膝ついて、気迫のヴォーカルを続行。
ニシヤンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。
でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
締めはエフェクター設置スペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前(本家のソロをほぼそのままに再現。これも究極のフィンガリング)。
そしてクニが近年ギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをニシヤンの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。トドメはきっついハイノートで息の根を止める。
ウォルター顔負けなアルト・サックスで対等に渡り合うミキティ。完成の領域に到達したのではないか!?
マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。
これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。
メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。
何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味のひとつだね。やはり役者が違います。
マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。
尚もニシヤンのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。
照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ(事前に女性照明係の方からマサへ要望質問をいただきました。とにかく思い切りサイケデリックにと希望提出しておきました)。
エンディングではベースギターを天高くに突き立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、マシンガン乱射のポーズ。
ノリが最高!やはりこうでなきゃあね。
ダメ押しとばかり、片足上げて思いっきり床に振り下ろした。「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!
アッという間の出来事。疾風のごとき。心地よき疲労感が全身をじわじわと襲ってくるところが癖になりそうだ。
「ありがとうございました!また会いましょう!!」
身体がやっとほぐれてきたところで、時間切れの完全燃焼。
いい汗かいたね。
無事に大役ともいえるヒロリンのお披露目会を終えることができました。
十分に満足してもらえたかな!!??・・・・・YES I CAN!!
またすぐ、来月にここ小樽でSTAはライブのため戻ってきます。
近所の歴史ある建物「運河プラザ3番庫ホール」だよ。
VERY SPECIAL THANKS TO・・・・CETERA&RUCYU&MASAI-KUN&MR,KENNY&MR,SAITOH&MR,MIWA&KAZAMA-KUN&TETSUMAYAMSA-KUN&SAKAE-CHAN&NISHIYAN&STAFF&MARI-CHAN&TOMO-CHAN&IKU&KEI&ABE-CHAN&MISATO-CHAN&TEZUKA-KUN&MASTER&MINAGAWA-SAN&HIKO-CHAN&JIN-CHAN&KILLER&TUCKEY&KYON-KYON&KNIGHT&MEME-CHAN&SECKEY&MIKIMIKI&KOBA-CHAN&TOMMY&RAIRA&NARUTO&UTIAGE!!!