masa's art chicago logo respect gallery
暑い夏もあと残りわずか。
あれだけウンザリしていた日々なのに、振り返ってみると
チョッピリ寂しい気分。
人間なんて無いものねだりのワガママな生き物ですね。
写真は今夏にこちらで紹介してきた涼しそうなデザインの集大成。
しかしマサさん、センス抜群ですなあ〜^_^!!!シカゴロゴがいっぱい、ありがとうございます。
masa's art chicago logo respect gallery
暑い夏もあと残りわずか。
あれだけウンザリしていた日々なのに、振り返ってみると
チョッピリ寂しい気分。
人間なんて無いものねだりのワガママな生き物ですね。
写真は今夏にこちらで紹介してきた涼しそうなデザインの集大成。
しかしマサさん、センス抜群ですなあ〜^_^!!!シカゴロゴがいっぱい、ありがとうございます。
リオ五輪の興奮いまだ冷めやらずの毎日。
日本は史上最多の41個のメダルを獲得したのですね。
今から東京オリンピックが楽しみです。
女子レスリングがあれだけ活躍する時代がくるなんて私が子供の頃には想像もつかなかったです。だいたいにしてその競技はなかったしね。
私が小学生の時、人気があったレスリング漫画に
アニマル1という作品がありました。
作者は川崎のぼる
あの巨人の星や、いなかっぺ大将も同時期にヒットさせていた売れっ子漫画家。
スポ根から学園ドタバタギャグもこなす大好きな漫画家でしたね。
その両ジャンルを合体させたのがアニマル1。
なんと主題歌は故 朱里エイコさんが歌っていました。
そういえば、いなかっぺ大将は子供時代の天童よしみさんが歌ってましたなあ。
このアニマル1は漫画人気から便乗してテレビアニメにもなりましたが、白黒でした…。
下町に暮らす7人兄弟の長男が、レスリング部員としてオリンピックを目指すという当時流行の熱血スポ根漫画。
テーマソングでも歌われていますが、家族愛と人情、友情に包まれる中、メキシコオリンピックを目標に世界中のライバル相手に奮闘するドラマです^_^。
masa's art chicago logo respect gallery
この涼しそうな写真は一度紹介したことがありますが、今回はシカゴ
打楽器コンビのトリスインボーデンとウォフレッドレイエスJRの
迫力あるかっこいいフォト入りなので改めて紹介させていただきます。
シンバルにもsplashという種類がありますね。
音を聞いたらなるほどと納得の水しぶき風。
2016,8,28(SUN)
小樽・夏、屋外ロックの祭典は7月8月に限定されています。
今年も先月の浅草橋オールディズナイトにSTAは参戦。
もうすっかり常連組の仲間入りをさせていただいております。
そして今月も再び小樽の街に舞い戻ってきましたよ!
北運河サウンドエナジー。石造り倉庫が立ち並ぶ噴水公園でのライブ。楽屋も床もトイレも石ずくめ。
楽器控え棟も石でできた立派な建物。
とにかく屋外ステージ唯一の大敵といえば雨・・・・。
先月は小雨程度でたいしたトラブルもなく無事に終了。
さて今月はどうかな・・・・?と普段は滅多に天気予報とにらめっこをしない道産子ロッカー達も色めき立ちます。
そしてです・・・どうしよう・・・・。
北海道には過去の気象記録にもほとんどなかったといわれる台風の連続上陸。
深刻なる被害も甚大だったようですよ。
あまり台風に対する予備知識やリアルな体験もない道民はうろたえるばかり。
でも直前には台風一過!さあ!!これでなんの心配もなくライブだあ~!と思っていた矢先にまたまた新たなる台風接近のニュース。
マジかよ~~~・・・。
イベント両日(土日)は直撃だというではないですか。
皆、半分はあきらめムードの中でも祈りました。晴れ男、晴れ女が続々登場(笑)。
そして本番数日前になると・・・「雨の心配はありません。台風は週明けの火曜日からでしょう」
まずはホッと胸を撫で下ろしました。
今年は8月27日(土)、28日(日)の2日間にわたって熱い演奏が繰り広げられました。
総勢36バンド!めでたく5回目を迎えたこのライブも年々スケールアップしています。こいつは楽しみだ。
初日の27日にも19バンドが炎天下の元、大賑わいのステージを繰り広げたようですよ。
顔なじみの連中も多数。
ドラマーのセキさん率いるフュージョンバンド「ブレイク・スルー・サード」、アミさん&クルさんのカシオペア「AXIA」、マサの盟友テッドによるクィーン・カバー「パンタロンズ」、マッツ&コバちゃん&イガラシくんらによる大所帯で矢沢永吉を再現「Yプロジェクト」、主催者サイトウさんのお祭りバンド「パーティーズ」は2ステージ(シャネルズ&オールマイティ)。
お馴染みギタリスト・ヒコちゃん達の名物バンド「沢田研二カバー・クラブ・バンド」などなど。
2日目の最終日28日も負けてはいられません。1バンドのキャンセルがあったので、計17バンドが大挙出演。
大晴天に恵まれた小樽サウンド・エナジー開演です。
観光スポットとしても有名な北運河や海が目の前に位置していて、他にも広々とした噴水も設置。これを見ているだけでも涼しくなってきます。
子供遊具スペースやベンチ、飲食店舗、フリーマーケット、童謡にもなった「赤い靴」の親子像などもありライブ会場にずらっと置かれたテーブルとパイプイスにはカップル、乳母車を押しながらの親子連れ、老夫婦などなど数多くの人々で埋め尽くされています。
フェイスブックでも初日前夜にステージを組み込んでいる写真がアップされていましたが(マッツやコバちゃんらもお手伝い)、音響スタッフ、主催者の皆さんにはただただ感謝の一言です。ご苦労様です。
マサも28日の開演前に現地到着。
ミキサー・ブースのチーフ、ミワくん、そしてイガラシ君、紅一点のマッチャンらにご挨拶。
最高責任者のサイトウさん、スタッフのクドウさん、ベテランダンサーのケニーさん、名カメラマンのイワネさんらとも談笑。
駐車場はすでにビッシリ。車から器材や楽器を運び込んでいたらトップのバンドがスタンバイし始めました。
1、OGASEMI FEAT,E子
11:00~11:20
毎回前半の司会進行役は地元FM小樽のウグイス嬢ヤチヨさんが担当。
優しく上品なおしゃべりでバンドからのメッセージと紹介文を読み上げてスタートです。
「SUN」(星野源)
男性4人組のこのバンドは去年もオープニングアクトを若さ弾けるパフォーマンスで飾ってくれました。
でもこの1曲目は今回初披露。今最も日本で注目されている男が星野源。
ミュージシャンとしても俳優としても要注目。
そんな彼の名曲をセレクトするセンスに拍手。
「ファット・リップ」(サム41)
騒ぎたい、叫びたい時にお勧めの洋楽パンク・ナンバーが早くも炸裂。
2年連続2回目の出演だから私は両方共に見ているわけです。彼らも私のことは覚えていてくれていて嬉しい限り。「雨が降ったらどうしようかと思ったんだけど、今日は運がいいなあ」
札幌と小樽の友人達で結成して活動。ゆとりロック&ポップスと本人達がジャンル説明していますがなかなかにエネルギッシュ。
「ありがとうございます。洋楽を中心にやっていきます。」とここでリードボーカリストがメンバー紹介。
その最中にベーシスト君はしゃがんで真剣にチューニング・タイム(グレーのジャズベース。指板はローズ)
常設されているのは強烈なる重低音が魅力のハートキーだ。
ドラマー君はグリーン・シェルのヤマハセット。ギタリスト君は3トーンサンバーストのストラトキャスター(ローズ指板)
ステージ上にはマーシャル2ハーフとローランドJCアンプ。
「バイ・ザ・ウェイ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)」
ここからは彼らの真骨頂。
去年観た時のノリが更にスケールアップしていてウキウキ。
ファンクロックをニコニコ笑顔ではじき出しながら、1番手の重責を見事に果たしてくれています。
ベースのフィンガーピッキングもフリー並みにパワフル。
「サンキュー。僕等の青春レッチリを知っている人!!(私を含めてけっこうな人達が挙手)。イエー!これ聞いてバーベキューやって海に行って盛り上がりましょう!」
4曲目に飛び出してきたのはモンキー・マジックの「アラウンド・ザ・ワールド」
もう出てくる曲は全て彼らの世代ど真ん中直球。
こういうノリが難しく変幻自在なリズムワーク、一種独特な曲調も巧みにこなしてゆきます。
「最後の曲になります。
ギブ・イット・アウェイ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ9枚目のシングル)」
うねりまくりミクスチャーの定番。
ベースのイントロからボーカルは渾身の雄叫び。
まくし立てるようなラップを織り交ぜつつも実験フレイヴァー満載。
メチャクチャに個性的でグルーヴィー。トリッキーなギターもソロで遂に火を噴いた(サウンドでね)
エンディングでちょっとトラぶりかけたけど無事に大役を終えました。
ヤチヨ嬢がマイクを手に「ありがとうございました。応援の皆さん手つくりのウチワでラブ光線がいっぱいですね。
2日目の今日もいい天気。爽やかな気持ちいい風が吹いてきました。深呼吸したくなるような晴天です。
でもこれから日差しがかなり強くなってきますから、水分をたっぷりととってくださいね。この後にも素敵なバンドがたくさん出演します。
初出演が10バンドもおります。
初々しい新鮮なバンド・・・・次に登場するバンドも初です」
2、GRUMBLIN’ GROOVIN’
11:30~11:55
札幌から登場の5人組J POPバンド。
1曲目「丸の内サディスティック(椎名林檎)」
ベーシストは青の5弦(メイプル指板)
ギタリストは3トーンサンバーストのストラトキャスター(メイプル指板)
女性キーボードはコルグを使用。
そこにドラマーが加わり女性シンガーを引き立てています。
だから全5曲が女性シンガーのカバーで徹底的に占められていますよ。
「イエロー」も木村カエラの曲。
「グランブリン・グルービンです。略してグルグルと覚えてくれたらとっても嬉しいです。
今日は晴れてくれてこれも嬉しいですよ。」会場からタイミングよく「いいぞ~!晴れバンド!!」の声援。
長い黒髪のスレンダー・シンガーを安定感抜群のバック陣が的確に彼女をフューチャーしています。
特にベースの渋い重低音が素晴らしい。
2曲目「焼け野が原(COCCO)」
オリジナリティ溢れる楽曲がここでも歌われています。
「ありがとうございます。
え~・・・そして本日はキーボードのチャミさんのバースディです。そこで花束を贈呈したいと思います。
何回目の誕生日かは聞かないでください(笑)、とのことです。
夏らしくひまわりの花を選んだのはドラマー君のアイディアです。
「夏の半券(初音ミク)」
この曲が演奏されている時にもステージ横のスペースでは、スケボー青年が必死に練習をしていたり、ラジコンカーでハンドル操作をしている親子がいたり、読書にふけっている人など様々。テーブル席では美味しいフードをほおばりながらビールをたらふく飲んで上機嫌な人もちらほら。
到着したばかりの「アズマッシーズ」のキョンキョン達は急遽噴水前で写真撮影大会(マサの服が可愛い!と褒められた)。
「サタディ・イン・ザ・パーク」の歌詞の世界そのものです。
「最後の曲はよりアダルトなムードに満ちているフィール・ソー・グッド(スーパーセル)」
私がおもわずジャミロクワイの曲かと間違うほどに洗練されていたアレンジが絶妙な
とっても印象に残る美しいチューン。
ベース・ソロを織り交ぜながらもグルグル・ワールドを目一杯に堪能させてくれました。
どの曲もリードボーカルのキャラクターにピッタリとマッチしていて、そうとうに選曲には話し合いが行われたんだろうなあ・・・と推察します。
観客がじっと聞き入っていました。
「今日は本当にありがとうございました。グルグルで覚えていってください」
3、N!BLOOM
12:05~12:30
こちら札幌からのバンドも初出演の6人組。
J POP、しかもミーシャのカバー。
(私はこのバンド名を最初に聞いたときには正直「キング・クリムゾン」のカバー・バンドかと思いました)
編成は白いテレキャスターのギタリスト(ローズ指板)
ツインキーボードはステージの左右に陣取っています。男性キーボードはコルグを使用。反対サイドには女性がキーボードを担当。
ベーシストはゴールドパーツのヤマハ白ボディ5弦ベースを使用(ローズ指板)。
ドラマーは青いキャップを被ってプレイ。
この5人が女性シンガーをグッと前面に引き立ててくれます。
1曲目は今の時期にはとっても涼しくなる真冬の歌「白い季節」
雪原を舞台にした壮大なる楽曲。
「こんにちは!すごく晴れて暑いくらいですね。
私は雨女なのでとても嬉しいです。しばらくお付き合いいただきたいと思います。次の曲は、恋する季節」ここで手拍子がはじまります。
しかしミーシャの曲ってどれも琴線をこれでもかというほどに震わせ続けるメロディーラインが群を抜いていますね。それをこうして取り上げて無理なく再現披露してくれるのですから脱帽モノ。
ボーカルなんてよほどの自信がなければ引き受けないであろう、伸びやかなるハイトーンや音域の広さもちゃんと無理なく歌いこんでいます。
「どんどん暑くなってきたので帽子被ったり、お水を飲んだりして熱中症に注意してくださいね(タイミングよく会場ではポケットティッシュと共にウチワが無料配布されていました)。
日差しはまだまだ夏ですが徐々に秋を感じてきました。次の曲はゆっくりした曲。皆さんご存知かと思います。エヴリシング」
このドラマティックな永遠のスタンダード・バラードには皆そうとうにやられちゃったみたいです。
身をゆだねて酔いしれています。一緒に口ずさんでいる人もいます。
カモメも低空飛行しながら聞きに来ているの?(どうやら食べ物を狙っているようです・・・・)。
曲が終わるとエールのけたたましいホイッスルが鳴り響きました。
女性ボーカルは水を飲んでから、次のライブ告知を終えて(何と平岸G HIPが会場!)「今日は聞いていただいてありがとうございました。」
会場に流れるBGMはサム&ディブ「ホールド・オン」、レイ・チャールズ「アンチェイン・マイ・ハート」
雨が降ってきた時、アンプ、楽器、エフェクター、PA,ミキサー、配線、スコア関係が水害にあわないように、ビニール製の特設屋根が用意されていますが、どうやら今回は出番がないようです。
狭くなったり頭がぶつかり柱も出ているのでミュージシャンの動きには支障がありますが、音響面では好評なのですよ、これが。
4、AS/MASSYS
12:40~13:10
この札幌バンドはもう説明不要でしょう。
キョンキョンとタッキーを中心とした80年代J POPバンド。
STAとは縁の深い「シュガーレス(健康のために砂糖は控えめに。人生そんなに甘くない、の意味)」では安全地帯をしっとりと狂おしいほどに演奏してくれる上記2人のもう一つの大切なバンド。
司会のヤチヨ嬢がバンド名の由来を説明
「北海道の人ならばご存知かと思いますが、あずましい、という方言からきています。落ち着いて心地よい。これをバンド名風にもじったのがアズマッシーズ。心地よいステージをどうぞ!」
意外にも初出演だったんだね。
「真夏の夜の夢(ユーミン)」
以前にもこの曲は聞いていたので、準備段階でボンゴをスタンドにセッティングしているのをみて「お!あの曲やるんだね」と言っちゃったもんね。
そのボンゴを情熱的にタッキーが叩き、キョンキョンがユーミンばりにリードボーカルを悩殺担当。
前回はラストナンバーだったのをここでは大胆に1曲目にもってきて、これでつかみはオーケー。
イワネ名カメラマンは休むことなくベストショットを狙うために常に動き回っています。
9人の内訳はといいますと・・・・・
ステージ両サイドに女性キーボード(コルグ)が計2人。
トランペッターとドラマー、タッキーがエレアコ・ギターとパーカッションとボーカル。
キョンキョンがボーカル。コーラスガールが1人。髪の毛を後ろに束ねたベーシストは黒ボディのベースを使用(ローズ指板)。
最後にエレクトリック・ギタリストは黒のストラトキャスターを使用(ローズ指板)。
おしとやかないでたちの女性達はすっかり南国気分に浸っているようです。
「気持ちいいですね。今年の野外コンサートは今日が最後。夏フェスという意味で恥ずかしいけど花の飾りをつけてみました」
客席から「可愛い!」と声がかかります。
「それではアラベスクの曲を3曲メドレーでお送りします。フライディ・ナイト!」
ここではボーカルをもう一人の女性に託します。
女性陣3人の振り付けもトリオだったアラベスク同様にセクシーに。
キョンキョンが私に事前に語っていたとおり、今回一番凝ったところがここ。最大の見せ場だけに入魂の官能的演出。
「ハロー・ミスター・モンキー」にそのまま雪崩れ込みだあ!
すっかりステージ前方はディスコ・フロアに様変わり。
ステップを踏んでフィーヴァーする観客がどんどん詰め掛けてきます。
もはや芋洗い状態。
あの箇所だけ気温が急上昇したことでしょう。
「フライ・ハイ」がトドメです。
ここではトランペッターがヒステリックなまでにイントロの旋律を吹き鳴らします。
やはりこういう曲は理屈抜きに腰がうずいてきて、誰もがジッとしていられなくなっちゃいますよね。
珍しくここまでずっと控えめだったタッキーがやっと出番です。
「コーヒールンバ」
タイトルには「ルンバ」と付いていますが、実際のリズムはボサノバですよね。
流行歌時代の金字塔とも言うべきこの曲はその後も膨大なカバーが存在していますが、只者ではないアズマッシーズが取り上げたのはドウ・アズ・インフィニティーの歌姫、伴都美子のバージョン。
これは個人的にはとっても嬉しい出来事。
私はドウ・アズ・・・も伴ちゃんも大ファンなのです。
キョンキョン「私は雨女だから明日は雨みたい・・・」
トランペッターが追随「俺キャンプ3回やったら3回とも雨さ・・・」
さあ、タッキーの独壇場。
「ビー・マイ・ベイビー」はザ・ロネッツがオリジナルですが、こだわり屋のアズマッシーズは日本語で歌いきっています。
私は「これは誰のバージョン?」と聞いてみたんだけどちょっと驚きの答えが・・・・ここには書けません、とてもじゃないけど(笑)。
次の「ルイジアナ・ママ」(ジーン・ピットニー)ももちろん日本語だよ。
ここでのコーラスとのコンビネーションが鳥肌立つほどにかっこよかったことは特筆モノ。
ロカビリーに対するオマージュの表れなのかギターソロを弾きまくった時のシールドは白いカールコードでした。
ツイストダンスに後半はやや抑え目の焦らしをかまされて「ワーイ!」と爆発。
ラストは小田和正「ラブストーリーは突然に」
知らない人は誰もいないであろうトレンディ・ドラマの代名詞ともいえる大ヒット曲。
客席は「イエー!」と錯乱状態。
「カンチー!」と大きな声で呼びたくなった女性もいたんじゃあないのかな?
5、セイラーズ
13:20~13:40
唯一岩内から初参戦の男トリオ。
このバンドに関しては全く予備知識がなかったのですが、プログラムには「60年代ロック」と書かれています。
スタンバイオーケーのサインが出てはじまったのが、な、な、なんと・・・・「ホワイト・ルーム(クリーム)」ではないですか!!!
あの「ダンダダダンダダダン!」のイントロ。
ボーカルは入っていませんが(ア~~~の部分)、独特の分厚いイントロサウンドが飛び出して歌い出されました。しかもベーシストがリード・ボーカル(黒いボディのベースでプレイ。ローズ指板)。
ジャック・ブルース風に燻し銀の喉を震わせて。
まさかここの会場でこの曲が聞けるなんで衝撃。
ウーマントーンをねちっこく奏でているギタリストは335の3トーンサンバーストギターを抱いています。
エリック・クラプトンが大好きなのは明白。
さあ、次は何をやってくれるの・・・?と期待にワクワクしているとフレディ・キングの「セイム・オールド・ブルース」がウネリをあげた。
おいおい、ドンドン本格的ブルージー・ワールドに突入かい。
ベーシストとギタリストは共に暑さ対策として首にはタオルがかけられています。
タメがどっぷりと効いたドラミングは絶品。決して手数が多いわけではないのに説得力あり。
ギターにはワウペダルが絡み付いて3コード究極のフリーセッション開始。
全くクリームと同一の編成で2曲を終えました。
「岩内から来ましたセイラーズです。すみません・・・・年寄りなので曲がよく覚えられません・・・・時間がないのでちゃっちゃとやっちゃいます」
今度はスライド・ギターを堂々と弾きまくり。
もう気分はすっかりとサイケデリックにトリップ「リトル・ウィング(ジミ・ヘンドリクス)」
ドスのきいたボーカルもニューロック世代にとってはたまらないくらいに共鳴できますよ。
一気にあの時代に逆行させてくれます。
しかしジミヘンをパーフェクトにコピーしているのですよ。指クセまでをも再現。
3人組みなので持ち時間が短いのが残念なくらい。
早くもラスト。
極めつけ、とっておきの「迷信」リフが激しくピッキングされます。
トリオとは思えないくらい想像を絶する爆音。
この曲は元々はスティービー・ワンダーの作品だけど、ここではトリオとロックにこだわってスティービー・レイヴォーン&ダブル・トラブルとベック・ボガート&アピスの合体バージョンでぶちかまし。
スピーディーなアレンジにくわえて(多少のミスが散見)、カーマイン・アピスよろしくエンディングではドラム・ソロを号砲に大団円。拍手喝采!!
6、STEPHANIE
13:35~13:55
岩内の次は苫小牧からの、これまた三人組。
しかもジャンルは歌謡曲ですよ。
髪を後ろに束ねた男性がカホンを連打。
もう一人の男性ギタリストは黒のタカミネを持って中央の女性シンガーにスポットを当てています。
懐かしや「グッドナイト・ベイビー」(ザ・キング・トーンズ)ではじまり。
これ1968年の作品とは思えないほどに新鮮に聞こえるんだよね。
まさに流行は循環しているという証か。
ここもトリオなので持ち時間が短いのが残念です。
しかし北海道は広い!しかも地方都市の音楽集団も熱い!!
長年自分が活動していてライブでタイバンをみるにつけ、「えええ!こんなにいかしたバンドがいるんだあ!!」と驚きを隠せない事はしょっちゅうさ。
このトリオも趣向を凝らせて色々と楽しませてくれます。ただ曲を演奏するのではなく、たとえば2曲目「越冬つばめ(森昌子)」
1983年の大ヒット演歌ではありますが、曲中にサプライズとしてイーグルス「ホテル・カリフォルニア」やレッド・ツエッペリンの「天国への階段」をさりげなく挿入してくれるんだから憎い。
日本と英米の音楽がスタイリッシュにドッキング。
こういったことを本人達がごく自然に嬉々としてこなすんだからバンドとしては健全で理想的。
「夏にぴったりな曲をやります。平山ミキで真夏の出来事」
この曲を聴くと昭和歌謡史が最も光輝いていた頃にフラッシュバックしますね。
ああ・・・昭和の時代が鮮明に蘇る・・・。
おっと、トラブル発生だ!ギターの弦が切れちゃったよ~~。でもギタリストにとっては良くある事。
百戦錬磨の達人は一向に動揺せずそのまま最後の曲へ。
「上を向いて歩こう(坂本九)」
日本の歌で世界中に一番知られていて愛されているのがこれですね(スキヤキソングとして)。もちろん唯一の全米1位。いまだにこの記録は破られていません。
数多くのカバーが存在するのもうなずけます。
この曲をステファニーは「いきものがかり」のごとく猛然且つはつらつと歌い演奏。
エンディングでは全員でジャンプの締めくくりを狙ったんだけど、今ひとつ呼吸が合わずにばらつき、これもご愛嬌さ。
「飛ぶのが遅いよ~~」とボーカルの突っ込みも愉快で、笑いに包まれたステージでした。
会場BGMは「ストップ・ザ・ネーム・オブ・ラブ」(
7、NO FUSE BREAKERS
14:00~14:25
地元小樽の男性5人組J-ROCK。
といってもSTAとは何年も前から数え切れないほどステージと共にした仲です。
先月の浅草橋オールディズ・ナイトにも出演していました。
だから自慢じゃあないけれども、私は彼らのステージングの細部までけっこう熟知しているつもりであります。
さあてと、今回の内容はどうかな。
このバンドは5年連続5回目ということはSTAと同じだけこのイベントに参加、しかも第1回からですね。
最多出演回数更新しています。
そしてこのいかにもロックの王道を突っ走るかのごときバンド名は、彼らが電気工事を生業としているからだそうです。
お約束の「カモン・エブリバディ(エディ・コクラン)」からスタート。
序盤から全力疾走の元気印。
ロックンロール誕生直後の定番曲。もうこれ一発で脳天のヒューズはスパーク寸前。
とにかく少ないコードにたたきつけるようなビートが連動してあっという間に終わっちゃうような曲が目まぐるしく放射されるのでレパートリーも膨大です。
「サンキュー!ありがとう。次もノリノリの曲でいきましょう!!ジニー・ジニー・ジニー!!」
これもエディ・コクラン。
ロカビリー・フィーリング振り撒いて加速する一方です。
編成はドラマー&ボーカル&ツインギター。
ザ・パーティーズのメンバーでもあるニシやん、ここでは立派なロッカーに変身。愛器はチェリーレッドのSG。
もう一人のギタリストはナチュラルカラーのストラトキャスター(メイプル指板。ヘッドはテレキャスター・シェイプ)。
そして一番パンクしている長身ベーシストは白いプレシジョンベース(ローズ指板)に革の上下を着こんで茶髪のツンツンヘアー。
贅肉のない引き締まった肉体も相まって私は「小樽のシド・ヴィシャス」と呼んでおります(とにかくそっくりなんだから)。
「改めましてノー・ヒューズ・ブレーカーです。新メンバーのギタリストを紹介します」
と、ここで若きエリート・ギタリストがこのバンドには異質の泣きのギターソロをチラリ弾き。これがまたツボをおさえた旋律なので驚き。
「もう一人のギタリスト、ニシヤンが年取っちゃったから若いギターが加入しました(笑)。」
さあ、ここからは彼らの真骨頂。
お気に入りのラモーンズ街道まっしぐら。
「BLITZKRIEG BOP」
この2分もない単調な激情波状攻撃に観客イチコロ。日頃の憂さもこれで晴れることでしょう。
「皆、ついてきてください。たくさん飲んで食べてね。お勧めのメニューは餡かけ焼きそばとから揚げです。ああ・・・・いいなあ美味しそう。いい匂い」
ホッとする間もなく間髪入れずに「ドウ・ユー・リメンバー・ロックンロール・レディオ?(ラモーンズ)」
ついつい拳を振り上げて掛け声かけちゃいたくなるような、ブレイクの連続が理屈抜きにかっこいいパワー・チューン。
「今テレビでは24時間番組をやっていますね。愛は地球を救う・・・・俺たちは何を救うのでしょうか・・・・?小樽を救う!いいぞ!それ。」
ここでおもむろにベース君が無言で革ジャンを脱ぎ捨てた!
実は事前にマサが「いつも上半身裸でプレイしていたけど、先月のライブは白いTシャツ姿だったよね。シド・ビシャスそっくりだよ」と声をかけていたのです。そのリクエストに応えてくれたんだあ!(ライブ直後にその件をシドはニヤリとして語ってくれたよ)
ボーカルも「いいぞ!シド・ビシャス!!」
まだまだラモーンズのスピード・ナンバーが出てくるよ「ロックンロール・ハイ・スクール」
シドは身が軽くなったからなのか、開放感に酔いしれているのか大股開きでワイルドなピッキング。リストバンドも1ポイント。
ボーカリストは沈着冷静に淡々と「うるさいですか、俺達?」
MC中に突然北運河通りに現れたのは「スーパーマリオ」
車も帽子も髭も服もそっくりそのまま。
わあっと観客たちがそちらに群がって写真撮影。
ギタリストが「スーパーマリオ」のゲーム音を咄嗟にプレイ。たいしたものだね。
この日は小樽界隈でスーパーカー展示ショーやらアニメファッションショーなどのイベントも開催されていたからその流れだったのかもね。
「マリオに負けたぜ!ロックアウェイ・ビーチ!1・2・3・4!!」
いやいや君等だって十分に目立っているし、主張したいことがグサグサと突き刺さるほどにメッセージが伝わってきているよ。
最後は和製パンクロックの伝説ブルーハーツ
「うるさいですか?本当は踊りたいんですよね?キスしてほしい!!」
ピョンピョンと飛び跳ねてはじけなきゃあ損ソン。
「一緒に~~!!」観衆を煽る、煽る。余力を振り絞って。
勢いそのままにメドレーで「リンダ・リンダ」
何度観ても曲目や流れがわかっていても、彼等からは元気を与えてもらえますね。
「この後にもドンドン素晴らしいバンドが出演します」
この律儀な連中にカンパイさ。
9、ライスアンドチキン
15:15~15:35
このバンドは急遽参加が決定したのです。
J-ROCKの男女4人組は札幌から。
編成はベーシストがブラウンのチューンを使用。ギタリストはサンバーストのストラトキャスター(ローズ指板)
ドラマーはキュートなショー子ちゃん。彼女はSTAライブの時に全身を使って思い切り連続飛び跳ねノリまくってくれていたのですよ。
更には男性リード・ボーカルという布陣。
もうこの頃になると、直射日光が強烈で誰もが日に焼けちゃいました。
ヒリヒリ素肌にもっと刺激的なロック「ファンキー・モンキー・ベイビー」(キャロル)で幕開け。
各メンバーが永ちゃん役、ジョニー大倉役となりきっています(編成は違うけど・・・)。
本格派ジャパニーズ・ロックの草分け的存在の憧れバンドを申し分なきまでに体現している彼ら。
「ありがとうございます。暑いです・・・・。皆さん、ビール飲んでますか?水分補給して楽しみましょう!今宵の月のように(エレファントカシマシ)」
この一見突き放すように、吐き捨てるように歌いきる宮本氏のボーカルの内側に込められている男の優しき哀愁を心込めて熱唱。
私のフェヴァリット・ソングでもあります。グッときちゃいますよね。
このバンドは一切の装飾を排除したかのような、ロックの原石ともいえるゴツゴツ感触が鋭いコンセプトなんですね。
ノー・ヒューズ・ブレイカーズも取り上げていたブルー・ハーツ「リンダ・リンダ」
やはり彼ら世代のロックアンセムとして絶対に欠かせないものなのでしょう。
決して無視して素通りできない青春の1ページ。
ハイ・スタンダードもジャパニーズ・パンクのお手本。
「マイ・ファースト・キッス」をセレクトしたのは大正解でしょう。
多くの人々にアピールできたのは間違いなし。なんたってこれは藤子不二雄の人気アニメ「キテレツ大百科(コロスケ主人公)」の主題歌をほとんど英語詩に変えアレンジも飛び切りのヘビーロックに豹変させたもの。
こういう解釈のしかたもあるんだねえ。たいがいこういうチャレンジってハズレがほとんどなんだけども、このヴァージョンは好感がもてるというものです。
「最高です!風が涼しくなってきた。え~と・・・じゃあ次の曲、さっき24時間テレビのことを話していたバンドの人がいましたが、僕たちも愛と平和を願って・・・世界はそれを愛と呼ぶんだぜ!」(サンボマスター)
とにかく手加減ご無用、ギラギラと純粋なロック・エナジーがほとばしり出る曲が演奏されるのでジッとしていられないです。
ドラマーのショウコちゃんは男顔負けの豪快無比なるドラミングを綺麗なロングヘアーを振り乱しながらも休みなく叩きまくっています。
そのステージの向こうには小樽名物の一つでもある人力車が走り抜けていきましたよ。ご苦労様です。
「ラブ&ピース!」の連呼。
「さあ、最後の挨拶になります。皆さん盛り上がっていますか?」
メンバー紹介を済ませた後にはこれが待っていたのだ!
横浜銀蠅「ツッパリ・ハイスクール・ロックンロール(登校編)」
徹頭徹尾コダワリの自分等のルーツ探索バンドなのですね。
「ベストテン」「夜のヒットスタジオ」・・・・・懐かしいなあ・・・。
司会のヤチヨ嬢がここで、このライブイベントに協賛していただいた企業名を丁寧に読み上げます。
会場BGMは「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」(ウィルソン・ピケット)
10、B-トリッパー
15:40~16:00
札幌からやってきた初出演4人組ポップスバンド。
今回披露してくれた4曲中3曲はオリジナルなんですよ!
CDも製作しているとのことでステージから強くアピール。
その中の1曲「サニー・サイド」からはじまりました。
まさに今の季節にピッタリな爽やか系御機嫌バンド。
編成は3トーンサンバーストのストラトキャスターギタリスト(ローズ指板)
ボーカル&ギターはナチュラルボディのテレキャスターを使用(メイプル指板)
ベーシストは女性でESPの青い5弦をフィンガーピッキングで演奏。そしてドラマーが加わっての4人。
小樽のナイスガイ・ベーシスト、ヨッシーもこのバンド見たさに駆けつけてきました。
2曲目「午前0時の独白」もオリジナル。
タイトルも意味深、完成度も高くて好反響。
オリジナルは当然観客に浸透度の面でも絶対的不利にも関わらず、違和感なく受け入れられているようで自信にもなったのではないでしょうか。
「スパークル(山下達郎)」
この曲は達郎ソロ初期の人気曲。
マニアならば泣いて喜びそうなところをさりげなくついて一掴みしてきましたなあ(達郎のFM番組風)
ギターの歯切れ良い枯れたコード・カッティングやギターの機種、オリジナル曲調やアレンジ、歌い方などからも相当の達郎フリークとみた!
あのハイトーン・ボーカルもリスペクト精神てんこ盛り。
最後の曲もオリジナルで「かけたトライアングル」
ベースはチョッパー奏法も交えて好演。ほどよくかけらたリバーブにのるギター・ソロもスペイシーだよ。
全体の雰囲気が一見ミスター・チルドレンのようにも捉えられがちですが、、ここではボーカリストに専念すべくTLギターはスタンドに立て掛けられます。
メロディーを重要視しているのがアンサンブルからもよく伝わります。
11、ETARNAL NOSTALGIA
16:10~16:35
懐かしきJポップスを演奏してくれたこのバンドは札幌と苫小牧在住メンバーらによって結成されています。
さぞかし練習に集まるのも大変なことでしょう。
初出演。
5人編成のメンバーは・・・・3トーンサンバースト・ジャズベースのベーシストはミヤザキ氏(メイプル指板)、2段構えのキーボード・プレイヤー(ローランドU-20とヤマハ)、白のストラトキャスターを操るギタリスト(ローズ指板)、ドラマーはサイモン君、女性シンガーというラインナップ。
森高千里の歌い方、声質までそっくりにコピーして披露してくれた元気一杯に弾ける「私がオバサンになっても」が1曲目。
1992年の邦楽ヒット曲ですが女性アイドルが甘く切なく「オバサン」という言葉を堂々と発する衝撃の内容が伴って話題になったものです。
そうです。このように今も忘れられない日本の女性歌手の名曲群を取り上げていくのがこのバンドの基本コンセプト。
2曲目はその流れに沿ってセレクト。十分に説得力のある山口百恵「ロックンロール・ウィドウ」です。
ギターによる「ギュィーン!」という凄まじきピック・スクラッチが轟きわたる中(ピックでギター弦上を擦りつけながら滑らせるノイジーな奏法)ここでは激情ほとばしるボーカルに様変わり。
男性ギタリストの力強きハイ・トーン・コーラスとのコラボレーションもグッと目をひきますね。
「こんにちは、エターナル・ノスタルジアです。2曲終わりました!やっと日が傾きかけてきて涼しくなってきましたね。それでは3曲目・・・ちょっと静かな曲で・・・・・杏里のオリヴィアを聴きながら・・・・」
イントロのしっとりとしたピアノの響きに心癒される杏里1978年のデビュー曲。
尾崎亜美のペンによる女性の恋心を取り上げたラブソングを感情込めて丁寧に歌いあげてくれました。ちなみにここでの「オリヴィア」とは「オリヴィア・ニュートン・ジョン」のこと。
明るめ系、ハード系、バラード系とジャパニーズ女性シンガーの異なるジャンルを組み込んだセット・リスト。
メンバー紹介の後に選ばれた4曲目はこのバンドの強みを前面に猛プッシュした感ありの「世界中の誰よりきっと」
ロック・バンドWANDSと中山美穂によるお洒落なデュエット・ソング。1993年はどこのカラオケ店でも男女の若者達がこぞって歌っていましたね。
派手な8ビートにのったツインボーカルのハーモニーが絶妙。
「さて、あっという間に最後の曲です。手をこうやって横に揺らせてくださいね。ラララですよ~!」
そのものズバリ、大黒摩季の代表作「ら・ら・ら」
札幌が生んだ女性シンガーのカリスマが自ら生み出した、これぞライブ終盤のコール&レスポンスにうってつけともいえる作品。
もちろんここでもオーディエンスと一体になって耳に優しい「ららら~」の繰り返し。
「もう一回!」と延々繰り広げられるお馴染みの「らららフレーズ」は、ちょっぴり凌ぎやすくなってきた昼下がりの空間に溶け込んでいました。
BGMは「ドッグ・オブ・ザ・ベイ」(オーティス・レディング)
司会進行役のヤチヨ嬢(FM小樽のメイン・パーソナリティ)はここまでを担当。「皆さん、飲んで食べて楽しんでいますか?スープカレーとハンバーガーはおかげさまで完売したそうです。さて私の持ち時間はここまで・・・・後半はあそこの飲食コーナーで今も働いているイケメンのシンちゃんが引き継いでくれます。」
12、QUININE(キニーネと読みます)
16:45~17:10
札幌からの常連5人組バンドで4年連続4回目の出演。先月の「浅草橋オールディズ・ナイト」にも登場していましたね。
王道の洋楽ロック・ソングを貫禄たっぷりに見せつけてくれました。
女性シンガーを取り巻く男性バックバンドは・・・・ローランド2段積みキーボードの魔術師ジュリーさん。
ギタリストはレモン・ドロップ・カラーのレスポールを使用。
べーシストは驚愕の6弦を所持。そしてドラマーが加わりガッチリと的確な演奏でまとめあげています。
実はジュリーさんとSTAマサは来月3日のG-HIPライブにて初共演するので会場の芝生スペースでお互いにご挨拶。
さて、毎回このバンドの目を見張るようなライブ・パフォーマンスはとっても勉強になりますが、今回もご他聞に洩れずパーフェクト。
感嘆の声しきり。
女性シンガーのイメージにピッタリなシェリル・クロウ「オール・アイ・ワナ・ドウ」でライブがはじまりました。
筋金入りの大人の女性が貫禄たっぷりにロックするんだから、こいつはたまったものではありません。
一発目の音ですでに「クイーネ」の独壇場。
「へーイ!小樽!!今日も最後まで張り切って盛り上がっていきましょう!!」
2曲目は先月も演奏してくれた悲劇の女性シンガー、エイミー・ワインハウスの「REHAB」
歌いこなすのがメチャクチャに難しそうなこの曲を独自のものに消化して演じきっているところなんかは脱帽モノですなあ。
「ノーノーノー!」と誘惑視線込めてバッチリと決めまくってくれました。
しかしこのバンドの音造りは完璧。
バランスやトーンのまとまりがビックリするくらいです。
「イエー!」と最前列の観客とハイタッチを繰り広げる中、ピアノがアップテンポのコードを鍵盤から叩き出した。
「アイ・フィール・ザ・アース・ムーブ(キャロル・キング)」
選ばれる曲がいずれもが時代に着実な足跡を残している女性歌手のものばかり。
美味しいところばかりをついてくるなあ。憎いネエ。
ボトムのグルーブも充実していて燻し銀のごとく光っています。
歌のお姉さんは、ちびっ子がさりげなく差し入れしてくれたチョコレートを頬ばりながら4曲目「ストリート・ウォーキング・ウーマン」に突入。
今度はマリーナ・ショウを取り上げるんですか。もうお手上げです。かっこよすぎる。
複雑な変拍子アレンジもジャジーでムード満点。
度々繰り返すブレイクもプログレッシブで、つっかかるようなフレーズも高度なテクニックなしでは達成するのは不可能。
それらを涼しい顔して演じているんだから敬服しちゃいます。リズム感、スィング感覚が研ぎ澄まされているんでしょう。
タイトルが示すとおりにステージの左右をファッションモデルのように闊歩する姿も様になっているよ。
ベースとドラムのソロにもやんやの喝采。
この曲の前に貰って食べたチョコレートの中にはキャラメルが入っていたようで、歌うのに四苦八苦・・・・これもまたご愛嬌(笑)。
「後半に差し掛かってきました!」興奮した観客がホイッスルをピーピーと吹き鳴らす
「その笛が欲しい!軽快なロックでボン・ジョヴィ、リヴィン・オン・ア・プレイヤー!」
重厚で幻想的なキーボードによるイントロから一転ギターのうねうねとクセになりそうなリフ。
オリジナルではリッチー・サンボラがヴォイス・モジュレーターを使用しているのですが、このバンドはエフェクター処理で何の違和感もなく再現しています。
随所に至るまで事細かに手腕がほどよく発揮されていて、感心しきり。
6曲目は聞き覚えのあるギター・ストロークだ!
ドウービー・ブラザース「リッスン・トウ・ザ・ミュージック」といつの間にか男性ボーカルのロックに入っているんだけど、そのことに全く気づかないんだから、これもシンガーの許容範囲の広さの現れでしょう。
「さあ!一緒に歌いましょう!!」
この小樽ライブイベントでは数多くのバンド達がこぞってカバーしている、最も人気の高い珠玉の大盛り上がりダンス・ナンバー「君の瞳に恋してる」(ボーイズ・タウン・ギャング)
キニーネのバージョンもこの編成だとは思えないくらいにゴージャスな音圧で迫ってきましたよ。
もちろんステージ手前のダンスフロアは踊りまくっている観客達でごった返しています。
ダメ押しのナンバーはアイズ・オブ・マーチ「ヴィークル」
ブラス・セクションはジュリーさんの巧みな鍵盤操作で余裕シャクシャク。
ギターソロはここぞばかりにへヴィー・メタリック。
しかしこの人数での圧倒的破壊力と重量感はどうだろうか。
ゆとりをもって生み出されるウネリともとれるロック・フィーリングはSTAのバージョンにも参考にしたいところ。
BGMはサム&ディブの「ソウルマン」
ここでこのライブ・レポート前半は終了。
ここまでじっくりと読んでくれた根気強いあなたに感謝します。
パート2に続く・・・・・しかしすっかり2分構成が定番化しているね(笑)!!