上州屋@中野新橋

中野新橋は相撲の町でも芸人の町でもない。もともと花街として栄えた神田川沿いの小さな町である。

とはいえ、20年前までは料亭の跡などが散見できたのだが、今となってはその名残を残すのは花見橋の赤い欄干位か。



そして中野新橋のソウルフードといえば上州屋である。四半世紀前、少なく見積もっても自分の身体の10%は上州屋の弁当でできていた。と言っても過言ではないと思う。



ケースに居並ぶ惣菜はすべて手作り。すてきしぎ。
そして幕の内弁当はこの中から好きなおかずを5つ選べる。その日の体調や、そして老若男女誰でも対応できるシステム。いいねえ。



その名の通り、初代のおばあちゃんは群馬の出身。その昔、おばあちゃんが亡くなった時、一週間ほど店を閉めてて。でも変わらず再開してくれた時、本当に嬉しかったんだよなあ。

相撲も芸人も町から出ていってしまうのだけれど、上州屋は未だにココにある。
そしてこの町の人々は今も変わるコトなく、今日はどのおかずにしようかな。と店頭でわくわく悩んでいる。
そんな素晴らしい日常の風景がこの町にはあるのだ。