先週の事である。たまたまココの存在を知って珍しく興奮した。
四半世紀前、時々利用させて貰っていた渋谷桜丘のさくら亭。
とんかつ定食500円。ライスお代わりができてカレーをかけるコトもできる。つまりとんかつ定食を食べた後、カレーライスを食べるコトができる店。
でも500円。そんなコトがあっていいのか、という店。
今にして思えば、間違いなく自分の大衆食の旅の原点のひとつである。
しかし当時、ご主人の心意気やその奥底にある計り知れぬ原動力に自分の意識は至っていなかった。なんかすげー変わった店がある。失礼ながらそんな驚きの方が先にあったように思う。
そのさくら亭、火事で閉店したという話は風の噂で知っていた。
そして今やこの一帯の大規模な再開発が襲う。周辺諸共もぬけの殻となった。
そのさくら亭が円山町のラブホ街の中でひっそりと再開されているというのだ。そして現在も尚同じスタイルでとんかつ定食500円を貫いているという。
居ても立っても居られない心持ちでその週末、自分は渋谷へと向かっていた。
東急本店の脇から坂を登る。角を曲がり雑居ビルの角に立つ。
何度も。何度も見返した。怪しい奴と思われようが周辺もうろついた。
そこにとんかつの店 いちょうは既になかった。
さくら亭の、いや、いちょうのとんかつ定食を食べたかった。そして年甲斐もなくライスをお代わりしてカレールーをお願いしたかったのだ。
ご主人に面と向かって言葉にできたかどうかはわからない。でも、あの頃伝えられなかった感謝の心持ちで食べたかった。
場所が変わっても、時代が変わっても、変わることのないスタイルにこだわったご主人の心意気をしっかり噛み締めたかった。
どうだろう。またどこかで新たに続けられているなんてコトもあるのだろうか。
どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。必ず伺います。
帰る道すがら、東京の街は黄色く染まったいちょうがピークを迎えていた。
そんな風景が、自分にとって大切な大衆食の遠い記憶とぐいぐい重なるのであった。
四半世紀前、時々利用させて貰っていた渋谷桜丘のさくら亭。
とんかつ定食500円。ライスお代わりができてカレーをかけるコトもできる。つまりとんかつ定食を食べた後、カレーライスを食べるコトができる店。
でも500円。そんなコトがあっていいのか、という店。
今にして思えば、間違いなく自分の大衆食の旅の原点のひとつである。
しかし当時、ご主人の心意気やその奥底にある計り知れぬ原動力に自分の意識は至っていなかった。なんかすげー変わった店がある。失礼ながらそんな驚きの方が先にあったように思う。
そのさくら亭、火事で閉店したという話は風の噂で知っていた。
そして今やこの一帯の大規模な再開発が襲う。周辺諸共もぬけの殻となった。
そのさくら亭が円山町のラブホ街の中でひっそりと再開されているというのだ。そして現在も尚同じスタイルでとんかつ定食500円を貫いているという。
居ても立っても居られない心持ちでその週末、自分は渋谷へと向かっていた。
東急本店の脇から坂を登る。角を曲がり雑居ビルの角に立つ。
何度も。何度も見返した。怪しい奴と思われようが周辺もうろついた。
そこにとんかつの店 いちょうは既になかった。
さくら亭の、いや、いちょうのとんかつ定食を食べたかった。そして年甲斐もなくライスをお代わりしてカレールーをお願いしたかったのだ。
ご主人に面と向かって言葉にできたかどうかはわからない。でも、あの頃伝えられなかった感謝の心持ちで食べたかった。
場所が変わっても、時代が変わっても、変わることのないスタイルにこだわったご主人の心意気をしっかり噛み締めたかった。
どうだろう。またどこかで新たに続けられているなんてコトもあるのだろうか。
どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。必ず伺います。
帰る道すがら、東京の街は黄色く染まったいちょうがピークを迎えていた。
そんな風景が、自分にとって大切な大衆食の遠い記憶とぐいぐい重なるのであった。
これ?
http://www.okamooo.jp/archives/9482941.html