DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

あらいやオートコーナー@稲敷

2018年07月30日 | 弁当・惣菜・デリカ





















霞ヶ浦の東端、田圃が広がる長閑な水郷地帯。
あらいやオートコーナーにやってきた。

ボタンを押す。コトン。
ボタンを押す。コトン。
ボタンを押す。コトン。

街道沿いなのだが、この外連味なきアクションに、なんだか静けさが広がる。

午前10時、外は既に暑くなり始めた。小屋の中で包みを広げていただく。

焼肉弁当の味付けがいい。昆布の佃煮がまた絶妙に合う。濃い目でめしが進む。
弁当とは本来ごはんを食らう為のバランスであるコトを再認識するうまさとでも言おうか。

そしてこの濃味、浦のはるか向こう岸でも覚えがあった。
物申さぬ自販機の弁当。
ぱぱっと食って立ち去るそば。

でも。そこには、夏は暑く冬は寒い湖畔での生活に裏打ちされた、土地の味が息づいているのを感じ取るのであった。




甘太郎商店@旭

2018年07月22日 | そばうどん
家族で海にやってきた。千葉の旭。



その市街地の大きな病院の前、



それぞれ別に追い求めてきた、甘太郎とそばうどんのフュージョンを見てしまったのである。



ウイークエンドの昼どきであったが、爺さんと婆さんとか、婆さんと婆さんとか。そんな組み合わせのお客が多かったのは、やはり病院の食堂的な機能もあるのだろう。



さてそばうどん。かけ300、たぬきと月見350、カレーと天ぷら500。準路麺ともいえる良心的な価格である。



天ぷらそば500。かき揚げではなく海老天であったが、



ほんのりざらつきを感じるゆでめん、塩気の強い赤い汁と共に大衆そばらしさを堪能できた。

つか量多いなこれ。丼でかいし、実はたぬきそばに海老天をのせてたりと微妙にサービスがいい。



それはラーメン500の



チャーシューの厚みと大きさからも察するコトが可能であり、



これまた山盛りな冷やし中華に、アイスラッガーの如く添えられた



カット西瓜からも察するコトが容易なのであった。


そして何より。
夏の開け放たれた店内で、海からの風を感じながら肩肘張らずに食べる麺って最高だな。と思っていたのである。



堀込青果@境町

2018年07月19日 | ジューススタンドなど














夏空の下、掘っ立て系の八百屋に出くわす。
まるでジャマイカみたいいい

と近寄ると、フルーツシェイクなる看板が。
いいねえ。
とっても気に入ったココに似てる。
それが群馬の空の下にも。

店内には沢山の地場野菜。
群馬の野菜は東京でもよく見かけるんだけどさ、この旅してて思うのは東京って周辺の県がないと餓死するよなってコト。
群馬栃木茨城埼玉千葉神奈川。いづれの地の恵みも東京を潤す。ホント足向けて寝らんないなと思う。
あ。だから北マクラなのかw

頼む直前までトマトでいこうと思ってたんだけど、今だけ300というピーチで!となぜかハッセーしてました(笑)

うましぎ。淡い桃の香りと甘み。そしてミルクのまろやかさ。もしやこの地の名門、東毛酪農かしら?
それらが品良くまとまった優しい味わい。香料だらけのマッ◯シェイクとか比べもんにならんね。
こゆ店もっと東京でもやってほしいいいい





アポロパン@府中本町

2018年07月17日 | 大衆パン


















安くたって、しっかりうまい。
ミニったって、そこそこ大きい。

食べながら、胃袋をすり抜けて
胸にじんわり届く。作り手の思い。

真心を味にのせて贈る店。
店頭の文句は伊達じゃない。

現代を生きる心のこもった大衆パンが府中本町にある。いいいいいい




ボロンゴ@学習院下

2018年07月09日 | ロメスパ・スパ




















街中でこんなスペースに店が!?てのに出会うとちょっと嬉しい。
小さい店や細い店、自分の三角好きってのもそのひとつだと思う。
僅かなスペースで普通の店より制約が多い中、どうにか工夫してやってる姿に、好感とその生きる力強さみたいなものを感じ取るのだ。

また、あちこち旅でうろうろしてると、空き家になってるそゆテナントを時々見かける。

そんな内の一つ、新目白通りのステキな極細物件が、なにやらロメスパ店になったのをみかけたのは、確か今年の1月末だったと思う。
高田馬場周辺はココもあるし、ロメスパ率が上がってきてるのかもしれない。

券をご主人に渡して席に座る。うん。狭いいいいー殆ど後ろがとれません。スタキ(笑)
今は亡き神田そばをちと思い出したね。w

で。やってきたナポ300g。

いいルックス。具が色々入ってて丁寧。
炒め具合も所謂ロメスパというよか喫茶店系の品の良さで。

味変グッズが多彩。中にタイのシラチャーソースがある。へえええーと思ってかけてみると、その品の良さにB感が加わってなんともいい感じ(笑) 合うね、面白いなあ。

と半年越しの宿題をこなしたんだけど。
どうやらご主人が腕を痛めて店を変える旨の貼り紙が。
ナポだけじゃないけどロメスパの調理って腕酷使するもんな。てコトで今度はミートソース食べにきますよ、極細物件がんばれー。




ミッキー@下赤塚

2018年07月03日 | 菓子・甘味



















下赤塚、川越街道の一本裏道。
ミッキーという店に出くわす。
では店内へ。と思ったら、中は小さな工場になっていた。
その中でおじさんがこつこつ作ってるらしいケーキ処。

ホールのケーキを家族に買って帰るなんて、意識の中にキホンないのだけれど
下赤塚に来たら、あ、ミッキー寄って帰ろうかなー。て思い出す店になったと思う。

このチーズケーキとスフレの中間くらいな感じ、素朴にうまい。インスタ映えしない分、心がこもってる。

でもコレってりくろーおじさん@大阪にそっくりなんだけど。。関係あるんですかね?


やくし売店@薬師池

2018年07月01日 | そばうどん
夏が始まったその翌日、6年ぶりに薬師池にやってきた。



おばちゃんの代で既に30年越という、



薬師池のほとりに続く大衆そばの聖地。



夏の日差し。濃い緑。



池を渡る夏風に乗って、時折生温かい湯気と共につゆの香りが届く。そんな中でもくもくと啜るそば。いい。



丼を返しがてら、つゆうまいねえ。とおばちゃんに話しかけた。
すると少し嬉しそうな顔をして、そばが好きなコト、つゆは独学で自家製しているコトを教えてくれた。



こんな場所だからできることは限られちゃうだけど、でも出汁はちゃんと取ってかえし作って。できる限りおいしくね。と。

300円のそばに込められた思い。すばらしい。



ココでいただくそばには、ふと我にかえった時に感じるささやかな幸せ。みたいなものを心に響かせる力がある。

そんな事を思ったのであった。