しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

文鳥・夢十夜

2015-08-19 | 本棚
夏が逝く前に*、この一冊

ログ友記事、コメント(&レス)ですっかり読んだ気になっていた『夢十夜』**
『文鳥』は私的につげ義春の“チーコ”の愛着。
図書館でもよかったが、
「ピース又吉が愛してやまない20冊」の帯***が決め手。



星新一なら起承転結に目的・意図を持たせ、事件/ショートショートにするだろうが、
漱石は、見たまま聞いたままペンの向くままのスケッチ。
(夢幻的な『夢十夜』みたいなのもあるが)

季節柄「(新潮文庫)夏の100冊」なんだけど
ピース“芥川”又吉セレクションも、よりパーソナルな気がして○。
漱石のこういったアウト・テイク的な小品集の方が、The “文豪”な作品よりも私の性に合う。
『永日小品』漱石の名を伏せれば、どこぞのラジオの一コマに使われそうなところがイイ。
闘病記ならぬ、病状随想記『思い出す事など』、こぼれ話『変な音』。
他『ケーベル先生』『手紙』


*“ひろいよみ”もしたくないニュースばかりなので、口直し。
**『ユメ十夜』というのあったな。
wikiによれば私的にはつながり
***他、『ねじまき鳥-』だの井伏鱒二だの安倍公房だの
ホントは“芥川”にあまり興味ない(漱石だって取っていない)が、又吉に親近感^^

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