気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Six Years by Harlan Coben

2013-06-09 10:42:07 | 読書感想

6年前、夏の間、学術論文を書くことに専念するために保養所で過ごすことにしたJake Fisherは 画家をめざしているNatalieと出会い、恋に落ちる。Jakeは彼女こそ運命の女と思い、彼女との愛が永遠に続くと信じていた。が、突然、Natalieは彼を捨て他の男Todd と結婚してしまう。結婚式当日、呆然とするJakeにNatalieは自分のことは忘れてそっとしておいてくれるよう約束して欲しいと頼む。

Jakeは約束を守り、この6年間、Natalieのことは心の奥にしまい 大学で政治哲学を教えていた。そんなある日、 大学の同窓会のホームページにNatalieの夫であるToddの死亡記事を発見する。
そっとしておいて欲しいという彼女との約束を気にしながらも、未亡人となったNatalieのことが気になってこっそりと強盗にあって殺されたというTodd の葬儀に参列する。しかし、そこにはNatalieの姿はなくかわりに彼の妻であるという女性と 10代の子供達の父を悼む姿があった。Natalieは結婚している男と重婚をしたのか?それとも彼は別人なのか?

Jakeはそれを確かめるべくNatalieの妹のJulieに電話するが 彼女はNatalieの結婚式で会ったにも関わらずJakeのことを知らないと突っぱね、もう二度と電話してこないよう言って電話を切ってしまう。
妹にむげに断られたJakeはNatalieの居所を突き止めるべく、手がかりを求めて、彼らが出会った保養所を訪ねるが保養所はすでになく、いや、それどころか最初から存在してなかったと巡回していた警官に言われる。

さらに、ふたりが結婚式をあげた教会に行ったJakeは二人の結婚式の記録がないことを知る。さらに、式を主宰した牧師は、式の記憶がないと言い、そのとき、彼と話したにも関わらずJakeのことを覚えてないと主張する。そして、二人が頻繁に訪れたカフェの女主人も彼らのことを記憶にないと言う。本当に覚えてないのか?それとも嘘をついているのか?もし、嘘をついているのなら、それは何故か?

JakeはNatalieの所在がわかればすべてが氷解すると考え、同僚の教授に助けを求める。彼女はFBIの出身でそのコネを利用してFBIの持っているデータベースからNatalieの居所を割り出すことができる、とJakeは考えたのだが・・・彼女からNatalieに関する記録は6年前で途絶えており、アメリカで暮らして行くには必須となる銀行口座、納税証明、クレジットカードなどの記録が一切なく、彼女がどこにいるか、生死を含めてわからない、これは異常であると話される。

Natalieを探す手がかりがなかなか見つからないことに絶望したJakeは、深酒して家に帰るが拳銃を持った二人組に待ち伏せされ車に拉致される。彼らは 強盗に見せかけて、Natalieの夫(?)Toddを拷問の末殺した男達だった。そして、彼らは銃を突きつけて、拷問しても聞き出すという仕草を見せながらJakeに尋問を開始する。「Natalieは何処にいる」と。

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ちょっとプロットに無理がある。読み進んでいくと、すでに結婚している男との結婚、結婚式後のNatalieの消息不明などの不可解な事実が徐々に解明されて行くのだがちょっと納得いかないところがあった。

くどく感じるほどのJakeの心情に関する書き込み、相変わらずの畳み込むようなCoben節にもちょっと飽きてきた。約束を破ってNatalieを探そうとする自分の行動にいちいち言い訳を探すのは190センチの大男にしては女々しい感じがして、このキャラクターに好感が持てない。

★★☆(2.5)


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