気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Red Alert (NYPD RED5) by James Patterson,Marshal Karp

2018-07-01 09:10:32 | 読書感想

The Cotillion Room at The Pierre Hotel

市長も出席した the Silver Bullet 財団が主催する基金集めのパーティー、New Yorkの金持ちセレブを集めてのホームレス救済のための募金活動、財団の創設メンバーの1人Del Fairfaxが壇上で基金の趣旨を説明している時、爆発が起こり、爆発の衝撃によって彼は死亡する。

New Yorkのセレブの護衛を任務とするために設けられたNYPDの特設課Redに所属するKylie MacDonaldZack Jordanは市長命令でこのセレモニーの警備につく。爆発が起きた瞬間、彼らは次なる爆発を警戒し市長を脱出させ、直ちに現場に戻る。

現場を検証していたFBIの爆発物専門家Howard Malleyは現場に残された遺留物から犯人を特定できると言い、また爆弾は時限爆弾ではなく携帯から送られる暗号によって作動する爆弾だったこと、Delが登壇した直後爆発が起きていることから、これはテロではなくFairfaxを狙った殺人であると断言する。

二人はDelを殺す動機を持っている人物を探ろうとするが高校以来の友人という財団創設メンバーのPrinceton Wellsは、多くの新聞で称賛されているように、彼は貧しい人々の救済のために多額の寄付をしている模範的な市民で誰からも愛されていると主張する。

そんな中、上司のCatesから電話があり、Roosvelt Islandで殺人事件が発生、至急そちらに向かうよう2人は指示される。。二人は爆発物専門家Malleyが犯人を特定する手掛かりを与えてくれることを期待して、Roosvelt Islandの現場に向かう。

被害者は著名なドキュメンタリー映像監督Aubrey Davenport、窒息プレイに性的興奮を感じる彼女は、男が殺意を持っているとは知らずに首を絞めさせ殺害される。彼らはセレブである被害者が性依存症だったことを知ったならば、マスコミが注目し、捜査に支障をきたすことを危惧する。

やがて2人は、Aubreyの姉夫婦や彼女のスタッフからの聴き込みで容疑者を一人に絞り込むが、犯人が持ち去ったと思われるAubreyのPCとビデオカメラを彼の住まいなどで発見することができず、彼を犯人とする決定的な証拠を見つけられずにいた。

相次いで起こった重大事件で世間が騒然とする中、二人は市長に呼ばれる。4ヶ月前に知事に当選した女性市長Muriel Sykes は 元検事である自分が2つの注目すべき事件を解決できないままなら、市民の支持をなくすと主張して、二人に早急に事件を解決するようプレッシャーをかける。そんな時、同一犯によると思われる男によって、財団の創設メンバーの1人が爆弾で殺される事件が起きる。だが、それによって2人は 爆弾犯の手掛かりを得ることになる。

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2人の共作であることがわかる展開、僕が期待している展開にはならず期待外れ。物語に深みがないように感じた。

ただ、Zackのモノローグによる刑事としての処世訓、金持ちと刑事との付き合い方などは面白い。また、ZackのKylieに対する思い。今度の相手がプロのギャンブラーだと知ると犯罪者のデータベースを調べ、彼が載っていないか調べるなど自分に恋人がいるにも関わらず彼女に恋人ができるのは我慢できない、いまだ恋心を持っている様子が見え微笑ましい。

そして、事態が緊迫している時のKylieの即断即決の行動は爽快、相棒のZackは法に違反していないかあたふたするが、結局は彼女の判断に従う。警察学校同期、彼女は主席、Zackは6位の差?

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