気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Stone Monkey by Jeffery Deaver

2007-02-18 22:04:31 | 読書感想

リンカンライムたちの今度の相手は 中国人を米国へ密入国をさせようとしているGhost(ゴースト)といわれているスネークヘッド。ライムはゴーストが密入国しようとしている海岸を特定して 彼の船を待ち伏せするが ゴーストは密入国者もろとも船を爆破して警察の手を逃れる。

爆破した船から脱出した中国人たちがいることを知ったゴーストは 彼らの抹殺を図るべく行動を起こす。ライムたちもゴーストの手がかりを得るために脱出した中国人の行方を捜す。
密入国した中国人たちが頼ったのは チャイナタウンにいる同郷の仲間。ゴーストは彼を拷問して 密入国した中国人の居場所を聞き出し 彼らを殺しに向かう。一方、ライムたちも密入国船に潜入捜査官として乗っていた中国の警察官ソニーリーの情報と遭難現場に残されていた血痕から 中国人一家の居場所を探り出し、ゴーストを逮捕すべくその場所に向かう。

とにかく、最後ははらはらどきどきさせます。とくに アメリアサックスの行動にはひやひやします。
読んでいて気になるのが アメリカに密入国させることを目的としているゴーストが 爆破させた船から脱出した中国人たちを なぜ執拗に追っかけまわすのか?別に ほっといても 不法に入国した彼らが警察に行く心配はないだろうに・・・・と思っていたら ちゃんと殺す理由がありました。

中国人一家の夫Sam  Changは、生き様が立派。爆破された船から脱出するとき、彼らが脱出しようとしているのを見たゴーストが 彼らを殺そうとして接近してくる中、家族だけでなく他の生存者も助けようとする、海岸から離れるときに 店に侵入して商品を盗むがあとでお金を送ろうと考える、このままでは家族の命があぶないと思った彼は 逆にゴーストに罠をしかけて家族を守ろうとする。

中国人警官のソニーリー:ライムたちの科学捜査にたいし、昔風のじみちな聞き込み調査でゴーストに迫っていく。ライムたちの捜査と好対照。彼は、密入国した中国人が誰を頼るかを考え、チャイナタウンの聞き込みを行っていく。コロンボなみの推理力で ライムたちも一目置くほどの勘でゴーストにせまっていく。

ゴーストの正体についてビックリ、あと、ゴーストは密入国者を見張るためにスパイを密入国者のなかに入れていた。はたして 生存者の中国人の中にゴーストのスパイがいるのかどうかも気になった。


The Bone Collector by Jeffery Deaver

2007-02-04 16:20:13 | 読書感想

美貌のパトロール警察官、アメリア・サックスは匿名の電話の情報を確認すべき行った場所で 腕だけが地上に出ている死体を発見する。死体の薬指(ring finger)は肉をこそぎ落とされ、骨をむき出しにされていた。

その死体は空港からタクシーに乗ったまま 行方不明になった夫婦の夫のほうだった。いまだ行方が知れない妻の捜索のため、NYPDの刑事ロンは、かって 一緒に犯罪捜査をしたリンカーン・ライムに捜査の助力を求める。

リンカーン・ライムは数年前に事件の捜査現場で、事故にまきこまれて以来、 人差し指以外が動かせない四肢麻痺の状態のベッド生活が続いていた。彼は 自分では何もできない現状に絶望しており、一刻も早い安楽死を願っていた。彼は捜査に協力する気持ちはなかった。

ロンたち刑事が訪ねた日、彼はその希望をかなえてくれる医師と面会の約束をしていた。ロンたちが捜査資料として置いていったファイルを 安楽死について医師からの説明を受けている間に見るとは無しに読んでいるとき、彼は捜査についての好奇心が湧いてくるをとどめることができなくなる。
医師と安楽死の実行を三日後にすることを約束し、彼は その間、ロンたちの捜査に協力することにする。

アメリアは犯罪現場に最初に到着した警官として、ライムたちの捜査に加わることになる。ライムはアメリアが独断で犯罪現場の維持のために 現場付近の交通を遮断したことを評価し、自分の手足となって犯罪現場の証拠の収集をしてくれるよう求める。
しかし、アメリアは警察官でない、一市民のライムに命令されることに反発、また、鑑識についての知識がまったくない自分が他の警察官よりも早く、死体の検視や証拠収集にあたることに不安と不満を感じる。

823と名づけた犯人は ライムたちに挑戦するかのように つぎの犠牲者がいることを暗示する証拠品を現場に残していく。現場から収集したものから ライムは次の犠牲者がいる場所を特定してアメリアを現場に急行させるのだが・・・・

**** 最後の最後にとんでもないことが起きて びっくりさせられた、まあ、でも面白く読めた

犯人についてはちょっと唐突な感じ、まあ、3週間かけてだらだら読んでいたから どこかに複線が張ってあったのかもしれない。 ****


**異常な犯人
 Bone is the ultimate core of a human being,....Bone does not lie. It is immortal.(P240)
 He held my hand against his ear,real  tight, and  bent the finger until it broke.  Like he was listening . And liking it.( P274)

人の見かけは変わっていくが その人を形作っている骨は永遠に美しい!という信念を持つ犯人は、死体を骨だけにすることに異常に固執する。あるときは 土に死体を埋めて、あるときは熱湯を浴びせて、あるときは害虫で・・・いろいろな手段を講じる。読解力があまりないから いいけど ネズミに体を噛まれたりするシーンがある、想像するだけでいやだな。

犯人が 被害者をハントする手段は タクシー。まさか、タクシーの運転手が殺人犯とは思わないから 何も知らずに乗り込んだ客はドアが中から開かないことに気づくがもう手遅れ。これは ちょっと怖い。タクシーの乗客が運転手を殺すことは たまにニュースで聞くけど 逆の場合もありうるわけだな。

**Ameria Sachs(アメリア サックス)
彼女はパトロール勤務の仕事にやりがいを見出せなくなって、配置転換を希望し、死体を発見した日を最後にパトロールから他の部署への配置される予定になっていた。死体に遭遇したことから 不服ながらも ライムの捜査チームの一員になってしまう。
I realy don't  know anything  about CS work.と言っていたアメリアが リンカーンの指示に反発しながらも 徐々にCSに馴れていき、自分があつめた証拠品によって犯人を追いつめていく仕事にやりがいを感じていく。彼女は母親に自分がやっている仕事について電話する。
 And she told her astonished mother the story - about saving  the vic and  about Licoln Rhyme  and ,with some editing ,about the crime scenes.
"Amie,your father'd  be so proud. " 母親が言ったこの言葉をアメリアは聞きたかったのだろうな。


**リンカーン・ライム
事件が解決した後、安楽死を請け負った医師が自殺用の薬を置いていった。アメリアはライムとともにいるが彼の自殺をとめようとしない。事件が解決した後の もうひとつの興味、なにが自殺をやめさせるのか?