「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【参加報告】「安倍政権の即刻退陣を要求する7.19国会前大行動」(寄稿)

2018-07-24 13:33:35 | 参加報告

<管理人より>
 7/5付けで世話人会より参加の呼びかけがあった7月の19日行動(国会正門前行動)に、「生協だれでも9条ネットワーク」は「生協九条の会・埼玉」とともに14名が参加しました。東京カズちゃんさんから参加報告をご寄稿いただきましたので、以下にご紹介いたします。(写真もいただきました!)
【参加報告】9条改憲NO!北東アジアの平和と共生を!政治の腐敗と人権侵害を許さない「安倍政権の即刻退陣を要求する7.19国会前大行動」
 1ケ月ぶりに「9条改憲NO!北東アジアの平和と共生を!政治の腐敗と人権侵害を許さない『安倍政権の即刻退陣を要求する7.19 国会前大行動』」に参加するため国会へ来た。連日猛暑が続いて今日も夕方になっても"もわぁー"としていたが、涼風が吹いて助かった❗ 8,500人が集まったが、この暑さの中なのでスゴいと思う🎵


 野党の政治家6人(柚木道義(国民民主党)、福島瑞穂(社会民主党)、山下芳生(共産党)、糸数慶子(沖縄の風)、大串博志(無所属の会)、福山哲郎(立憲民主党))の挨拶があった。また、各種の市民団体などから7名が発言した。(これだけ聞いているとさすがに疲れる…。)


 今回も韓国の市民団体から提供されたロウソクと電池が配布された❤韓国では100万人が集まっているが、なかなか日本では及ばない…。しかし、最後に総がかり行動の高田健さんが訴えたように「でも、私たちは絶対に諦めない」で、引き続きやって行こう☺

 韓国のキャンドル運動で歌われた「真実は沈まない」の歌詞を載せておきたい。
「光は闇に負けない
まことは嘘に負けない
真実は沈まない
決して諦めはしない

怒りは闇に負けない
まことは嘘に負けない
真実は沈まない
決して諦めはしない」


※毎日新聞映像グループが7月20日11:35に動画をアップしています。→こちら

※以下、藤原一也さんのfacebookの記事からいただきました。
 2018年7月19日の国会正門前行動は8,500人が参加しました。生協だれでも9条ネットワークと生協九条の会・埼玉から14人が参加駆けつけました。これまでの3,000万署名の取組は1,800万を見通せたとの嬉しい報告もありました。国会終盤ですが、憲法9条改正発議は今のところ提出を踏みとどめています。私たちは寒い中、大雨の中、暑い中たゆまず安倍政権の国民無視の政治に警鐘乱打してきました。一つの成果と思います。これからも頑張っていきましょう!

(管理人より)
 7/17から入院手術、21日(土)に退院してきました。皆様にご心配をおかけましたが、ようやく記事アップができるようになりました。
 そして「2018年7月西日本豪雨」で亡くなられた方々にお悔やみを、怪我や被災をされた々方にお見舞いを申し上げます。1995年の阪神・淡路大震災以降、全国の生協の被災地・現地生協復興支援のネットワークが構築されており、今回も全国の生協陣営の役職員・組合員の連帯の力が発揮できると思います。
 その活動への連帯の気持ちを表明しつつ、安倍政権の悪政や憲法を改悪する動きををストップする行動にも引き続き取り組んでいきましょう。これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m

(追記)「真実は沈まない」の歌の動画の情報をご紹介します。
▼「真実は沈まない」→こちら
▼「真実は沈まない」日本語バージョン動画→こちら
▼セウォル号事件を題材にした歌より(川口真由美さんの歌、後半は日本語の歌唱指導つき)の動画→こちら

【情報提供】7/7学者の会主催シンポジウム「徹底検証 いま、日本の政治をどう変えるか-さよなら安倍政権」

2018-07-06 23:58:08 | 情報提供

<管理人より>
 前日の情報提供で恐縮です。ご都合のつく方はご参加ください。
【情報提供】7/7学者の会主催シンポジウム「徹底検証 いま、日本の政治をどう変えるか-さよなら安倍政権」
日時:7月7日(土)13:30~16:30(13:00開場)
会場:明治大学リバティタワー1階1011教室(266名収容)
登壇者
経  済:浜 矩子(同志社大学教授)
憲  法:水島朝穂(早稲田大学教授)
社会政策:大沢真理(東京大学教授)
外  交:遠藤誠治(成蹊大学教授)
知性・メディア:西谷 修(立教大学特任教授)
教  育:佐藤 学(学習院大学特任教授)
あいさつ
広渡清吾(東京大学名誉教授)

※「安全保障関連法に反対する学者の会」のHPは→こちら

※Makabe Takashiさんがyoutubeで動画をアップされています。
こちら
※その動画を視聴した弁護士の金原徹雄さんのブログの記事もご紹介。→こちら

【参加の呼びかけ】9条改憲NO!北東アジアの平和と共生を!政治の腐敗と人権侵害を許さない『安倍政権の即刻退陣を要求する7.19国会前大行動、他

2018-07-04 23:58:23 | 参加のよびかけ


<2018年7月5日 「生協だれでも9条ネットワーク」世話人会>
 国会周辺での「森友学園疑惑徹底追及!安倍内閣は総辞職を!国会前連続行動」は6月7日(木)、6月14日(木)、6月19日(火)と継続し、特に6月19日は キャンドル行動が取り組まれ、韓国の民主団体からキャンドルが提供されました(電池代含む)。「生協だれでも9条ネットワーク」は毎回声を掛け合って、「生協九条の会・埼玉」とともに、6月14日は全体600人のうち3名、6月19日は2,200人中16人が参加しました。(6月19日行動の参加報告は→こちら)

 国会、国民、民主主義を冒涜する安倍政権の下で延長国会での強行採決が続いています。安倍政権をこれ以上居すわらせることは出来ません。私たちは市民と野党の共闘の力を発揮し、内閣支持率をさらに引き下げ、沖縄の県知事選挙に勝利し、引き続き次期参議院選挙で野党闘勝利を実現しましょう。
 「安倍改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」に取り組むとともに7月の集会など、猛暑の中ですが、体調を管理して、生協の仲間への幅広い参加を呼びかけます。是非とも「総がかり行動実行委員会」や「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」などの行動提起に応えて行きましょう。

【参加の呼びかけ】
●「森友学園疑惑徹底追及!安倍内閣は総辞職を!国会議員会館前行動」
と き:7月5日(木)18:30~ 
ところ:衆議院第2議員会館前
主 催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

と き:7月12日(木)18:30~ 
ところ:衆議院第2議員会館前
主 催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

※生協だれでも9条ネットワークの幟旗両日とも17:30頃から衆議院第2議員会館前に立てます。

●9条改憲NO!北東アジアの平和と共生を!政治の腐敗と人権侵害を許さない『安倍政権の即刻退陣を要求する7.19国会前大行動』
と き:7月19日(木)18:30~
ところ: 国会正門前を中心に(並木通り両側、南庭・北庭前歩道)

主 催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

※生協だれでも9条ネットワークの幟旗は17:30頃から国会正門前道路、前面に国会正門を見て右手側通路に立てます。何かの際の連絡は藤原携帯までお願いします。
※総がかり行動実行委員会の行動予定の記事→こちら
(変更の可能性があるので最新情報は公式サイトをご確認くださいとのこと)    
国会周辺図

【参加報告】6/6前川喜平さん講演会「憲法と私~国民の権利を守るためにこそ政府がある~」その2(寄稿)

2018-07-02 23:59:00 | 参加報告

【参加報告】6/6前川喜平さん講演会「憲法と私~国民の権利を守るためにこそ政府がある~」その2
(その1は→こちら
 この間、独立性を持っていた行政組織が内閣府の人事権で独立性を失ってきて、会計検査院へも影響力が及んでいることが明らかになった。カケ問題も不公正・不公平・不透明なプロセスで行政が歪められたできごとだったが、愛媛県の文書で辻褄があっていることがよくわかった。誰が見てもウソだとわかるウソをついている政権なのに、3割の人が支持をしている。
 これはすでにファシズムの段階に入っていると言える。自ら考えられる国民が増えればこういうことを許さない国民が増える。安倍政権は既に「ファシズムの初期段階における危険な兆候14項目」があてはまっていると言われている。
※米ホロコースト記念博物館にある「ファシズムの初期段階における危険な兆候14項目」
●強情なナショナリズム、●人権の軽視、●団結のための敵国づくり、●軍事の優先、●性差別の横行、●マスメディアのコントロール、●国家の治安に対する執着、●宗教と政治の癒着、●企業の保護、●労働者の抑圧、●学問と芸術の軽視、●犯罪の厳罰化への執着、●身びいきの横行と腐敗、●不正な選挙


 お友達優遇しかり軍事強化しかり。国家予算の第2グループだった文科省と国交省を防衛省が抜いてしまった(厚労省が一番多い)。科学研究費という補助金もあらゆる分野に防衛予算の比重が高まっている。「団結のためのスケープゴートづくり」では、日教組は文科省と和解した(前川さん現職中に)はずなのに安倍氏自らヤジっている。北朝鮮に対しても拉致問題はあるが、圧力をかけるだけでは解決しない。

 メディアについては「従わせ使って叩く」という支配が既に進んでいるし、教育に対しても政治が介入し、国家の教育権を強める方向性が強まり、まず教育基本法が改正され、権力に従順な人間をつくった反省から「修身」が廃されたのに「道徳」の教科化も決まってしまった。
 歯止めとして、受験科目にしないこと、評価は個人の成長の中で比べる個人内評価にすることというのを設けることはできた。内容が心配な教科書が多い。自由・人権よりも公共の精神、日本人としての自覚を養うことを重視している。個の大切さや地球レベルの視点(グローバルシップエデュケーションやESD=Education for Sustainable Development)が欠如して、特定の価値観をおしつけて型にはまった人間をつくるものになっている。

 たとえば「星野くんの二塁打」というような話ではバントにしろという監督の指示を絶対守るべきだったとしている。日大アメフト部のような話で日本の運動部にファシズムの芽があり民主化が必要だと思っている。
 それでもこういう教材も使いようで、子どもどうしのディスカッションの素材にして自分で考えて見つけ出すようにして答えは一つではないと指導できればよい。文科省がつくった道徳の「学習指導要領解説」では「画一的な人間をつくるのではなく、自分で考えて議論でする場を設ける授業にする」ということを書き込んでいる。教科書会社が作る教師用指導書の方が危ない。「学習指導要領解説」を活用してください。

【質疑応答】
(Q1)自主夜間中学でのボランティアや援助交際だと誹謗中傷された若者貧困調査で出会った若い娘さんに学ぶ意欲を取り戻してもらったようなやりとりなど、弱者に寄り添うことの原点は?
→(A)弱者に共感するメンタリティは自分の母親に育まれたように思う。何不自由なく育ったが戦後の財閥解体で母の父が失業して若い頃相当苦労した。結婚して奈良県御所市に来たが宣言の発祥地であり、差別に満ちた地域で私は育ったのにそういう意識から遮断されていた。

(Q2)新しく導入される「歴史総合」をどう思うか?
→(A)16世紀以降の世界史・日本史を学ぶことは現代につながってくるので期待しているが、日本の栄光の歴史をたどる歴史観だと『坂の上の雲』みたいになってしまう。ワイマール共和国以降のドイツの歴史から学ぶ必要がある。

(Q3)実際に子どもの学校で道徳の授業が不安だが。
→(A)授業内容に関心を持っておかしいと思ったら文科省がつくった「学習指導要領解説」ではこう書いてありますよと声をあげてください。

(Q4)自衛隊は違憲だと思いますか?必要だと思うのですが。
→(A)自衛隊はやはり軍隊で普通に考えると違憲状態だが、個別的自衛権のための実力という大人の判断がされてきていた。それが安保関連法制改訂の中で違憲とされてきた集団的自衛権を認めてお友達の国と一緒であれば戦えるとしてしまった。もっとお友達を増やした方がいいのでは?世の中は欺瞞に満ち溢れている。どんな法律でも文字通り読むと違憲ということがある。このくらいはいいんじゃないかという制限速度内の運用があり、時速70kmのところ90kmくらいの感じで自衛隊を認めてきたが、集団的自衛権は制限そのものを変えてしまうもの。日本国民は集団的自衛権について結論を出さないといけなくなっている。
(概要は以上)

 前川さんの講演はよどみなく、あっという間に1時間半をオーバーしたが、会場は真剣に聞き入り、冗談にはどっと沸き、熱気にあふれていた。質疑応答も5人に絞られたが20分延長になったが、大満足の内容だった。
 会場で販売された前川さんと寺脇研さんの共著『これからの日本、これからの教育』(ちくま新書)を買った参加者が前川さんにご挨拶していただく行列もできていた。私もしっかりサインしていただいた後で、「生協だれでも9条ネットワーク」についてリーフレットをお渡ししてご説明させていただいた。
 主婦連スタッフと一緒にお見送りした際に、城南信用金庫の前理事長の吉原毅さんと麻布高校のラグビー部でご一緒されていたことを『AERA』で読みましたとお話ししたところ、「そうなんですよ。隣のポジションだったのでよくスクラムを組みました」とのこと。主婦連スタッフさんから、数年前に吉原さんにもご講演いただいたということで、御二人との御縁が頼もしく、励みになっていると思えた。

【参加報告】6/6前川喜平さん講演会「憲法と私~国民の権利を守るためにこそ政府がある~」その1(寄稿)

2018-07-01 23:58:48 | 参加報告

<管理人より>
 こちらでも情報提供していた6/6前川喜平さん講演会の参加報告を、K.Mさんからご寄稿いただきました。以下にご紹介いたします。
【参加報告】6/6前川喜平さん講演会「憲法と私~国民の権利を守るためにこそ政府がある~」その1
■日時:2018年6月6日(水)13:00~15:00
■場所:主婦会館プラザエフB2クラルテ
■講師:前川喜平さん(前文部科学省事務次官)
 昨年1月に文部科学省事務次官を退官した前川喜平さんは、同年5月に加計学園問題について「総理のご意向」と記された記録文書の存在を証言したことで注目され、全国各地の講演会にひっぱりだこだ。主婦連での企画情報をいただき、参加してきた。参加者136名とのことので盛会だった。以下、概要をご報告したい。(主婦連のHPの開催案内の記事は→こちら

 演題が「憲法と私~国民の権利を守るためにこそ政府がある~」だったためか、御自分の来歴から話し始められた。
 宇宙の真理について関心があり、宇宙物理学を学びたいと夢のようなことを考えて高校(麻布)時代は理系クラスにいたが、数Ⅲにどうしても歯が立たず夏から文系に転じた。周りの人が受けるからと東大文Ⅰを浪人もいいなと思いながら受験したら受かってなんとなく進学。法律の勉強は面白くなくて仏教青年会に入って仏教と仏教美術の勉強ばかりして留年もした。ずっと受動的に生きてきたので、いま英雄のように言われるのは困る。自ら告発したわけでなくあったものをなかったことにできないと証言しただけ。

 法律学の中でも憲法だけは学ぶに値するなと思い、東大では芦部信喜先生のアメリカ憲法学が緻密で合理的でわかりやすかった。自由権の中でも精神的自由権は絶対的に尊重されるべきだが経済的自由権は相対的でよいと基準が違ってよいという考え方。当時は東北大にいらしたフランス憲法学の樋口陽一先生(その後東大)のお二人から学んだことが大きい。
 「イン哲にいったら食えないだろうな」と転部はしなかったが、仏教と憲法の勉強は私の中ではつながっている。原始仏教はお釈迦様の教えを学ぶが「自帰依自灯明」として自分を拠り所にして自分でつかみとった真理=ダルマを信じなさいとし、主体性を重んじて人格的自立権=憲法に通じている。
 また、カースト制度など不平等を是としたバラモン教に批判的な教えで人間の平等を説いている。フランス革命以来の人権思想とつながっている。法・真理を体得した人間同士はつながることができる。「小我を捨てて大我に生きる」の大きい生命を共有化して一体化するという感覚で宮沢賢治の作品にも現れていてよく読んだ。

 周りの人も受ける国家公務員試験に通った時、人間の自由な活動を支援する文部省にした。在学中から家永裁判など教育権は国家がもち国民に押しつける流れが進行していたが、入ったら本当にひどい所で「面従腹背するしかないな」で38年間やってきた。
 在職中に教育行政官としての心構えを三つの標語にまとめた。●教育行政とは人間の、人間による、人間のための行政である、●教育行政は助け、励まし、支える行政である、●教育行政とは現場から出発し現場に帰着する行政である、というもの。

 現在の政権の腐敗と暴走は目に余る。名古屋の中学校で私が講演したことに対して文部省が口を出したことは教育行政が本来やってはいけないこと。自民党文部科学部会の議員(当該選挙区選出議員がいる)からの圧力がかかったようだ。官僚は不当な圧力を相手を怒らせないようにしながらかわすテクニック(Yes,but・・・とか大臣の耳に入れてかばってもらうとか)を持っているはずなのに、かわしきれずに従ってしまったいくじなし。こんなみっともないことをやるとは驚いた。まさに政府内でも与党内でも「一強体制」で、いじめ問題に似ている。いじめられていると言えない。官僚が自ら公文書の改竄に手を染めることは絶対ありえない。政治からの意向でやらざるを得ないし、そういう圧力をかけている人がいるのにそれを言えない。財務省も同じ。
 モリカケ問題のうち加計問題は現職中にある程度関わったが、私は職を賭して抵抗したわけではなく、褒めるべきは現職で外部に情報提供をしている名も顔もわからない人で私の100万倍勇気があると思う。総理一家に極めて近い元官邸秘書官から性被害を受けた伊藤詩織さんが実名を公表して告発した勇気に励まされて証言をした。身辺に気をつけろと忠告をいただくが中国・ロシアと違って命まではとられない。プーチンからの扱われ方を見ても外交の安倍はウソ。なりふりかまわず権力を維持するという際限のない権力行使、ほどほど感が全くない人。憲法15条の憲法遵守義務を一番守ってどうふるまうべきかよく考えているのは両陛下。安倍くんも見習いたまえと言いたい。

 演題の「国民の権利を守るためにこそ政府がある」というのは、まさに立憲主義の精神で、法律は国が作って国民が守るものだが、憲法は国民が作って国が守るべきもの。子どもにも今わかりやすい憲法の本は広島の若い弁護士の楾(はんどう)大樹さんの『檻の中のライオン』(※)で、国家権力を憲法という檻に入れて暴れ出さないようにしていると説明。権力集中を防ぐための三権分立という方法も日本においては議院内閣制をとっているために政府と与党が一体化しているため、議席数に応じた質問時間という馬鹿なことをすれば大政翼賛会のようになってしまう。国会に出す前の「与党審査」で官僚をさんざんにできるのだから必要ない。安倍一強体制で与党内の護憲派も影を潜めてしまった。2014年に閣議決定で集団的自衛権を認めるという解釈改憲をし、現在の自民党の改憲4項目のうち、緊急事態条項は檻に内側から開ける鍵を渡すようなものだ。
(その2に続く→こちら

※楾大樹著『檻の中のライオン』=2016年06月にかもがわ出版から発行。この本のタイトルで全国各地で公演中。
*「広島の弁護士 楾 大樹 のブログ」→こちら
*かもがわ出版のサイトの該当ページは→こちら