かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

遺伝子操作で免疫力を強化してガンを制圧するという、夢の様な成果がアメリカで出たそうです。

2014-02-20 21:00:56 | Weblog
 昼間はこのまま春になったら灯油が余ってしまうな、と 思わせるくらい割と暖かく感じたのに、夜の寒さはまだ相当なもので、どうやら在庫の灯油はこのまま使い切れそうな気がしてきました。まあ寒くなったり暖かくなったりを繰り返しながら春に向かうのでしょうし、4月になっても霜が降りるくらい冷える日もたまには有るのですから、残り20L弱の灯油を余らせるような事はまず無いとは思うのですが。

 さて、ガン制圧の日も近いんじゃないか? と予感させる成果がアメリカで出ているようです。
 患者の免疫を活性化してガンの退治や抑制を図ろうとする「ガン免疫療法」で、白血病を対象に新しい手法が開発され、適用した患者の88%で、症状が一時的に全て消失する「完全寛解」状態を作り出すことに成功したのだそうです。科学雑誌サイエンスでも、2013年の画期的成果と賞賛したといいますが、この成果が事実なら、一部のガンとはいえ、我々はついにガンの軛から逃れうるチケットを手にしたのかもしれません。
 その方法は、患者の免疫細胞「T細胞」を取り出し、がん細胞中の「CD19」たんぱく質を認識して攻撃するよう遺伝子操作してガン細胞を死滅するまで攻撃するように改造して体内に戻す、というまさに現代科学の粋を凝らしたワクワク感満点な手法で、その方法が従来の化学療法では効果が得られず死を待つばかりだった16人の患者のうち、14人で完全寛解を確認したというのですから驚きです。寛解状態の持続は最も長い事例で約2年で、この患者の経過は今も良好だといいます。
 論文の主執筆者のスローン・ケタリング記念がんセンター細胞治療科のレニアー・ブレントジェンス氏は、「研究室での遺伝子治療によって、腫瘍細胞を認識・破壊できるようT細胞を再教育したということだ」と、取材に対し説明したとのことです。
 我が国でも、ようやくヒトに対する遺伝子治療の臨床試験が始まりつつありますが、人の生死に直接関わるような画期的な取り組みは我が国でも始まっているんでしょうか? アメリカに続いて欧州でも研究が進められ、「がん治療法にパラダイムシフトを起こすかもしれない」と研究者が語る成果を、日本でも是非実現してもらいたいものです。個人的には、倫理倫理と秋の虫のごとくうるさいのは全てうっちゃって、研究の即時進行に向けて踏み出してもらいたいくらいなのですが。

コメント
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