かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

スポーツ界は未だに精神力は無限の力を発揮する、なんて漫画みたいな事を言ってるんでしょうか?

2014-02-13 20:59:23 | Weblog
 雪、という予報は既に見ていましたが、どうやら半端ない雪のようで、8日夜位また降るかもしれないそうです。先日は土曜日だったので別段なんの支障もありませんでしたが、明日朝起きてみて辺り真っ白だったらかなり厄介です。不幸中の幸いなのは、明日は山の職場に行かずにこちらで仕事をする用事があること。もっとも、真っ白になったら移動手段が徒歩以外無くなるかもしれないので、面倒なことには変わりありません。なるべく降らずに済んでくれたらいいんですが。

 さて、元陸上日本代表の為末大氏が、「(1)足りないリソース(資源)を気持ちで補わせる」「(2)全体的問題を個人の努力に押し付ける」ということであり、これは「ブラック企業を想像してしまう」として、日本人選手はかなり不利な状況にいることを訴えていました。
 例えば北京オリンピック時は、ドイツ274億 イタリア250億円、アメリカ165億、イギリス120億、中国120億、韓国106億、対する日本はわずか25億だそうです。しかも、北京の時は、その移動に選手はエコノミークラスなのに、役員はビジネスクラスを使っていたことが批判されていました。メダル獲得に血道を上げる選手が優遇されず、単なるお手伝い役がいい目をみるといういかにも日本らしい不可思議がまかり通っていました。今は多少は改善しているのでしょうけれど、韓国と肩を並べるだけでも4倍以上増額しないといけないのですから、早々簡単に諸外国並みに改善されることは無さそうにも感じます。
 かつて、我が国は物資は有限だけれど精神力は無限だから、と兵隊を鼓舞して無茶な戦いへ向かわせていましたが、あれから70年を経過して未だに同じような話が出てくる事に暗澹と致します。そりゃ精神力も必要なのは確かでしょうけれど、70年前みたいにアメリカ人は享楽的だから云々、と言うような輩はさすがに今は居ないと思いますので、我が国の精神力が無限なら、諸外国のそれもほぼ同じだろうという想像はできるはずです。となればやはり差が付くのは選手に対する待遇ということになるんではないでしょうか。すなわち、為末氏が言うのは全くの正論だと私などは思うのです。
 とにかく我が国は科学技術芸術体育などの文化的要素に対する価値を低く見積もり過ぎていると感じます。感性が貧しすぎるのか、想像力が不足しているからなのか、教育が悪いのか、何か理由があると思いますが、千年以上に渡ってテクノクラートを軽視してきたツケが、今も祟っているのかもしれません。そろそろそういうものに価値を見出し、大事にするようにならないものでしょうか。

コメント
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