見捨てるのではない
助けようにも助ける方法もないほど
おまえが馬鹿なことをやりすぎたのだ
強大な虚空に落ちていく
闇さえも薄まるような
奈落さえも浅く思えるような
深い虚無に吸い込まれていく
取りすがれる藁などない
自分をあざけりの目で見てくれる
敵もいない
阿呆になったなどというものではない
おまえは
神がおまえのためにおいてくれていた
あらゆる生きるきざしを食い尽くしたのだ
馬鹿なことをして
自分だけをよいものにしようとした
嘘をついて
神をだまし人をだまし
己のみを
一番偉いものにして
好きなだけ快楽を食おうとした
そのために
愛を貪りつくし
世界を滅ぼしたのだ
神は世界を百も持っていらっしゃる
だからおまえが一つを滅ぼそうとも
すぐにスペアを持って来て下さる
だから世界は消えることはない
だがおまえには
世界を滅ぼしたという罪が生じる
そのゆえに
おまえは虚空に落ちる時
神の垂らすかすかな光の糸にさえ巡り合えないのだ
焦って人を馬鹿にするでない
粗を探そうと
神や人を観察するのではない
それだけでまた罪が深くなる
阿呆になる身を抱え
ただ
底にたどり着くまで
落ちていくがよい
嫌なことになりきるということが
どういうことかわかるころには
おまえはもうかつてと同じものではないだろう
人間をすべて殺した
阿呆な獣になっていることだろう
卑しむものがあるとすれば
そこまでやってしまったことの
起因を作ってしまったときのおまえだ
それを探すがよい
我が名はアルギエバ
獅子の星である
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