月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アルギエバ・53

2021-12-31 05:18:53 | 詩集・瑠璃の籠

すばらしいものよ
出てこい
万年の暗黒の闇を脱ぎ捨て
よきものとなって
出てこい

しびれるほどの喜びが
おまえを打つだろう
すきとおるほど晴れ渡った空が
心に広がるだろう
それが自分自身だ

恐怖の王のように
恐れ逃げ迷っていた
本当の自分自身こそが
自分の救い主だったのだ

おまえは大地に
新たなおまえを生み放ち
それによってすべてをやっていくだろう
神が与えてくださった
存在の真価をよろこべ
なんと自分は
すばらしいものなのかと

愛を叫び
この世に横たわる
悲しい暗黒を
光に塗り替えていくために
何もかもをやってゆくのだ
おまえにはできる
必ずできる

その自分であること
そのものが
永遠の天国なのだ




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ゲンマ・80

2021-12-30 05:24:26 | 詩集・瑠璃の籠

自分をすねて
神に逆らうのをやめなさい
愚かな屁理屈を振り回し
周りにいるものを
傷つけるのをやめなさい

おまえは自分がつらいのだ
間違ったことをした
愚かな自分が許せないのだ
だから何もかもが憎くて
みんなを馬鹿にし続けるのだ
そしてどんどん自分が馬鹿になってゆく

憎まれ 嫌われ
愛を失ってゆく
そんな自分が一層つらく
いっそのこと
すべてを破壊したいとまで
願うのだ

ずるいことをし
わるいことをし
神が創られた人間を馬鹿にして
すべてに君臨し
自分だけを栄光の王にしようとする
それが悪魔というものだ
悪魔とは
自分をすねて神に逆らう
愚かな人間のことなのだ

愚か者よ
神に逆らってはいけない
神とはあまりにも大きな愛だ
この世のすべてを支えている
それに逆らえば
おまえはすべてを失い
自分を虚無に追い詰める

もう神に逆らうのをやめなさい
逃げることはできない
自分の影を抱きしめ
正直に神に謝り
すべてをやり直すのだ

くだらぬものと思い込んでいた
自分を見つめなおし
そこに愛を見出し
すべての存在の本当の幸福のために
働いていくのだ




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コカブ・24

2021-12-29 05:30:35 | 詩集・瑠璃の籠

偽りの仮面を
自分に貼り付けて
糞でできた玉座に座っている
馬鹿者よ
もうそこから降りてきなさい

おまえが宝だと思っているものは
実にくだらないものなのだ
本当の自分をごまかすために
人間が作った
つまらないがらくたの山なのだ

そんなものを
後生大事に抱えていても
おまえは馬鹿になるだけだ
本当の自分こそが
すばらしい宝なのに
おまえはそれを嫌がって
藁のようにくだらないもので
作り変えようとしている

その空しい心臓の闇を埋めるために
おまえはきらびやかなものを欲しがるのだ
ダイヤの岩のように
滑稽ながらくたを欲しがるのだ
愚か者よ

馬鹿ながらくたを捨てて
もう本当の自分に帰ってきなさい
それですべてを失っても
おまえには自分というものがある
それさえあれば
すべてがあるのと同じなのだ

その自分は
ただ愛だけで
すべてのことができる
すばらしい宝なのだ

それを信じて
帰ってきなさい
ばかばかしいがらくたなど惜しんではならない
そんなものなどなくても
必要なものは
自分で作ればよいのだ




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ミネラウヴァ・41

2021-12-28 05:33:08 | 詩集・瑠璃の籠

悪いことをしたのなら
正直に謝ることが
一番よいことですよ

過ちてしまった自分を反省し
神にも人にも深く頭を下げて
自分をやり直していくことが
最も正しいことなのです

だのにあなたは
人に頭を下げるのは嫌だと言って
平気で自分を正当化し
あきれ返る嘘ばかりつく

山のように積み重ねた嘘の上で
王侯のようにふんぞり返り
間違っているのは神の方だとさえうそぶく
なんと愚かなのだろう

もうやめなさい
自分から逃げるのは
たった一言
ごめんなさいが言えなかった
ただそれだけのことで
あなたは万年の間
臭い迷いの闇をさまよっているのだ

最後の希望の明かりが
消えてしまう前に
嘘にしがみつくのをやめ
正直に神に謝りなさい
自分の方が間違っていましたと
一切を認めなさい

そしてそこから
すべてを清めていくために
働き始めるのだ
何もかもを失っても
自分さえあれば
何とかしていける

悪いことをしたのなら
正直に謝りなさい
人に頭を下げることができる
ただそれだけのことで
あなたは最も美しい幸福を知ることができるのです




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アルデバラン・55

2021-12-27 05:10:09 | 詩集・瑠璃の籠

神がおまえを見ている
すべてを許していいかどうか
見定めるために
おまえを見ている

おまえは神の目の中で
赤子のように自分をあやしながら
まだ甘い夢を見ている
思い出したくない真実を
しっぽのようにふりちぎって
何か別のものになりたいと
覚めかけた夢にすがりついている

期限はとうにすぎたが
まだ待ってくれる愛はあるのだ
最後の希望の灯が消えてしまうまで
まだ少し間がある
だがお前はまだ目覚めない
糞のしみ込んだ寝床にまるまって
まだ目覚めたくはないのだと
神の呼ぶ声に耳をふさいでいる

目覚めたくないのだ
目覚めれば気づいてしまう
こんなことはすべて
糞のようにくだらないものなのだと
気づいてしまう

愚か者よ
神の悲しい目が閉じてゆく
目を覚ませ
最後の明かりが消え
おまえはついに闇に落ちてしまう
その前に
すべての愚かな夢を捨て
本当の自分に帰って来い




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ヴィンデミアトリックス・60

2021-12-26 05:03:58 | 詩集・瑠璃の籠

遠い夢の中に
自分を置き去りにして
絹と宝石で作った
偽物の自分をかぶった

小鳥から盗んだ声で
愛に似せた嘘を語り
天使から盗んだ足で
神を誘惑しようとした

馬鹿者よ
馬鹿者よ
いつになったら
それをやめるのだ

凍り付いたぬるま湯の中に
ゆったりと浸かりこんでいる間に
本当の自分が
泥のように溶けてくることに
まだ気づかないのか

朝鳥は高く鳴き
すべての目覚めの時を教えている
乗り遅れてはいけないバスは
もうとっくに行ってしまった

それでもまだおまえは
馬鹿に浸かっているのか
嘘で作った美貌を
旗のように振り回せば
いいものがふらふらと寄ってくると
思い込んでいるのか

見捨てられたものに落とされる
最後の綱の先を
振り向こうともせず
まだ幻を見ているのか




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メンカリナン・28

2021-12-25 05:14:00 | 詩集・瑠璃の籠

もうすぐ終わる
こんな世界は

嘘ばかりの人間が繁栄している
こんな世界は

正直なよい人間に
冷たいものを食わせ
自分ばかりがいいものを食っている
馬鹿な人間が支配する世界は

神が吹き下ろす
清らかな風が
世界を変えていくだろう

自分を愛するかという神の問いに
正しく答えられないものは
はじかれるだろう

そして永遠の別れは
静かな秋の風のように
訪れるだろう

二度と会うまい
二度と愛するまい

嘘とごまかしで
自分を天使と取り換えようとした
馬鹿者は
愛することも愛されることもなく
孤独の荒野に落ちていく

もうすぐ終わる
こんな世界は

冷たい血をまき散らしながら
愛を愚弄にする
いやらしい馬鹿者ばかりが
跋扈する世界は




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ミンタカ・26

2021-12-24 05:36:19 | 詩集・瑠璃の籠

神が教えて下さる
人間の正しい道を
真面目に生きなさい
それだけであなたは幸せになれる

人を馬鹿にしてはならない
人は大事にしなさい
心を尽くして
いいことをいくらでもしてあげなさい
たとえ心が届かなくても
涙は神が吸い上げて下さる

美しくなりたいからと言って
人のものを盗んではならない
盗んだものは返し
人にも神にも謝って
正直に償っていきなさい
そうすれば
心の底から美しくなることができる

自分のことばかり考えて
人を傷つけてばかりいれば
どんどん自分が汚くなってゆく
糞のような闇に溺れて
みじめに暗くなってくる
誰も愛してくれなくなる

そんな地獄に迷っている
自分を救いたいならば
もう神に逆らうことをしてはならない
嘘と屁理屈でごまかした
偽りの自分を脱ぎ捨て
本当の自分に帰りなさい

そうすればあなたは
まっすぐな自分と出会うことができる
人間の道は
本来まっすぐなものであったのだと
気づくことができる

神が教えて下さる
人間の正しい道を
真面目に生きなさい




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アルタイル・36

2021-12-23 05:24:30 | 詩集・瑠璃の籠

万年の暗黒の日々を越え
人間はとうとう目覚めた

すばらしい自分自身

身のうちからほとばしる
叫びに貫かれ
人間はとうとう
本当の自分に気づいた

すばらしい自分自身

億年の間
神が振り撒いてきた愛の種が
一斉に芽生え始める
この世に
美しい愛の森が
繁茂する

すばらしい自分自身

暗黒の衣を脱ぎ捨て
本当の自分となり
すべてをやり始めよ
人類よ

美しい愛の戦士となり
人間を腐らす
すべての暗黒と戦え

おまえたちは
すばらしいものなのだ
その真価を現す時が
とうとうきたのだ

この世に
愛の天国を打ち立てるために
今こそ立ち上がれ




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ゲンマ・79

2021-12-22 05:23:45 | 詩集・瑠璃の籠

女を立て直さねばならぬ

人の美人を盗み
愛を荒らしまわる
女ではない女が
あふれるほどたくさんいるがゆえ
女を立て直さねばならぬ

意地汚い嘘をかぶった
偽物が
世の中の美人の位を
占領しているがゆえ
この世はあまりにも醜く
乱れている
それを立て直さねばならぬ

本当の美人というものは
神の心を守り
愛のために働き
この世を美しくしてゆくものだ
その正しい女の道を教え
女の魂を導かねばならぬ

神の心を踏みにじり
自分のことばかり考えて
この世に苦しみをまき散らす
馬鹿な女は
もうこの世を追い出される

それが嫌なら
嘘を脱ぎ捨て
本当の自分の姿に戻り
正しい美人の道を
生きなおさねばならぬ

女が正しい姿に戻れば
すべてが美しく整えられ
この世は愛にあふれ
まことによいものになるだろう

女を立て直さねばならぬ
この世のすべてを
正しい姿に戻すために
女を立て直さねばならぬ




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