月の岩戸

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サビク・34

2017-09-25 04:15:21 | 詩集・瑠璃の籠

人間は
人間を超えすぎることを
してはなりません

神のことを知りもしないのに
神のことを多く語ってはならない
嘘を言ってはなりません
人間が神についてついた嘘が
大樹の木の葉の数ほどにも生い茂っている
それをこれからどのように清めていくつもりなのか

山を作ることもできないのに
山を馬鹿にしてはならない
女性を作ることもできないのに
女性を馬鹿にしてはならない

自分以外のものが妬ましいからと言って
自分以外のすべてを馬鹿にしていると
いずれ自分を支えている土台が崩れてきて
すべてがだめになるのです

女性が自分の思い通りにならないのが
嫌だからと言って
女性を馬鹿にしすぎ
女性を滅ぼしてしまった
そして世界を半分にしてしまった
ただ悪口を言うだけでそれだけのことをしてしまった
馬鹿な人間たちはそのことを
これから永遠に近い時をかけて
償っていかねばならないのです

いまだ
田一枚を耕すための忍耐さえ
危ういというのに
神がなした大いなる創造と
同じことをせねばならないのです

それが傲慢の結末というものです

口で何かを言うことは簡単だが
それがどのような結果をもたらすかということは
充分にわかっていなければなりません
誰も聞いていないところで
ほんの少しもらした言葉にさえ
人は責任を持たねばならない

自分の力を超えすぎたことを言えば
自分の力を超えすぎたことが返ってくる
嫌なことを言えば
嫌なことになるということを
自分の肝に刻み付けなさい




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