5月某日 転載・打瀬舟内海丸談義

2010年05月14日 | 風の旅人日乗
みかんさんが、熊本から瀬戸内海経由で木更津まで打瀬舟を回航するに当たり、
広島・福山のcoyoteさんこと村上水軍商会の村上さんが、
瀬戸内海を代表する打瀬舟、内海丸にも、みかんさんのプロジェクトに協力してもらおうとして、いろいろと地元で動いてくれています。
村上さんからいただいたコメントを、このムーブメントが大きな輪に広がっていくことを願って、
ご本人には無断のまま、ここに改めて転載させて頂きます。
内海丸にまつわるとても興味深いお話も盛り込まれています。

以下、村上さんです。よろしくお願いします。

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皆さんお久しぶりです。
さっそく、内海町の漁協に行ってきました。
内海丸を管理している理事に、内海丸を海に浮かべることができるかどうか率直な意見を聞いてみました。

まずは、海に上げ下ろしのクレーンを借りるための金銭的な問題。
続いて、マストの根元が風にもつかどうか。
ホクレアのときもNHK坂の上の雲撮影の際もこの点が、気がかりだと船長が言っていたそうですが。
(かなり慎重な方なので、まあでも船長とはそうでなければいけないものですよね。)

そんなことを今月発売されたカヌーライフの2ページ目に写った、どでかい打たせ船の写真と、
最近手に入れた笠岡の写真館のおじいさんが撮影していた笠岡沖の打たせ船の写真をみながら
話は、いつのまにかどんどん内海丸自慢になってしまいました。
そのうえ保存会の会長さんが僕の車を見つけたとあらわれ話に参加してきて収拾つかなくなってしまった…。

保存会の人たちは内海丸を作るときに熊本へも視察に行った話も出てきました。
で熊本の海は時間が来ると同じ風が来るのでその風にあわせて漁をするため自走の必要があまりなく、
愛知型といわれる内海丸は熊本のそれとは違い自走して瀬戸内海をあちこち漁場を見つけなければならなかったため
ヨット並みの風上への航行力が必要だったのだと
誇らしげに語っておりました。

まあ、保存会の会長は興味津々でうけとってくれていました。
最後に僕がNPOを立ち上げて寄付金を集めて打たせ船を動かせるようにして活動すればいいという話になって、もう、わや……になってしまいました。

現状では、あぶと観音のそばに陸揚げされているので伯方島沖から鞆に行く途中に、そばまで近寄りエール交換なんてことは簡単にできるように思います。
帆を揚げれるかどうかは当日の風しだいのようですが。

僕のほうではとりあえず、航海士の有田さんからいただいたプロジェクトの資料に鞆・内海丸とのつながりを一筆入れ、
プレスや役所関係に流して鞆入港の際に取材が入ればと思っています。

偶然ですが、知り合いの持っていた舵社のBoat CLUBの2009,5月号に
僕が今乗っている日産のSUNCATというモーターボートの記事が載っていたので
ねこばばして家に持ち帰っていたのですが、
その中には木更津の打たせの記事と、『海を守る人々』では熊本の打たせ船の記事も出ていてなんと偶然なことか。
そして僕のSUNCATはホクレアと同じカタマラン…。
なにかに導かれているんですかねえ。
6/7日はうちのホクレアは出せますよ。定員8名ですのでおはやめに!!

あっそれから、これも偶然ですが僕の出向している愛媛県の豊島に
昨日、葉山から来たというヨットが立ち寄りまして
その乗組員に、Tarzanの記者だったと言うメガネをかけた白髪交じりのヒゲをはやした方と出会いました。
westさんの元同僚ということでしたよ。
いまから北海道に行くとか???よく考えたら瀬戸内海から山陰にまわり北海道へって事かと、あとで驚かされました。

話長くてごめんなさい。
内海町には海小屋もありますのでダミ師も含め福山にお越しのようでしたらお声をおかけ下さい。
それと水軍商会へのご連絡はこちらのほうがつながりやすいので、よろしくお願いします。
村上水軍商会090-8718-4141